2019年1月31日放送の『プレバト才能ランキング』では、「俳句・和紙ちぎり絵」の査定でした。
俳句の特待生が誕生です!
誕生するときは続きますね。その後コンスタントに上がれるのかどうかも気になるところです。
東国原さんは前進⇔後退の繰り返しで、前回は後退。1歩前進して梅沢さんに並びたいところ。
このところ絶好調ですから、いい句が期待できそうです。
◆俳句のお題:「コンビニのおでん」
◆査定される人
大和田獏さん、若村麻由美さん、河合郁人さん(A.B.C-Z)、若槻千夏さん、誠子(尼神インター)
名人10段 東国原英夫さん
特待生4級 岩永徹也さん
◆俳句の先生 夏井いつき先生
俳句の査定ランキング
最下位5位(凡人)「誠子(尼神インター)」50点
出汁多め
ゆっくり歩く
冬の道
(ついつい出汁を多めに入れてしまって、寒いから早く帰りたいのに、出汁をこぼさずにゆっくり帰る風景を詠んだ句)
◆夏井先生の添削後
コンビニおでん
出汁たっぷりに
帰る道
◆夏井先生の添削
何の出汁かわからないのが1番問題。「台所?うどん屋?」と思ってしまう。台所から出汁を持ってどこ歩くのって思ってしまう。「コンビニのおでん」と行きつく人もいるだろうが、たどり着くまでに時間が掛かる。「コンビニのおでん」とはっきり書いた方がいい。
4位(凡人)「若村麻由美」53点
ちくわぶ!と
背伸びし姪の
冬夜かな
(小さかった姪が大人っぽく「ちくわぶが欲しい!」って言っている感じ。「大人びて来たな、冬の夜だわ」とちょっとほっこりするような感じ、という句)
◆夏井先生の添削後
「ちくわぶ!」と
真似て冬夜の
姪っ子は
◆夏井先生の添削
「ちくわぶ!」の「!」は小さい子のイメージができて機能しているのでいい。一番もったいないのは「背伸びし」。大人のマネをしてという動作を入れればいい。「姪っ子は」の後に余白の部分でみんなの笑っているような会話が想像できる。
◆ここがポイント!
動作を詠む
3位(凡人)「若槻千夏」55点
彼氏無し
おでんがたのしみ
からし無し
(独身時代毎日おでんを食べていた。彼氏がいない分おでんを食べるのが唯一の楽しみだった。帰って食べようとするとコンビニの店員さんがからしを入れていない時がある。「からし無しかい!」、という句)
◆夏井先生の添削後
彼氏無し
おでんがたのしみ
辛子無し
◆夏井先生の添削
普通はくだらないで終わる。ただ出来上がったものを見ると、独身女の「あるある」な悲哀というが偶然成立している。やってはいけなことをいろいろやっている。三段切れ。「たのしみ」を入れなくても表現できるが偶然上手くいってる。中八になっている。「おでんが」の「が」が上手い強調になっている。最後はオチになっている。ダジャレの句を褒めたのは初めて。
2位(才能アリ)「河合郁人(A.B.C-Z)」70点
空っぽの
コンビニおでん
冬銀河
(よくコンビニのおでんを買う。夜遅く行くと売り切れだったり、掃除してたりで空っぽになっている。がっかりするけど帰り道に冬の夜空を見てホッとする、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
先に「空っぽの」から始めるのがいい。「空っぽ」と「冬銀河」の対比がいい。ガッカリと思ったら冬銀河に星がいっぱいある。季語「冬銀河」もちゃんと主役になっている。
◆ここがポイント!
イメージの対比
1位(才能アリ)「大和田獏」73点
旅芝居
はねて今宵は
加賀おでん
(昨年冬に全国周って、旅に出ていると唯一の楽しみが芝居の後に仲間と地元の美味しいもので一杯やるのが楽しみ。「今日は金沢、加賀おでんがあるぞ」と。「はねて」は芝居がはねてるのと、気持ちがはねてるというのも入れてみた、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
非常に手馴れているというか、こなれているというか、見事。「旅芝居」で状況・人物がわかる。「はねて今宵」で時間経過がスムーズ。最後に「加賀おでん」。地域性、季語、旅情も出てくる。「今宵は」の「は」がいい。今宵「は」加賀についてあの加賀おでんだよと思ってくる。
そつがない。加賀の美味しいお酒も香り立ってくる。17音で一番読み手に伝わるか分かって作っている人の句。
特待生、行きましょう!
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「大和田獏」73点
2位(才能アリ)「河合郁人(A.B.C-Z)」70点
3位(凡人)「若槻千夏」55点
4位(凡人)「若村麻由美」53点
最下位5位(凡人)「誠子(尼神インター)」50点
大和田さん、特待生昇格おめでとうございます!
