2021年9月23日放送の『プレバト才能ランキング』は「俳句・水彩画」の査定でした。
水彩画査定が面白い結果になってました。
結構珍しかったような気がします。
俳句の平場は5名で、名人特待生が1名、そして永世名人のお手本で梅沢さんという構成でした。
ここのところ、俳句の平場は4名で、名人特待生が2名、そして永世名人のお手本で梅沢さんか東国原さんという感じになってきています。
この方がいいですよね。
名人特待生も増えているのに、出演はほぼ固定のようなメンバーになってましたので、1名増えると枠が増えますから。
俳句の査定ランキング
◆俳句のお題:「秋の夕日」
◆査定される人
- 浅野ゆう子
- 武尊
- 堀未央奈
- 水川かたまり(空気階段)
永世名人 東国原英夫
名人7段 千原ジュニア
特待生5級 河合郁人(A.B.C-Z)
◆俳句の先生 夏井いつき先生
最下位4位(才能なし)「水川かたまり(空気階段)」10点
109
夕日にうつされ
0になり
(渋谷に吉本の劇場がある。渋谷のゴミゴミした景色がきれいな夕日に照らされて109が0になっちゃってるよ。夕日のオレンジに染められて全ては0に無になった、という句)←「プレバト始まって以来の空気俳句です」とジュニア。
◆夏井先生の添削後
秋夕日に
溶けゆく渋谷
109
◆夏井先生の添削
久しぶりに難物が来たなという感じ。
「夕日にうつされ」でわからなくなり、「0になり」で完全に意味がわからなくなる。
あんたの俳句こそ0でしょう。
ひとまず「秋」くらいはお書きなさいよ。
夕日に溶けていくとする。
(添削後)ここまで来たらあなたの言いたいところには寄りました。
でももういいよ。もういい!
3位(凡人)「浅野ゆう子」65点
選局はルーティーン
今日は
土瓶蒸し
(ステイホームを守って毎日同じことをして過ごす日々。夕方になるとテレビで同じチャンネルのニュースを観る。今日はちょっといいことがあったのでご褒美に松茸を使った料理、土瓶蒸しを作って夫の帰りをお迎えしましょう、という句)
◆夏井先生の添削後
選局はニュース
今宵は
土瓶蒸し
◆夏井先生の添削
とても面白いところに目をつけた。
「今日は」の「は」でいつもじゃない特別感がある。
「土瓶蒸し」は香りも漂ってくる。良い日だなという感じもする。
もったいないのが「ルーティーン」だけ。
いつも見るのはニュースなのであれば、「ニュース」でいい。
「今日」も損している。
「今宵」にするとちゃんと時間がはっきりして何時台のニュースか見えてくる。
(添削後)こうすると調べも綺麗になる。
2位(才能アリ)「武尊」70点
切れかけの
グローブ眺めし
秋夕焼
(夕焼けが出る頃に練習が終わる。ハードな練習をするとグローブがボロボロになってくる。紐が切れかけで、それを夕焼けと一緒に見た記憶がパッと思う浮かんだ、という句)
◆夏井先生の添削後
切れかけの
グローブ眺む
秋夕焼
◆夏井先生の添削
きっちり作っている。
語順も良かった。
「切れかけ」なのでグローブの紐の部分なのだろうなというのも見えてくる。
季語「秋夕焼」は奥行きのある季語。
充足感ややれることはやったどうなるんだろうという悲壮感も出る。
季語も良い選択だった。
たった1つ問題点がある。
「眺めし」の「し」は過去の助動詞。
でも今まさにやっているので、過去は損。
よくお勉強なさっています。
期待しましょう!
