2018年8月9日放送の『プレバト才能ランキング』で、俳句のタイトル戦でした。
今回は、第2回「夏の炎帝戦」の決勝です。
梅沢さんが悲願の初タイトルになるのか、東国原さんは疑惑後どんな句を詠むのか、とても気になるところでした!
前回の予選はこちらです。
『プレバト!!』まとめ 2018年8月2日 「夏の炎帝戦」東国原盗作疑惑の説明 千賀決勝へ!?
◆俳句のお題:ラジカセ
◆決勝参加者
梅沢富美男さん、東国原英夫さん、藤本敏史さん(FUJIWARA)、村上健志さん(フルーツポンチ)、横尾渉さん(Kis-My-Ft2)、中田喜子さん、立川志らくさん
◆俳句の先生 夏井いつき先生
◆ルール
今週は決勝。
前回特待生7名で戦い、上位2名が決勝戦に挑む。
夏井先生、『放送文化基金賞』個人の部を受賞
昨日スペシャルが放送された『クレイジージャーニー』が『第44回放送文化基金賞・番組部門テレビエンターテインメント番組』の最優秀賞を受賞してましたが、『プレバト!!』も受賞です!
我らがなっちゃん先生、夏井いつき先生が個人の部を受賞されました。
受賞理由は、「俳句ブームを牽引した鉱石が認められて」とのこと。
トロフィーを見せてくれたなっちゃん先生曰く、トロフィーは重たいんだそうです。
下の部分が凶器になりそう、と笑わせてました(笑)。
俳句「夏の炎帝戦」決勝ランキング
◆予選敗退者の予想
▽
- 千原ジュニア:東国原英夫
- 松岡充:横尾渉(Kis-My-Ft2)
- ミッツ・マングローブ:村上健志(フルーツポンチ)
- 岩永徹也:中田喜子
- 千賀健永(Kis-My-Ft2):東国原英夫
誰も梅沢さんを推している人はいません。
東国原さん人気!
最下位7位「東国原英夫」(名人10段)
ラジカセに憑く
幽霊の
呻き声
(昔幽霊の声が聞こえるというラジカセがあった。それが不幸のラジカセと言われていて、みんなで聞いてみようということで、スイッチを入れたらヴォーという声が聞こえた。昔岩崎宏美さんの「万華鏡」のお化けの声のような感じ。そのことを思い出して詠んだ句)
◆夏井先生の添削後
ラジカセは
呻く幽霊
憑きしてふ
◆夏井先生の添削
幽霊を季語と認めない派な夏井先生。そんなことよりも、無季の句と言えばいい。幽霊が憑いたような音を出すラジカセか、幽霊がラジカセかがわからなかった。ラジカセが幽霊であれば、変える必要がある。「憑きしてふ」で、幽霊が憑いているというラジカセが呻いていると出来る。今回は東国原さんの悪いクセが出た。いろんな複雑なことを一句の中にガツンと入れようとして、そこまでの技術が伴ってなかった。これまでは大きいことをぶち込まないから着実に10段まできたが、何を考えて今回このようにぶち込んできたのか、という感じ。
◆1位発表後のトーク
浜田 メンタル弱いね。
ジュニア やってません(パクってません)。
浜田 あの件でかなりココ(胸)に来たね。
東国原 ビビッてビビッて、萎縮した。ホントに。
(句の説明を聞いた後)
浜田 東さんは過去、1位3回、3位1回。
東国原 はい。
浜田 タイトル戦は1位か3位やったんですよ。
東国原 そうなんですよね。
浜田 メンタル弱いの~!
浜田 これ、ジュニア。最下位ということは…。
ジュニア やってません(パクってません)!
東国原 (項垂れる)
6位「中田喜子」(特待生1級)
ラジカセの
声ころがりて
簾戸(すど)抜ける
(すどを使いたかった。お部屋の中からラジカセに吹き込まれている家族の会話が廊下に抜けている、という句)
◆夏井先生の添削後
簾戸抜けて
ラジカセの声
ころがり来
◆夏井先生の添削
発想自体はいい。説明を聞いたら「ころがり」を生かしたい。自分はラジカセの近くにいて、中の声がころがって来るという解釈になってしまう。説明通りにするには、自分の立ち位置を変えなければならない。最後「来」を入れることで、自分のところに声が転がってくる様になる。
◆ここがポイント!
