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『相棒20』第7話「かわおとこ」妖怪の話でほのぼのしつつ日常に潜む人間の弱さを考えさせられた回 救いがあるのがよかった

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『相棒20』第7話「かわおとこ」の感想です。

 

ついにと言いますかとうとうと言いますか…。
24日早朝にネットニュースを見たら、反町隆史さんが相棒をご卒業されるということを知りました。
もうショックです。


そんな気持ちで視聴した回になります。


監督は守下敏行さん、脚本は山本むつみさんでした。


▽目次です▽

 

犯人は非常にわかりやすくも見入ってしまった回

息子さんの失踪から始まり、見つかりつつも重体という悲しいところから始まります。
お子さんがいなくなるというだけでも辛い感じになりそうでしたし、発見されたものの意識不明の重体。
疲れて眠りこけてしまったお母さんの気持ちを思うといたたまれません。
そんなオープニングでした。

 

今回は犯人が非常にわかりやすかったです。
妖怪「かわおとこ」と交えつつ、環境汚染、工場、地域の人々、工場側の人…。
その中で社長が出てきた瞬間、「あ、コイツじゃね?」とピンと来た人は多かったと思います。
ただ犯人がわかりやすいかったからつまらなかったというのは全くありません。

 

逆に犯人が予想どおりでホッとしたのもあります。
高部さんでは気の毒。

 

妖怪「かわおとこ」やイギリスの妖精話などちょっとファンタジー要素が入りつつも、右京さんは決してそれをバカにすることなく興味を示し、解決に導きます。
百花ちゃんと右京さんのやり取りは微笑ましかった。

 

右京さんは偏屈ですけど(笑)、子供思いですよね。
時々こうやって子供が出てくる回を見るたびに思います。
右京さんに子供がいたらどんな息子や娘になったんでしょうか。
たまきさんとうまくいっていたら、と思うことがあります。

 

 

 

非常に心に突き刺さる回

今回なぜ面白かったかといえば、そこに取り巻く人間の過失というか、人間の弱さが一つの線となり、悠太くんが川に流されてしまうという事故に繋がってしまいました。


エンディングには悠太くんが意識を戻しそうだったのでとても救いがあり、お母さんも百花ちゃんも、高部さんもきっと救われると思うのがよかったです。
ただ物語だからハッピーエンドになりましたけど、実際は不幸で終わるケースもあるわけです。
それをすごく感じさせたからこそ、高部さん、お母さん、百花ちゃんの後悔が痛いほど心に響きました。


特に、右京さんが高部さんに「見て見ぬふりは罪」というようなこと言いますが、これは本当にグザっとくる台詞。
高部さんは元々いい人だからこそ、しっかりお母さんに謝罪したところに1つの救いがありました。

 

お母さんもシングルマザーで仕事で疲れ切っていただろうに、悠太くんを連れて川に。
ウッカリ居眠りをしたがために、悠太くんは行方不明の挙句に重体になってしまうという悲劇。
こんな重たいことはないです。
お母さんの気持ちを考えると胸がつまされます。

 

そして、百花ちゃん。
いつも悠太くんの面倒を見ていたのがしんどいということで、宿題をすると言って嘘を言い、お母さんに悠太くんを押し付けてしまいます。
百花ちゃんの後悔の涙が辛くて辛くて。
小さい心にどれだけの傷を追ったことでしょう。

 

人間ってこういうことあるんですよね。
つい感情的になったり、面倒になったり、関わりたくなかったり。
その結果がとんでもない悲劇を生むことだってあるわけで、今回の話を右京さんの説教はとても心に響きました。

 

本当に救いがあるエンディングでよかった。

 

冠城さんが『相棒20』で卒業

もう大ショックでした。

朝の5時過ぎのツイートなので、あさイチのニュースでした。
その後、Twitterでも悲しみと残念がる声が続出してトレンドになっていました。

 

今や右京さんの隣には冠城さんというのがとてもしっくりきていて、頭脳派同士の阿吽の呼吸もあり、歴代の相棒に相応しい活躍になっていました。
このコンビが来年3月で見納めになるのかと思うと悲しすぎます。


ファンの方の声の中では、いつか来る右京さんの卒業後の相棒を引き継いでほしいというのもありました。
わかります!
ただ「相棒」というのはあくまでも、杉下右京の物語ですので冠城さんバージョンはスピンオフ系でしょうか。
それでも見たいくらいです。

 

相棒も出演者の年齢を考えると、まだまだずっとやるということもないでしょうし、いつかはお別れの日が来るんだと思うのですが、その日が少しでも遠くであることを祈るばかりです。
やっぱり右京さんあっての相棒ですから。


今回「冠城さんがいなくなっちゃうんだ…」と思って視聴しただけに、余計な雑念もありましたけど、良いストーリーの回でよかったです。

 

まだ4ヵ月近くはありますけど、冠城さんのラストはカイトくんのような結末ではなく、いいエンディングを迎えて欲しいです。
だから大ボス退治のようなシリーズを初回に持ってきたんですね。
反町さんは今シーズン始まる前に卒業を決めたと言ってましたし。

 

歴代最長だけあっていいコンビになっていただけに、このまま最後まで相棒を務めて欲しかったです。

 

次回の相棒は再来週になるようです。

 


▽前回の相棒もどうぞ▽

『相棒20』第6話「マイルール」右京さんが導く推理小説と現実のリンクが秀逸 悲しいが救いもあった結末 - 今日も暇です。