2020年2月8日放送の『激レアさんを連れてきた。』を観ました
今回の激レアさんは「普通の女の子だったのに謎のおじいさんが生み出した秘伝の将棋の技を教わったら、将棋界最強の女子中学生となってしまった女の子、ミランさん(野原未蘭さん)」です。
登場からいかにも賢そうな女の子でした。
頭良さそう…というキリッとしたお顔立ちなミランさん。
そして、謎のおじいちゃん。
まさかの師匠と弟子の関係でした!
◆ゲスト
- 岡田結実さん
- DJ KOOさん
▽目次です▽
- 野原未蘭さんは女子初の中学生将棋名人
- ミランさんの師匠・鈴木英春先生との出会い
- 英春先生が生み出した「かまいたち戦法」の40年
- 「かまいたち戦法」完成を目指しすぎてプロ棋士になれず
- 英春先生「かまいたち戦法」完成のため日本3周する
- 鈴木英春先生は「かまいたち戦法」の担い手を探しミランと出会う!
野原未蘭さんは女子初の中学生将棋名人
- 富山県在住。
- 現在16歳、高校1年生。
- 40年の歴史で男子しか優勝したことがない中学生将棋日本一の大会で、女子が初優勝!
- 大人の女流アマ名人戦では、史上初の3連覇達成!
- アマチュアではトップのミランさん。
◆将棋界のレジェンド加藤一二三さんの語るミランさん
- 中学生将棋名人になったことが凄い。
- トッププロもこの大会で優勝している。ここで優勝するのはトッププロへコース。
- 今の藤井聡太より人気が出る。そういう立場にいる。
- 「女子が優勝するのが本邦初なんだもん!」日本の歴史始まって以来の快挙!
◆◇◆ ◆◇◆
ひふみんさんが何度も「本邦初なんだもん!」を連発してました。
将棋の世界は「男の世界」ですから女子が勝つというのは、本当に凄いこと!
そりゃひふみんさんも興奮します(笑)。
ミランさんの師匠・鈴木英春先生との出会い
- 鈴木英春先生は将棋のプロではない。
- 将棋界に数々の伝説を残した棋士。アマ王将位大会を2度優勝。
- その半生はドラマ化されている。NHKドラマ『煙が目にしみる』の主人公のモデル
- 英春先生がレジェンドになったのは、秘伝の奥義の唯一の使い手だった。
- 英春先生とミランさんが出会ったのは、ミランさんが小学4年の時。お父さんに将棋教室に連れて行かれた。
- ミランさんの英春先生の初対面の印象。「作務衣着たガチの人」
- 初めての対局は、英春先生から秘伝の奥義を繰り出され、相手の駒にほとんど触れることなく、気づいていたら負けていた。
- 英春先生曰く、「駒に触れずに切っちゃう!」
- ミランさんは「なんだこれは?」と驚くような負け方だった。
- そして、英春先生はミランさんに告げた。「これが英春流かまいたち戦法だ!」
- かまいたちとは、気圧の変化で起こる自然現象といわれるもので、突然体に鎌で切ったような傷ができる現象。
- これを言われたミランさんは、「かまいたち」も知らないし、自分の戦法に名前を付けている人もいないので、「何言ってるんだろう?」と思ったという。
◆◇◆ ◆◇◆
将棋にそんなに詳しいわけではなく、ちょこっとだけ出来る程度なので棋譜を見ても、解説されてもさっぱりです。
でもドラマ化されるくらい凄い人なんですね。
プロ棋士になれず諦めて奨励会を去るという人のドキュメンタリーを、小さい頃に見た事がありましたっけ。
英春先生ではないと思いますけど。
英春先生が生み出した「かまいたち戦法」の40年
- 英春先生は将棋を覚えて1年で、将棋が上手い人しか入れないプロ養成所「奨励会」に中学3年で入会。
- 当時は天才棋士だった英春先生。
- 奨励会は6級から始まり、勝つことで昇級し、4段になるとプロ棋士になれる。
- 1つの階級に1年以上いることも珍しくない。
