2020年9月10日放送の『プレバト才能ランキング』は、「俳句・絵手紙」の査定でした。
「絵手紙」の査定は久しぶりですね。
前回リモートで絵手紙というのがありました。
▶『プレバト!!』4月30日「俳句・絵手紙」絵手紙でジュニアが松ちゃんの浜ちゃんへの想いを代弁!俳句は通信添削 - 今日も暇です。
査定自体は2020年3月5日放送以来です。
ちょうど半年ぶりですね。
特待生昇格試験ではくっきーさんが登場。前回絵手紙では現状維持でした。
全ての美術系で昇格しまくっているくっきーさんですけど、絵手紙は昇格できるのかな?
俳句の査定ランキング
◆俳句のお題:「イヤホン」
◆査定される人
高畑淳子さん、木瀬哲弥さん、玉城ティナさん、トリンドル玲奈さん、川島明さん(麒麟)
永世名人 梅沢富美男さん
名人5段 横尾渉さん(Kis-My-Ft2)
◆俳句の先生 夏井いつき先生
最下位5位(才能なし)「高畑淳子」30点
耳穴の
茸と話す
令和人
(なんかうるさいなと1人で喋ってる頭おかしい人かな。耳にしめじを入れていると思った。なんでしめじを入れてるんだと思ったらこれがイヤホンというものか。そういうものを今はお話して歩くんだな、という句)
◆夏井先生の添削後
耳穴の
それは茸か
令和人
◆夏井先生の添削
才能なしは才能なしですが、私は好きかな。嫌いじゃない。
こういう発想が出来る人は凡人ではないことは確か。
凡人は怖くてこんなこと書けない。
兼題写真を見ているので、イヤホンをキノコと例えているとわかる。
写真がない状態で差し出されると、読み手はキョトンとする。
「茸と話す」の「と話す」が説明的。
これを外して、とことんとぼけたらいい。
(添削後)こうした場合、季語の「茸」が例えになるので、季語としての力が弱くなる。
でも私、才能なしですけど、好きでした。
4位(凡人)「トリンドル玲奈」60点
帰り道
君とあいみみ
夕月夜
(夕方や夜に恋人よイヤホンを分け合いながら帰る帰り道、という句)
◆夏井先生の添削後
(添削例)
長身の
君とあいみみ
夕月夜
大股の
君とあいみみ
夕月夜
キスマイを
君とあいみみ
夕月夜
◆夏井先生の添削
「あいみみ」は知らなかったので調べた。
こういう若い人たちが使う言葉を使ってはいけないというのは全くない。
詩歌の世界で「君」というと、恋愛の対象のイメージ。
季語「夕月夜」が恋人の雰囲気と合っている。
「帰り道」がもったいない。
これの代わりでいろいろやれる。
上五はなんでもできるので、あなたが考えて完成させてください。
3位(凡人)「川島明(麒麟)」65点
イヤホン分け
笑う兄弟
夜半の秋
(4個上の兄がいる。秋の夜長に芸人さんがやっている深夜のラジオを聴きながら、親にバレないようにイヤホンを2人で分けて笑ってるという実体験の句)
◆夏井先生の添削後
イヤホンを
兄と分け合う
夜半の秋
◆夏井先生の添削
本当に惜しい!もったいない。
状況が良く、微笑ましい。
最後の「夜半の秋」の季語の選び方も良い。深夜放送を聴いてるのかな、と。
「笑う」がもったいない。笑うに限定しない方がいい。
表情を読み手に想像させることの方が得。
(添削後)「兄と分け合う」だけで弟とわかる。
これをやってたら、今日は十分才能アリだった。
◆◇◆ ◆◇◆
川島さんの定位置「Mr.凡人」ですけど、「永世凡人にしてください」と笑わせてました(笑)。
確かに永世凡人ですね。上手い!
