2018年9月27日放送の『プレバト才能ランキング』のまとめです。
第2回俳句の「秋の金秋戦」でした。
今回は、「秋の水彩画コンクール2018」もありました。
水彩画は初のタイトル戦となります。
俳句は前回のタイトル戦「夏の炎帝戦」では、東国原英夫さんの盗作疑惑でメンタル激弱ぶりでまさかの最下位になりました。
『プレバト!!』まとめ 2018年8月9日 「夏の炎帝戦」梅沢富美男が悲願の初優勝!? 東国原の禊
今回は復活するのでしょうか?
また水彩画のコンクールも非常に気になります。
唯一の名人しずちゃんは優勝するのでしょうか?
◆俳句の予選のお題:紅葉の絶景
◆予選参加者
中田喜子さん、千賀健永さん(Kis-My-Ft2)、三遊亭円楽さん、石田明(NON STYLE)さん、ミッツ・マングローブさん、千原ジュニアさん、岩永徹也さん、柴田理恵さん
◆俳句の先生 夏井いつき先生
◆ルール
今週は予選となり、特待生8名による戦い。
上位3名が来週の決勝戦に進める。
夏の炎帝戦より、決勝に進める人が1人増えた。
▽目次です▽
俳句「秋の金秋戦」予選ランキング
名人で「誰が1位になるか」を予想
予選の冒頭で、本選の名人5人が「誰が1位になるか」を予想してました。
▽
- 梅沢さん:千賀さん
- 村上さん:千賀さん
- 横尾さん:千賀さん
- 東国原さん:石田さん
- フジモン:ジュニアさん
最下位8位「柴田理恵」(特待生5級)
主人(あるじ)なき庭に
満天星紅葉
燃ゆ
(いつも庭を綺麗にしているおばあちゃんがいた。最近庭が荒れていて「おばあちゃん病気になったのかな」と思ってみると、その庭におばあちゃんがいないのにドウダンツツジが綺麗に紅葉している、という句)
◆夏井先生の添削後
荒れ兆す庭の
満天星紅葉かな
◆夏井先生の添削
問題点の1つは「燃ゆ」。俳句でやっていけないことはなにもないが、常套句な使い方が本当に機能するかどうか、しっかりと考えた上で「ここは燃ゆしかない!」と自信を持って言える時に思い切ってやる。もう1点は「主人なき」。俳句では結構ある発想。説明ではなく、映像にすべき。「荒れ兆す」にするといい。
7位「三遊亭円楽」(特待生2級)
老いてなほ
色変えぬ松
芸の道
(もうすぐ歌丸師匠の百箇日。芸の道は案外曲がりくねっているけれども、歌丸師匠は一本気でまっすぐ歩いていた。年をとっても高座をつとめてらっしゃった。季語を調べたら「色変えぬ松」というのがあり、歌丸師匠と結びついて「老い松」で詠んでみた、という句)
◆夏井先生の添削後
色変えぬ松
高座に遺す
扇子(かぜ)一本
◆夏井先生の添削
作者を見て大きな共感を抱いた。追悼の思いを伝えることができるのも俳句。「色変えぬ松」というのが歌丸さんのイメージを伝える季語と判断でき、見事な選択。落語家さんとわかる言葉を補うとイメージしやすい。「老いて」は「色変えぬ松」で補えるので、ここを削る。「高座」と「扇子(かぜ)」で落語家を表現。
◆ここがポイント!
対象者を明確にする言葉を
6位「千賀健永(Kis-My-Ft2)」(特待生1級)
地球の血潮ぞ
足下の
紅葉谷
(崖の上から紅葉谷を見た時に、地球が割れて血のように湧き出ている紅葉谷だったのをストレートに表現した句)
◆夏井先生の添削後
地の噴きし
血潮か
紅葉谷足下
◆夏井先生の添削
工夫しているのは「足下の紅葉谷」。高低差を感じられていい。「地球の血潮ぞ」が大袈裟すぎる。本人がポイントというのは一番コケる。「地球の血潮ぞ」が主役になってしまっている。
◆ここがポイント!
