2021年12月16日放送の『プレバト才能ランキング』は「俳句・絵手紙」の査定でした。
毎年年明けに放送される冬麗戦。
今回の冬麗戦は今年の炎帝戦同様に予選形式ではなく、夏井先生選出の14名で戦うとのこと。
メンバーはまだ明かされませんでしたが、候補者は発表されました。
誰が出るんでしょうね。
気になります。
キスマイの3人はすでに決定済みです。
俳句では梅沢さんが今年最後は掲載かボツで終わるのか。
フルポン村上さんが1年以上昇格どころか現状維持と降格でいいとこなしでしたが、ようやく会心の句が出るのか。
フルポン亘さんもプレバト初登場。
絵手紙で才能発揮なるか。
絵手紙って久しぶりですね。
夏も秋もなかったです。
俳句の査定ランキング
◆俳句のお題:「ヒートテック」
◆査定される人
- 徳光和夫
- 原田龍二
- ゆうちゃみ
- トシ(タカアンドトシ)
永世名人 梅沢富美男
名人10段 村上健志(フルーツポンチ)
特待生3級 北山宏光(Kis-My-Ft2)
◆俳句の先生 夏井いつき先生
最下位4位(才能なし)「原田龍二」35点
着心地に
ああ身を捩る
冬麗
(冬ののどかな朝に肌着を身にまとった時の気持ち良さ、という句)
◆夏井先生の添削後
冬麗のごとし
肌着の
着心地は
◆夏井先生の添削
読んだ瞬間に一体何を着てるんだろう?
季語「冬麗」は映像を持たない季語。
読んでいくと具体的なものが提示されていない。
せめて肌着と入れるだけでも季語が多少活き始める。
(添削後)こうするとあなたがおっしゃりたいことに言葉は寄ってくる。
寄ってくるがとても普通の句。
3位(凡人)「徳光和夫」50点
悴みが
ふと懐かしき
ティショット
(昔ゴルフは厚着をしてやっていた。ティーショットの時は手が悴んでいたが、ヒートテックを着用するようになってから、手がかじかんでいない。これはヒートテックのおかげ。懐かしさを感じた、という句)
◆夏井先生の添削後
懐かしき
ものに悴む
ティショット
◆夏井先生の添削
「ティショット」の一言でゴルフという現場が分かる。
これがちゃんと映像を作っている。
凡人になっちゃうのは「ふと」。
2音足りない時に「ふと」、3音足りない時に「少し」というのが、凡人が使いがちな音数調整。
ものづくしの型に持っていく。
○○なものにこういうものがあります、という型。
2位(凡人)「ゆうちゃみ」60点
落葉風
渋谷を闊歩
生脚で
(ギャルは生脚がマスト。落葉風が吹く寒い中でも我慢をして渋谷を歩く、という句)
◆夏井先生の添削後
生脚の
闊歩渋谷の
落葉風
◆夏井先生の添削
これは技術的に拙いところはあるけど、やろうとしていることは良い。
語順は「生脚」からがいい。
最後に季語「落葉風」を持ってくる。
(添削後)このメカニズムが分かったら才能アリにいける。
1位(才能アリ)「トシ(タカアンドトシ)」70点
着膨れて
スープカレーの
香りたつ
(北海道のロケが多く、街ブラロケで結構着込んだ時、たまたまスープカレー屋さんに入った。スパイスの香りを嗅いだだけで、暑い。着膨れしているのを感じた、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
とてもシンプルに体験をまとめた。
季語「着膨れ」は寒さ、皮膚の感じ。
「スープカレー」で味覚、温かさの触覚も伝わる。
「香りたつ」で嗅覚。
五感をとてもバランス良く刺激しながら、ちゃんと季語「着膨れ」を主役に立ててくる。
こういう風に実感をストレートに書くというのが一番上手くいきやすい。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「トシ(タカアンドトシ)」70点
2位(凡人)「ゆうちゃみ」60点
3位(凡人)「徳光和夫」50点
最下位4位(才能なし)「原田龍二」35点
名人・特待生昇格試験
特待生3級「北山宏光(Kis-My-Ft2)」現状維持
衣装替え
耳元爆ぜる
静電気
(冬になると経験する。僕らは雑誌撮影があると1日に何回か着替える。上五「衣装替え」がオリジナリティーがあるのかな。「耳元爆ぜる」音が鳴ったのは「静電気」だった、という句)
◆夏井先生の添削後
衣装替える
耳元爆ぜる
静電気
◆昇格試験のポイント
上五「衣装替え」の是非←一体どっち?
