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『プレバト!!』11月21日「俳句・和紙ちぎり絵」鬼才くっきー特待生昇格!?俳句は劣等生大逆襲!

2019年11月21日放送の『プレバト才能ランキング』は、「俳句・和紙ちぎり絵」の査定でした。

 

 

俳句では「才能なし」ばかりの劣等生の回でした。
浜ちゃんが「ポンコツの回」と言い切ってました(笑)。

 


和紙ちぎり絵では前回「虫」で特待生になったカズレーザーさん。
今回は鬼才くっきーさんが特待生昇格になるのか、どうかが気になります。


和紙ちぎり絵ではしずちゃんも特待生。カズレーザーさん同様に「虫」で特待生。
独特な雰囲気と世界観のくっきー!さんですが、こちらも得意の「虫」になるのか興味深々です(笑)。

 

 

俳句の査定ランキング

◆俳句のお題:「満員電車」

 

◆査定される人
コロッケさん、紺野美沙子さん、美保純さん、橋本良亮さん(A.B.C-Z)、千原せいじさん


名人初段 立川志らく
名人10段 梅沢富美男さん


◆俳句の先生 夏井いつき先生

 

 

最下位5位(才能なし)「コロッケ」37点

都会きて
 取り残される
    冬もみじ

(田舎から出てきた時、東京の人の多さに圧倒された。西武池袋線から山手線に乗り換える時、バーッと人が降りてきた。怖くなって気づいたら横断歩道に立っていた。「冬もみじ」は取り残されているという意味だと思った、という句)


◆夏井先生の添削後

十九歳の
 上京都会の
   冬もみじ

 

◆夏井先生の添削

一見何か書いてあるような感じはする。
ただ微妙にわからない。
都会に誰かが来て、取り残されたというのはわかる。
人かなと思って読んでいくと、「冬もみじ」が最後に出てくる。まさか「冬もみじさん」なの?と思ってしまう。
冬もみじさんという演歌歌手?
一番混乱させるのは、中七の「取り残される」。
ここに当時の年齢「19歳」と書く。これで人とわかる。
さらに「十九歳の上京」とすると地方から来たとわかる。
学んだという微かな足跡だけは見えます!

 

4位(凡人)「紺野美沙子」65点

朝帰り
 ラッシュ横目の
      冬帽子

(後ろめたい朝帰りをした。帰る時にちょうどラッシュと重なった。この人たちはこれからお仕事なんだな、と気が咎めつつ、帽子を深くかぶり直して家路につく、という句)


◆夏井先生の添削後

ラッシュ横目に
   朝帰りなる
      冬帽子

 

◆夏井先生の添削

もったいない!今日はこれが1番もったいない句。
おっちゃんが指摘したとおり、ちょっと語順を変えるととても良くなる。
「朝帰り」という事情を先に書くのではなく、上五を字余りにして「ラッシュ横目」から始めるべき。
こうすると「朝帰り」という事情が後で出てくる。
人物の表情が後でくっついてくる。
語順をこうしていたら、今日はこの句が1位を争った。


◆ここがポイント!

事情を先に言わない:いきなり種明かししてしまうことになり、面白味に欠ける。俳句の肝となる語順に注意すること!


◆◇◆ ◆◇◆


浜ちゃんが「後ろめたい朝帰りってなんやねん」とツッコんでましたけど、これ同じく思いました!(笑)
若い頃のお話なんでしょうね。

 

 

 

3位(才能アリ)「千原せいじ」70点

網棚の
 小さきマフラー
    「Y」の文字


(満員電車に乗っていたら、小さい子がマフラー忘れて可哀想。「Y」の文字あるわ。よく見たらカシミアや!ええところの子やったんやな。いろんなことを思っている、という句)


◆夏井先生の添削後

添削なし


◆夏井先生の添削

網棚の忘れ物を詠むという句がないわけではない。
これはとても丁寧に言葉を選んで、一句を作っている。
電車やバスの中にいて「網棚」を見る。視線は上かもしれない。
「マフラー」という季語が物として出てくる。これに「小さき」とやることで一目で子ども用だと分かる。
アップの光景で「Yの文字」。Yのつく子どもの名前、学校など思いつく。
「網棚」からの映像の誘導、焦点の絞り方がとても丁寧にやれている。
声を大にして褒めたい!

 



2位(才能アリ)「美保純」71点

月曜の
 副都心線
    秋思(しゅうし)

(日曜明けの月曜日。「ああ…(ガッカリ感)」と思う。副都心線に乗った時、ちょっと秋めいてくると満員なほど無口になっている。寂しいようなくっついてるような。そういう時にふっと1人になる。その秋の物思いを詠んだ句)


◆夏井先生の添削後

添削なし


◆夏井先生の添削

字足らず来るかと思って誰の作品かと思っていた。
「月曜日が憂鬱」という句はいくらでもある。
「副都心線」と具体的に書いたところが良い。人混みがちゃんと伝わる。
最後は5音で「秋思あり」とできる。だが、字足らずの「秋思」が句の内容を非常に個性的なものにしている。
上から読んでいくと、「秋思」で断ち切られてしまう。断ち切られる空間に、拒絶感、孤独感が感じ取れる。
手練れが考え抜いた一句か、うっかりできた一句かのどっちかと思っていた。
よく思い切ってやった!偉かった!!
字足らずの逸品として鑑賞しましょう。


◆ここがポイント!