ダイナミックに映像を描く
◆千賀さん名言「現実~?」が誕生。(IKKOさん風に)
5位「ミッツ・マングローブ」(特待生3級)
色ながら散る
今夜から
横恋慕
(ノンフィクション。5年ぐらいずっと片思いをしていた男性がこの間結婚した。季語「色ながら散る」に散ってもなお煌々と燃えている思いこめた、という句)
◆夏井先生の添削後
色ながら散るや
今宵の
横恋慕
◆夏井先生の添削
季語「色ながら散る」というマニアックな季語を選んでいるのは勉強している。「横恋慕」が強くなり、季語が色褪せてしまう。「今夜から横恋慕」だと重すぎて辛い。
4位「岩永徹也」(特待生5級)
千本鳥居
紅葉辿りて
神隠し
(稲荷神社の紅葉をくぐりながら歩いていると、どんどん知らない場所に行ってそれが神秘的な感じがして、「神隠し」という言葉にピッタリと思って詠んだ句)
◆夏井先生の添削後
千本鳥居
辿り紅葉の
神隠し
◆夏井先生の添削
この句のいいところは、違う種類の赤を一句の中に入れて、映像として描こうとしている。鳥居と紅葉の赤を一緒に入れて、どちらも際立たせるというのは、なかなかのチャレンジ。もったいないのが、千本鳥居と紅葉の位置が近い。一行で見てみるとわかりやすい。語順を変えるといい。
◆岩永さんの迷台詞「決勝行けないので、最下位と一緒ですね」
スタジオ騒然として、浜ちゃんも唖然としてました。
秀才の方らしい面白コメントでした。
3位「中田喜子」(特待生1級)
耳すます
闇の羽音や
紅葉谷
(紅葉で有名なお寺の宿坊に泊まって、深夜「バタバタ」という羽音がして気味が悪くて、耳をそばだてている、という句)
◆夏井先生の添削後
欹てる(そばだてる)
闇の羽音や
紅葉谷
◆夏井先生の添削
作者の意図がきちんと出ているのが「や」。すぐ上の言葉を強調するのが「や」。「耳すます」と「音」が説明的なベタな関係になってしまう。「欹てる(そばだてる)」という動詞を使うといい。
◆ここがポイント!
欹てる(そばだてる)で情景が鮮明に
2位「千原ジュニア」(特待生3級)
750CCの
アクセル戻し
紅葉踏む
(ツーリングで走っていたら、紅葉が綺麗なんだが、落ち葉がタイヤを持ってかれる。スゴイ滑る。スピードを落としてゆっくり峠を走っていく、という句)
◆夏井先生の添削後
紅葉踏む
750CC
アクセルを戻し
◆夏井先生の添削
素材そのものに現場証明がある。この人は確かにこのような体験をしたという手触りがある。自分が経験したことに取材をするとそこに新鮮な材料が必ずある。そこを謙虚にやっているのは褒めたい。バイクを知らない人もいるので、「750CC」と「踏む」を近づけたらいい。
◆以前も750CC題材の句を詠んだジュニアさん
いつか「750CC」の本が出るかもしれません。
1位「石田明(NON STYLE)」(特待生2級)
紅葉ふる
コントラバスを
弾くはやさ
(紅葉が降ってる動きを想像していると弦楽器を弾いているような動き。コントラバスの音の重厚感を詠った句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
いい句。誰だろうと思っていたが、あなたでしたか。これは本当に素敵な句。「紅葉降る」という静かな光景・映像から始まり、「コントラバス」という楽器が出てくる。紅葉降る光景にコントラバスの音が重なってくる。「ふる」「はやさ」のひらがなが「紅葉」を引き立てる。
ささやかな感動を覚えました。
◆順位まとめ◆
1位「石田明(NON STYLE)」(特待生2級)
2位「千原ジュニア」(特待生3級)
3位「中田喜子」(特待生1級)
4位「岩永徹也」(特待生5級)
5位「ミッツ・マングローブ」(特待生3級)
6位「千賀健永(Kis-My-Ft2)」(特待生1級)
最下位8位「柴田理恵」(特待生5級)※青字が予選通過
「秋の水彩画コンクール2018」
◆水彩画のお題:東京の名所
◆参加者
しずちゃん(南海キャンディーズ)、鈴木砂羽さん、白石糸さん、千賀健永さん(Kis-My-Ft2)、田中道子さん、土屋アンナさん、六平直政
さん
◆水彩画の先生 野村重存先生
◆ルール
