2021年8月26日放送の『プレバト才能ランキング』は「俳句・色鉛筆」の査定でした。
今回の出演者の目玉といえば、炎帝戦を制した犬山紙子さん。
俳句と色鉛筆の両方に出られてますけど、何と言っても俳句!
夏井先生の評価と感想が面白かったです。
瀧川鯉斗さんはやはり噺家さんは俳句に強いなという印象です。
あと久しぶりのフルポン村上さんが楽しみでした。
早く星5になって欲しいのですが。
俳句の査定ランキング
◆俳句のお題:「宿題」
◆査定される人
- 犬山紙子
- 尾上右近
- 安藤美姫
- 瀧川鯉斗
永世名人 梅沢富美男
名人10段 村上健志(フルーツポンチ)
名人初段 森口瑤子
◆俳句の先生 夏井いつき先生
最下位4位(才能なし)「安藤美姫」35点
まばゆくは
学びし瞳
ひまわりや
(毎日いろんなことを学んでいる娘の姿や瞳を見てて、新しいものに色々チャレンジしている。ひまわりを入れたのは娘の名前もひまわり。娘の名前と季語を掛けた、という句)
◆夏井先生の添削後
ひまわりの
瞳まばゆし
学ぶ日々
◆夏井先生の添削
俳句を作ろうと意識して、一生懸命に助詞を使ったことによって、全体の意味が妙ちくりんになった。
それが一番の問題点。
季語「ひまわり」から始める。
下五の「や」の着地はものすごく難しい。バランス取りにくい。
「ひまわりの瞳」とすると、ひまわりの真ん中の種の部分が瞳に見えるし、ひまわりちゃんの瞳も重なってくる。
(添削後)このようにしてくれたら、お嬢ちゃんの写真の横にこの一句を貼っても喜んでもらえると思う。
3位(才能なし)「犬山紙子」37点
血は細く
指先紙で
夏醒める
(宿題しているときに追い込みで、紙で指を切っちゃって、痛みで夏の夢中な気持ちや熱中していた気持ちが醒めてしまう、という句)
◆夏井先生の添削後
紙で切る指や
その血に
醒める夏
◆夏井先生の添削
いや~、うっかりホームランだったのかね。
炎帝戦の時は素晴らしい句だった。
なんで永世名人が頑張っているか。
同じアベレージのものをずっと打ち続けることが出来る。
これが名人・永世名人。
この句の感覚的な部分は決して悪くはない。
おっちゃんも言ったけど、語順をそもそも間違えている。
内容がごちゃごちゃしてわかりにくい。
「血は細く」から始まったら、切った後で血が細く流れているのを思う。
続いて指先を切ったとわかる。
炎帝戦の句が嘘だとか全く思ってませんけど、あなたもアベレージ上げる練習はしてきてください!
◆◇◆ ◆◇◆
浜ちゃんが夏井先生が「同じアベレージのものをずっと打ち続けることが出来るのが名人・永世名人」と指摘されたことを、梅沢さんや村上さんに言ってました。
村上さんがこの地位をキープするのが本当に大変で、「名人キープトーク」を流して欲しいと訴えてました。
でも本当に大変でしょうね。
ジュニアさんも以前『ニケツ』で言ってましたし。
皆さん、相当努力されているんだと思います。
犬山さん残念でしたけど、番組としては最高に面白かったです。
次回に期待ですね。
2位(才能アリ)「尾上右近」70点
初秋や
返し忘れし
ペンと恋
(ちょっと想いを寄せた女の子と宿題を一緒にやれてウキウキして。ペンがなくてペンを借りた。宿題も終わったがペンを返し忘れた、という句)
◆夏井先生の添削後
初秋や
返さぬままの
ペンと恋
初秋や
返せぬままの
ペンと恋
◆夏井先生の添削
この句はちゃんと型を勉強してきているのがわかる。
頭に季語に詠嘆の「や」。中七、下五でワンプレーズ。
本当にお勉強している。
可能性として、上を目指すアドバイスをする。
