2022年2月24日放送の『プレバト才能ランキング』は「俳句・消しゴムはんこ」の査定でした。
今回は素敵な俳句が出てきましたけど、中でも東国原さんの俳句は会心作と言ってもいいくらいの素敵な俳句でした。
夏井先生がめちゃくちゃべた褒め!
それとミキ亜生さんもいい俳句を読まれています。
消しゴムはんこでは辻元舞さんが久しぶりに登場し、素晴らしい消しゴムはんこを見せてくれました。
こちらも田口先生がべた褒めでした。
俳句の査定ランキング
◆俳句のお題:「フードコート」
◆査定される人
- 和田アキ子
- ハリー杉山
- 矢吹奈子(HKT48)
- 亜生(ミキ)
永世名人 梅沢富美男
名人10段 藤本敏史(FUJIWARA)
特待生3級 北山宏光(Kis-My-Ft2)
◆俳句の先生 夏井いつき先生
最下位4位(才能なし)「ハリー杉山」35点
鳴り止まぬ
真昼のベルは
猫の恋
(フードコートあるあるで混雑してる時にタイマーが鳴る、永遠に鳴っていてうるさい。鳴り止まぬ状態と「猫の恋」という季語に合わせた。猫は発情期を迎えるうるさい猫と鳴り止まぬタイマーのベルを詠んだ、という句)
◆夏井先生の添削後
恋猫めく
フードコートの
止まぬベル
◆夏井先生の添削
この句は表現したい内容と書かれた文面の間に溝があるタイプの才能ナシ。
よくやっちゃうタイプの才能ナシ。
「鳴り止まぬ真昼のベル」は兼題写真を見ているからベルを想像できるが、文字面ではわからない。
俳句は文字面が勝負。
何のベルだと思っていて「猫の恋」の比喩。謎のまま。
フードコートと書くしかない。
3位(凡人)「矢吹奈子(HKT48)」60点
転校で
友とたこ焼き
春の虹
(小学校の時に転校をした。大好きな友達と食べたたこ焼きの思い出とアイドルになる道を「春の虹」という季語で表現した、という句)
◆夏井先生の添削後
友とたこ焼き
転校の日の
春の虹
友とたこ焼き
転校近き
春の虹
◆夏井先生の添削
転校というエピソードをたこ焼きという具体的なもので書こうとしている。
それは良いと思う。
季語「春の虹」も良い。
春の虹はすぐに消えるという淡いイメージ。
寂しさもあるが未来への明るさも持っている。
問題になるのは「転校で」の「で」。
自分が転校近いのか、あるいは今日まさに転校する日なのか。
そういうことも俳句で表現できてしまう。
元の句を生かすとすれば、「友とたこ焼き」を字余りでも頭に持ってくる。
(添削後)こうするとあなたの言いたいことの言葉がぐっと寄ってくる。
初めてでここまで出来たら上出来です。
2位(才能アリ)「和田アキ子」70点
春眠し
フードコートの
生中継
(南向きのリビングでテレビ見る時心地よい。中継でフードコートとか映ると羨ましい。スーパーとか変装して行く。フードコートはいろんな食べ物があるから羨ましい、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
2通りの読みが存在する句。
春は眠いんだよということとテレビの中で生中継が始まったということが一つ。
自分自身がフードコートで何か食べて、自分が眠たいなと思っているとカメラが来てここで生中継が始まるはが二つ目。
どっちの場面を思っても春は眠たいものだとこの気分はちゃんと表現できている。
肩に力の入っていない、するっとできた句。
浜ちゃんとのやり取り
和田:(2位で泣きそうになり)私ねなんか浜やんの番組泣きそうになる…。
亜生:浜田さんから何をされてるんですか!?