1位(才能アリ)「堀未央奈」72点
独立の
夜やゴッホの
星月夜
(乃木坂46を卒業して寂しい気持ちもある。切ない気持ちになった時、ゴッホの絵が好きで「星月夜」を見る。「星月夜」は普通の空の情景ではなく、溶けたような不安定な絵。それが今の自分の心情に合っている、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
その独立だったのか。
別の国の支配から独立した、祖国を取り戻したと読んだ。
あなたのご自身を読んだというのはそれはそれでいい。
ゴッホの「星月夜」。
「星月夜」は季語だが、絵なので季語としての力は弱まる。
あえて「夜」がある。これは大事な配慮。
絵として弱まったのが、「夜」で保証されている。
この配慮が上手い。
素晴らしかったです。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「堀未央奈」72点
2位(才能アリ)「武尊」70点
3位(凡人)「浅野ゆう子」65点
最下位4位(才能なし)「水川かたまり(空気階段)」10点
名人・特待生昇格試験
特待生5級「河合郁人(A.B.C-Z)」現状維持
初MC
エゴサ車窓は
秋夕焼
(ゴゴスマでアナウンサーの石井さんに代わって1週間MCをした。その時に帰りの新幹線でエゴサーチをした。ファンの皆さんがかなり優しい言葉で応援してくれた。その嬉しい気持ちで帰った、という句)
◆夏井先生の添削後
(初MC残す)
初MC
終えて車窓は
秋夕焼
(エゴサーチ残す)
エゴサーチ
やさし車窓は
秋夕焼
エゴサーチ
苦し車窓は
秋夕焼
◆昇格試験のポイント
「エゴサ」の是非←詰め込み過ぎ
実体験を書こうとしているのは良い。
「初MC」と「エゴサ」という2つの情報を一緒に入れようとするのが少し欲張りすぎている。
主役の季語「秋夕焼」に比重が乗っていない。
エゴサーチとちゃんと書く。
その後3音はいろいろやれる。
名人7段「千原ジュニア」現状維持
公園の
漫才師黙
秋夕焼
(30年前ぐらいの若手の時。公園でネタ合わせをするが、ネタが上手くいっているときはいいが、ええ感じじゃないとか違うなと言う時は1時間、2時間黙り込む。もうこんな夕焼けか。そこから仕事を貰えるようになって、若手があちこちの公演で漫才の練習をしているのを見る。全く漫才師2人が喋っていない。そういうコンビを数々見てきたのを思い出した、という句)
◆夏井先生の添削後
漫才師黙
公園の
秋夕焼
◆昇格試験のポイント
中七「漫才師黙」の是非←語順が違う!
描こうとしている視点はとても良い。
話してなんぼの漫才師が黙りこくっている。
公園でなぜ黙りこくっているのか。
ネタ合わせが上手くいかない。
問題は語順だけ。
「公園」と「秋夕焼」が外側の光景。
「漫才師黙」が分断させるから、季語の効き具合が緩くなる。
「漫才師」から。
季語を主役にするのは語順をすごく考えないといけない。
永世名人 東国原英夫のお手本
◆50句までの現在の状況:30句(残り20句)
ラフレシアも
秋夕焼も
人を食うか
(秋夕焼が怖いイメージ。風景・人・ものを吸い込んでいくような飲み込んでいくような恐怖感を感じていた。ラフレシアは世界最大の花で人食い花。ラフレシアも秋夕焼も我々人を食うのか。そういう情念を描いた句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆掲載の判定⇒掲載決定!
【掲載決定の理由】さすがの取り合わせ!
よくあの写真からラフレシアが思いつくなと驚く。
問題は「秋夕焼」が主役に立っているか。
色合い、大きさ、美しいけど不気味。似た点が伝わってくる。
着地が難しいが、ストレートにやったのが逆によかった。
調べもリズムも6音ずつ。
ゆっくりとした静かに恐ろしいリズムが押し寄せてくるような印象を作りたかったに違いない。
この人の企みはどこまで行くんだろう。
◆50句までの現在の状況:31句(残り19句)
- 7月の成績:1勝0敗(掲載:7/15)
- 8月の成績:1勝0敗(掲載:8/12)
- 9月の成績:2勝0敗(掲載:9/2、9/23)
◆◇◆ ◆◇◆
東国原さんスゴイです!
