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『相棒19』第18話「選ばれし者」銃を巡る引き込まれるストーリー!右京さんの博学と推理が冴える

『相棒19』第18話「選ばれし者」の感想です。

 

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タイトルがなかなかな感じがしますけど、視聴したらなるほどと思わせるものでした。
今回もめちゃくちゃ引き込まれました。
やっぱり相棒最高!


右京さんの推理はもちろんですけど、


監督は田村孝蔵さん、脚本は杉山嘉一さんでした。

 

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▽目次です▽

  

犯人に目星は付くものの事件そのものが興味深かった

1時間もののストーリーなので、犯人らしき人物というのは割と絞られるのは仕方がないことですので、これは全く問題ありません。
完全に二択でしたのでどっちかな、とは思いました(笑)。
犯人は久保塚だったわけですが、黒岩先生とどっちかしかない話の流れでした。

 

その犯罪に至るまでの過程がきちんと納得の行く形でしたし、久保塚の歪んだ目的を右京さんが最後に一刀両断するところは、「さすが右京さん」と感心しましたし、見入ってしまいました。
ストーリーの途中で、銃ではなく、法が裁くべきだと主張する右京さんですが、これは右京さんの一貫した正義です。
そこがしっかりとしていたのがよかった。

 

また右京さんの銃嫌いの理由が「持てば短絡的な行動に走りがちでロクなことがありません」ということ。
本当にロクなことがないという結末です。
殺人なので、「ロクな」という簡単な言葉で済ませてはいけませんけど、当てはまっているのは事実でした。

 

今回のストーリーはこういう細やかな回収が実に見事だったと思います。
そこがすごくよかった!

 

 

 

線条痕が一致は可能性はゼロではないが1兆分の1の確率

オープニングからショッキングな銃殺人シーンから始まる今回ですが、その後もすごく伏線がちりばめられているのですが、上手に回収されていたと思います。

 

「銃」に魅入られた者たちは、こういうことに繋がる可能性もあるということも上手に描かれていたと思います。
右京さんがイギリスの例をあげてましたけど、やはり強いものを手に入れるということは、どこかでタガが外れる可能性が高くなるのだろうというのが怖かった。
右京さんじゃないですけど、ロクなことにならない。

 

科学警察研究所で鑑定を行っている黒岩先生が、3ヵ月前の事件で使用された銃と今回の事件の銃の線条痕が一致したと鑑定します。
刑事ものを見ていれば線条痕の一致は人間の指紋と同様で、一致することはほぼあり得ないと言うのは知っているわけですが、それが一致しているというのです。
これを自信満々で言う黒岩先生、怪しかったです(笑)。

 

右京さんは指紋の一致の確率は、1兆分の1と言ってましたけど、限りなく不可能な確率ですけどゼロではありません。
これ本当に線条痕が一致してたらどうなるんだろうか、とどうでもいいことまで考えてしまいましたw
ファンタジーじゃないだんだからとツッコミされちゃいますけど、この1兆分の1の確率がちょっと気になりました。

 

ここでゼロではないからこその可能性を主張される黒岩先生が俄然怪しく感じますし、「私も考えられないのですが」というようなセリフも素振りもないのが余計に怪しかった。
まんまと引っ掛かったわけです。
科捜研のマリコさんだったらどう思うのかな?
あり得ないほど確率が低くすぎるからということで、さらに深掘りしそうな展開になりそう。
…個人的には『科捜研の女』にまで膨らむ要素もありました。

 

 

銃に対する対比もよかった

今回、久保塚が銃に対して歪んだ憎しみを持ったがために、銃という力を得て犯罪を犯し、右京さんの言うとおり犯罪を誘発させました。
一方で、出雲刑事は銃で撃たれた苦しみを与えられた側で、加害者になりそうだった男に果敢に向かっていきました。

 

同じ銃での被害に遭遇してのこの対比。
片方が人間の心も捨てた悪へ、もう片方はその痛みを正義へ。

 

出雲刑事が勇敢に立ち向かって叫ぶ言葉は胸に染み入りました。
出雲さん、本当に良い刑事さんになってます。
そういえば、オープニングで被害者が作家の笠松剛史だとわかったところも、しっかり世間のニュースに目を配っているのがよくわかった場面でしたね。
大活躍!

 

今回の相棒

今回も右京さんを中心として、相棒チームが一丸となって事件の解決に向かっているのがよかったです。
キレイな刑事部長はいまだ健在!
このままキレイなままでいくのでしょうか。
でも、いまだに中園参事官や捜一がピンときていないのも面白いです。

 

こてまりさんとの会話で、「良いことも悪いことも気になる」と言ってましたけどその通りですね。
呪いでも、幸運でも気になるのが人の性分でしょう。
その辺りの心理も「魔銃録」の読者を夢中にさせたのでしょうね。
こういうところにも事件との結びつかせ方が上手かったと思います。

 

特に好きな場面は、暇課長にコーヒーを入れてあげる右京さん!
課長を起こすのに、コーヒーの匂いで起こすなんて粋だなぁ。
こういう右京さんのさりげなさも楽しかったですし、相変わらずの博学ぶりもちょいちょい出てきて感心しきり。
やっぱり右京さんはこうじゃなくっちゃね!

 

  1. ホープダイヤモンド
  2. バズビーズチェア
  3. 妖刀村正


さらっと持ち主が魅了されてしまう呪いとも言えるものを例としてあげるのも、右京さんらしい。

 

そういえば、右京さんは銃嫌いで警察の銃訓練にも参加されないようですが、ホームズは銃でアルファベットを書けると冠城さんが言ってました。
なんだかんだ言っても、右京さんは銃の達人っぽい気がします。

 

次回がいよいよ最終回の前編ですね。
最終回が前後編って珍しいんじゃないでしょうか。
相棒が終わると春が来る…。
今年もそういう時期が来たというのが寂しいです。

 

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