自分の立ち位置を明確に
5位「横尾渉(Kis-My-Ft2)」(名人3段)
夏の雲
ぼくら
日陰探検隊
(7月11日ニューシングルが発売したが、そのMV撮影での出来事。暑くて日陰を探して休憩したり、音楽聴いたりしていて、キスマイ7人は探検隊みたいだな、という句)
◆夏井先生の添削後
夏の雲
ぼくらは日陰
探検隊
◆夏井先生の添削
何よりも楽しいのが「日陰探検隊」。こういう言葉が出るのは、自分たちの体験が核にあるから。楽しい一句。元気で楽しい句なのでリズムも大事。字余りになるが、「探検」で「ん」がリズムになるので、字余りが気にならないので、リズムを生かすといい。
◆ここがポイント!
リズムを優先する
4位「立川志らく」(特待生5級)
ジャズを聴く
モナリザに似た
夜店の人
(縁日を歩いていて、ラジカセから夜店では珍しいジャズが聴こえる。聴いている人を見るとロン毛のおじさん。おじさんがモナリザにとても良く似ていたという、ユーモラスで気取らない句)
◆夏井先生の添削後
ジャズを聴く
モナリザめける
夜店の人
◆夏井先生の添削
ジャスを聴いている人がモナリザに似ているという発見、切り取り方が俳人的でセンスが非常にある。ただ「ロン毛のおじさん」は聞かない方がよかったが、思わず吹き出すような句ではない。人に物を売りたい人が静かな微笑みでジャズを聴いているという光景の方が詩になるし、面白い。最後は6音だが、この句の字余りは効果がある。効果を分かった上で字余りにしていると思う。それより、「に似た」が説明っぽい。志らくさんさすが!才能ある!
3位「藤本敏史(FUJIWARA)」(名人9段)
短夜や
付録ラジオの
半田付け
(小学生の頃、雑誌の付録で手作りのラジオが付いてた。それを夏休みの夜に学習机で、せっせと半田付けをしてラジオを作った思い出の句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
季語がいい。夏の夜は短い。ラジオ作りに熱中している気分がとてもよく伝わる。夜中に一生懸命作っているというささやかな興奮も表れている。ただのラジオじゃなくて「付録」のラジオというのがいい。映像が絞り込まれてくる。小さな引っ掛かりがあるのが、「短夜や」が夜が短い「から」なのか、夜が短い「のに」なのか、という部分。この引っ掛かりが2位との差。
2位「村上健志(フルーツポンチ)」(名人5段)
村祭
ラジカセが笛
担当す
(村のお祭りで人手が足りなくて、太鼓は人が叩くが笛をやる人がいないので、ラジカセから流している、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
発想がユニークでありながら、過疎の村の現実を描いている。「ラジカセが」の「が」が強調のニュアンスが伝わる。最後の「担当す」は擬人化が上手くいっている。お上手になりました!
1位「梅沢富美男」(名人10段)
早星(ひでりぼし)
ラジオは余震
しらせおり
(夏の炎天下のその夜、ラジオでは余震のニュースが流れている。空を見たら赤い星が出ていた。ちょっと不吉な感じ。ああ、地震があるんだなという気持ちを詠んだ句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
うまい句。季語がいい。「早星」は赤い妖しい感じの星。日照りが何日も続いているそういう夜に出る。ラジオが余震を知らせるということは、本震が少し前にあったという状況を伝えている。「ラジオは余震」という状況に「早星」という季語を取り合わせたことで、不吉な気分を表現出来ている。「しらす」という淡々とした言い方をし、「おり」という短い時間の経過を表している。久しぶりに、言葉の質量を綺麗にキッチリ考えた、心を隅々まで使った句が出来ましたね。
オマケ:夏井先生が褒めた”幻の傑作”
千賀健永(Kis-My-Ft2)(特待生1級)の一句
▽
ベイエリアから
届く短波や
処暑の風
(大好きな忌野清志郎の名曲「トランジスタラジオ」から発想した句)
夏井先生曰く、「(決勝に上がっていたら)結構いいとこ行ってます!」
横尾さん越えはしたのかな?
次回に期待ですね。
◆順位まとめ◆
1位 「梅沢富美男」(名人10段)
2位 「村上健志(フルーツポンチ)」(名人5段)
3位 「藤本敏史(FUJIWARA)」(名人9段)
4位 「立川志らく」(特待生5級)
5位 「横尾渉(Kis-My-Ft2)」(名人3段)
6位 「中田喜子」(特待生1級)
最下位7位「東国原英夫」(名人10段)
梅沢さんは前振りがいつも通りのビッグマウスだったので、今回も無冠かと思いきや、見事1位!
おめでとうございます!
来週からさらなる悪役ビッグマウスで、番組を盛り上げてください!
今回の衣装、着物や時計で総額1,000万円だったそうです!!
さすがは、「Mr.プレバト」!
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