一体どっちというのは「いしょうがえ」と読ませたいのか、「いしょうかえ」と読ませたいのか。
ここの判断の問題。
聞いていたら「いしょうがえ」という名詞。
これは字余りになっても、「衣装替える」と書くべき。
耳元で爆ぜるが活きてくる。
「静電気」を歳時記に載せているのはまだとても少ない。
ただ冬の季節感、実感はとてもある。
これはこれで認めて良いと思う。
永世名人への道
永世名人への道【星1】「村上健志(フルーツポンチ)」1ランク昇格【星2】
冴ゆる夜や
ショウウインドウに
黄の鞄
(寒さが醸し出す透明感な「冴ゆる夜」。そんな夜にショーウインドーに黄色の鞄がポツリと光が当てられている。それだけの景色なんだけど、ショーウインドーに灯りが残っている。黄色の鞄が冴ゆる夜になんとも綺麗にしてくれている、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆昇格試験のポイント
「黄」という色の選択の是非←やっと季語を信じてくれた!
「冴ゆる夜や」で始まってくるが季語は「冴ゆ」。
冷え切った空気の中で感じる寒さ。
「夜」なのでさらに気温は低くなる。
「や」は詠嘆で強調するので、なんて冷え冷えと冴え切った夜だろうとなる。
カットが切れて、いきなり「ショウウインドウ」が出てくる。
夜の中に浮かぶ光の箱みたいなのが出てくる。
そこに黄色の鞄がポツンとある。
「冴ゆる夜」と「黄」で対比を狙っている。
黄色がいいという理由は、青・紫などの寒色系を選ぶか、赤・黄などの暖色系を選ぶかで一句の表情がものすごく変わる。
「黄」を選ぶことによって、夜との対比は狙い通りにしっかり出てくる。
透明感のあるものというのをちゃんと分かってやっている。
永世名人 富美男のお手本
◆50句までの現在の状況:40句(残り10句)
薄明り
杜氏のすする
粕の汁
(薄明りの寒いところどぇ一生懸命お酒を作っている。粕の汁を飲みながらホッとしている、という句)
◆夏井先生の添削後
杜氏らの
すする粕汁
明けの星
◆掲載の判定⇒ボツ!
【ボツの理由】努力不足!
表現したいことはわかる。
「粕汁」が季語。
最後の「粕の汁」という言い方が気に食わない。
「粕汁」だと4音だから下五に使いにくい。「粕の汁」にしときゃあ5音になる。
「粕汁」とちゃんと4音で使う努力をなぜしないのか。
「粕汁」でするのではなく、別なところでやればいい。「杜氏らの」にすればいい。
「薄明り」がぼんやりしている。
ここは映像をしっかりした方が良い。
(添削後)こっちの方が断然いい!