字足らずの効果:下五を字足らずにすると「あるべきものがない」という物足りなさによって、読み手の孤独、寂しさがより強調される。

 

 

 

1位(才能アリ)「橋本良亮さん(A.B.C-Z)」72点

口ずさむ
 アトムの出だし
      冬銀河

(実体験。夕方に仕事が終わって、疲れて山手線を3周したことがあった。その時絶対起きるのが高田馬場駅だった。高田馬場のチャイムが鉄腕アトムの曲。3周もするから夜になっている。アトムと銀河は繋がりがある。、という句)


◆夏井先生の添削後

添削なし

 

◆夏井先生の添削

あなたでしたか。本当に驚きます。
実体験ほど強いものは無い!
「口ずさむ」がいい。どれ位の感じで歌っているのか、この動詞だけで言えている。
次に褒めたいのが「出だし」。非常に具体的。最初のあそこの部分が誰の耳にも聞こえてくる。
季語がゆっくり広がってくる。
「冬銀河」は「アトム」という固有名詞が持っている未来のイメージと響き合う。
よく頑張った!今日は褒める!!


◆◇◆ ◆◇◆


浜ちゃん、高田馬場駅がアトムの曲って知らなかったみたいです(笑)。
あの「へぇ」と感嘆したのは浜ちゃんの声出した。
電車乗らないからわからないんでしょうね。
この俳句は高田馬場駅を分かっている人にはすごく納得いく俳句でした。

 

 

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◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「橋本良亮さん(A.B.C-Z)」72点
2位(才能アリ)「美保純」71点
3位(才能アリ)「千原せいじ」70点
4位(凡人)「紺野美沙子」65点
最下位5位(才能なし)「コロッケ」37点

 

 

 

 

特待生昇格試験

名人初段「立川志らく」現状維持

戦前の
 おしくらまんじゅう
        空広し

(混雑した状況から「おしくらまんじゅう」という季語を思いついた。祖父が小さい頃の東京の空は何をしようがとても広かった。それを思い出した、という句)


◆夏井先生の添削後

おしくらまんじゅう
    戦前の空とは
        空広し


おしくらまんじゅう
      戦前の空
       広かりき


おしくらまんじゅう
      戦前の空
       広かった

 

◆昇格試験のポイント
上五「戦前の」←語順がもったいない


戦前という時間を超えて句を作ろうとする。これはやっぱり名人。
もったいないのは季語「おしくらまんじゅう」の鮮度の問題。
「おしくらまんじゅう」は上五字余りで先に出す。今どきの子も「おしくらまんじゅう」で遊ぶんだと読み手は思う。
季語が目の前のものとして立ち現れる。
次に「戦前」とすると、戦前のことだったのかと思う。
文語で行くか口語でいくか2つに分かれる。
文語だと「戦前の空とは」や「戦前の空広かりき」などがある。
口語にすると、「空広かった」とおじいちゃんの言葉そのままを書く。これだとその人物の言葉が耳元で聞こえる。

 

 

◆◇◆ ◆◇◆


この句を梅沢さんに聞いた時、「語順がよくない」と指摘していて、その後に志らくさんの説明を聞いて、「だったらいいんじゃないか」とひっこめたのですが、それを浜ちゃんが指摘していました。
そのせいあってか、先生の理由を先に目にした浜ちゃんが思わず苦笑い。
ここが面白かったです。「ふふ」って声が漏れた笑いでした。

 

 

永世名人への道

永世名人への道【星2】「梅沢富美男」⇒1つ前進【星3】

乗り換えの
 マフラーの波
    寡黙なり

(福島から華の上野駅へ着いた。その時は寒かった。マフラーをして忙しそうに乗り換える人がたくさんいた。みんな黙っている。あの頃、満員電車に人がいっぱいいたけど寡黙だったなぁ、という句)


◆夏井先生の添削後

添削なし


◆昇格試験のポイント
上五「乗り換えの」←3つも工夫がある!

