2021年11月18日放送の『プレバト才能ランキング』は「俳句・消しゴムはんこ」の査定でした。
俳句は過去に才能アリを獲得している人たちが勢ぞろい。
今回予告でも放送でも4人いる出場者が3人までしか紹介されず、「他」になってました。
なんだろうと思っていたらなんと歌広場さんでした。
そういえば松ちゃんが『ワイドショー』で『プレバト』に出てたのではという話が出てましたけど、この回だったんですね。
編集されたスタッフの方はお疲れさまでした!
しかもCMもACジャパンに差し替えられていて、いろいろビックリしました。
俳句の査定ランキング
◆俳句のお題:「七味唐辛子」
◆査定される人
- かたせ梨乃
- みちょぱ
- 藤井隆
- 歌広場淳(ゴールデンボンバー)
永世名人 梅沢富美男
名人7段 千原ジュニア
特待生3級 北山宏光(Kis-My-Ft2)
◆俳句の先生 夏井いつき先生
最下位4位(才能なし)「歌広場淳(ゴールデンボンバー)」30点
唇が
熱いと離るる
手の冷たく
(冬に好きな人と辛い物を食べ、体を温めた帰り道、キスをしようとしたら突き放された、という句)
◆夏井先生の添削後
冷たき手と
七味に熱き
唇と
◆夏井先生の添削
これは季語ではなくムードを描こうとしている。
そういうタイプの才能ナシ。
俳句はリアリティーを追求。
理由を聞いたら、熱いの理由が七味。
それを書くだけでもリアリティーは出る。
(添削後)この手とこの唇によって、ひょっとしたらこれは恋愛の場面かもしれない。
読者はそこからゆっくり想像し始める。
最後のところまでわざと書かないというのも、俳句の大事なコツ。
3位(才能なし)「藤井隆」35点
七味かけ
白菜漬けが
歌衣装
(実体験。白菜漬けに七味をかけて食べるのが好き。紅白を思い出させる華やかな食卓、という句)
◆夏井先生の添削後
白菜漬けに
かけて七味の
華やかに
◆夏井先生の添削
上五・中七は極めて普通。
下五にどんなスゴイのがくるかと思いきや、なんとつまらない擬人化!
擬人化をすれば何かやったような気になる。
これは才能ナシの1つの典型的なタイプ。
擬人化は高度なテクニックなので、うっかり手を出さない方が良い。
(添削後)これでクサイ擬人化は回避できた。
これだけでも凡人には入って来れる。
2位(凡人)「みちょぱ」67点
ステイホーム
なないろ散らし
釜揚げうどん
(ステイホーム中にうどんを食べていた。唐辛子は関東で七色。唐辛子を散らす、という句)
◆夏井先生の添削後
釜揚げに
なないろ散らし
ステイホーム
◆夏井先生の添削
良いところは実感を素直に書いている。
これは語順が問題。
ステイホームから始めると映像を明確に描きにくい。
「釜揚げ」というものがから始まると、白い釜揚げに七色が散って、なにかといったらステイホーム。
これをやっていたら間違いなく才能アリ。
1位(才能アリ)「かたせ梨乃」70点
冬麗の太秦
二時の
かけうどん
(冬の京都はすごく寒い。時代劇の撮影をしていて、東映の玄関近くに食堂がある。撮影が押して早く行かないと閉まっちゃう。走って行ったらセーフ。七味唐辛子をバーっとかける。女優は本当は汗とかいちゃいけないが熱いのが嬉しい、という句)
◆夏井先生の添削後
◆夏井先生の添削
季語は「冬麗」。
季語も力ももちろんだが、固有名詞「太秦」の伝えれくれる情報がとても大きい。
撮影所に違いないと読む人のほとんどが思う。
「二時のかけうどん」で遅いお昼だとわかる。
撮影が長引いたのかもしれない。
扮装している人もその場にいるかもしれないというのが「太秦」。
俳句は下手なストーリーをなぞらず、この瞬間を切り取るだけで作者の伝えたいことが全部読者に伝わる。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「かたせ梨乃」70点
2位(凡人)「みちょぱ」67点