- 英春先生はわずか3年半でプロ寸前の3段まで昇級する天才ぶりだった。
- 英春先生が20歳の時、格闘漫画で「必殺かまいたち」という技を読んだ。相手に触れずに倒してしまうというワザ。
- これをカッコいいと感じ、将棋でも出来ないかと考え始める。
- 将棋の歴史に存在しない新しい戦法を生み出そうと決意!ある時その布陣を思いついたそう。その時は穴熊に対してだった。
- 英春先生のいうかまいたち戦法とは「相手を翻弄し驚いた隙に攻撃する技」。
- プロ目前の英春先生ですから、本来はプロになってから技を完成させればよいこと。
- しかし英春先生はかまいたち戦法にこだわる。「我が人生は『かまいたち戦法』完成のためにある」
- 対局中もはかまいたち戦法で頭がいっぱい。結果めちゃくちゃ弱くなってしまった。
- 3年半で3段に昇格したのに、そこから12年間負け続けた。
◆◇◆ ◆◇◆
英春先生は漫画がお好きのようです。
若林さんが技の名前がいちいちマンガっぽいと指摘してました(笑)。
しかし、「かまいたち戦法」ってどういう指し手なのでしょうか。
きっと説明されてもわからないと思うのですが、気にはなります。
「かまいたち戦法」完成を目指しすぎてプロ棋士になれず
- 負け続ける英春先生は将棋のことばかり考えているからダメなのだと悟る。
- 将棋以外の仕事を経験することにした。いろんな仕事をすれば外側から将棋が見えるだろうと思った。
- 英春先生はこんな仕事に就いた:トラック運転手、植木屋、ボウリング場、青果店、将棋雑誌の編集者、引っ越し業者、看板作りの工場
- この経験で得たこと:トラック運転手では持久力UP、植木屋さんでは瞬時に枝を切っていいかどうかで判断力が身に付く、ボウリング場ではスコア266を手に入れ、健康になる。
- 20歳から27歳まで上記の職に就き、27歳でお坊さんになる。将棋も人生も動き回って失敗をした。動かないことを学びたかった。それが座禅。
- お坊さん時代、英春先生はゾーンに入る呼吸法をマスターした。座禅中はたとえ雷が落ちても動くべからず、と言われている。死んでもしょうがない、それが運命。
- お寺で座禅と将棋の教室を開いた。
- 英春先生は30歳になり、プロ棋士の年齢制限が近づいている事に気が付く。当時は31歳までに奨励会の4段に昇格することがプロへの条件だった。
- 英春先生は20歳からの10年間で培ったかまいたち戦法で4段最後のチャンスに挑んだが、お寺の将棋教室では初心者ばかりを相手にしていたため、将棋の腕が落ちていた。結果惨敗!プロ断念。
- あまりに劇的な人生のため、NHKのドラマ『煙が目にしみる』が出来た。
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現在の奨励会は満26歳までですからもっと厳しいです。
このぐらいの年齢であれば、そこまでのブランクはなかったのでプロ棋士になれたのかな?
でもそういう甘い世界じゃないですよね。
NHKでドラマ化なんてスゴイ。
英春先生「かまいたち戦法」完成のため日本3周する
- プロ棋士になれず落ち込む英春先生だったが、「かまいたち戦法」はまだ完成していないことに気づく。
- 3年間将棋に向き合い、アマチュア日本一の大会で2年連続優勝。
- さらに、6つのアマチュアタイトルの統一戦で優勝!真のアマチュア日本一となった。
- 「かまいたち戦法」完成のため47都道府県で、1,000人斬りをする旅に出る。スポンサーなし!
- この旅のために、700万円のキャンピングカーを購入。「かまいたち号」と名付ける。
- 5年間で日本全国を渡り、1,000人斬り達成!戦績は912勝88敗。
- ついに「かまいたち戦法」が完成!