これで4回連続で掲載決定になりました。
梅沢さんと同時発刊しそうですね。
水彩画の査定ランキング
◆査定される人
- 小田井涼平(純烈)
- 堀未央奈
- 河合郁人(A.B.C-Z)
- 鈴木もぐら(空気階段)
特待生5級 泉谷しげる
◆採点
- 切り取り方:10点
- 正しい描写:10点
- 明暗:10点
- 合計:30点
◆水彩画の先生 野村重存先生
最下位4位(才能なし)「堀未央奈」4点
◆作品名:頂の先
六本木・欅坂
◆採点
切り取り方:2点
正しい描写:1点
明暗:1点
合計:4点
◆先生のお手本ありました
◆野村先生の評価
(絵を見た瞬間に顔をしかめて)え…。ちょっと厳しいかな…。
ぼやけて滲んで何かわからない。
乾いてから上に塗ればよかった。
下書き線を生かす。
3位(才能なし)「河合郁人(A.B.C-Z)」5点
◆作品名:初舞台
横浜アリーナ
◆採点
切り取り方:1点
正しい描写:1点
明暗:3点
合計:5点
◆先生のお手本ありました
◆野村先生の評価
淡い感じが水彩画らしい塗り方をしていると言えばしている。
サイズを詰めすぎていて、建物だとわからない。
絵が苦手意識がる人の絵。寄りぎみで描きすぎる。
ガラス張りのガラスの質感そのものが伝わってこない。
2位(才能なし)「鈴木もぐら(空気階段)」7点
◆作品名:東京タワー
千葉県匝瑳市・団地跡地(もぐらが7歳まで住んでいた)の団地の目の前の鉄塔
◆採点
切り取り方:5点
正しい描写:1点
明暗:1点
合計:7点
◆先生のお手本ありました
◆野村先生の評価
(絵を見た瞬間嘆きの顔になり)おお…。
建物が何もかも曲がっている。
鉄塔はぐにゃっと曲がっているし、屋根に見えないくらい曲がっている。
残念ですね。
1位(才能アリ)「小田井涼平(純烈)」30点⇒特待生昇格
◆作品名:花やしき、浅草の先に未来が見える
東京都台東区・浅草花やしき
◆採点
切り取り方:10点
正しい描写:10点
明暗:10点
合計:30点
◆お手本なし
◆野村先生の評価
これはスゴイ!素晴らしい!
楽しい・素晴らしい・上手!
遊園地特有の細かいいろんなものがすごい丁寧に描かれている。
遠くの建物の明暗も完璧。
縁どりの黒がとても効果的。
これはたいしたセンス。
かなり傑作だと思います。一発特待生ですね。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「小田井涼平(純烈)」30点⇒特待生昇格
2位(才能なし)「鈴木もぐら(空気階段)」7点
3位(才能なし)「河合郁人(A.B.C-Z)」5点
最下位4位(才能なし)「堀未央奈」4点
◆◇◆ ◆◇◆
3位⇒4位⇒2位の順で発表された今回。
皆さんなかなかキョーレツな水彩画だったため、浜ちゃんが「今日は逆にお手本を見たなるよね、今日は」とツッコんでました。
ある意味貴重な回です。
浜ちゃんも「ここまで最下位がいる回はない。ある意味いい回やったかもしれません」と言ってました。
浜ちゃんの言うとおり、野村先生のお手本がこんなにも楽しみな回はなかったので面白かったです。
特待生昇格試験
特待生5級「泉谷しげる」1ランク昇格!⇒【特待生4級】
◆お題:水が流れる風景(目黒川)
◆昇格のポイント:自然と人工物を描き分けられるか
◆作品名:真夏の目黒川
◆先生のお手本なし!
◆野村先生の評価
川の流れ、水面の描写が自然に描けている。
岸辺の寄せていく水際の輪郭が水面らしさを表している。
枝の高さも変えた自然な木々を表現している。
川の石もきちんと描けている。
背景のビルも揺るぎない力で描き切っている。
この無機質な景色をこれだけ明るく、伸び伸びとした街並みに描けるのは、センス。
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