 

3つ工夫してるよね、おっちゃん!
「駅の」でも光景は言える。工夫①は「乗り換え」だとここまで来て次乗り換える、という状況がちゃんと言えている。
「マフラー」はマフラーを巻いている人たち。工夫②は「波」。急ぐ人のマフラーの端が揺れているなどのいろんな動きを一文字で想像させている。
工夫③は「寡黙なり」。ここで断定をする。マフラーの波は寡黙だが、乗り換えの駅全体には音が満ちている。「寡黙」と言い切りながら、別の音をちゃんと聞かせている。
当然考えて断定したに違いない。

 

 

 

和紙ちぎり絵査定ランキング

◆テーマ:「秋」


◆査定される人
紺野美沙子さん、美保純さん、橋本良亮さん(A.B.C-Z)さん、くっきー!さん(野性爆弾)


特待生5級 カズレーザーさん(メイプル超合金)


◆和紙ちぎり絵の先生 辻井華洲先生


◆採点

  • 和紙選び:10点
  • 貼り方・ちぎり方:10点
  • デザイン:10点
  • 合計:30点満点

 

 

最下位4位(才能なし)「美保純」20点

◆干し柿食べたい
猫と干し柿


◆採点

  • 和紙選び:5点
  • 貼り方・ちぎり方:2点
  • デザイン:5点
  • 合計:12点


◆お手本あり


◆辻井先生の評価
貼り方が雑。
猫の体の丸みが全然感じられない。
耳と顔の境界線も分からない。

 

 

3位(凡人)「橋本良亮(A.B.C-Z)」23点

◆今年の秋も食べたいよ
紅葉とオムライス


◆採点

  • 和紙選び:9点
  • 貼り方・ちぎり方:6点
  • デザイン:8点
  • 合計:23点


◆お手本あり


◆辻井先生の評価

秋らしい紅葉が綺麗。
葉っぱと葉っぱを重ねすぎている。1種類の和紙だけで表現してしまっているため、立体感がない。

 

 

 

2位(才能アリ)「紺野美沙子」25点

◆小春日和の小春
愛犬小春ちゃん


◆採点

  • 和紙選び:9点
  • 貼り方・ちぎり方:8点
  • デザイン:8点
  • 合計:25点


◆お手本なし


◆辻井先生の評価
カワイイ♪とってもカワイイです!
表情が豊かで手足や頭の柔らかさを出すために、この和紙を選んだのはとても良い。


◆◇◆ ◆◇◆


辻井先生が満面の笑みで「カワイイ♪」とおっしゃってました。
本当に小春ちゃんの愛らしさがいっぱい詰まった作品でした。

 

1位(才能アリ)「くっきー!(野性爆弾)」30点⇒特待生昇格

◆ボシュッ
サンマ


◆採点

  • 和紙選び:10点
  • 貼り方・ちぎり方:10点
  • デザイン:10点
  • 合計:30点


◆辻井先生の評価
50年近くちぎり絵をやってきて、初めて見た作品。
厚みを作るなんて誰が考えますか?瞼の膨らみ、鼻、これもちぎり絵ですよね。ちぎって貼っている。
どうしてこんなことが思いつくんだろう。
和紙を塊で貼るという大担な発想が素晴らしい。
和紙を重ねてサンマをリアルに表現するという、基礎が出来ている。
こういうことができるのは才能の塊!
特待生にしましょう!


◆◇◆ ◆◇◆


さすがくっきーさん!
くっきーワールドが和紙ちぎり絵でも炸裂!
しかも3D仕様でした。
「虫」じゃなかったけど(笑)、サンマでしたね。


くっきーさんの作品を見た辻井先生が呆然として、しばし無言でした(笑)。
査定不能だったステンドグラスとの違いは、ちゃんと評価されたことですね。
上下もわからず、先生が戸惑っていたのも最高に面白かったです!
作品を理解するのに2分掛かってました。 

 

 

◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「くっきー!(野性爆弾)」30点⇒特待生昇格
2位(才能アリ)「紺野美沙子」25点
3位(凡人)「橋本良亮(A.B.C-Z)」23点
最下位4位(才能なし)「美保純」20点

 


くっきーさんは「消しゴムはんこ」「絵手紙」「和紙ちぎり絵」で、芸術系3部門で特待生です!
さすが鬼才くっきーさん。
次回も楽しみです♪

 

特待生昇格試験

特待生5級「カズレーザー(メイプル超合金)」1ランク昇格!⇒【特待生4級】

◆お月様
満月


◆辻井先生の評価

昇格理由:背景の工夫が素晴らしい!


地貼り(背景のこと)がとても素晴らしい。
雲の動きがよく出ている。
本当に素晴らしい。


◆◇◆ ◆◇◆


くっきーさんのアバンギャルドな作品の後に、カズレーザーさんの作品を見るとホッとします(笑)。
くっきーワールド大好きで素敵ですけど、やはりちょっとキョーレツすぎるので、正統派の作品の良さを感じました。
上品で素敵な満月でした。
次回も楽しみです。3ヵ月後のテーマは「冬」ですね。
でも、くっきーさんかも。
どちらも好きなので、いずれにせよ楽しみにしておきます!


◆◇◆ ◆◇◆


エンディングで、カズレーザーさんはくっきーさんに「逃げやがったな」と言われてましたw
カズレーザーさんも「次は口から月とか出してくるんじゃないですか」とツッコむと、くっきーさんは「もう出さないよ!」と言ってましたけど、どんな作品になるんでしょうね。
この2人のバトルも楽しみかも。

 

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