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『相棒23』第1話&第2話「警察官A」少年Aが警官になるも犯人フラグが満載 右京さんの推理と「相棒」の意味

 

『相棒23』第1話「警察官A~要人暗殺の罠!姿なき首謀者」と第2話「警察官A~逆転殺人!真犯人は二人いる!!」の感想です。

 

いよいよ秋となり相棒のシーズンとなりました。
夏が終わり年末まであっという間に過ぎてしまう感がある秋ですけど、唯一の楽しみと言っても過言ではない『相棒』が帰ってきました。
毎週水曜日が楽しみです。

 

初回は2週続けてでしたのでまとめての感想です。

 

監督は橋本一さん、脚本は徳永富彦さんでした。

 

相棒でドラマチックな人間模様を描く徳永さんですが、今回もさすがでした。
あっという間の2時間でした。


▽目次です▽

 

第1話の印象

まずは先週の第1話ですが、大きな事件が交差していました

 

  1. 警視庁150周年の歴史をまとめる右京さん
  2. 6年前に中野無差別殺人事件が起こった
  3. 今回殺されるのは政治家で与党の芦屋議員
  4. 芦屋議員は国家公安委員長も務める
  5. 社さんと衣笠副総監の握手
  6. クセのある利根川幹事長
  7. 藤原総理大臣が爆弾で襲撃を受ける

 

最初は右京さんが業務命令を受けていた「警視庁150周年」の執筆内容をドラマ仕立てにして始まりました。
右京さんと亀山さんが当時の警察官の衣装を着て、その精神が現代にも繋がっているという感じに取れて微笑ましい感じでスタート。

 

そして事件が発生します。
それが国会議員の芦屋議員の刺殺です。

 

右京さんはそこで戸籍を持たない元少年Aだった高田さんでした。
まさか少年Aとの再会とは!
しかも警察官になっていたのです。

 

前半は芦屋議員刺殺事件の真相を追っていくと、貧困の若者層が浮き彫りになっていきます。
その一方で政治家の闇の部分も見え隠れし、社さんもその中枢で活躍されていました。

 

亀山さんがすっかり騙された利根川幹事長の怪しさも満点。

 

ラストは藤原総理大臣が爆弾の襲撃を受けて「続く」でした。
まさか爆撃に遭うとは思ってもいなかったのでビックリしたところで終わったのです。

 

加藤清史郎の少年Aが警官で再登場

今回のキャストの目玉は『相棒16』第19話「少年A」の再登場でした。
しかも警察官になって交番勤務をしているという。
本来であればワクワクするところですが、とにかく嫌な予感がプンスカしていたのがドキドキさせていたように思います。

 

お願いだから犯人ではありませんように…。

 

そう願わずにはいられないほどの高田さんでした。
これはもう怪しさをまとうような演技に徹していた加藤さんの上手さでしょう。
以前、『最愛』で新井プロデューサーが吉高由里子さんを「サスペンス顔ができる」とべた褒めされてましたが、今回の加藤さんもまさにそれ!
どこか翳りのある表情や時折見せる鋭い眼光、口元の歪み。
これは本当にお見事でした。

 

タイトルもずるいですよね。
「警察官A」ですから「少年A」と結びつくような連想をさせるように誘導しています。
もちろん「警察官A」は全く間違いではなかったです。

 

加藤さん演じる高田さんの成長が見れる「警察官A」であり、犯人側の「警察官A」でもあり…。
展開に目が離せませんでした。

 

さすが右京さんの推理「犯人はそれぞれ別」

今回の事件は2つになります。

 

1つは芦屋議員の刺殺事件。
もう1つは藤原総理大臣襲撃未遂事件。

 

この2つは「別の犯人である」と右京さんは推理し、それが見事に当たりました。
そこに至るまでの地道な捜査が解決に結びついていく様もよかったのではないでしょうか。

 

仁科が犯人とわかるのは仁科が藤原総理の警護にあたっているところに右京さんが遭遇する場面でした。
この人が犯人とわかりますが、動機はその後のストーリーで明かされます。

 

それは絶対正義ではない

今回の犯人は高田さんと一緒に交番勤務をしている仁科でした。
警官が犯人であるのはなんとなく想像できましたし、背景もわかりました。
きっかけもネットの書き込みを見て、誤った正義感が沸々と湧いて行動に至ったというのもなるほどと思いました。

 

しかし、それは大きな間違いですよね。
亀山さんが指摘したとおり逆恨みでしかないわけです。

 

ラストで殺された芦屋議員は正義感のある人物だったという感じに描かれてましたけど、たとえ悪人だったとしても殺人はダメですし、ましてや警察官です。
なぜ殺すことを選択してしまったのか。
それはSNSによる思い込みからなのですが、右京さんにはこの点にも怒りを向けて欲しかったです。

 

仁科は警察学校で落ちこぼれで警察官になることを諦めようと考えていたという過去があり、それを助けてくれたのが日高さん。
今回SNSからの勝手な思い込みによる扇動により殺意が出てしまうということは、あながち落ちこぼれであったのも納得です。

 

仁科の大きな過ちは日高さんがともに歩んでくれたことを、なぜ正義に向けなかったのか。
警察官であるという誇りと使命を全うして欲しかったです。

 

警察官は
人民の為には
その依頼する
勇強の保護人なり

 

これを日高さんにもらって大事にしていたという仁科なのに、なぜ殺意を抱いてしまったのか。
その結果、大事な親友でもある日高さんの命を縮めてしまう結果になるというのも皮肉でした。
自分が日高さんの死期を早めたことを一生悔いていくことになります。

 

ここのくだりはとても苦しく悲しい場面でした。

 

右京さんと亀山さんが「相棒」であること

重いストーリーと怒涛の展開ではありましたが、「相棒」についてぐっときた場面がありました。
それが亀山さんが高田さんと一緒に閉じ込められてしまった時です。

 

閉じ込められた時に亀山さんは言います。

 

「右京さんなら必ず見つけてくれる。俺は杉下右京という人を知ってる。」

 

洞察力と推理力のある右京さんであれば、待ち合わせの時間に来ず、連絡も取れない亀山さんを間違いなく右京さんは見つけてくれるとわかっている、信じているからこそ出た言葉ですよね。
この場面は相棒ファンにはたまらなかったのではないでしょうか。

 

ラストで高田さんは右京さんに憧れており、相棒になりたかったと話します。
そこで右京さんは「君も相棒を見つけるべきです」とアドバイスをします。
これは見つけるべきと言いつつも、きっと見つかるよということも含んでいるように感じました。
偏屈で変わり者の右京さんも相棒と出会うことで、右京さん自身の成長もあったと思います。
特に人間関係において。

 

高田さんは刑事課に異動できるということですから、いずれ素晴らしい相棒に出会うのではないかという希望が見えました。

 

いつか右京&亀山コンビと高田刑事が一緒に事件を解決できる回があるといいなと思います。


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