「忘れし」だと単純に返すのを忘れたとなる。
下五に並列で「恋」がある。ここが微妙。
「返さぬままの」とすれば、忘れたんじゃなくて返さないまま。
または「返せぬままの」もある。
返さないのと返せないの違いがあり、恋に対する微妙な表現が変わる。
こういうところがわかるようになると、特待生を狙うことができる。
1位(才能アリ)「瀧川鯉斗」71点
歩きつつ
噺の稽古
月涼し
(落語の稽古を歩きながらやったりする。夜涼しくなった時に出歩く。月を見て涼しいな、という句)
◆夏井先生の添削後
◆夏井先生の添削
一読しただけで落語家か落研の学生さんなど人物がちゃんと見えてくる。
「歩きつつ」でその動作が継続していて、ささやかな時間も入っている。
「噺の稽古」で人物と状況がしっかりと出てくる。
「月涼し」の季語を最後に持ってくるのもいい。
夜になっての涼しい風を肌に感じることができる。
俳句をお勉強している方の句。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「瀧川鯉斗」71点
2位(才能アリ)「尾上右近」70点
3位(才能なし)「犬山紙子」37点
最下位4位(才能なし)「安藤美姫」35点
名人・特待生昇格試験
名人初段「森口瑤子」現状維持
嘘ばかり
綴る絵日記
カンナ咲く
(夏休みの宿題の句。絵日記が必ず出て、私は1つも本当のことを書かないで、最後の方に適当なことばかり書いて提出。すみませんでした、という句)
◆夏井先生の添削後
カンナは緋なり
絵日記は
嘘ばかり
◆昇格試験のポイント
「綴る」「咲く」2つの動詞の効果の是非←季語が脇役になっている
季語は「カンナ」。その後に咲いている。
咲くという動詞が必要なのは特殊なケースになると覚えて欲しい。
「カンナ」にはいろんな色がある。
仮に「緋」とすると、「カンナは緋なり」で季語に比重が傾く。
(添削後)「嘘」と「緋」で真っ赤な嘘。
こうなると言葉と言葉が響き合ってくる。
永世名人への道
永世名人への道【星2】「村上健志(フルーツポンチ)」現状維持
エンターキー
中指で押し
涼新た
(パソコンで作業をする。俳句作る時もパソコン。普通エンターキーは小指で押す。自分がはい終了という時だけはエンターキーを中指で押している。作業が終ると、初秋の少し涼しくなって来てる季節をより強く感じ出す、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆昇格試験のポイント
「で」「押し」の叙述の是非←評価が分かれる句
これは本当に評価が分かれる。
普通に考えると、「で押し」の叙述は散文的になる。
ここをマイナスポイントだと考える俳句の先生たちも出てくる。
ただ、意図的にやっているということも読み取れはする。
それが「涼新た」。映像を持たない時候の季語。
皮膚感に訴える季語。
あえて指の感触を書いた上で、「涼新た」に持っていったのではないかと推理・分析をした。
作者の意図を尊重した上で、ここは星を取らないでおこう、というのが優しい私の判断!
永世名人 富美男のお手本
◆50句までの現在の状況:37句(残り13句)
白秋や
漢字ドリルに
書く名前
(俳句をやり出してから、この年になって読めない漢字がいっぱいあった。それからお勉強をした。いろんなドリルを買った。小学生のドリル、中学生のドリルを買って勉強した。今まで勉強してなかった学歴がないのが辛い。自分のための宿題、という句)
◆夏井先生の添削後
漢字ドリルに
白秋の
我が名記す
◆掲載の判定⇒ボツ!
