『相棒19』第7話「同日同刻」の感想です。
今回は前回の予告からワクワクして待っていた遠峰小夜子の回です。
1週間長かったぁ(笑)
そして、裏切らなかった!
監督は橋本一さん、脚本は山本むつみさんでした。
▽目次です▽
さすがとしか言いようがない遠峰小夜子
相変わらずの謎のベールを被りまくりつつも、どこか威圧的で人を見下している感がある遠峰小夜子。
今回も抜群の存在感でした。
西田さんが本当に魅力的に演じられているからこそ成り立つんですよね。
決してすごい美人なわけでもなく、年も若いわけでもないのに、なぜか視聴者である自分も遠峰小夜子が気になって仕方がないのです。
でも、妙な色気はあるんですよね。不思議な魅力のある女性。
掴みどころがないというか、でも飄々としたというのも違う。
狂気と正気を行き来しているようにも感じるのが遠峰小夜子という女性です。
連城さんも遠峰小夜子の餌食にならないといいのですが。
彼女の人心掌握術に興味を持っている時点で危険な気がしています。
2つの事件が線で繋がるという展開
今回は2つの事件があったわけですが、それが1つの線として繋がっていくというのも見ごたえがありました。
強盗殺人と妊婦転落事件の2つ。
場所も異なる事件がまさか繋がっているとは思えないのですが、それを紐解くのが我らが右京さんと相棒の冠城さん。
そこに導くのが偶然を装って1人の容疑者の冤罪を晴らそうとした遠峰小夜子。
最後は自分の信者とも言うべき味方の女性編集者・白石加奈子を陥れる結末でした。
これが大どんでん返しなわけです。
もちろん、女性編集者は悪なのですが、そこへ容赦なく切り捨てる遠峰小夜子の心の闇の部分というか、心の残虐さというか、そういう部分が垣間見れた瞬間です。
白石の過剰とも思える陶酔の度合が、遠峰小夜子への傾倒に思えるのですが、これが遠峰小夜子の正体を知っているからこそゾッとするわけです。
遠峰小夜子が掌握できない人って、右京さんくらいなんでしょうね。だから面白い。
ラストで冠城さんが遠峰小夜子の自伝が気になると話すと、右京さんが「嘘で固められた自伝には興味がない」とバッサリ言い放つのですが、これでこそ右京さん!
でも、私も遠峰小夜子の自伝は気になる派です(笑)。
遠峰小夜子の闇は幼少期からだった
今回の見どころの1つは、遠峰小夜子の幼少期を少し覗けたことです。
可愛い小学生くらいの少女の遠峰小夜子は、母親を憎んでいるのかバカにしているのか、はたまた嫌悪を抱いているのかは不明ですけど、母親のことを好きではないというのはよくわかりました。
ゾッとしたのが、母親が父親と大ゲンカをして階段から転落死した場面。
父親にぶたれているのを耳にしてほくそ笑む幼き小夜子。
そして、階段の下で倒れているのを見て笑う小夜子。
父親を見上げて満足げな小夜子。
怖い。怖すぎます。
自分は人とは違うというのを小さい頃からわかっていたのでしょうね。
そして、別の場面では母親に父親の愛人を指摘してました。
ショックを受ける母親を見て、やはりほくそ笑む小夜子。
生まれつき悪魔が棲みついていたのでしょうか。
とても気になります。
右京さんに「深入りしてはいけません!」と叱られそうです。
でも、気になっちゃいます。
今回の相棒
事件は怪しい井原が嘘をついているとは思ってましたけど、その真相は納得のいくものでした。
また、井原の相手が白石だったわけですが、これも納得。
ただ指をやたらと掻く白石のクセって何かあるのかなと思ってましたけど、特に言及はなし。
ちなみに、井原の相手が遠峰小夜子かと思ってしまいましたけど、よく考えたら別な場所でアポイント取ってたんだっけと思い直したのは内緒です(笑)。
出雲さんがすっかり馴染んできていていいですね。
やっぱり笑顔が素敵なのは大事!
今期の相棒は、ギスギス感が強めなので息抜きポイントが少ないのが欠点。
早く捜一トリオとして、愉快な雰囲気を取り戻してほしいです。
芹沢さんも早く元に戻って欲しいなぁ。
遠峰小夜子は今回はこれで終わりなのでしょうか。
右京さんとの対決が楽しみなので、もう1回くらいはあるといいなと思います。
やっぱり遠峰小夜子は面白い!
▽遠峰小夜子の回の相棒もどうぞ▽
①『相棒17』第6話「ブラックパールの女」遠峰小夜子にゾクゾクするけど杉下右京は騙せない! - 今日も暇です。
②『相棒18』第17話「いびつな真珠の女」右京vs遠峰小夜子再び!洗脳される冠城を救うのは右京さん! - 今日も暇です。