3位(才能なし)「藤井隆」35点
最下位4位(才能なし)「歌広場淳(ゴールデンボンバー)」30点
◆◇◆ ◆◇◆
歌広場さんが映った場面には、「活動自粛前の収録です」というテロップが入ってました。
今回歌広場さんは1位じゃなくてよかったですね。
これで才能アリ1位だったら…という感じでした。
CMもACジャパン枠が1つありましたけど、今回のことと関係あるのかはわかりませんけど、そういう風に感じてしまうこともあるでしょう。
俳句の内容も若い時のことでしょうけど、「恋愛」のことを詠んでました。
すごいタイミング悪し。
名人・特待生昇格試験
特待生3級「北山宏光(Kis-My-Ft2)」現状維持
七味爆破
夜鷹蕎麦へと
沈む蓋
(七味は蓋が緩かったりする。慌てて振ってしまったことを「七味爆破」とした。蕎麦の中に蓋が飛んでしまった。蕎麦の底へどんどん沈んでいく、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆昇格試験のポイント
「爆破」の効果の是非←さすがに大袈裟!
ちょっと爆破は違うんじゃない?
永世名人がそう一言アドバイスしてくれるかと思った。
ここを褒めるかと思って、むしろおっちゃんを下げたい!
この句は中七・下五はとても良くできている。
七味爆破を普通に書けば、後の面白味だけで十分やれる。
「爆破」にするから悪目立ちする。
これは1ランクアップをドブに捨てた。
名人7段「千原ジュニア」1ランク昇格⇒【名人8段】
手袋のまま
割る箸の
乾いた音
(バイクに乗っていると寒い。手袋のまま割り箸を割る。乾燥しているのでエエ音が鳴る、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆昇格試験のポイント
上五から下五へつながる叙述の是非←実感と観察力の賜物
七味の袋の写真から音に持ってくることが出来る。
これが見事。
実感の勝利とはまさにこの事。
叙述というのは、全部がずっと続いていること。
こういう書き方が良いか悪いか。
この場合はとてもいい着地まで見事に行った。
季語「手袋」を押し出す配慮もできている。
永世名人 富美男のお手本
◆50句までの現在の状況:38句(残り12句)
黒七味
蕎麦に振り込む
義士祭
(赤穂浪士のお話。12月14日赤穂浪士が討ち入りする時、お蕎麦を食べていた。黒七味にしたのは、四十七士に原惣右衛門がいるがそのご子息・子孫が黒七味を作っている。そこまで調べた、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆掲載の判定⇒掲載決定!
【掲載決定の理由】取り合わせた季語が良い
おっちゃんはさすがだな。
こういう句になるとうまい。
七味のアップから始まり、蕎麦。
振り込むという動作が出る。
この句はどんな季語だってある程度俳句にはなる。
よく思い切って「義士祭」という季語を持ってきた。
蕎麦を食べる時にふと討ち入りを思い出す。
そこに季語を認識する心がある。
俳句はそれだけで十分味わえてしまう。
そういうことをおっちゃんはやっと分かり始めたんだと思う。
「義士祭」は歳時記では春の季語としているのが多い。
春の季語だったとしても、この味わいは変わらない。
◆50句までの現在の状況:39句(残り11句)
- 1月の成績:2勝1敗(掲載:1/7・1/28、ボツ:1/21)
- 2月の成績:1勝1敗(掲載:2/4、ボツ:2/11)
- 3月の成績:1勝1敗(掲載:3/4、ボツ:3/18)
- 4月の成績:1勝3敗(掲載:4/29、ボツ:4/8、4/15、4/22)
- 5月の成績:1勝2敗(掲載:5/20、ボツ:5/6、5/13)
- 6月の成績:2勝1敗(掲載:6/17・6/24、ボツ:6/10)
- 7月の成績:2勝1敗(掲載:7/8・7/15、ボツ:7/1)