【ボツの理由】ジイさんならジイさんらしく書け
おっちゃんの向学心・学ぶ姿勢に胸を打たれた。
そういう風に勉強しているから小学生ファンが多い。
特に「漢字ドリル」としっかり書いたことは良い。
普通ならドリルでごまかしそうなところを「漢字」と書くことで、言葉を勉強しようとしている。
季語「白秋」の選び方も良い。
自分の人生の中の秋というイメージを出そうとしている。
ここらへんもよく考えている。
ただダメ押しが足りていない。
小学生が書いているという読み方をされなくもない。
ジイさんが書いているとわかるダメ押しをした方が良くなる。
(添削後)7・5・5になりますが、これを見て小学生が書いてるなんて誰も絶対に読まない。
こうすれば、おっちゃんの代表句と言っていい。
◆50句までの現在の状況:37句(残り13句)
- 1月の成績:2勝1敗(掲載:1/7・1/28、ボツ:1/21)
- 2月の成績:1勝1敗(掲載:2/4、ボツ:2/11)
- 3月の成績:1勝1敗(掲載:3/4、ボツ:3/18)
- 4月の成績:1勝3敗(掲載:4/29、ボツ:4/8、4/15、4/22)
- 5月の成績:1勝2敗(掲載:5/20、ボツ:5/6、5/13)
- 6月の成績:2勝1敗(掲載:6/17・6/24、ボツ:6/10)
- 7月の成績:2勝1敗(掲載:7/8・7/15、ボツ:7/1)
- 8月の成績:1勝3敗(掲載:8/19、ボツ:8/5、8/12、8/26)
色鉛筆の査定ランキング
◆査定される人
安藤美姫
犬山紙子
尾上右近
瀧川鯉斗
特待生1級 くっきー!(野性爆弾)
◆色鉛筆の先生 三上詩絵先生
◆採点
色選び:10点
塗り方:10点
明暗:10点
合計:30点満点
最下位4位(凡人)「瀧川鯉斗」21点
◆お題:枝豆
◆採点
色選び:6点
塗り方:9点
明暗:6点
合計:21点
◆先生のお手本ありました
◆三上先生の評価
一見よく描けているけど、もうちょっと枝豆って緑がしっかりしてる。
枝豆=黄緑は要注意。
色を重ねて自然な色を作るべき。
3位(才能アリ)「安藤美姫」26点
◆お題:あんみつ
◆採点
色選び:9点
塗り方:9点
明暗:8点
合計:26点
◆先生のお手本ありました
◆三上先生の評価
ガラスにみかんと小豆の色が透けて見えるのもちゃんと描いている。
黄色だけじゃなく別の色も使って、みかんのつぶつぶ感を出しているのがよい。
斜めに描いているのと、影の方向・幅が違和感がある。
紙に対して小さいため、空を飛んでしまってるように見える。
2位(才能アリ)「尾上右近」27点
◆お題:焼きトウモロコシ
◆採点
色選び:10点
塗り方:9点
明暗:8点
合計:27点
◆先生のお手本ありました
◆三上先生の評価
焼きトウモロコシのつぶつぶが同じ形のように見えるけど、自然のものなのである程度バラつきや不揃いの部分がある。
すごく雰囲気よく描けている。
このぐらい鮮やかだと美味しそう。
ちゃんと馴染んだ感じで絵として良いと思う。
真ん中と右側は白い部分が多すぎる。
つぶつぶの間はもうちょっと影になってくる。
全部は白くならない。
1位(才能アリ)「犬山紙子」30点⇒特待生昇格!
◆お題:トマト
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◆採点
色選び:10点
塗り方:10点
明暗:10点
合計:30点
◆先生のお手本なし
◆三上先生の評価
トマトの果肉の部分がちょうどいいトマトの色が出せて、とても上手。
赤と黄色で微妙な色合いを表現している。
緑のところに赤を塗って透明感がわかる。
すごく美味しそうに見える。
塗り方がすごく綺麗。
特待生でいいと思う。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「犬山紙子」30点⇒特待生昇格!
2位(才能アリ)「尾上右近」27点
3位(才能アリ)「安藤美姫」26点
最下位4位(凡人)「瀧川鯉斗」21点
◆◇◆ ◆◇◆
犬山さんが特待生に昇格されましたが、「俳句じゃなくて?」とツッコんでました(笑)。
俳句もすごいですけど、絵も上手。
才能豊かな方なんですね。
トマト、とても美味しそうでした。
名人・特待生昇格試験
特待生1級「くっきー!(野性爆弾)」1ランク昇格⇒【名人初段】
◆お題:3色ボールペン
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◆昇格のポイント:?
◆三上先生の評価
本当にここまで描けるんだって。
細いので細かく表現するのはとても難しい。
ものすごくリアルに細かいところまで丁寧に描いている。
透明な部分の陰影がかなりハッキリしていて、丸みもある。
めちゃくちゃ上手。
それよりもこの手のインパクトが強くて、指の質感と毛の質感の違いに、現実的なボールペンがある。
くっきーさんならでは。
浜田さんがどこに登場するのかと思っていた。
この手がそうなんですかね?
◆◇◆ ◆◇◆
昇格後に「浜田さんとともに勝ち取った名人」とくっきーさんが言ってました。
確かに!
三上先生同様に、どんな風に浜ちゃんを入れてくるのか毎回楽しみにしています。
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