2020年3月7日放送の『激レアさんを連れてきた。』を見ました。
今回の激レアさんは「山籠り、断食などハチャメチャな修業をした結果、ギャグ漫画家の登竜門・赤塚賞で29年ぶりの入選者になっちゃった人、おぎぬまXさん」です。
あー、全然受賞者が出ない赤塚賞を受賞した漫画家さんですよね。
ネットニュースになったを読みました。
漫画だけではなく、生き方も赤塚先生並みにおもしろそうです。
◆ゲスト
- 足立梨花さん
- 要潤さん
▽目次です▽
- 赤塚賞は「入選なし」が当たり前化していた
- うすた京介先生評
- おぎぬまXさんの経歴
- おぎぬまさんの4コマ漫画修行①山籠もり4コマ
- おぎぬまさんの4コマ漫画修行②断食4コマ
- 4コマのバトル戦を開催「4コマバトルトーナメント」
- 最後の修行「樹海4コマ」
赤塚賞は「入選なし」が当たり前化していた
若林さんがオープニングで指摘されてましたけど、ジャンプで毎回「入選者なし」になっている赤塚賞。
たまに佳作がある程度とも指摘してました。
◆赤塚賞とは
- 昭和49年に開始されたギャグ漫画の新人賞。
- 生前は赤塚不二夫先生が審査員長を務めた。
- 賞金:①入選⇒200万円、②準入選⇒100万円、佳作⇒50万円
- おぎぬまXさんは第91回赤塚賞で入選!29年ぶりの快挙。作品は「だるまさんがころんだ時空伝」
- 第64回赤塚賞準入選では、麻生周一先生が受賞。
今回の回のために、弘中アナから若林さんに「若林さん、必ず読んでください!おねがいします!弘中」と殴り書きでメッセージを書いた紙と、ジャンプSQが置かれていたそうです。
弘中ちゃん、殴り書きでも字がキレイ。
殴り書きで字がキレイな人は本当に字が上手い人ですよね。頭も良し、可愛くて、字がキレイ。
若林さんは「俺の内面のダメな部分が入っている漫画なのかな」と思ってドキドキして読んだそうです(笑)。
うすた京介先生評
- おぎぬまXさん曰く、ギャグ漫画だけど、映画っぽく作ったというこだわりの漫画。
- 赤塚賞審査員のうすた京介先生評:読み終わった後に「すげぇ」と言ったのは初めて。1本の作品としてのレベルが今まで見た中で1番スゴイ。ラストシーンが深みが凄すぎる。1本映画を観たくらいの深みがあった。15ページでまとめている構成力がスゴイ。
- 29年間赤塚賞入賞が出なかったのは、単純に良い作品が出なかったから。
- ここ20年ぐらいは審査員がビビっていたのかもしれないと感じていたうすた先生。
- 自分が高評価でも、他の審査員が低評価になると間ととって「準入選」や「佳作」になる。
- うすた先生はおぎぬまXさんを入選評価としていた。
- うすた先生は「ここで入選出さなかったら、一生入選だせないんじゃないか」と言っていた。
- 「今のタイミングを逃すな」
- うすた先生は赤塚賞佳作だったが、コミックス販売累計数千万部を売り上げた。
- 入選したおぎぬまさんには自分の10倍は稼いで欲しい。
- ギャグ漫画家初の1億冊を目指して欲しい。
◆◇◆ ◆◇◆
それほどの重みがあるんですね。
必ずチャンピオンが出る賞レースではないので、「準入選」や「佳作」になってしまうのは仕方がないのでしょうけど、出なさすぎるのはさすがにプレッシャーですよね。
うすた先生のジャガーはめちゃくちゃ好きだったなぁ。
そして当時はあの作風なのにイケメンだったという(笑)。
このギャップも面白かった。
おぎぬまXさんの経歴
- 小さい頃の好きだった漫画は『キン肉マン』。
- 高3の夏にオリジナル作品を描きあげる。それを出版社に持ち込んだ。
- 編集者からそこでクソミソに言われてしまう。
- 漫画がGペンで描くのが基本だが、当時は知らなかったのでボールペンで描いていた。
- 編集者にボロカスに言われても、おぎぬまXさんは全くめげることなく持ち込みを続けた。
- 大学3年。4年間持ち込み続けた時のこと。ここで強烈なダメ出しをくらう。
- 絵がひどい。漫画家じゃない道を探した方がいい。
- まんが道一直線でガッツのあったおぎぬまXさんも、さすがにへこんだ。
- 大学の友人から一緒にお笑いをしないかと誘われる。
- おぎぬまさんは芸人として有名になれば、漫画家としてデビューできるかもしれないと思った。
- お笑いコンビを組んだがすぐに解散⇒ピン芸人になり、4年活動。
- 芸人として全く売れる気配がなかった。このままでは漫画家になれない!