- 8月の成績:1勝3敗(掲載:8/19、ボツ:8/5、8/12、8/26)
- 10月の成績:0勝1敗(ボツ:10/28)
- 11月の成績:2勝0敗(掲載:11/4・11/18)
消しゴムはんこの才能査定ランキング
◆査定される人
- 朝日奈央
- みちょぱ
- 北山宏光(Kis-My-Ft2)
- 藤井隆
名人4段 千原ジュニア
◆消しゴムはんこの先生:田口奈津子先生
◆採点ポイント 30点満点
- 彫り方:10点
- 押すセンス:10点
- デザイン:10点
最下位4位(才能なし)「藤井隆」14点
◆作品タイトル「落ち葉、数えて」
ピース綾部さんへ。
◆採点ポイント
- 彫り方:6点
- 押すセンス:4点
- デザイン:4点
- 合計:14点
◆田口先生のお手本ありました。
◆田口先生の評価
猫の色をわざと出さないようにしたが、色も濃さも全体的に雑、汚いみたいな印象。
遠近感もなく、遠い葉っぱ、近い葉っぱがわからない。
3位(凡人)「みちょぱ」22点
◆作品タイトル「夏紅葉」
母へ。
◆採点ポイント
- 彫り方:8点
- 押すセンス:8点
- デザイン:6点
- 合計:22点
◆田口先生のお手本ありました。
◆田口先生の評価
ランダムの図案というかただの柄になっているのが残念。
大中小で遠近感を出そうとしたが伝わらず、平面的な柄に見える。
背景を作れば才能アリが狙えた。
2位(才能アリ)「朝日奈央」27点
◆作品タイトル「ピクニックしながらパパの誕生日」
父へのバースデーカード
◆採点ポイント
- 彫り方:10点
- 押すセンス:8点
- デザイン:9点
- 合計:27点
◆田口先生のお手本ありました。
◆田口先生の評価
すごく工夫が感じられる押し方。
空は自然なグラデーションの押し方がいい。
緑の部分はモコモコしている感じを出したくって、わざとインクのスポンジの痕をつけながら作業をされたのが伝わる。
とても可愛いがテーブルの上が立体感に欠けていて、全体的にのっぺりした印象。
1位(才能アリ)「北山宏光(Kis-My-Ft2)」28点
◆作品タイトル「秋の夕日」
メンバーの玉森裕太さんへ。
◆採点ポイント
- 彫り方:8点
- 押すセンス:10点
- デザイン:10点
- 合計:28点
◆お手本なし
◆田口先生の評価
非常に綺麗です。
とても計算されている気がする。
全体的に色の系統を絞っている。
夕日で同じ色になっている。
ストーリーがある。
いろんな色で1つのはんこを押している。
手前のトンボと奥のトンボで色が違う。
(北山と知り)キスマイの北山さん!
俳句も優勝されて思ったより知性がある方なんだな思いました。←「思ったより?」と即ツッコむ北山。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「北山宏光(Kis-My-Ft2)」28点
2位(才能アリ)「朝日奈央」27点
3位(凡人)「みちょぱ」22点
最下位4位(才能なし)「藤井隆」14点
名人・特待生昇格試験
名人4段「千原ジュニア」1ランク昇格!⇒【名人5段】
◆作品タイトル「糸Phone」
アンジャッシュ児嶋さんへ。
糸電話にスマホのアプリを消しゴムはんこでデザイン。
◆田口先生のお手本ありました。
◆田口先生の評価
【査定理由】紙コップの曲面に合うデザイン
紙コップはちょっと曲面になっているので、押しづらい。
アプリのアイコンを選んだ事が紙コップに押すのにちょうどいい大きさ。
しかもバランスをとっていきやすい。
非常に紙コップに向いているデザイン。
紙コップで糸電話を作ることは周知されている事だが、それをスマホに見立てている。
現代とアナログの融合が、創作物としてすごく面白い。
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