2021年7月8日放送の『プレバト才能ランキング』は「俳句・バナナアート」の査定でした。
今回は初の「バナナアート」査定の登場です。
バナナアートって全く知らなかったので、どういうものなのかを初めて知りました。
初の査定ということで、芸術系で活躍している方々が挑戦で特待生が出るのかが注目!
俳句は久しぶりに名人が2人登場で、通常査定は4人でした。
俳句の査定ランキング
◆俳句のお題:「携帯扇風機」
◆査定される人
- 小林幸子
- 中川翔子
- 鷲見玲奈
- おいでやす小田(おいでやすこが)
永世名人 梅沢富美男
名人5段 千原ジュニア
名人3段 立川志らく
◆俳句の先生 夏井いつき先生
最下位4位(才能なし)「小田(おいでやすこが)」35点
挟み立つ
マイクさながら
扇風機
(マネージャーさんが外ロケの合間に携帯扇風機を当ててくれるが、1個しかない。こがけんと挟んで立つ。その時にM-1を思い出して気合いが入り直す、という句)
◆夏井先生の添削後
マイク挟むごと
相方と
扇風機
◆夏井先生の添削
漫才師という前提があれば想像出来なくもない。
この字面だけ出されたら一体何をなさっているのかそもそも分からない。
「漫才師かも」と思わせる1単語を入れる。
(添削後)こうすると真ん中のマイクの位置に扇風機があることだけは伝わる。
作った人が漫才に関係がある方だということも分かる。
出直してください!
3位(凡人)「鷲見玲奈」55点
仕事ぶり
見張るデスクの
扇風機
(フリーになって上司がいなくなった。携帯扇風機を置いて仕事をしているとなんだか見張られているような気持ちになった、という句)
◆夏井先生の添削後
見張るかに
回るデスクの
扇風機
◆夏井先生の添削
擬人化が強すぎて、季語の描写がちょっとだけ足りていない。
しかし、作者あんたなの?頑張った!
作品として成立してますよ。
どうやって季語「扇風機」の描写を足すかを考えるとどこか削らないといけない。
ささやかに重複しているのは「仕事ぶり」と「デスク」。
ちょっとした仕掛けや謎かけもできる。
(添削後)「見張るかに回る」で人間かなと思わせて、「回る扇風機」で描写になる。
こういうことが分かり出したら才能アリにちょっとずつ前向きに進めますからね。
頑張れ~!
2位(凡人)「小林幸子」65点
扇風機
市民ホールの
舞台袖
(コンサートでいろんなところに行くが舞台袖の扇風機のありがたみ。袖に引っ込んだら「はぁ~」と風に当たる。昔は氷柱を金だらいに入れて扇風機の風に当てていた、という句)
◆夏井先生の添削後
開演の
舞台袖なる
扇風機
◆夏井先生の添削
目の付け所は良いと思う。
「扇風機」が季語になるので、これが主役に立てるとなった時に、「扇風機」のあとに「市民ホール」という建物にいく。
ここの移りが損。
これがたった1つの問題点。
舞台袖にいるというのは開演を待っているというイメージ。
それを書いた方が絶対得。
(添削後)こうやったらこれが1位だったかも。
1位(才能アリ)「中川翔子」70点
扇風機
持つ手甘噛む
仔猫たち
(猫って飼い主が何かしてると邪魔してくる。そういう時の幸せを読んだ方にも伝わったらいいな、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
これは季重なりなんだけど、とても上手く作りましたね。
「扇風機」は夏の季語、「仔猫」は春の季語。
これはとても面白い展開。
しかもコロナ禍ならではの実景を描くことが出来ている。
「扇風機」となると普通は大きな扇風機を思う浮かべるが、動詞「持つ」が上手い。
普通は「手」はいらないが、この場合は必要。
なぜかというと、その手を甘噛みする「仔猫」という春の季語の存在を出すための伏線として「手」が必要。
それをちゃんと判断して書いたに違いない。
コロナ禍で春に仔猫たちが生まれて、季節外れの扇風機を持っている。
いろいろ考えて作ったに違いないと信じています。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「中川翔子」70点
2位(凡人)「小林幸子」65点
3位(凡人)「鷲見玲奈」55点
最下位4位(才能なし)「小田(おいでやすこが)」35点
名人・特待生昇格試験
名人5段「千原ジュニア」1ランク昇格!⇒【名人6段】
ゆるキャラの
汗の匂いと
ファンの音
(ゆるキャラは子どもたちを喜ばすためにすごい頑張っている。近くに行くと汗かいて匂いもするが、よく聞くと中で扇風機が回っていてブーン。頑張ってるな、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆昇格試験のポイント
「ゆるキャラ」に「匂い」「音」と攻めた効果の是非→ゆるキャラの現実が描けている。
