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『相棒20』第19話&20話「冠城亘最後の事件」冠城さん最後の相棒は事件よりドラマとして良いエンディング そして青木さんも卒業

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『相棒20』第19話&20話「冠城亘最後の事件―仇敵」「冠城亘最後の事件―特命係との別離」の感想です。

 

ついにこの日が来てしまいましたね。
途中で日産のCMも入り胸にじーんときました。

 

そんなわけで2週に渡った冠城さんの最後の相棒です。


監督は橋本一さん、脚本は輿水泰弘さんでした。

 


▽目次です▽

 

疑わしい展開が盛り込まれていた前編

まずは先週の前半ですけど、鑓鞍兵衛がメインとして出てくるだけにいろいろごちゃごちゃするのかと思いましたが、割と理解がしやすい展開でした。
鑓鞍の弟子ともいうべき王隠堂鷹児が事故で死亡し、それを逆恨みのように鑓鞍を殺害しようとして未遂に終わり8年間刑務所暮らしをしていた京匡平が冒頭から強烈な印象を出してました。
鑓鞍がどうも狙われるらしいというのが今回の事件の主軸でした。

 

そこになぜかパパ活疑惑を持たれる冠城さん。
その相手は社美彌子の娘のマリアでした。

 

この回を見ていて、最初からおかしいのが美馬と王隠堂鷹春&京匡平の関係。
娘である美馬を警察に真実を話に言ったということで、折檻するわけですけど明らかにおかしい。
だからといって、後半の展開までは読めませんでしたけど、伏線はあったわけです。

 

しかし、冠城さんとマリア、社美彌子の関係が何か事件に繋がるのか、社美彌子の相手に関わることの真相が一つでも明らかになるかと思いましたけど、全くなかったですね。
マリアの今回の伏線は後々に回収されるかもしれませんけど、今回必要だったのかは後編を見ても疑問でした。

 

 

 

事件について

美馬が怪しそうなのは薄々感じてはいましたし、前回前半部分で「敵討ち」について右京さんと青木くんが説明してましたけど、まさにその通りになったということですね。
妹の美馬であれば「敵討ち」は成り立つという。

 

美馬が怪しければ右京さんたちに何かするのではと思ったら、その通りに睡眠薬入りの差し入れをしました。
ここの場面で、右京さん、冠城さん、捜一トリオの5人が嬉しそうに差し入れを喜んでいる光景は微笑ましかったです。
右京さんも喜ぶんだなぁと(笑)。

 

そして事件ですけど、美馬の怪しさはわかってましたし、SPの津崎真茅も何か絡むのだろうことは勘が働きましたけど、まさかの交換殺人とは!
鑓鞍が生死を彷徨うほどの大怪我を負った津崎を再度雇用したのも、津崎自身が懇願してのこととも発覚。
美馬の方はまだメインだったので展開もわからなくはないですけど、津崎についてはなんだかなぁという印象がありました。
最後拳銃の弾は一発だけだったという点はよかったですけど、できれば弾はこめてなかった方がよかったです。
警察なんですから。

 

ともに殺人未遂で終わり、死人が出なかったのが何より。
美馬も自殺することも出来なかったのもよかった。

 

事件そのものについては割とあっさりというか、そうだよね的な感じは否めなかったです。

 

鑓鞍も自分の愛弟子である鷹児が自殺だったのではないかという右京さんの推理に涙してました。
人の心がしっかりあるのだなという場面だったと思います。

 

相棒というドラマとしては良く出来ていた

これまでで最長の相棒として活躍してきた冠城さん。
ラストの回に相応しく、非常に余韻の残る回だったと思います。

 

前半の最後では、パパ活疑惑にハメられた冠城さんに対して、右京さんは感情をあらわにします。
「相棒が不名誉なパパ活疑惑をかけられているのですから」と。
じーんとしちゃいましたよ、このセリフ。

 

そして、後半のラストの右京さんのセリフには涙が出て来ちゃいました。
これは相棒ファンにはたまらなかったです。
今まで去る者は追わず来る者は拒まずという精神だったという右京さんが、初めて自分の思いを正直に伝えます。
これは泣けちゃいます。

 

変人である右京さんが歴代の相棒を通じて、人として変わっていく部分もありました。
今回の冠城さんへのラストのセリフはそれに繋がっていると感じました。

 

青木くんも冠城さんと同時に警視庁から去ることが決定。
拗れ全開の青木くんですけど、冠城さんのことを友達だと思っていたというところも良かったです。
しかし、青木くんまで卒業とはちょっと悲しい。

 

なんだかんだとコミュニケーション能力が優れていたのが冠城さん。
ひねくれていた青木くんもそうですし、あまり自分の心を見せない右京さんの心にも信頼の火が灯ってました。
今回は不完全燃焼だった社美彌子とマリア親子もそう。
みんなにとって、すごく大きな存在となってましたよね。

 

「冠城亘」が相棒を卒業するにあたってはいいドラマになっていたと思います。
殉職しなくてよかった!
それに尽きます。

 

冠城さんは公安で、青木くんは内調ですから今後もゲストで顔出しくらいはありそうなのもよかったです。


ただ心残りなのは、遠峰小夜子の件が冠城さんの時で終わらなかったことでしょうか。
これは冠城さんで解決して欲しかったです。

 

最後になりますけど、冠城さん今まで本当にありがとうございました!
7年間は長いですけど、振り返るとあっという間だったような感じがします。

 

しばらくは「冠城亘ロス」ですよ…。

 

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