2018年11月15日放送の『プレバト才能ランキング』のまとめで、「俳句・水彩画」の査定でした。
東国原英夫さんが永世名人の道に挑戦でさらに一歩前進するのかが気になります。
岩永徹也さんは初の昇格試験になりますが結果はどうでしょうか。
水彩画ではいきなり特待生昇格がありました!
小柳ルミ子さんが愛犬の死という悲しい出来事のあとに出演されていて、終始泣かれていました。
浜ちゃんが上手に進行していたのがさすがですけど、面白かったです。
ゲストに久保裕丈さんと、厚切りジェイソンさん、そして特待生の岩永徹也さんと高学歴率の高い回でした。
先週に引き続き、査定後に変更もありました。
俳句の査定ランキング
◆俳句のお題:朝食の風景
◆査定される人
小柳ルミ子さん、磯野貴理子さん、久保裕丈さん、アンミカさん、厚切りジェイソンさん
名人10段 東国原英夫さん
特待生5級 岩永徹也さん
◆俳句の先生 夏井いつき先生
最下位5位(凡人)「アンミカ」40点⇒「才能なし」へ変更!
夫婦して
取り合ふ納豆
ほお緩む
(旦那さんが魚を食べれない。毎朝納豆を食べる。納豆の混ぜ方こだわりが合っていつも取り分けてくれる。そういうのが頬も心も緩む、という句)
◆夏井先生の添削後
夫(つま)まぜし
納豆妻と
分け合ひぬ
◆夏井先生の添削
夫婦でたった1パックの納豆を取り合って、さらに自分がそれを独り占めしてほくそ笑んでいるとしか受け取れない。仲がいい夫婦を描きたかったのであれば「才能なし」!「ほお緩む」は全くいらない。これがわからないのが凡人と才能なしのギリギリのところにいる証拠。夫で「つま」と呼ぶことがある。(添削後)幸せそうな仲の良いご夫婦が「夫(つま)」「妻(つま)」と読ませながら映像化されていくということ。
4位(凡人)「小柳ルミ子」45点
忍ぶれど
見上ぐる頬に
紅葉雨
(人に悟られないように秘めていても涙が溢れてくる。先日亡くなった愛犬ルルのことを想って書いた、という句)
◆夏井先生の添削後
忍ぶれど
ルル逝きし日の
紅葉雨
◆夏井先生の添削
作者の話を聞かないと一歩も前に進めないと思っていた句。兼題の写真からなぜ「忍ぶれど」になるのか、この句だけ見た人にはわからない。作者の心のひだが、何か訴えかけ何か思い出したということだけはわかる。ルルが死んだということを書かないと読み手を置き去りにしていく。「見上ぐる頬に」を消して愛犬ルルと書いたほうがいい。これだけ泣いてくれる人も初めてです。
3位(凡人)「久保裕丈」50点
秋寒の
日に照らされて
朝餉ぬくぬく
(外に出ると肌寒くて寂しい季節になってくると、団らんして朝ごはんを食べている時間がありがたく感じる、という句)
◆夏井先生の添削後
秋寒や
日の入る居間の
朝餉ぬくぬく
◆夏井先生の添削
この句が今回のキングオブ凡人。誰でも考えるパターン。「秋寒や」にした方がいい。下五の字余りをどうしたらいいか。唯一「ぬくぬく」が作者のささやかな工夫のような気にさせる。発想が凡人なので、直しても凡人の範囲は越えないタイプの句。
2位(才能アリ)「磯野貴理子」70点
新米で
普段の朝が
ひかりだす
(なんてことないメニュー。会話のない夫婦だったが、新米を炊いたことによって会話をはずみ、いろんな物がひかりだす、という句)
◆夏井先生の添削後
新米や
普段の朝が
ひかりだす
◆夏井先生の添削
「新米」が季語。中七・下五のフレーズで見事に実感を表現している。この素直さがいい。普段の朝が新米によってひかりだす、とても詩的な表現。もったいないのが「で」。散文的になっている。1文字だけ変えていたらこれが1位。これを切らないといけないとわかりだすと特待生が近づいてくる。
◆ここがポイント!
「や」で場面を切り替える
1位(才能アリ)「厚切りジェイソン」71点
息白し
熱いココアと
ミシガン湖
(ミシガン州生まれ。雪が多い。毎朝とにかく寒い。ミシガン湖を見ながら朝の最初のひと口ののホットココアが格別に美味しい、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
発想の飛ばし方がいい。語順もよく考えられている。冷たい冬が描かれている。「し」でカットが切れる。両手で持っているのではないかという想像が生まれる。目の前のホットココアから、遠くの「ミシガン湖」で広い光景が思い浮かぶ。ひょっとしたら凍っているのではないかと思わせる「息白し」が活きてくる。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「厚切りジェイソン」71点
2位(才能アリ)「磯野貴理子」70点
3位(凡人)「久保裕丈」50点
4位(凡人)「小柳ルミ子」45点
最下位5位(才能なし)「アンミカ」40点←「凡人」から降格!