- ここで芸人を辞め、ギャグ漫画家への道を歩み始める。
- おぎぬまさんはここで決意をする。「1年以内に雑誌の賞をとる!」
- おぎぬまさんが取り掛かったのは、芸人時代のネタの漫画化。
- ネタからの漫画作品:ぐるぐるパンチャーまわる、心眼くん、夢のボイ〇ボール、不死身くん
- あらゆる漫画賞へ応募し、出版社への持ち込みも再開。
- 編集者からはまたもや辛辣な評価。
- その中でおぎぬまさんの漫画に興味を持ってくれた編集者がいた。そこで名刺をもらう。
- 編集者から名刺をもらえるというのは、漫画家にとっては担当についてくれたことに値するとおぎぬまさんの考え。
- そこから新作漫画を描きまくる。
- 4本新作を描いては出版社に郵送するも、音沙汰がなかった。
- 5本目を郵送した時、出版社からメールが届いた。そこにはおぎぬまさんの作風と出版社の雑誌とのカラーが合わないため、「付き合いを控えたい」という内容が書かれていた。
- ショックを受けるおぎぬまさん。
◆◇◆ ◆◇◆
おぎぬまさんは画力がとにかくなかったんですね。
お話は面白そうなんですけど、絵に魅力がないという評価だったように思います。
ここからの逆転劇が楽しみ。
おぎぬまさんの4コマ漫画修行①山籠もり4コマ
- 漫画の神様である手塚治虫先生曰く「4コマは全ての漫画の基礎である」とのこと。
- 初心に戻って、4コマにのめり込んでいった。「4コマ界最強になる!」
- 4コマ界で最強になれば、自分に見向きもしなかった出版社が注目すると思った。
- おぎぬまさんは自ら4コマ漫画の修行をした。
- 山籠もり4コマ:4コマ100本描くまで山に籠る。
- 山にテントを張って描き続けた。辛かったのは夜がめちゃくちゃ怖かった。
- おぎぬまさん曰く暗黒4コマ!
- 100本描きあげて山籠もり4コマを達成。得られた能力:目に映るもの全てを4コマにできる能力。
◆◇◆ ◆◇◆
おぎぬまさんが即興4コマを作ってくれました。
「クマ」と「要潤」というのと、「要潤のだーれだ」でした。めちゃくちゃ面白かった!
100本やり遂げるまで山を下りないというのが凄いですし、ちゃんと達成したのが素晴らしいです。
おぎぬまさんの4コマ漫画修行②断食4コマ
- 次に行ったのが、断食4コマ。
- 4コマを100本描くまで断食修行するというもの。
- 水や栄養ドリンクなどの水分以外は摂取せずに描き続けた。
- ビジネスホテルに籠って描き続けた。
- 6日目で達成!「ゼロイチ4コマ感」
- 得られた能力:無から有を生み出す能力。
- 山籠もりは視界に写るものを4コマにできたが、断食4コマはずっとビジネスホテルに籠っていたため情報がない。
- 無から何かを生み出さないと断食が終わらない。
◆◇◆ ◆◇◆
若林さん曰く「修行が少年誌!」。
確かに!少年ジャンプっぽい。
4コマのバトル戦を開催「4コマバトルトーナメント」
- 出版社から全く相手にしてもらえないおぎぬまさん。
- そこで自分で4コマのバトルトーナメントを開催することにした。
- 自分の実力を証明するためには、出版社のお気に入りの漫画家を呼んで全員に勝つ!⇒出版社は俺を放っておかない!