名人と特待生による初タイトル戦。
くじ引きで東京名所のお題を描いて競う。
タイトル戦でも先生のお手本があるのかも見もの。
7位「千賀健永(Kis-My-Ft2)」(特待生4級)71点
◆作品タイトル「夢の舞台」
新国立競技場
◆野村先生の評価
空の青い輪郭がぼやけるとよかった。雲の輪郭がめだつため、空の印象が強くなり、建物がぼやける。
◆野村先生のお手本ありました。
6位「鈴木砂羽」(特待生3級)73点
◆作品タイトル「honky-tonk TOKYO」
夜の東京タワー
◆野村先生の評価
空が白くなりすぎて、東京タワーが目立たなくなった。
◆野村先生のお手本ありました。
5位「土屋アンナ」(特待生5級)77点
◆作品タイトル「夢への出発地点」
羽田空港
◆野村先生の評価
良く描けている。飛行機や車が上手。惜しいのは億の空間が狭く感じる。
◆野村先生のお手本ありました。
4位「田中道子」(特待生3級)81点
◆作品タイトル「夕暮れどきの浅草寺」
浅草寺
◆野村先生の評価
迫力がある。性格で遠近感のある建物、空のグラデーションがいい。人間の輪郭が同じなのが残念。
◆野村先生のお手本ありました。
3位「白石糸」(特待生5級)86点
◆作品タイトル「晴天映す、東京の父」
都庁
◆野村先生の評価
細かいところまでよく描いている。無数の点を打ち、緑の明暗を描き切ったのが見事。
2位「しずちゃん(南海キャンディーズ)」(名人初段)91点
◆作品タイトル「終わりは始まり」
レインボーブリッジと夕日
◆野村先生の評価
これは上手。実力者。空と太陽が上手、絵の具の使い方がいい。光と影のコントラストが惜しい。
◆野村先生のお手本ありました。
1位「六平直政」(特待生5級)97点
◆作品タイトル「木漏れ日の男坂女坂」
高尾山
◆野村先生の評価
さすが。素晴らしい。構図がいい。1つの完成形。正確な描写と奥行まで感じられる
◆順位まとめ◆
優勝「六平直政」(特待生5級)97点
2位「しずちゃん(南海キャンディーズ)」(名人初段)91点
3位「白石糸」(特待生5級)86点
4位「田中道子」(特待生3級)81点
5位「土屋アンナ」(特待生5級)77点
6位「鈴木砂羽」(特待生3級)73点
7位「千賀健永(Kis-My-Ft2)」(特待生4級)71点
俳句「秋の金秋戦」決勝ランキング
◆俳句の決勝戦のお題:郵便ポスト
◆決勝参加者
梅沢富美男さん、東国原英夫さん、藤本敏史さん(FUJIWARA)、村上健志さん(フルーツポンチ)、横尾渉さん(Kis-My-Ft2)、石田明さん(NON STYLE)、千原ジュニアさん、中田喜子さん
特待生で「誰が1位になるか」を予想
決勝に行けなかった特待生で「誰が1位になるか」を予想してました
▽
- 円楽さん:フジモン
- ミッツさん:石田さん
- 千賀さん:横尾さん
- 柴田さん:中田さん
- 岩永さん:東国原さん
最下位8位「東国原英夫」(名人10段)
星月夜
赤ちゃんポスト
動きをり
(熊本の赤ちゃんポストをイメージした。ポストに赤ちゃんを置かれた。コトコトと動いた。その時は星月夜。この赤ちゃんの運命は、それを預けた親御さんの気持ちはどうだったんだろう、という句)
◆夏井先生の添削後
赤ちゃんポストに
赤ちゃん動く
星月夜
◆夏井先生の添削
本当に本当にもったいない。何がいいって、「星月夜」と「赤ちゃんポスト」の取り合わせがよかった。ここまでだったら1位だったのに、「動きをり」がよくない。ポストが移転したようにも読める。いつもの東国原さんなら推敲していたと思う。
7位「石田明(NON STYLE)」(特待生2級)
秋の雨
投函口に
残る指
(大事な手紙だと最後まで見届ける。今までにないくらい指に神経がいく。指に照準を合わせる、という句)
◆夏井先生の添削後
秋雨や
投函口に
たじろぐ指
◆夏井先生の添削
いいところまでいっている句。デリケートで心のひだを描こうとしている。季語を主役に立てていることも出来ている。罪深いのは動詞の選択。心情と絵以上を一緒に託すことができる動詞がある。「たじろぐ」だといれようかいれまいか迷っている映像と心情になる。
◆ここがポイント!