2位(才能アリ)「木瀬哲弥」70点
無線絶え
耳に風
見上げ、月
(Bluetoothのイヤホンを使う。充電が切れて使えなくなる。そういう時に他の世界があるなと気づく。風が当たって外の世界がある。ふと見上げると月がある。中七を5音にして音の休符を作ることで気づきの瞬間を表現している、という句)
◆夏井先生の添削後
無線絶え
耳に風̻▢
見上げ、月
◆夏井先生の添削
読点、字足らずという無謀なことを初っ端でやってきた。
勇気があるというべきなのでしょうか。
おっちゃんの言うとおり、「無線絶え」で遭難したかのような印象を受けた。
遭難でも十分良いと思う。
「絶え」が非常に強い印象。
雑音まじりの無線が絶え、耳に風の音だけが響き渡り、見上げた時月だけが煌々とある。
これを読点、字足らずを使って表現できるというのは、なかなか勇気のある人。
「耳に風」を意図的に5音にしたと言ったが、俳句は一行で書かれるので、空けた意図が伝わりにくい。
「耳に風」の後に、1マス空白を開けると良い。
こうすると完成度はかなり高くなる。
センスはありそう。
おっちゃんがやっている俳句を王道をきっちりやったら、本物になるかもしれない。
1位(才能アリ)「玉城ティナ」71点
蜩や
イヤフォン外し
立ち尽くす
(イヤフォンで音楽を聴いて、音楽が途切れた時に蜩の鳴き声が聞こえて、そこに切なさだったり、1日ってこんなに終わるのが早いんだなといろんな感情が浮かんで立ち尽くしてしまう、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
こういうことある。
イヤホンをしていて、何かのおりに外の音が聞こえてくる。
蜩の静かな声がふっと聞こえてくる。
音楽が切れた間合いの中にふっと入ってくる。
イヤホンを外すと、周りは知らないうちに秋が来て、自分は秋のという季節の真ん中に立っている。
「立ち尽くす」が大げさと捉える人もいるが、作者の思いはむしろ「立ち尽くす」にある。
蜩の音の中に囲まれている自分にハッと気づく。
あなた、俳句を真剣になさった方がいい。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「玉城ティナ」71点
2位(才能アリ)「木瀬哲弥」70点
3位(凡人)「川島明(麒麟)」65点
4位(凡人)「トリンドル玲奈」60点
最下位5位(才能なし)「高畑淳子」30点
名人・特待生昇格試験
名人5段「横尾渉(Kis-My-Ft2)」1ランク昇格!⇒【名人6段】
ヘッドホン
外しはとバス
初紅葉
(僕はイヤホンではなくヘッドホンを使っている。はとバス乗って旅している時、せっかくなのでちゃんと外を見てみよう。外すと秋の虫の声、葉っぱの擦れる音。これらを聞きながら初紅葉を楽しもう、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆昇格試験のポイント
「はとバス」を選んだ是非→声に出して読むと楽しい句
軽やかな内容を軽やかな韻律で、五七五はきちんと守る。
基本がちゃんと体に入ってきた印象。
この句で工夫しているのは、「外し」「はとバス」「初紅葉」という頭の「は」の韻を踏むことで、ワクワクする。
「ヘッドホン」も「ヘ」と「ホ」というハ行の音がさりげなく入り、のちの「は」の韻をさりげなくバックアップしている。
こういうところも名人芸。
永世名人 富美男のお手本
◆50句までの現在の状況:21句(残り29句)
口立ての
カセットの声
秋彼岸
(口立ては口頭の打ち合わせで芝居をまとめること。子役の時は書くことができないので聞いて覚えた。自分が役者を目指した頃はカセットテープが出来てた。親父の稽古を録音してあとで勉強した。その時代を経て、今は300年に1人の名人、素晴らしい俳優さんと言われている。それぐらいの役者になれた。この間親父が稽古してくれたカセットが出てきた。懐かしいなということで「秋彼岸」にした、という句)
◆夏井先生の添削後
カセットに
父の口立て
秋彼岸
◆掲載の判定⇒ボツ!
【ボツの理由】誰の声かを書け!
「口立て」という言葉を取り込んだのは非常に良い。
これだけで演劇のお稽古だとわかる。経済効率がとても良い。
最後の季語「秋彼岸」で、「声」の人物は亡くなっているのではないかとわかる。
読み手は小さな不満を持つ。
「声」は誰だろう?