特待生昇格試験
特待生5級「岩永徹也」現状維持
ハロウィンの翌朝
スープと化す
カボチャ
(家でハロウィンの翌朝にスープを作ってもらったことがある。前日のハロウィンの夜まではお化けだったカボチャがスープに化けた気がした、という句)
◆夏井先生の添削後
次の日の
スープは
ハロウィンのカボチャ
◆昇格試験のポイント
「化す」の是非←「化す」のせいでスープが不味くなっている。
発想を飛ばすのはいい。なにがよくないかというと、全部散文をちぎった形になっている。また「ハロウィンの翌朝には」という言い方なので、まだハロウィンの前日ということになる。今目の前にスープがある書き方をすべき。翌朝ではなく「次の日」にする。スープは美味しそうに読み手の目の前にあるとなる。
◆ここがポイント!
食べ物は美味しそうに
永世名人への道「東国原英夫」⇒1つ前進!
炊き出しや
並べば遠き
秋の雲
(これは災害でじゃなく生活困窮者を想像して欲しい。「遠き秋の雲」は自分の過去だったり故郷だったり。自分は炊き出しに並んで何をやっているんだろう。これからの生活はどうなるんだろう。雲を見ると故郷や家族を思い出す、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆昇格試験のポイント
「や」の是非←ファーストカットの画力
「や」を思い切って使った。みんなは「に」にしがち。悪いわけではないが、「や」だと効果がある。炊き出しの大きな鍋、ついている大きな杓子が見えてくる。「並べば」で広い光景にカットが変わる。編集効果が「や」1つで生まれる。言葉で映像を描く意味がはっきりわかっている。
褒めることがたくさんある。「並べば」は並ぶ時はいつもとも読める。どんな境遇で並んでいるのかという心情を読み手は想像し始める。被災地というよりは生活困窮者への炊き出しではないか、とそこまで読み手はきっちり読んでくれる。これがやれるのが名人!
水彩画の査定ランキング
◆査定される人
小柳ルミ子さん、アンミカさん、三船美佳さん、厚切りジェイソンさん
特待生4級 土屋アンナ
◆水彩画の先生 野村重存先生
最下位4位(才能ナシ)「厚切りジェイソン」9点
◆作品タイトル「思い出の長谷寺」
神奈川県厚木市・長谷寺
◆野村先生の評価
一生懸命さは伝わるが、それぞれ平均によくない。お寺の形の不自然さと明暗の曖昧さがよくない。
◆野村先生のお手本ありました。
3位(凡人)「三船美佳」16点
◆作品タイトル「雨でも晴れでも御堂筋」
大阪・御堂筋
◆野村先生の評価
車や並木をしっかり描いていて悪くない。だが、空の青は重い。厚塗りをしていて圧迫感を感じる。
◆野村先生のお手本ありました。
2位(才能アリ)「小柳ルミ子」25点
◆作品タイトル「ルルとの思い出、散歩道」
世田谷区の住宅地にある思い出の広場
◆野村先生の評価
自然物がよく描けている。枝と葉や草花を丁寧に描写している。タイルや集合住宅の人口的な構造物もしっかり描いている。なかなか傑作。
◆お手本なし!
1位(才能アリ)「アンミカ」28点⇒特待生昇格!
◆作品タイトル「夫婦の癒しの散歩道」
東京品川区・天王洲アイル T.Y.Harbor
◆野村先生の評価
難しい構図。手前の橋が伸びてくる存在感と、あえて後ろを少し曖昧なタッチで描いている。より遠近感が出ている。ほぼプロ並み。
◆お手本なし!
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「アンミカ」28点⇒特待生昇格!
2位(才能アリ)「小柳ルミ子」25点
3位(凡人)「三船美佳」16点
最下位4位(才能ナシ)「厚切りジェイソン」9点
特待生4級「土屋アンナ」1ランク昇格!⇒【特待生3級】
◆お題「曇天の柴又駅」
東京都葛飾区柴又駅
◆野村先生の評価
構図がいい。若干俯瞰気味の構図をあえて取りながら、空を広めに入れている。あえて手前に銅像を配置し、下側に人の動きを入れ込んでいて、これは楽しい絵。自転車に乗っている人は難しい。おじいちゃん風の雰囲気といい良く出来ている。文句のつけようがない。
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