2020年12月17日放送の『プレバト才能ランキング』は、「俳句・バルーンアート」の査定でした。
バルーンアートは初の査定です。
なんと特待生が出ますけど、辻元さんが見もの!
俳句は珍しく6人が挑戦。
それであれば、名人特待生をもう1人査定して欲しいですけど。
ただ、前回絶望的である意味神的に面白かったかまいたちの山内さんの俳句が楽しみです。
成長の跡が全くないのか、あるのか。
俳句の査定ランキング
◆俳句のお題:「プレゼント」
◆査定される人
升毅さん、菅原初代さん、小倉優子さん、本仮屋リイナさん、加藤シゲアキさん(NEWS)、山内健司さん(かまいたち)
永世名人 梅沢富美男さん
名人10段 東国原英夫さん
◆俳句の先生 夏井いつき先生
最下位6位(凡人)「小倉優子」50点
クリスマス
鬼滅の柄の
プレゼント
(鬼滅の刃がすごく流行っている。クリスマスプレゼントで開ける前から鬼滅の包装紙でテンションがあがる、という句)
◆夏井先生の添削後
◆夏井先生の添削
これは気付いてくださいという痛恨の凡ミス。
「プレゼント」ではなく、ここにプレゼントの中身を書く。
5音になるプレゼントの中身を書いたら、お隣の方(山内)よりはるか上、ポーンと飛び越せましたよ。
◆◇◆ ◆◇◆
浜ちゃんが夏井先生が「プレゼント」を消した時点で、「最低限物を書くべきだよね」と指摘してました。
5位(凡人)「山内健司(かまいたち)」52点
冬銀河
届きし箱に
夢を見る
(子どもが2歳半になった。枕元に置いてある箱に子どもも夢を見て欲しい。こっちもどんなリアクションしてくれるかなと夢を見る、という句)
◆夏井先生の添削後
届きたる箱よ
冬銀河の夢よ
◆夏井先生の添削
夢「を見る」はいらない。
「箱よ」と「夢よ」で韻を踏む。
(添削後)こうすると子どもの夢とか親の夢とか想像してくれる読者も出てくる。
(山内さんが「五七五の概念がありすぎて」)句またがりというの。『プレバト』見てないでしょ!
◆◇◆ ◆◇◆
東国原さんから山内さんはインタビューで漫才やコントのネタは100回以上添削をすると言っていたそうで、俳句は全然添削していないとツッコんでました。
山内さんの言葉のセンスがすごくあるので、俳句で生かされる日は来るのでしょうか。
山内さん今多忙だから、俳句どころではないでしょうね。
『プレバト』見ることなんて無さそうです(笑)。
4位(凡人)「菅原初代」64点
皸(あかぎれ)割れる
強情我慢の
父譲り
(父のことをふと思い出した。ちょっと前からあかぎれが裂けて血が出てた。父とあかぎれを結び付けて、親からもらったプレゼントって必ずしも良いことだけじゃない。自分も年を取るとしみじみと我慢強さが良くも悪くも贈り物だったんだなぁ、という句)
◆夏井先生の添削後
皸や
強情我慢
父譲り
◆夏井先生の添削
あの兼題写真からなんでこの発想に行ったのかなと不思議に思った。
お話を聞いてよくわかりました。
子どもから父に連想が動いた。
もったいないのが、「皸割れる」で音数が溢れていること。
皸は割れるものなので、説明しなくてもいい。
ここまで初めてでやれるのであれば、すぐコツを飲み込む方だと作品を見て思った。
◆◇◆ ◆◇◆
大食いの女王で、水曜日のダウンタウンでもよくお見掛けする菅原さんは、国語の先生の免許を持っているそうです。
なかなか素敵な俳句でしたね。
3位(凡人)「升毅」67点
天心へ
未完の脚本(ほん)よ
寒オリオン
(映画監督の佐々部清氏が次の作品のために下関で急逝した。僕もその作品に出る予定だった。それが途中で止まってしまっているのでなんとか映画を形にしますよという思いを、監督に向けて夜空に向けてプレゼントした、という句)
◆夏井先生の添削後
脚本は未完
寒オリオンは高し
◆夏井先生の添削
もったいないのが「天心」と「寒オリオン」の間に「未完の脚本よ」が入っている事。
「脚本(ほん)」をほんと呼ぶのは業界ではあることだが、音数が足りなくて無理やり感もある。