- ミランさんが英春先生の対局表を見ると、今プロ棋士になった方とも指して勝利していた。全国各地で1番強い人と対局してのこの戦績は凄い!
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英春先生、本当に強い棋士だったんですね。
アマチュアとはいえ、2年連続日本一になるわけですから。
悔しさもあるでしょうけど、こうやって「かまいたち戦法」が完成できたのがよかったです。
鈴木英春先生は「かまいたち戦法」の担い手を探しミランと出会う!
- 英春先生は40年かけて「かまいたち戦法」を作り上げた。
- しかし、これを引き継いでくれる後継者が見つからず、20年の歳月が過ぎてしまった。英春先生は焦っていた。
- ミランさんは英春先生の過去は知らなかったので、将棋の強いおじいちゃんという印象だった。
- かまいたち戦法は、新・かまいたち、旧式かまいたち、つくつくぼうし、カメレオン戦法など枝分かれしている。
- かまいたち戦法の内容はまともだが、ネーミングセンスがおかしいと感じているミランさん。
- ミランさんは地元富山県から英春先生の石川県まで1時間半かけて将棋を習いに行っている。
- 英春先生には将棋の他に座禅やボウリングをやらされる。ただ将棋だけを指すのではなく、いろんな面を考えている。
- ミランさん曰く、英春先生は普通じゃないのでいちいちおかしいと思っていてはもたない、と思っているとのこと。
- 英春先生と出会って2年。ミランさんは「かまいたち戦法」を習得する日がくる。
- 富山県の小学生大会でいつも決勝戦で負けていた男の子がいた。初めて勝った時は英春流「かまいたち戦法」を使った。相手の少年は「何をされたかわからない。いつの間にか負けていた」と言っていた。
- 北陸ジュニア戦という大会で、ミランさんは負けていたが渾身の起死回生の一手で逆転し勝利した。
- それを見た英春先生は「この子なら英春流を継げると直感した」とのこと。
- 「かまいたち戦法」を習得したミランさんは覚醒し、優勝しまくる!
- 英春流を使って優勝できたのは大きいと語るミランさん。
- ミランさんの夢は、英春流で最強のプロ棋士になること!
◆ミランさんの優勝戦績
- 2016年(中1):中学女子将棋名人戦、女子アマ王位戦
- 2017年(中2):女流アマ名人戦、女子アマ王位戦
- 2018年(中3):全国中学生選抜将棋選手権・女子の部、女流アマ名人戦、中学将棋名人戦
- 2019年(高1):女流アマ名人戦、女流アマチュア女王戦
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ラベリングは「ドラマ化の権利を激レアさんで王手しておきたい2人」(激レアさん No.138)でした。
今回もめちゃくちゃ面白かったです!
前回に引き続き、激レアさんにハズレがないのが嬉しいです。
芸能人系ではなく、こういうのが激レアさんですから。
女流棋士はいらっしゃいますが、男性棋士との対局はコテンパンにやられてしまいます。
女性のプロ棋士も存在していません。
ミランさんが男性棋士をなぎ倒すようなことがあれば、めちゃくちゃ興奮しますよね。
奨励会に女性もいらっしゃるようになりましたし。
競馬でも藤田菜七子騎手が大活躍されていて、競馬人気復活を担っています。
ミランさんも勝ち続けていけばいずれは大注目されて、スポットライトを浴びるのでしょうけど、周りに惑わされず将棋を愛して勝ち続けて欲しいです。
藤井聡太棋士と対局なんてことがあれば、凄いですよね。
まだ現実的ではありませんけど、そういう日が来ると面白いと思います。
そのためには、奨励会に入って昇格してまずはプロ棋士になり、真の実力を身につけていってくれたらいいですね。
そこがスタートですし、英春先生の無念も果たされるでしょう。
そういう日が来たら、激レアさんを思い出します!
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