- 第1回4コマBTには、強者8名で行われた大会。
- 吉田貴司先生、山本さほ先生などの先生方が出場。
- おぎぬまさん自ら先生方にアプローチし交渉。運営資金も全ておぎぬまさんが負担。会社員時代の貯金を全部つぎ込んだ。
- 優勝はおぎぬまX!
◆◇◆ ◆◇◆
この4コマBTのことはなんとなく知っています。
たぶん誰かのTwitterかなぁ。
ただし、おぎぬまX先生のことは全く知りませんでした。
番外編:おぎぬまX vs くっきー
同じテーマで4コマを描く。「人生」
街頭50人+ジャンプSQ編集長+若林の投票で決まる。
ジャンプSQ・矢作編集長の評「おぎぬま」:さすが。4コマ漫画のお手本。もうちょっと構成を変えてもよかった。先の展開がもうちょっと観たい。
ジャンプSQ・矢作編集長の評「くっきー」:くっきーが描いていることが1つの面白さに繋がっている。毎日読みたい。毎日読んでいったらすごく好きになりそう。
◆結果◆
- 街頭50人:おぎぬまX
- ジャンプSQ編集長:おぎぬまX
- 若林:くっきー
最後の修行「樹海4コマ」
- 4コマバトルトーナメントを開催し優勝したが、出版社から声はかからず。
- おぎぬまさんは自分はどうしたいのかと自問自答。「最強のギャグ漫画家になりたい!」
- 2019年4月30日のブログでは、意味深の記事を更新し、その後SNSの更新や連絡を一切絶った。
- ほぼ失踪状態だった。
- 本当に死んでしまったのではないのかという心配が周囲にあった。
- 実は富士山の樹海で4コマの修行をしていた。100本描くまで樹海から出ない!
- 樹海を選んだのは、現世と離脱したかった。
- 生前評価されることは諦めた。「ここで勝手に描くから世が勝手に評価してくれ!」
- 6日で100本達成。全身全霊4コマ感が身に付く。
- 得られた能力:人生全てを4コマに捧げられる能力。
- ここまでの描き続けた4コマは2000本以上。
- 山籠もり・断食・樹海と奇想天外な状況で描き続けていたが、その間に4コマの起承転結という基礎の反復をしていた。
- これが構成力アップに役立った。
- 樹海から戻ったおぎぬまさんは4コマ15本と15ぺージのギャグ漫画が完成。
- それを第91回赤塚賞に応募。
- 史上6人目、29年ぶりの赤塚賞入選となった!
- 赤塚賞入選の賞金200万円は、一戸建てを借りて「おぎぬまXプロ」を設立!
◆◇◆ ◆◇◆
ラベリングは「今後の漫画と人生も2コマ目に戻らないでほしい人」(激レアさん No.144)でした。
オマケ:受賞前のおぎぬまX先生の動画を発見!
おぎぬまX先生の受賞作品を読んだり検索していたら、こんな動画を発見!
まだ赤塚賞受賞前のおぎぬま先生です。1年前ですね。
変わらぬ熱い魂を持っています。
動画は専門学校の生徒さん(?)が作られたのかな。
でもちゃんと良さが伝わります。
◆◇◆ ◆◇◆
元芸人さんだけあって面白さ100%なおぎぬま先生。
うすた先生も赤塚不二夫先生のようにキャラクターもいいと言ってました。
そこに目を奪われがちですけど、とにかくストイック!
これに尽きます。
本当にギャグ漫画が好きで、漫画を愛してやまないという心が素晴らしかった。
うすた先生のおっしゃるように1億冊を目指して欲しいですけど、今は出版は厳しいので、ギャグ漫画で財を成す方向に行って欲しいですね。
メディア展開もよし。
YouTube動画もよし。
ご活躍を楽しみにしています。
あと「だるまさんがころんだ時空伝」を読みました。めちゃくちゃ面白かったです。あのあとってどうなるんだろうなぁとギャグマンガなのに思いました。
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