2018年7月26日放送の『プレバト才能ランキング』で、「俳句・いけばな」の査定でした。
俳句では気になる東国原さん。
例の件は来週に釈明するとネットニュースで出てましたので、今回は10段昇格に注目でした。
お題は「離婚届」で、離婚経験のある女優さんで競います。
◆俳句のお題:離婚届
離婚経験をされた方で競う回ですが、離婚届は季語ではないため、どんな季語と取り合わせるのかが見どころでした。
名人の東国原さんも離婚経験者ですが、なんと夏井先生も離婚経験者だそうです。
夏井先生曰く、「俳句は季節や自然だけではなく、自分の体験や想いを季語に託すという作り方もある」とのこと。
◆査定される人
高畑淳子さん、手塚理美さん、野村真美さん、河中あいさん、宮﨑宣子さん
特待生4級 千原ジュニアさん
名人9段 東国原英夫さん
◆俳句の先生 夏井いつき先生
俳句の査定ランキング
最下位5位(才能なし)「高畑淳子」10点
赤い糸
緑の紙で
白紙なり
(離婚届はなぜ緑色なんだろうと不思議だった。色を組み合わせたかった。離婚で引っ越す時にクーラーを撤去した際、穴が空いていて、業者に穴が戻らないと言われたが、この状況を詠むのがは難しい。)
◆夏井先生の添削後
冷房機
外した穴と
離婚の日
◆夏井先生の添削
色を3つ入れたっていう工夫は認めるが、これは俳句ではなく「なぞなぞ」。「赤い糸を切るための緑の紙で白紙に戻せるものな~に?」人はそれを離婚届と呼ぶ。この句自体は、添削不能だが、説明を聞いた「穴」の話で出来る。
4位(才能なし)「宮﨑宣子」25点
彦星と
敬語に戻る
緑紙
(結婚までに至る人はなかなかいない。せっかく出会った人だけど、あの幸せな時間は束の間で、離婚届を見た瞬間に、お互いが他人になることを意識してよそよそしくなって敬語に戻っちゃう、という句)
◆夏井先生の添削後
訣別や
敬語に戻る
二星の夜
◆夏井先生の添削
すごくいいところは「敬語に戻る」。リアルがある。諸悪の根源は「緑紙」。別れるということを強調するといい。
◆ここがポイント!
実体験が俳句の核
3位(凡人)「野村真美」50点
青空へ
解き放たれや
しゃぼん玉
(いろいろあったが、新しい希望に向かって出発点に立った。そこには青空があって解き放たれるような自由に、軽やかに新しい人生へ向かう、という句)
◆夏井先生の添削後
しゃぼん玉
こころを
青空へ放つ
◆夏井先生の添削
発想的に凡人。離婚度の解放感を言いたいのは、写真と句をセットにすればわかるが、俳句は字面だけが勝負。詠んだ時に「しゃぼん玉吹いたのね」で終わってしまう。そこが一番の問題。自分の心を放つ解放感が言いたいのだから、しゃぼん玉ではなく、心を放っているのだと入れるだけ。
2位(凡人)「手塚理美」60点
薄紙に
透けし未来の
風薫る
(離婚届は薄っぺらいくて、こんなペラペラの紙で決まる。決心して書いた時に、その薄っぺらい紙に透けた未来は凄く爽やかな風が吹いていて、清々しい気持ちになれた、という句)
◆夏井先生の添削後
離婚届に
透ける未来や
風薫る
離婚届に
透ける未来や
夏の雨
◆夏井先生の添削
「未来の風薫る」に希望がしっかり見える。映像が足りないのがもったいない。薄紙が離婚届と気づけない。「離婚届」は6音だが、上五に置けば字余りでも気にならない。
◆ここがポイント!