浜田:何もしてないって。生放送で歌詞間違えて文句のメール入れたくらいや。「お前何年歌ってんねん!」
1位(才能アリ)「亜生(ミキ)」71点
春夕焼
ラーメン一つに
箸二つ
(フードコートにお母さんとよく行っていた。春の夕焼け。フードコートで食べ過ぎるとご飯が食べられない。でもおなか減ってる。ラーメン1つ頼んで2人で食べた。高校の時は部活帰りに彼女と食べた。いろんな人に当てはまる句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
シンプルに映像が描けているし、季語もちゃんと生きている。
何が上手いって、中七・下五の「ラーメン一つに箸二つ」をここまでアップにしている。
ラーメンが一つとお箸が二つ。
この二人の人物がどういう人なのかを想像させるだけの余白を持っている。
夕暮れなのでちょっと小腹が空いた親子、恋人、部活帰りの友達なのかを読者は想像して楽しむ。
そして春の夕焼けがこの二人の人物を優しく包んでいく。
これがあなたとわかって、あの「たのしいな」俳句の人でしょ?
ちゃんと勉強してますね。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「亜生(ミキ)」71点
2位(才能アリ)「和田アキ子」70点
3位(凡人)「矢吹奈子(HKT48)」60点
最下位4位(才能なし)「ハリー杉山」35点
名人・特待生昇格試験
特待生3級「北山宏光(Kis-My-Ft2)」現状維持
牡丹の芽
木漏れ日と
ジェラートの赤
(「ジェラート」はまだ季語として認められていないのですがトライした。牡丹の芽は先が燃えるような赤。冬でもジェラートを食べたくなることがある。ちょっと散歩をしている、という句)
◆夏井先生の添削後
ジェラートの赤と
牡丹の芽の赤と
◆昇格試験のポイント
中七「木漏れ日」の是非←まさに凡人ワード
「木漏れ日」は素敵な日本語。
そのため俳句ではかなりの頻度で使われる。
「木漏れ日と」で一句の3分の1を占めてしまう。
これに「牡丹の芽」と「ジェラートの赤」では内容がきちきち。
「木漏れ日」の日差しの要素が絶対に必要かと思って話を聞いたが、ない方がスッキリする。
(添削後)赤といえども色の違いはある。
あえて並列に並べることで、読み手の中で微妙に違う赤を思い浮かべる。
そうなれば今日のあなたの挑戦は実った。
永世名人への道
永世名人への道【星2】「藤本敏史(FUJIWARA)」1つ後退【星1】
イーゼルに
凭るるメニュー
春浅し
(イーゼルに春のメニューを立てている。それを俳句にした)
◆夏井先生の添削後
イーゼルに
立てかけ
春のメニューたち
◆昇格試験のポイント
中七「凭るる」の是非←そのお店、繁盛してなさそう
「凭るる」という動詞の語感。
この言葉の感じでとても損をしている。
「凭るる」には人や物に自分の重みを預ける、胃がもたれる、誰かに依存するという意味がある。
どれもちょっとマイナスの語感を持っている動詞。
さっき話した「立てている」の方がスッキリする。
季語「春浅し」が付け足しのように感じる。
春のメニューでいい。
最後ちょっとだけ小技で擬人化。
永世名人 東国原英夫のお手本
◆50句までの現在の状況:32句(残り18句)
蝶は測る
フードコートの
奥行きを
(蝶々が入ってくると体育館とかフードコートにバーっと飛ぶ。あれが間尺を測っているような気になる、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆掲載の判定⇒掲載決定!
【掲載決定の理由】永世名人の新たな作風!
いや~素敵ですね、この句は。
フードコートに迷い込んできた蝶をこんな風に感じ取れることが本当に素敵。
「蝶は測る」は「蝶測る」で音数が整うがこれは「は」がとても大事。
他にもいっぱい生き物がいるが「蝶というものは」と蝶を強調している。
大事な字余りの決断。
「奥行きを」の「を」の助詞で余韻がしっかりと残る。
見た瞬間にうっとりした。
こういう句を読ませていただくと、読者の私の血がキレイになっていく。
長生きできそうな気がします。
◆50句までの現在の状況:31句(残り17句)
- 7月の成績:1勝0敗(掲載:7/15)
- 8月の成績:1勝0敗(掲載:8/12)
- 9月の成績:2勝0敗(掲載:9/2、9/23)
- 10月の成績:0勝1敗(ボツ:10/21)
- 12月の成績:0勝1敗(ボツ:12/2)
- 2月の成績:1勝1敗(掲載:2/24、ボツ:2/17)
◆◇◆ ◆◇◆
夏井先生じゃないですけど、読んだ瞬間から素敵な句だと感じました。
少しフルポン村上さんのような雰囲気もありますよね。
あくまでも雰囲気ですけど。
東さんは鋭い俳句のイメージですけど、こういう美しい俳句も出来るというのもお見事でした!