お父さんならなんで書かない?
お父さんに対する尊敬の念が足りない。
しかもこれは素晴らしい句になる。
(添削後)これならお父さん、泣いて喜ぶ!
◆50句までの現在の状況:21句(残り29句)
絵手紙の査定ランキング
◆絵手紙のお題:「秋」
◆査定される人
高畑淳子さん、小島瑠璃子さん、トリンドル瑠奈さん、川島明さん(麒麟)
◆絵手紙の先生 花城祐子先生
◆採点
- 絵の味わい:10点
- バランス:10点
- メッセージの工夫:10点
- 合計:30点
最下位4位(凡人)「高畑淳子」24点
◆作品タイトル「いもたこ南瓜女の…。」
- 題材:かぼちゃ
- 送り先:90歳の母へ
◆採点
- 絵の味わい:7点
- バランス:8点
- メッセージの工夫:9点
- 合計:24点
◆お手本あり。
◆花城先生の評価
かぼちゃの周りが滲みのない方がもっとはっきりと見える。かぼちゃがボヤける。
3位(才能アリ)「トリンドル瑠奈」26点
◆作品タイトル「一緒に食べよ」
- 題材:いちじく
- 送り先:姉・トリンドル玲奈へ
◆採点
- 絵の味わい:7点
- バランス:10点
- メッセージの工夫:9点
- 合計:26点
◆お手本あり。
◆花城先生の評価
いちじくを2つに割ったのを並べたことで、言葉と絵が一体化している良い絵手紙。
いちじくの外側の皮を濃くした方が良い。いちじくの質感が出ていない。
2位(才能アリ)「小島瑠璃子」27点
◆作品タイトル「お身体大切にして下さい。」
- 題材:落花生
- 送り先:さまぁ~ず三村へ
◆採点
- 絵の味わい:9点
- バランス:9点
- メッセージの工夫:9点
- 合計:27点
◆お手本あり
◆花城先生の評価
丁寧に描いている。
落花生の殻の感じがちょうどいいくらいに省略しつつ、質感も出るように描いている。
描き方はとてもよかった。
三村が誕生日プレゼントに貰うほど落花生が好きなのであれば、ハガキにたくさんの落花生を埋め尽くしても良い。
1位(才能アリ)「川島明(麒麟)」30点
◆作品タイトル「これからも背ぇくらべ」
- 題材:どんぐり
- 送り先:アジアン馬場園へ
◆採点
- 絵の味わい:10点
- バランス:10点
- メッセージの工夫:10点
- 合計:30点
◆お手本なし
◆花城先生の評価
どんぐりいっぱい描くんじゃないかなと想像していた。
2個だけ取り出してこれだけ大きく描けるというのも、なかなかできない。
個性的な文字。コロコロ笑うような雰囲気にも見えてくる。
絵と字が実に良いバランス。
よく描けている作品。
これだけ描けるのであれば特待生でいいと思います!
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「川島明(麒麟)」30点
2位(才能アリ)「小島瑠璃子」27点
3位(才能アリ)「トリンドル瑠奈」26点
最下位4位(凡人)「高畑淳子」24点
特待生昇格試験
特待生5級「くっきー!(野性爆弾)」1ランク昇格!⇒【特待生4級】
◆作品タイトル「ひと齧りちゃいちい」
- 題材:
- 送り先:ケンドーコバヤシさんへ。
◆お手本なし!
◆花城先生の評価
切り取り方が実に見事。
リンゴが3分の2まで入っていて、(ケンコバの)顔も3分の2まで入っている。
切り取った先が想像できるため、絵が大きく見える。
赤と黒の絶妙なるコントラスト。リンゴの赤と、ケンコバさんを黒の濃淡だけで描く。
くっきーさんにしか描けない作品だった。
◆◇◆ ◆◇◆
くっきーさんの絵手紙、めっちゃよかったです!
絵手紙は、3回連続ケンコバさん宛で徹底してますね。
川島さんも「Mr.凡人」からのまさかの脱却!
川島さんは絵が上手いので、今まで評価されなかったのがおかしいくらいです。
俳句は「Mr.凡人」でしたが(笑)。
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