なぜかキスマイの北山さんが弄られてましたね(笑)。夏井先生は「特待生でウロウロしている北山さんあたり、刺激になってすぐ追い越されるんじゃないかなと思いますよ」とのこと。
さすがは北山さん!
特待生昇格試験
特待生5級「岩永徹也」1ランク昇格!⇒【特待生4級】
煮大根や
円周率の
崩る音
(煮大根が美味しくなってくると荷崩れしてくる様子を詠んだ。円周率が耐えきれず、壊れてく感じを詠んでみました、という句)
◆夏井先生の添削後
煮大根や
円周率の
崩るる音
◆昇格試験のポイント
煮大根と円周率の取り合わせの是非←楽しい意外性
普通のは煮大根を見て円周率なんて思わない。こんな人の頭からこんなの出てくるんでしょうね。「円周率」で何を言ってるんだこいつは、と思う。「崩れる」と言われた時に、大根は丸いから煮崩れると崩れていく、それを言いたいというのがわかる。なるほどなと思う。
あなたならではということで、評価をした。
スタジオのブーイングというか「?」で、浜ちゃんの「何これ?何言うてんの?」という言葉が素直で正直な感想でしょう(笑)。
だからこその夏井先生の言葉ですね。
岩永さんだからこそ昇格できた、ということ。
永世名人への道
永世名人への道「東国原英夫」⇒1つ前進!
着ぶくれて
慰安婦像の
銅の髪
(銅像に着物を着せるという感覚が日本にあまりないので、ビックリしたということと、慰安婦像の銅の髪がなんというか、恨みつらみ悲しみというのをすごく表している。すごく冷たい感じだけども、そこには歴史とか思いとかが詰まっている。それだからといって、それはきちっと解決しなければならないんだ。というのをこの句に託した)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆昇格試験のポイント
季語「着ぶくれ」の是非←季語に託す主張
時事の句を客観的に描写して成立させるって大したもんだなと思う。ビックリした。東国原さんの頭には2段階目にはこの発想が来ているんだと思う。おでん→寒いにちがいない→慰安婦像のあの姿、という風に。
なによりも上手いのが「銅の髪」。ここの着地するのかと驚いた。着ぶくれている先には「銅の髪」がある。本当に客観的な描写・事実そのまんまを書いているだけ。「着ぶくれ」と「銅の髪」に作者の主張を全部託す。客観的な描写だけで伝える。読み手は「何を考えて書いた?」とどんどん深読みをしていく。
俳句はまさにこういうもの。たいしたもんです!
和紙ちぎり絵査定ランキング
◆査定される人
大和田獏さん、若村麻由美さん、岩永徹也さん、若槻千夏さん、渚さん(尼神インター)
◆和紙ちぎり絵の先生 辻井華洲先生
最下位5位(才能なし)「渚(尼神インター)」14点
◆私が思う雪の結晶
雪の結晶
◆お手本あり
◆辻井先生の評価
十字架…。これちょっと解せない。花でもないし、ちょっと意味不明。
4位(凡人)「大和田獏」20点
◆雪見障子から見た雪景色
雪景色
◆お手本あり
◆辻井先生の評価
丸窓がさらに広い景色を想像させるのが良い。一番気になったのが、石灯籠の灯りが異質。灯かりを一番上に貼ったため違和感がある。
3位(才能アリ)「若槻千夏」26点
◆平成最後の冬~雪だるまの気持ち~
雪だるま
◆辻井先生の評価
寒い冬なのに温かみのあるかわいい雪だるま。雪だるまの丸い立体感を上手に出している。和紙のシワで雪だるまの質感を出している。和紙選び方で作風が大きく変わる。
2位(才能アリ)「若村麻由美」27点
◆雪も溶かす紅富士
富士山と雪
◆辻井先生の評価
富士山の濃淡の使い方が和紙のグラデーションを1枚で取っていて、素晴らしい、滲んだ部分で富士山の陰影をつけたのがいい。使う部分で作品に立体感が生まれる。
1位(才能アリ)「岩永徹也」28点
◆寒雀
雀
◆辻井先生の評価
むくむくと丸くなった雀が冬らしくて、とても楽しい良い作品。雀の目・羽・足など細部まで丁寧。難しい地貼りも綺麗にできている。重なっているところが自然にわからないように貼られている。3枚和紙を重ねて寒そうな冬空を表現。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「岩永徹也」28点
2位(才能アリ)「若村麻由美」27点
3位(才能アリ)「若槻千夏」26点
4位(凡人)「大和田獏」20点
最下位5位(才能なし)「渚(尼神インター)」14点
岩永さん、頭よろしの上、俳句を詠ませれば特待生、手先も器用なんて…。神様に愛されていて羨ましいです!なんでもできるイケメンって凄すぎ。
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