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『相棒21』第7話「砂の記憶」砂時計が結び付けた時効間近の事件を右京さんが解決 被害者に寄り添った回

 

『相棒21』第7話「砂の記憶」の感想です。

 

今回もよかったですね。
最初の砂時計の印象付けから外れることなく、真相と犯人がわかるという展開。

 

 

監督は橋本一さん、脚本は山本むつみさんでした。


山本さんは遠峰小夜子シリーズが秀逸でしたので、あれの続きが見たかったのだけが悔やまれます。
やはり遠峰小夜子に引き込まれそうになる冠城さんあってことですもんね。
亀山さんだとどうなるのだろうかという興味はあります。


▽目次です▽

 

和気あいあいだった保健師と砂時計が鍵

今回のオープニングは和やかな特命係から始ま下下。
そこですでに砂時計の印象付けをされているのが、さすが山本むつみさんというところでしょうか。

 

さらに、ここで登場の保健師・吉崎さんがキーパーソンになるのですが、まさかそういう展開になるとは!
巧みに右京さんたちに近づきつつ、事件解決を委ねるというところが興味深い展開でした。
右京さんの好奇心や推理力を信じたからこそですよね。

 

最後の犯人の犯行の証拠となるのも、砂時計。
そんな細かいところ、今回は付着した「砂」が証拠となったわけです。

 

20年前の事件で、時効直前だった未解決がようやく右京さんの手によって解決に導かれたのはスカッとしました。

 

 

 

被害者の苦しみもクローズアップされていた

20年前の事件は伊丹刑事曰く「狩り」。
ハンティングをしたのと同様の意味で、襲った女性からその証拠となる戦利品を何かしら奪っていった。

 

当時目撃していたのが殺された少女の同級生が吉崎さん。

 

そして、その吉崎さんが時効間近の時期に、犯人である小沼と警視庁で出会ったわけです。
まるで沙織さんが事件を解決してね、と願いを託したかのようなものすごい偶然の鉢合わせです。

 

そこで記憶が蘇り、小沼が犯人であると確信して自分がおびき寄せるという筋書きを立てるわけです。
右京さんはそこまでの流れをしっかりと突き止めて、見事小沼を捕まえることができました。

 

沙織さんのお母さんが怪我をされてしまったのだけは残念ですけど、大事にはならずによかったですよね。
本当に吉崎さんを心配しての行動でした。

 

お母さんが被害者であるお嬢さんがあることないことを書き立てられたと言っていたことが印象に残ります。
昨今でも容疑者の人権を守るようなことばかりが目立ちますけど、被害者側に人権はどうなっているのだろうかと思わずにはいられないような事件もありますので、それをふと思い出しました。
ドラマでも被害者の人権について触れてましたね。

 

ラストの沙織さんのお母さんの時間が止まっていたというところは胸が締め付けられそうでした。
お嬢さんを亡くした苦しみは想像することすら出来ません。

 

ラストのお母さんと吉崎さんのやり取りには思わず涙が出てしまいました。

 

また多感な時期に親友が殺され、しかも事件の当事者でもあった吉崎さん。
沙織さんの夢を背負っていての保健師だったということも切なかったです。
右京さんの「砂時計は何度でもやり直すことができる」と言葉は何よりの救いでしょう。

 

今回の相棒 健康診断の面談が好きではない右京さん

オープニングで亀山さんが吉崎さんから健康診断を受けるように言われてましたけど、右京さんも健康診断の面談が嫌なんだな、というところが面白かったです。
男性の病院行きたがらない、健康診断苦手な部分がすごくよく表現されてましたね。
右京さんも良い結果じゃないと嫌なのかなと人間臭さも感じられて興味深かったです。

 

こてまりでの4人カルテットのお話も楽しいですよね。
亀山さんの単純なとこ、相変わらず変わってなくて嬉しいです。
そういうところも含めて、右京さんは信頼しているんだろうなぁ。

 

そして今回のテーマになっていた砂時計。
右京さんも紅茶を入れるのに使ってましたけど、目に見えて時間がわかるというのはいいですよね。
砂が落ちていく様というのが心を穏やかにすると右京さんが言ってましたけど、確かにと思いました。
砂時計欲しくなってしまいました。
数字の時計だとなんか急かされた気がしますから、心を穏やかにする、癒しを与えるという点では有効のような気がします。

 

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