あの兼題写真からゆるキャラを発想できる。これを褒めないといけない。
ゆるキャラが出てきたらカワイイ、人気者というイメージでふんわりと終わりがち。
この後に「汗」という季語をガツンと持ってくる。
ここでイメージの対比が出てくる。
その現実を「匂い」という嗅覚と、「音」という聴覚で現実を描く。
私もゆるキャラと仕事をすることがあるが、微かに中でブンブンいってるのは何だろうと最初は思った。
扇風機とわかったときに、この人たちの過酷な現場は一体どうなっているのだろう。
まさにそういう汗の現場であるということ。
名人3段「立川志らく」現状維持
焼き鳥屋の
団扇に「みつを」を
見つけ
(携帯扇風機は昔でいえば団扇。暑い中焼き鳥屋ではバタバタ仰いでいた。なんか字が書いてある。それが相田みつをの言葉だった。あまりにも不釣り合いだったので面白いなと思った、という句)
◆夏井先生の添削後
焼き鳥屋の
団扇に
相田みつをの詩
◆昇格試験のポイント
下五「を見つけ」という着地の是非→あとは技術だけ!
志らくさんの発想は本当に面白い。
これを17音に収めていくには多少の技術が必要。
「焼き鳥屋」とあるが「焼き鳥」は季語。
「団扇」も季語。
しかも相田みつをの固有名詞を入れてくる。
季語と同じくらいのパワーを発揮しかねないのが固有名詞。
この3つのバランスを取るのはものすごく難しい。
そうなると「みつを」をしっかり書いた方がさらに良いバランスが生まれる。
志らくさんが俳筋力(俳句の筋力)をしっかり付けた後は恐ろしいことになると思う。
永世名人 富美男のお手本
◆50句までの現在の状況:34句(残り16句)
南国の
果実色して
ハンディファン
(にこるんとお仕事させていただいた時、何十種類というファンがあった。それを見た時に「ここ果物屋さん?」と思うぐらいの色合いがたくさんあった、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆掲載の判定⇒掲載決定!
【掲載決定の理由】やっと永世名人っぽくなってきた!
お店に並んでいる携帯扇風機を見て、南国の果実色と感じ取るに詩がある。
語順もとてもよく考えられている。
「南国」という場所。
「果実」という物が出てくる。
この句の1番良いところは「色として」と比喩が繋がっていく。
果実ではなく「ハンディファン」が出てくる。
この対比もさりげない。
携帯扇風機だと音数の問題もあるが、見た目の字面がすごく重くなる。
あえてカタカナの軽い感じで表記。
内容に対して表記もきちんと心を使っている。
やっと永世名人らしくなった。
◆50句までの現在の状況:34句(残り16句)
- 1月の成績:2勝1敗(掲載:1/7・1/28、ボツ:1/21)
- 2月の成績:1勝1敗(掲載:2/4、ボツ:2/11)
- 3月の成績:1勝1敗(掲載:3/4、ボツ:3/18)
- 4月の成績:1勝3敗(掲載:4/29、ボツ:4/8、4/15、4/22)
- 5月の成績:1勝2敗(掲載:5/20、ボツ:5/6、5/13)
- 6月の成績:2勝1敗(掲載:6/17・6/24、ボツ:6/10)
- 7月の成績:1勝1敗(掲載:7/8、ボツ:7/1)
バナナアートの才能査定ランキング
◆査定される人
- 千原ジュニア
- くっきー!(野性爆弾)
- 中川翔子
- 鷲見玲奈
- こがけん(おいでやすこが)
◆バナナアートの先生:エンドケイプ先生
◆採点ポイント 30点満点
- バナナの使い方:10点
- オリジナリティー:10点
- デザイン:10点
最下位5位(才能なし)「鷲見玲奈」14点
◆作品タイトル「おいで!」
ミニチュアダックスフンド
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◆採点ポイント
- バナナの使い方:4点
- オリジナリティー:4点
- デザイン:6点
- 合計:14点
◆エンドケイプ先生のお手本ありました。
◆エンドケイプ先生の評価
査定ポイント:ベタで面白くない
一言で言うとベタ。
人は細長い物にダックスフントを掘りがち。
相性いいように見えるが、弱点がある。
ダックスフントは頭が垂直にあり、頭を彫ると胴体が小さくなる。
胴体を入れると頭を描く余白がなくなる。
バナナというキャンバスに描く意味がなく、あまり可愛くない。
犬はお腹側から描くとかわいく収まる。
4位(才能アリ)「千原ジュニア」25点
◆作品タイトル「ファスナー」
ファスナーを開け皮をむく
◆採点ポイント
- バナナの使い方:7点
- オリジナリティー:8点
- デザイン:10点
- 合計:25点
◆エンドケイプ先生のお手本ありました。
◆エンドケイプ先生の評価
バナナを100%活かしている。
斬新な手法でアイデアが素晴らしい!