離婚届の置き位置
また、季語によって清々しさ、物悲しさを表現出来る
1位(才能アリ)「河中あい」72点
区役所で
秋の声聴く
ソファ席
(秋に離婚したので、秋の声という季語を調べた。区役所に出しに行ったのが私一人だった。待機の時間、喋る方も友達も誰もいないので、ずっと一人で待っている間に周りのガヤガヤとした声とか会話だけが自分の中に入って来て、ソファ席でずっと周りの秋の声を聴く、という句)
◆夏井先生の添削後
区役所に
秋の声聴く
ソファ席
◆夏井先生の添削
こういうふうに具体的に描くと、読み手の脳の中にちゃんと映像として再生されていく。今回、こういう俳句を待っていた。「区役所」「秋の声」でいろんな物音、人の声全部が秋の寂寥感を持って聞こえてくる。物と場所が一緒に出てきて、それぞれ邪魔しないで一つの映像をきちんと作っている。そこら辺がいい。「で」を使わなければ、「秋の声」が捨て石にならない。
感覚がいいし、勉強する意欲もあって、絶対良い俳人になる。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「河中あい」72点
2位(凡人)「手塚理美」60点
3位(凡人)「野村真美」50点
4位(才能なし)「宮﨑宣子」25点
最下位5位(才能なし)「高畑淳子」10点
特待生昇格試験
特待生4級「千原ジュニア」現状維持
夏休み明け
名簿順
抜かされる
(子供になってみた。夏休み、学校が休みの間に親が離婚して、親が別れたこともそうだが、名簿の順が下がっている。お母さんの名義になって、ちょっと居心地悪いな、いう句)
◆夏井先生の添削後
名簿順
抜かされる
二学期の現姓
◆昇格試験のポイント
上五「夏休み明け」←あと1単語足りていない
発想はすごくいい。リアルがある。
でも、単語が1つ足りない。それは「姓」「今の姓」。これがあれば素晴らしいリアルは、ちゃんとした伝わる俳句になった。
名人9段「東国原英夫」1ランク昇格⇒【名人10段】
調停の
席着く妻の
サングラス
(調停離婚で見たこともないようなサングラスをして入ってくる。見たくないのか、自分を見られたくないのか。名誉のために言っておきますが、僕の体験じゃない。これは想像。中七の「席着く」が窮屈と思ったけど、イメージを出したかった、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆昇格試験のポイント
中七「席着く」←さすがの臨場感
頭の「調停」という単語だけで、もう場面がバーンと出てくる。
悩ましいのは寸詰まりな「席着く」だが、妻側の緊張感が出ている。
絶対にあなたの体験だと誰もが思う。
素晴らしかった。
東国原さん、見事10段へ昇段です!
常に優等生であり、奇抜な句も作るので、とんとん拍子に駆けあがってますし、俳句のタイトル戦もいつも上位です。
あとは、例の件ですね。
来週どのように番組で進行していくのか見ものです。
釈明や謝罪も大事ですが、俳句で勝負してスカッとさせて欲しいです。
いけばなの査定ランキング
◆今回のテーマ:ひまわり
生ける器は自由に選択
◆査定される人
高畑淳子さん、手塚理美さん、野村真美さん、横浜流星さん
◆いけばなの先生:假屋崎省吾先生
最下位4位(凡人)「横浜流星」
◆作品名『Summer Yellowスペシャル』
ひまわりの数がポイント。
◆假屋崎先生の評価
大胆さは感じた。ニューサイランという花の生け方が中途半端。
3位(凡人)「野村真美」
◆作品名『夏の訪問者』
紺色の花器を選択。
ひまわりは夏のイメージだが、柔らかくソフトなイメージにした。
◆假屋崎先生の評価
全体的にぺったんこで、立体感がない。後ろに傾いている。
◆いけばなの鉄則
「全体のバランス」を意識する
2位(凡人)「高畑淳子」
◆作品名『明日に向かって叫ぶ』
ひまわりは陽に向かっていく。いろんなことがある人生、陽に向かって逞しく行く。
◆假屋崎先生の評価
ひまわりを結束バンド(茎)で結んで固定しているが、見えているのがダメ。足元の空間、剣山が見えているのもダメ。
1位(才能アリ)「手塚理美」
◆作品名『自然と共に生きる』
自然には個性がある。人にも個性もある。それを表現したかった。
◆假屋崎先生の評価
足元のケムリがいい。ホチキスが丸見えなのだけが残念。細工は見せないように。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「手塚理美」
2位(凡人)「高畑淳子」
3位(凡人)「野村真美」
最下位4位(凡人)「横浜流星」
特待生4級「千原ジュニア」1ランク昇格⇒【特待生3級】
◆作品名『夏』
とにかく夏!ひまわりをたくさん生けたことと、ひまわりが丸いので器は長細いのにした。
◆假屋崎先生の評価
迫力満点。ひまわりのボリューム感で元気いっぱい。花器をちゃんと見せているものいい。100点満点!
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