1つ言葉を諦めるだけで「きゃくほん」と読んでも全然OK。
「天心へ」を外すだけでいい。
最後「高し」で視点が上になり、祈りの視点にもなる。
良し素材だったので、ほんのちょっとしたことでもったいないことをしたと思う。
2位(才能アリ)「加藤シゲアキ(NEWS)」70点
セロファンの
かりかりと鳴る
冬の朝
(冬の朝なのでサンタさんのイメージ。朝届いたプレゼントの包装を大切なプレゼントだと丁寧に剥がしたい。セロハンテープをかりかりと丁寧に剥がすところからワクワクする、という句)
◆夏井先生の添削後
セロファンテープの
かりかりと鳴る
冬の朝
◆夏井先生の添削
パッと読んだ時、大きな花束を包んだセロファンが冬の朝の冷たいささやかな風になっている音だと思った。
「かりかり」という音に詩人の耳がある。
セロファンテープであれば、そう言ってもいい。
この句はほんの小さなささやかな短い時間、短い場面をほんのちょっとすくい取る。
俳句ってそれで十分。
それが分からない人がこの作品の良さに気付かない。
1位(才能アリ)「本仮屋リイナ」71点
風の子を
見守る我ら
着膨れ隊
(毎晩3歳と1歳の息子に「かみさまからのおくりもの」という絵本を読み聞かせしていて、その中に「元気こそが神様の贈り物」というフレーズがあって、そこから発想を飛ばした。寒い中薄着で遊んでいる子どもたちをプレゼントに見立てて詠んだ、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
前半の部分はややありがち。
後半で十分取り戻して、特に「着膨れ隊」というフレーズが面白かった。
さらに褒めるのは「我ら」の位置。
ここに「我ら」があることで、作者自身が着膨れ隊の一人としてここにいると存在がでる。
地域で見守り隊というのがあるが、それにも「着膨れ隊」が連想させる。
「着膨れ」が季語だが、生き生きとした臨場感、現場証明のある句だった。
お上手です!
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「本仮屋リイナ」71点
2位(才能アリ)「加藤シゲアキ(NEWS)」70点
3位(凡人)「升毅」67点
4位(凡人)「菅原初代」64点
5位(凡人)「山内健司(かまいたち)」52点
最下位6位(凡人)「小倉優子」50点
◆◇◆ ◆◇◆
とにかく山内さんが最高なヒール役で面白かったです。
ボケでもツッコミでも最高でした。
俳句の向上は多忙なので無理かもしれませんけど、番組盛り上げには最高でした。
永世名人への道
永世名人への道【星3】「東国原英夫」1つ前進⇒【星4】
ほしかもんはなか
ジャングルジム冷たし
(子どもの頃、プレゼントは何が欲しいと入れるが、親は裕福じゃなかった。負担をかけたくないため「欲しいもんはなか」と強がり、やせ我慢をした。公園でジャングルジムに登ると鉄だから冷たい。あの冷たさが心にしみた、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆昇格試験のポイント
「ジャングルジム」を選んだ是非←寂しさと相性がいい!
あの兼題写真から「欲しいものがない」という発想持ってくる。
これがこの作家の力だとあらためて思った。
遊具は他にもいろいろある。鉄棒、すべり台、ブランコ。
それらの遊具とジャングルジムの違いは、高いところにじっといられること。
寂しさや孤独と相性がいい。
季語「冷たし」は冬の風の冷たさ、金属の冷たさを皮膚で生々しく伝えている。
いい句です。
◆◇◆ ◆◇◆
この間のガキの使いでダウンタウンの名曲「チキンライス」のMV撮影がありましたけど、まさにあの世界観ですね。
とても素敵な俳句でした。
東国原さんは秋のタイトル戦は欠席でしたけど、毎年9月末と10月2週目はプレバトのためにスケジュールを空けているらしいのですが、今年は3週目になってしまってスケジュール調整つかずとのこと。
残念でしたけど、冬のタイトル戦は出場して欲しいです!