だが皮の自重で劣化が早い。皮がすぐに切れてくる。
バナナアートは皮をむいてしまうとその部分がすぐに黒ずんでしまう。
3位(才能アリ)「こがけん(おいでやすこが)」28点⇒特待生昇格
◆作品タイトル「oh my バナナ、そんなバナナやねん」
おいでやすこが
◆採点ポイント
- バナナの使い方:10点
- オリジナリティー:9点
- デザイン:9点
- 合計:28点
◆エンドケイプ先生のお手本ありました。
◆エンドケイプ先生の評価
査定ポイント:刺す力が完璧
刺し方が1番上手いです!
針を刺す角度と深さが完璧。
バナナの皮はだいたい4ミリ前後。
こがけんさんのは1ミリ弱。バナナの黄色に対して茶になる。
黒じゃないのですごく綺麗で美しく見える。
バナナに寄り添うような構図。言うことないくらお素晴らしい。
小さななバナナに絵を詰め込み過ぎるとインパクトがなくなる。
2位(才能アリ)「中川翔子」29点⇒特待生昇格
◆作品タイトル「かわいすぎて食べられない!ねこバナナ」
猫
バナナアートで特待生になれましたああああああ
— しぶとい中川翔子🌙⭐️ (@shoko55mmts) 2021年7月8日
そして俳句!
扇風機 持つ手甘噛む 子猫たち
の俳句で一位🥇
やったあああああああ
ありがとうございます#プレバト pic.twitter.com/zOUZMnr5Re
◆採点ポイント
- バナナの使い方:10点
- オリジナリティー:9点
- デザイン:10点
- 合計:29点
◆エンドケイプ先生のお手本ありました。
◆エンドケイプ先生の評価
普通猫でこの(反り返った)バナナを選ばない。
こんなに反っているバナナは滅多にない。
あえてこのバナナを選んでそこに猫を彫る。
フォルムを活かした大胆なデザイン。
挑戦というか才能ですよね。
1位(才能アリ)「くっきー!(野性爆弾)」30点⇒特待生昇格
◆作品タイトル「小窓(こまど)」
小窓から覗くダーハマ←「イジるな!(笑)」と浜ちゃん
バナナの皮をもう1枚被せた。
◆採点ポイント
- バナナの使い方:10点
- オリジナリティー:10点
- デザイン:10点
- 合計:30点
◆お手本なし
◆エンドケイプ先生の評価
アイデアがスゴイ!
皮をむくとか切り取るというのはあるが、別のバナナを被せるのは信じられないアイデア。
黒い色、濃い陰影だが、くっきーさんの作風ではこの彫り方が正解。
ちょっと驚かされた。
思いつかない。2度楽しめる。
これなんだろうと思ったら浜田さん。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「くっきー!(野性爆弾)」30点⇒特待生昇格
2位(才能アリ)「中川翔子」29点⇒特待生昇格
3位(才能アリ)「こがけん(おいでやすこが)」28点⇒特待生昇格
4位(才能アリ)「千原ジュニア」25点
最下位5位(才能なし)「鷲見玲奈」14点
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