2022年4月21日放送の『プレバト才能ランキング』は「俳句・色鉛筆」の査定でした。
予告では、俳句から久しぶりに特待生が出るとあり、しかも「あの問題児が?」と煽ってました。
当然、プレバトファンはキスマイ二階堂さんがいよいよと思うところでしょうけど、メンバーを見たら犬山紙子さんが(笑)。
これ、絶対犬山さんでしょうと見る前からわかる例。
内容はものすごくよかったです!
永世名人の梅沢さん、名人10段のフルポン村上さんの俳句も素晴らしかったです。
俳句の査定ランキング
◆俳句のお題:「美容院」
◆査定される人
- 犬山紙子
- 藤本隆宏
- 二階堂高嗣(Kis-My-Ft2)
- 大久保佳代子
永世名人 梅沢富美男
名人10段 村上健志(フルーツポンチ)
◆俳句の先生 夏井いつき先生
最下位4位(才能なし)「藤本隆宏」30点
けふ母に
梳かし洗うは
春の虹
(昨年母がケガをした。実家に帰った時に、髪を洗えないから手伝いを初めてして、その時に春の虹が見えた、という句)
◆夏井先生の添削後
けふ母の
髪を洗はん
春の虹
◆夏井先生の添削
これは見ただけでわかるが、いろいろ勉強して、いろいろ工夫して、それがごちゃごちゃになってわからなくなった才能なし。
この手の人はすぐ上手くなる。
ぼんやりとしたイメージはわかるが、具体的な部分が明確じゃない。
作者は「けふ母に」に思い入れがあると思うので、これを生かす。
3位(才能なし)「二階堂高嗣(Kis-My-Ft2)」35点
初虹や
隣で見てた
夢の道
(僕の担当してくれている美容師さんは小学生の時からやってもらっている。その時は見習いだったが、今は自分のお店を持っている。1番近くで見てきた、という句)
◆夏井先生の添削後
美容師の
夢を叶えて
春の虹
◆夏井先生の添削
型を覚えてくれたのは嬉しい。
季語+や、中七・下五でワンフレーズ。最後が名詞止め。
それは褒める。
言葉を入れればよいかと言えば、そうでもない。
「隣で見てた夢の道」のフレーズはダサい。
(添削後)こうやればあなたの言いたいことには近づく。
型を覚えて反復練習が基本。
一生懸命やりましょう。
2位(凡人)「大久保佳代子」55点
春セーター
息を潜めて
白髪染め
(春になるとちょっと明るいセーターを着たくなる。白髪染めの時にクロスをかけられる。春セーターの気持ちとしてはちょっと息を潜めている、という句)
◆夏井先生の添削後
白髪染め
クロスの下の
春セーター
◆夏井先生の添削
良いところは、「春セーター」と「白髪染め」を取り合わせる意図は良い。
それを全部ぶち壊しているのが、中七。
最初読んだときには、「春セーター」で切れて、自分が白髪染めをする間息を潜めているという意味だと思った。
その点数。
「春セーター」「息を潜めて」という安易な擬人化だったら、もうちょっと点数低くてもよかった。
それはさっき村上さんが指摘した通りで、「息を潜めて」を書かないで読み手に伝える。
それには「白髪染め」から始めるべき。(←実は浜ちゃんの指摘)
1位(才能アリ)「犬山紙子」72点⇒特待生昇格!
菜の花を
切って
美容院に電話
(菜の花を切っていたら、そのサクサクという音で美容院にそろそろ行かないと思い電話をした、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
これは良い句だった。
気持ちが良い。
菜の花はたくさん一面に咲く光景を思い浮かべる。
「を切って」とあるので、料理だと分かる。
ハッと思い立って「美容院に電話」をする。
展開が非常に軽やか。
語っていない部分も想像ができる。
「電話」で終わっているが、これで美容院に行く様子を読み手が想像できる。
こういう句に出会うと嬉しい。
こういう句を作ってくれたら、もう(特待生で)いいんじゃないでしょうか。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「犬山紙子」72点⇒特待生昇格!