たじろぐで心情と映像を
6位「中田喜子」(特待生1級)
ポストへと
合鍵返し
秋夕焼
(彼との別れを決意して、彼が自宅に帰ってくる前に合鍵を郵便受けに返しに行って、その日の秋の夕焼けに照らされていた、という句)
◆夏井先生の添削後
合鍵は
ポストへ返し
秋夕焼
◆夏井先生の添削
「入れる」ではなく「返す」で状況と関係がわかる。季語「秋夕焼」が切ない感じが出ている。ただちょっとドラマ仕立てになっている感じはする。小さいところで女心を表現出来る。
5位「横尾渉(Kis-My-Ft2)」(名人3段)
ニュータウンの
剥げたポストや
降り月
(ニュータウンは一時期人が多かったが、今は減っている。ニュータウンと同時にポストも出来ていて見守っている。使われていないから古くなっていく。それを月が見守っている。月は満月にもなるが欠けていき、また満月に戻る。ニュータウンもまた栄えるといいな、という句)
◆夏井先生の添削後
ニュータウンの
剥げたポストや
月煌々
◆夏井先生の添削
意図としては、とてもよく考えられている。もったいないのが季語「降り月」。「剥げたポスト」との取り合わせがイメージが近い。対象的な季語にすれば現状が際立つ。
◆ここがポイント!
対照的な季語を使う
4位「藤本敏史(FUJIWARA)」(名人9段)
秋月や
パリの封筒
切るナイフ
(髭のたくわえた紳士が書斎で、パリの友人から来た手紙をペーパーナイフで封筒を切って、手紙を出している風景を詠んだ。ペーパーナイフが秋の月に照らされて光っているのも表現したかった句)
◆夏井先生の添削後
月清か
パリの封筒
切るナイフ
◆夏井先生の添削
句としてオシャレ。「パリの封筒切るナイフ」は知的な匂いがする。もったいないのが季語の「秋月」。
3位「千原ジュニア」(特待生3級)
御出席の
葉書投函
秋日和
(たまたま友達が結婚するという連絡がきた。スケジュールみたら行けるとなって、上を消して、出す時に天気が良くて楽しそうな結婚式になりそう。また夏井先生が俳句はなにをやってもいいと言っているので、東国原さんの「顔に×」からもインスパイアされた句)
◆夏井先生の添削後
添削はないが、バリエーションがあった
【例】
御出席の
葉書投函
秋日和
◆夏井先生の添削
楽しい句を見せてもらった。表記で楽しませてくれている。大事なのは17音の詩になっているかどうか、というのがなっている。
2位「村上健志(フルーツポンチ)」(名人8段)
無月なり
紙ナプキンの
置き手紙
(喫茶店やファミレス。紙ナプキンを使って置き手紙があった。置き手紙があったということは、会うはずの2人が会えていないということ。どちらかがいるということよりもいる。誰かがいない、必要な人がいない。この時のいないはいる時よりもいる。存在感がより際立つというか。月は見えないけど、なんだかいいかなぁ、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
作者が自分で語ったことが一番無理があった。自分の句を語り過ぎるのはよくない。「無月」日本人の美意識は見ないものにも愛でる。小さなドラマを語らせたら、この人の右に出るものはいない。しゃべらなければ良い句だった!
1位「梅沢富美男」(名人10段)
廃村の
ポストに小鳥
来て夜明け
(東北震災の時からよく行っていた。ここには住めませんよというところで、偶然ポストを見かけた。それを思い出した。もう誰も来ない、誰も住まない、そこにあるポストはさびしい。そこに小鳥が遊びに来てくれた。これからはこの小鳥が俺の所にきてくれるんだ、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
優しい句。おっちゃんの句なんだ。廃村の寂びたポストを詠んだ句はいくらでもあるが、この後の展開がうまい。単純に小鳥が来たという句ではなく、小鳥たちは大陸の向こう側から季節を忘れずにこの村にちゃんと来てくれる、というイメージになる。一番上手いのは最後の「夜明け」。いきなり未明の空が見えてくる。小鳥の声に目覚める。冷え冷えとした朝の空気も感じる。夜明けの冷たい空気の中で、朝の目覚めの小鳥。それはさびれてしまったこの村を忘れない小鳥たちなんだと思うところに、作者の感動がある。優しいおっちゃんなんや。
◆順位まとめ◆
優勝 「梅沢富美男」(名人10段)
2位 「村上健志(フルーツポンチ)」(名人5段)
3位「千原ジュニア」(特待生3級)
4位「藤本敏史(FUJIWARA)」(名人9段)
5位「横尾渉(Kis-My-Ft2)」(名人3段)
7位「石田明(NON STYLE)」(特待生2級)
最下位8位「東国原英夫」(名人10段)
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