永世名人 富美男のお手本
◆50句までの現在の状況:24句(残り26句)
妻よりと
楽屋見舞いの
加湿器来
(御園座で公演していた時の話。コロナで誰も楽屋に来れない。妻が加湿器を送ってくれた。今の気持ちをグッと前に出した、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆掲載の判定⇒掲載決定!
【掲載決定の理由】「と」と「来」が上手い!
今の時代を役者の立場から切り取った一句。
1番のポイントは「来」。これを良しとするか否かで一句の評価は変わってくる。
加湿器が「届く」「送られる」とすると意味の上ではスルッと入ってくる。
最後「来」で止めるというのは、ここは決心がいったのではないかと思う。
まるで加湿器を擬人化したかのような、「来」の踏ん切り。
この踏ん切りが、やっぱり永世名人ですね。
◆50句までの現在の状況:25句(残り25句)
◆◇◆ ◆◇◆
梅沢さんは今毎週プレバトに出演されてますけど、東国原さんがあがってきたら、東国原さんも句集作りになるのでしょうか。
フルポン村上さんやフジモンさんも?
そのあたりも今後気になりますね。
バルーンアーティストの査定ランキング
◆査定される人
山口もえさん、辻元舞さん、小倉優子さん、本仮屋リイナさん
◆採点
- オリジナリティー:10点
- 丁寧さ:10点
- 楽しさ:10点
- 合計:30点
◆バルーンアーティストの先生 家泉あづさ先生
最下位4位(凡人)「小倉優子」21点
◆作品名:このお家なら大丈夫、オオカミだって怖くない
3匹のこぶた
◆採点
- オリジナリティー:5点
- 丁寧さ:8点
- 楽しさ:8点
- 合計:21点
◆先生のお手本ありました
◆家泉先生の評価
迫力のあるボリューミーな作品。
ブタは難しいテクニックを使っていないのに、ちゃんとブタとわかる。
ブタが単調に立っているだけなので、何かしているが物語の一場面を見ている構成が良い。
3位(凡人)「山口もえ」23点
◆作品名:ゾウの愉快な仲間たち
ゾウとウサギ
◆採点
- オリジナリティー:9点
- 丁寧さ:6点
- 楽しさ:8点
- 合計:23点
◆先生のお手本ありました
◆家泉先生の評価
ゾウの体のラインを風船を多めに積んでボリュームを出している。
すごい研究されている。
残念なのが横のウサギ。
シンプルすぎてテイストが合わない。
2位(才能アリ)「本仮屋リイナ」28点
◆作品名:やんちゃなショベルカーザックンザックン
ショベルカー
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◆採点
- オリジナリティー:9点
- 丁寧さ:9点
- 楽しさ:10点
- 合計:28点
◆お手本なし
◆家泉先生の評価
大きなボディーのサイズがキレイに合っていて良い作品。
指でサイズを測り正確に表現。
中に空間を作り、お子さんが入って遊ぶことができる。
お子さんの気持ちがあがる。
1位(才能アリ)「辻元舞」30点⇒特待生昇格
◆作品名:ティラノサウルス
恐竜
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◆採点
- オリジナリティー:10点
- 丁寧さ:10点
- 楽しさ:10点
- 合計:30点
◆お手本なし
◆家泉先生の評価
恐竜は難しい。
歯のギザギザ、足の爪の感じをちゃんと出して恐竜の力強さが表現できている。
アイデアや独創性は天性。
バルーンのコンテストがあるが、挑戦してもいい。
この作品だったら特待生でいいと思う。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「辻元舞」30点⇒特待生昇格
2位(才能アリ)「本仮屋リイナ」28点
3位(凡人)「山口もえ」23点
最下位4位(凡人)「小倉優子」21点
辻元さんは4つめの一発特待生昇格です!
◆◇◆ ◆◇◆
さすが辻元さん!
芸術の女王らしく一発特待生昇格です!
辻元さんってUSJのダンサーをされていたんですってね。
初めて知りました。
その時にバルーンアートを作ってお子さんにあげていた経験があったそうです。
でも、こんなにすごい作品ではないでしょう。
しかし、お見事です!
▽前回のプレバトもどうぞ▽
『プレバト!!』12月3日「俳句・水彩画」ラランド・サーヤが大活躍の上特待生に!武田鉄矢も特待生! - 今日も暇です。