2位(凡人)「大久保佳代子」55点
3位(才能なし)「二階堂高嗣(Kis-My-Ft2)」35点
最下位4位(才能なし)「藤本隆宏」30点
◆◇◆ ◆◇◆
犬山さんおめでとうございます!
1年4ヵ月ぶりの俳句の特待生誕生だったとか。
犬山さんもアップダウンの激しさはなかなかでしたし、特待生でもなんでもないのにタイトル戦優勝してますからね。
いい加減あがらないと、プレバトとしても威厳が(笑)。
しっかり実力があるところを評価されての昇格です。
犬山さんの俳句は素晴らしかったです!
文句なしでしょう。
名人・特待生昇格試験
名人2段「ミッツ・マングローブ」現状維持
付け睫毛の
やや剥がれたる
春更けし
(今日も付け睫毛をつけているが、春の終わりから汗ばむ陽気になると剥がれる。また暑い季節になったと気づく。また年を取ると?がれやすくなる。この間は睫毛が剥がれて縦になって2時間収録していた。気づない、という句)
◆夏井先生の添削後
春更くや
剥がれかけたる
付け睫毛
◆昇格試験のポイント
「たる 春更けし」の叙述の是非←時間軸がバラバラ
「春更けし」という季語は「春深し」の傍題。
それと付けまつ毛の取り合わせは良い。
「春更けし」ではなく「春更け」で良い。そして季語から始める。
映像を持たない時候の季語なので、最後に「付け睫毛」をしっかり見せる方が得。
永世名人への道
永世名人への道【星3】「村上健志(フルーツポンチ)」1ランク昇格【星4】
春の色
絵本の並ぶ
美容院
(美容院にお子さんを連れてきてお母さんが髪を切る。そういうところには絵本がある。絵本のある美容院ということで、人を描かずに明るさを描きたかった、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆昇格試験のポイント
上五 季語「春の色」効果の是非←?
まずは季語の問題。
「春の色」は「春光」という季語の傍題で、春らしい色、景色を表す季語。
「春景色」という季語でもこの句には当てはまるし、全体の意味は変わらない。
中七・下五「絵本の並ぶ美容院」のフレーズが秀逸。
こういうのを書かせたら、村上さんは本当に上手い。
小さなところをちゃんと映像として言葉でスケッチできる。
「春光や」で詠嘆にすると強すぎて、あとのフレーズとのバランスが崩れる。
「春景色」では景色として大きすぎる。
「春の色」とすることで、春らしい色合いの絵本が並んでいるのではないか。
この季語「春の色」を選んだのは吟味し、確信を持って使ったに違いない。
それはこの句を読めばわかる。
永世名人 富美男のお手本
◆50句までの現在の状況:42句(残り8句)
髭あたる
泡の甘やか
目借り時
(髭を剃ってくれる。泡を付けると甘い香りがして気持ちよくなる。だんだんと眠くなってくる、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆掲載の判定⇒掲載決定!
【掲載決定の理由】そつがない!
剃るというのは昔発音がしづらくて「する」になり、それが博打の「する」と重なり、験が悪いので逆の「あたる」になった。
髭を剃ることを髭をあたるという歴史がある。
「髭あたる」という言い方は許容すべき。
あたるにしたのは、「泡」「甘い」と「あ」の韻を踏んでいる。
それにより。柔らかい春のうっとりと眠い時季を表現。
あと聞きましたが、前に美容院のお題で「もう1回美容院が出たらもう詠めない」とスタッフに愚痴を言っていたそうだが、永世名人は口が裂けても言ってはいけない!
(ガーガー歯向かう梅沢に対して)永世名人の心がけを言っただけ!
