『相棒18』第10話「杉下右京の秘密」の感想です。
前回の予告で親子3人風の右京さんが「パパ」と呼ばれて、いかにもわけありな感じがありつつコミカルな雰囲気が漂っていて、ほっこり系なのかと思い、とても楽しみにしていました。
お正月SP前の年内最後の『相棒』です。
監督は片山修さん、脚本は根本ノンジさんでした。
▽目次です▽
シングルマザー桜井里美には幸せ来るのかな?
今回のお話ですごく「あらら」と感じたのは、桜井里美ママ。
2度の結婚に失敗しているシングルマザーです。
「男運がない」極みの設定で、本当に可哀想な里美さん。
裕太くんのパパもDV、2人目の旦那もDV。
さらに、3人目として登場するのは危険ストーカー。
可哀想すぎる。
なんか不幸を引き寄せるというか、ダメな男が寄ってくる体質というか。
演じている遊井亮子さんが絶妙な不幸さをまとっている表情が、とてもリアル感を増していました。
この役にピッタリでした。
4人目の男性は素敵な男性が現れるか、シングルマザーでも裕太くんと楽しく生活を送れるかのどちらかを願います。
いい人に巡り合うといいですよね。
犯人はすぐわかる回
今回のお話は割と怪しい人がそのまま犯人だった、というパターンでした。
基本的にお巡りさんが犯罪に加担している系はあまり好きではないのですが、今回もちょっとなぁというイケてなさ。
しかも理由があまりにお粗末。
こういう危ない人が警察官になっていたら正直怖いですよね。
個人情報もなにもあったもんじゃない!
右京さんが警官に対して静かに成敗する場面、カッコよかったです。
本当にね、真面目なお巡りさんが可哀想。
…とドラマに真剣に感情移入してしまい、お恥ずかしい(笑)。
密輸の壮大なお話かと思いきや…
暇課長の角田課長が追っている密輸グループが事件の1つでそれが殺人事件やストーカーを結びつくのですが、実にこじんまりとした事件になりました。
もっと大掛かりな話なのかな、と思ったのですがそういう回ではありませんでした。
面白かったのが、輸出で消費税が戻るという角田課長の説明の部分。
税金還付を悪用した税金泥棒です。
そういえば、海外旅行で買い物をするとその国の税金が戻るというので、手続きをして出国します。
国から出るからこそ、その国での税金が戻るという仕組みですね。
上記の輸出とは全然違うのですが、ふと思い出しました。
悪い人というのは、こういうことを悪用するんでしょうね。
今回は『相棒』というドラマの中でのお話ですけど、実際にもこの手の胡散臭い事件ってありそう。
密輸の大捕り物だと思ったら、まさかのストーカーとそれを脅す密輸グループの話で、しかも犯人はすぐにわかるという内容でした。
少年の話をちゃんと信じる右京さん!
右京さんは子どもの話をバカにしたりせず、きちんと向き合いますよね。
今回はその部分がよかったです。
もう少しクローズアップさせて、少年と右京さんとの心温まる系の話でもよかったように思います。
カードゲームが大好きな少年に、最後失くしたカードを渡す右京さんの優しさにほっこりしました。
右京さん、ゲームショップで探したのかな?
ネットで検索して買ったのかな?
ダークネスデーモンとホーリーエンジェルはレアカードっぽくなかったですけど、レアじゃなくてよかったですよね。
ポケモンカードとか遊戯王カードとかだと目玉が飛び出るようなカードありますもんね。
裕太くん、将来このダークネスデーモンが刺したのが本当の人間だと気づく日があるのでしょうか。
その時、トラウマにならないといいですよね。
本当に4本爪フォークで人殺しがあったなんて、めちゃくちゃ怖いんですけど。
その時も右京さんが正義の心で裕太くんを救って欲しいなぁ。
裕太くんが右京さんを正義の味方だと悟ったところが微笑ましかったです。
裕太くん、すごく嬉しそうでした。
そして、裕太くんの男を見る目は確か!
そっか!
次にママに近づく男性を裕太くんが吟味すれば大丈夫かな?
右京さんに子どもがいたら、どんなパパだったんでしょう。
子どもが苦手だったはずですけど、授かれば可愛がったでしょうね。
冠城さんもどんなパパになるのかな?
すごく子煩悩そうなイメージ。
最後の2人の会話が楽しかったです。
▽こちらの記事もどうぞ▽
『相棒18』第9話「檻の中~告発」右京さんと冠城さんの言葉が重かった良作! - 今日も暇です。