◆50句までの現在の状況:40句(残り10句)
- 1月の成績:2勝1敗(掲載:1/7・1/28、ボツ:1/21)
- 2月の成績:1勝1敗(掲載:2/4、ボツ:2/11)
- 3月の成績:1勝1敗(掲載:3/4、ボツ:3/18)
- 4月の成績:1勝3敗(掲載:4/29、ボツ:4/8、4/15、4/22)
- 5月の成績:1勝2敗(掲載:5/20、ボツ:5/6、5/13)
- 6月の成績:2勝1敗(掲載:6/17・6/24、ボツ:6/10)
- 7月の成績:2勝1敗(掲載:7/8・7/15、ボツ:7/1)
- 8月の成績:1勝3敗(掲載:8/19、ボツ:8/5、8/12、8/26)
- 10月の成績:0勝1敗(ボツ:10/28)
- 11月の成績:2勝1敗(掲載:11/4・11/18、ボツ:11/25)
- 12月の成績:1勝2敗(掲載:12/9、ボツ:12/2、12/16)
冬麗戦が1月に開幕
- 今年プレバトで詠まれた俳句は全部で364句。
- 冬麗戦の参加資格⇒夏井先生が厳選した優秀句を詠んだ人
- 参加は総勢14名。
- 名人特待生総勢26名のうち、出場は10人。
- すでに当確が決定している名人特待生は5人。残りは5人。
◆すでに当確が決定している名人特待生
- 梅沢富美男
- 東国原英夫
- Kis-My-Ft2横尾
- キスマイ千賀
- キスマイ北山
名人特待生以外の今年の優秀句候補
◆番組でピックアップされた俳句を詠んだ人
- 浅野ゆう子
- あんり(ぼる塾)
- 福田麻貴(3時のヒロイン)
- 犬山紙子
◆他の「才能アリ」の俳句を詠んだ人
- ニューヨーク嶋佐
- マヂカルラブリー村上
- ミキ・亜生
- ぼる塾。田辺
- 菊池桃子
- 本上まなみ
- 石野真子
- 高橋克実
- 日向坂46・佐々木久美
- 朝日奈央
- 中川翔子
- 加藤登紀子
- 伊集院光
- IKKO
- 武尊
- 小倉優子
- 星野真里
- 堀未央奈
- 勝村政信
絵手紙の査定ランキング
◆絵手紙のお題:年賀状
◆査定される人
- 原田愛
- ゆうちゃみ
- 亘健太郎(フルーツポンチ)
特待生4級 タカ(タカアンドトシ)
◆絵手紙の先生 花城祐子先生
◆採点
- 絵の味わい:10点
- バランス:10点
- メッセージの工夫:10点
- 合計:30点
最下位3位(才能アリ)「原田愛」25点
◆作品タイトル「たくさんの花を咲かせまう」
- 題材:シクラメン
- 送り先:松本明子さんへ(義理の妹)
◆採点
- 絵の味わい:9点
- バランス:8点
- メッセージの工夫:8点
- 合計:25点
◆お手本あり
◆花城先生の評価
花自体は赤一色だが、濃淡を細かく入れて一輪一輪花の表情までよく描けてます。
気になるのは、言葉・花・葉っぱと三等分されているような画面構成。
言葉2、花2、言葉1くらいの割合の方が花の存在感があった。
2位(才能アリ)「ゆうちゃみ」26点
◆作品タイトル「まあるい愛」
- 題材:エビ
- 送り先:親友 あいめろさんへ(egg専属モデル)
◆採点
- 絵の味わい:10点
- バランス:8点
- メッセージの工夫:8点
- 合計:26点
◆お手本なし
◆花城先生の評価
実に面白い。
工夫されて、共通のお友達に通じ合う絵手紙にした。
新しい才能を見た感じがします。
エビは横向きに描くのが定番だが、目を強調した大胆な構図が成功。
丸い目とくるっと丸まったエビ、丸い字が統一感があって良い。
ここまで個性がむき出しになっているのはなかったんじゃないかな。
1位(才能アリ)「亘健太郎(フルーツポンチ)」28点
◆作品タイトル「さあここから」
- 題材:レンコン
- 送り先:アルバイト先の工務店の社長へ
◆採点
- 絵の味わい:10点
- バランス:9点
- メッセージの工夫:9点
- 合計:28点
◆お手本なし
◆花城先生の評価
スゴく味がある。
色合いが実に上手い。
ツルっとしたレンコンの肌の感じがさりげない。
リアルな立体感と繊細な色合いで皮を表現している。
対角線上に物を入れると、ハガキが大きく見える。
斜めの構図からもらった勢いが言葉の勢いになってすごくマッチしている。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「亘健太郎(フルーツポンチ)」28点
2位(才能アリ)「ゆうちゃみ」26点
最下位3位(才能アリ)「原田愛」25点
特待生昇格試験
特待生4級「タカ(タカアンドトシ)」1ランク昇格!⇒【特待生3級】
◆作品タイトル「お笑月」
- 題材:門松
- 送り先:相方・トシへ
◆花城先生の評価
発想が面白い。
門松に2人をピタッと収めて、1番上の竹の切れ目にメッセージの「笑」を入れた。
新年のスタートにとても良い年賀状を相方に差し上げた。
茂った末の描写や南天の赤い色を入れたバランスも工夫されている。
さすがだなという感じですね。
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