◆50句までの現在の状況:43句(残り7句)
【2021年】
- 1月の成績:2勝1敗(掲載:1/7・1/28、ボツ:1/21)
- 2月の成績:1勝1敗(掲載:2/4、ボツ:2/11)
- 3月の成績:1勝1敗(掲載:3/4、ボツ:3/18)
- 4月の成績:1勝3敗(掲載:4/29、ボツ:4/8、4/15、4/22)
- 5月の成績:1勝2敗(掲載:5/20、ボツ:5/6、5/13)
- 6月の成績:2勝1敗(掲載:6/17・6/24、ボツ:6/10)
- 7月の成績:2勝1敗(掲載:7/8・7/15、ボツ:7/1)
- 8月の成績:1勝3敗(掲載:8/19、ボツ:8/5、8/12、8/26)
- 10月の成績:0勝1敗(ボツ:10/28)
- 11月の成績:2勝1敗(掲載:11/4・11/18、ボツ:11/25)
- 12月の成績:1勝2敗(掲載:12/9、ボツ:12/2、12/16)
【2022年】
- 1月の成績::1勝0敗(掲載:1/6)
- 3月の成績::1勝1敗(掲載:3/24、ボツ:3/3)
- 4月の成績::1勝1敗(掲載:4/21、ボツ:4/14)
色鉛筆の査定ランキング
◆査定される人
- 藤本隆宏
- 村上佳菜子
- 山﨑浩子
- 大久保佳代子
特待生5級 犬山紙子
◆色鉛筆の先生 三上詩絵先生
◆採点
- 色選び:10点
- 塗り方:10点
- 明暗:10点
- 合計:30点満点
最下位4位(凡人)「大久保佳代子」16点
◆お題:フランスパン
◆採点
- 色選び:4点
- 明暗:4点
- デッサン力:8点
- 合計:16点
◆先生のお手本ありました
◆三上先生の評価
フランスパンの雰囲気はとても出ている。
硬いカリッとした感じの表現になっていて、良いと思う。
色が薄い。
パンの生地は茶色よりもっと濃い。
もうちょっと焼けたパン生地の色を出して欲しかった。
3位(凡人)「村上佳菜子」17点
◆お題:はまぐり
◆採点
- 色選び:7点
- 明暗:8点
- デッサン力:2点
- 合計:17点
◆先生のお手本ありました
◆三上先生の評価
はまぐりの特徴を捉えている。
貝殻に光が当たって反射している部分は消しゴムで白く抜いて立体感を表現。
塗り方が雑。
丁寧に塗りつぶすというよりもガチャガチャ塗っている。
離れて見るといい感じ。
2位(凡人)「藤本隆宏」24点
◆お題:折り鶴
◆採点
- 色選び:9点
- 明暗:6点
- デッサン力:9点
- 合計:24点
◆先生のお手本ありました
◆三上先生の評価
折り紙の感じはよく出ている。
折って赤い模様が抜けているところとか、折れ目で色が抜けたところとか丁寧。
鶴自体の影がわからない。
首と尾の手前にちょっと影があるのかなぐらい。
下に暗い影、もう少し強い光のはず。
白に影を入れるのは難しいが、もっとグレーを濃く塗って欲しい。
1位(才能アリ)「山﨑浩子」30点⇒特待生昇格!
◆お題:リュック
◆採点
- 色選び:10点
- 明暗:10点
- デッサン力:10点
- 合計:30点
◆先生のお手本なし
◆三上先生の評価
大きなシワの出てるところは光が当たって、明るく薄く塗っている。
すぐ後ろの影の部分はちゃんと暗く描いてある。
生地の表現力が素晴らしい。
全てがとても丁寧。
ファスナーの金属の光っている部分、細い紐もちゃんと縞々。
縫い目まで描いていて、ちょっとビックリです。
ダメなところはない。
特待生でいいと思います!
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「山﨑浩子」30点⇒特待生昇格!
2位(凡人)「藤本隆宏」24点
3位(凡人)「村上佳菜子」17点
最下位4位(凡人)「大久保佳代子」16点
名人・特待生昇格試験
特待生5級「犬山紙子」1ランク昇格⇒【特待生4級】
◆お題:ポテトサラダ
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◆三上先生の評価
特徴を捉えて描いている。
ポテトの中に張り付くようなニンジン。
しなっとしたキュウリ。
ポテトがボソボソ、べたっとくっついている感じ、よく描きました。
薄い黄色と濃い黄色をちゃんと塗りわけている。
難しいポテトサラダのお題をよくここまで描いた。
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