消しゴムはんこの才能査定ランキング
◆テーマ:春
◆査定される人
- ハリー杉山
- 山口もえ
- 矢吹奈子(HKT48)
- きりやはるか(ぼる塾)
特待生4級 辻元舞
◆消しゴムはんこの先生:田口奈津子先生
◆採点ポイント 30点満点
- 彫り方:10点
- 押すセンス:10点
- デザイン:10点
最下位4位(凡人)「矢吹奈子(HKT48)」17点
◆作品タイトル「コロコロのさえずり」
指原莉乃さんへ。
◆採点ポイント
- 彫り方:7点
- 押すセンス:6点
- デザイン:4点
- 合計:17点
◆田口先生のお手本ありました。
◆田口先生の評価
非常に色もキレイだが、鳥がもうちょっとモフモフしている感じが伝わるといい。
大小の花が混在し遠近感がない。
手前に大きな花、奥に小さな花だと遠近感に繋がる。
1番簡単に遠近感を出すにはモチーフ同士を重ねること。
3位(凡人)「山口もえ」21点
◆作品タイトル「見上げてごらん」
コロナ禍で会えない両親へ
◆採点ポイント
- 彫り方:8点
- 押すセンス:7点
- デザイン:6点
- 合計:21点
◆田口先生のお手本ありました。
◆田口先生の評価
これは「大変よくできました」のハンコの桜の形。
よく見かけるからこの形にしたと思うけど、見てる向きが一定で変化がない。
2位(才能アリ)「きりやはるか(ぼる塾)」27点
◆作品タイトル「花よりぼる塾」
浜田さんへ。「浜田さんはあんりの顔が大好き。浜田さんはあんりのことが大好き」
◆採点ポイント
- 彫り方:9点
- 押すセンス:8点
- デザイン:10点
- 合計:27点
◆お手本なしだったが、田口先生のぼる塾の似顔絵が見たいということでお手本ありました。
◆田口先生の評価
ぼる塾さんですかね?
あんりさんがすごい似ている。
似顔絵を描くときはパッとわかる方が良い。
目・頬・顎のラインが完璧。
1個のお団子にもちゃんと影がついていて立体感がある。
◆◇◆ ◆◇◆
ぼる塾の宣材写真を見て「この写真も最高やな」と吹き出す浜ちゃん。
1位(才能アリ)「ハリー杉山」28点
◆作品タイトル「All you need is love」
パンサー向井くんへ。
◆採点ポイント
- 彫り方:10点
- 押すセンス:9点
- デザイン:9点
- 合計:28点
◆お手本あり。
◆田口先生の評価
虹色部分の色分けは非常に難しい。
よくぞやってくださった。
細かく色をつけていってスゴイと思います。
(特待生を目指すには)背景が白で人物の肌も白い。
そのため人物が浮かび上がってこないのが残念なポイント。
例えば髪の色を入れると、もっと人物が浮かび上がってくる。
パンサー向井に作品を見せる
向井:上手いですよね。僕のことを良いって言っている女の子がいて「紹介したいわ」って言って、もう2年経つんですよ。女の子をちゃんと紹介して欲しい(笑)。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「ハリー杉山」28点
2位(才能アリ)「きりやはるか(ぼる塾)」27点
3位(凡人)「山口もえ」21点
最下位4位(凡人)「矢吹奈子(HKT48)」17点
名人・特待生昇格試験
特待生4級「辻元舞」1ランク昇格!⇒【特待生3級】
◆作品タイトル「冬から春へ」
うさぎ好きな長男(6歳)へ。
◆田口先生のお手本なし。
◆田口先生の評価
桜の花の作り方が他の方とは違う。
内側が濃くて外側が薄い。
桜の丸みや花びらの重なりとかよく表現できている。
微妙な濃淡と重なって押した部分に立体感が出ている。
枠からはみ出している。
雪の結晶と大きな桜がはみ出しているので、より手前に感じる。
非常に臨場感がある。
辻元ワールドを広げていってくださったら嬉しいなと思う。
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