2022年5月19日放送の『プレバト才能ランキング』は「俳句・水彩画」の査定でした。
前回に引き続き、浜ちゃんがお休みの回で、MCはMr.プレバトの梅沢さんでした。
▶『プレバト!!』5月12日「俳句・陶芸」浜ちゃん不在の回 犬山紙子がまたもや波乱で特待生陥落 ハラミちゃんの陶芸がまたスゴイ - 今日も暇です。
梅沢さんが句集を出すとプレバトを卒業(?)と前振りをしていますが、句集後は浜ちゃんとダブルでMCと勝手に話してました(笑)。
MCはないでしょうけど、梅沢さんはプレバトの顔でもあり華でもありますから、きっと面白い展開が待っていると思います。
まずは句集ですね。
早く出ないかな?
俳句も水彩画も面白い回でした。
俳句の査定ランキング
◆俳句のお題:「町中華」
◆査定される人
- 大友康平
- 久代萌美
- 篠原ゆき子
- 坂東龍汰
永世名人 梅沢富美男
名人10段 藤本敏史(FUJIWARA)
名人10段 村上健志(フルーツポンチ)
◆俳句の先生 夏井いつき先生
最下位4位(才能なし)「坂東龍汰」10点
青山河
シビレ驚き
走り出す
(夏休みに山の中で小さな実を見つけて食べた。それが山椒だった。すごい痺れてビックリして走り回った。この思い出が麻婆豆腐を食べている時に思い出す、という句)
◆夏井先生の添削後
山椒の実
噛んでシビレて
走り出す
◆夏井先生の添削
これは読んで全くわからない。
何かがわからないので、一体何が起こったのか全くわからない。
山椒の実であることを書くしかない。
3位(才能なし)「大友康平」35点
暖簾越し
胃袋つかむ
夏座敷
(自分の所の馴染みの商店街があり、中華屋さんの暖簾が見えてくる、醤油を焦がした匂い、鶏がらスープの匂い、和気あいあいの雰囲気が聞こえてきて思わず入った、という句)
◆夏井先生の添削後
夏きたる町
飯店の
スープの香
◆夏井先生の添削
これはまず季語の把握。
季語「夏座敷」は、夏用に涼し気に設え直すというお座敷の意味。
中華料理店と違うお店だと思う。
「暖簾越し」という中途半端な説明はいらない。
「胃袋つかむ」という大雑把な説明はダメ!
(添削後)これであなたが語った内容に言葉が寄ってくる。
人生いろいろあります、出直しましょう。
2位(凡人)「篠原ゆき子」50点
二度見かな
嫗(おうな)の盛り飯
扇風機
(夏に中華料理屋さんに行った時に、80代くらいの女性が油淋鶏定食をバクバク食べていた。こういう風に歳を重ねたい、という句)
◆夏井先生の添削後
嫗(おうな)食う
山盛りの飯
扇風機
◆夏井先生の添削
これはおばあさん自身はたくさん食べていると読んでくれる人が何割いるか?
パッと見た時に、こんな食べられないのによそってくれて、と読む人が半分以上いる。
一番止めればよかったのは上五「二度見かな」。
これは読み手に想像させるために書かない方がいい。
「食べた」という情報を入れるだけ。
(添削後)これをやっていたら今日は1位だったかもしれない。
1位(才能アリ)「久代萌美」70点
こどもの日
ロボット削る
刀削麺
(アナウンサーの新人時代に食リポのロケに行った中華料理屋さんにロボットの機械が立っていた。そのロボットが刀削麺を削っていた。それが印象的で、こどもたちが楽しそうに見ていた、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
取り合わせの基本をしっかり使って、しかも成功している。
5音の季語と12音のフレーズというのが取り合わせという技法。
「こどもの日」で「ロボット」なので、なんのロボットかはわからないが子どもたちが集まって喜んでいるという光景が想像出来る。
何を削っているのかと思ったら、「刀削麺」。
字面もいい。
「刀削麺」とわかった意外性。
あと、削った後は大きな鍋があって麺が飛んで入る。
そういう光景が脳に映像が浮かんでくる。
こういう意外性を楽しませてくれる、これは才能アリ!
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「久代萌美」70点
2位(凡人)「篠原ゆき子」50点
3位(才能なし)「大友康平」35点
最下位4位(才能なし)「坂東龍汰」10点
永世名人への道
永世名人への道【星1】「藤本敏史(FUJIWARA)」現状維持
夏めくや
これより打ち出す
中華鍋
(お鍋作る時の製法で打ち出しというのがある。職人さんがハンマーで何千回も叩いて作る製法。中華鍋を今から職人さんが作る、という句)
◆夏井先生の添削後
(添削ではなく別案)
これよりの
夏や打ち出す
中華鍋
◆昇格試験のポイント
中七「これより」の重要度の是非←意図があったと信じたい
これは中8になるが、作者が重要度高くここに置いたに違いないと信じたいので現状維持にした。
5・7・5よりは、5・4・4・5のリズムになっている。
中華鍋を打っていくリズムみたいなのは、多少見えなくはない。
わざとやっているのであれば、このまま作者の意思を尊重すべきだと思う。
私なら、「これより」を「夏」の前に持って来て、今から打ち出すことを匂わせながら中華鍋に着地する。
(別案後)これから夏が始まる、わたしは中華鍋を打ち出す作業をこれからする。
永世名人への道【星4】「村上健志(フルーツポンチ)」現状維持
空焼きの
中華鍋背に
胡瓜噛む
(空焼きは中華鍋を初めて使う時にしばらく焼いてサビ止めをする作業。その状態にしながら胡瓜を噛んでいるというただそれだけの光景。すごい炎と胡瓜の瑞々しさの相性が良い、という句)
◆夏井先生の添削後
(添削ではなく別案)
中華鍋空焼き
蒜(にんにく)を
剥きつつ
◆昇格試験のポイント
「空焼きの中華鍋」と「胡瓜噛む」の言葉の質量のバランスの是非←胡瓜が軽い
「空焼き」と「中華鍋」はかなりズッシリした質量と熱量を持っている。
それに対して「胡瓜」。噛む気持ちよさ、冷たさ。
ご本人っは対比を狙っているので、「胡瓜噛む」が悪いわけではない。
狙い通りに言葉が来ている。
ただ「1つ前進」となるとちょっと迷いが残る。
言葉の質量を寄り添わせて、「空焼き」「中華鍋」と調和する季語を持ってくる方法もありはする。
(別案後)やろうとしていることは出来ているが、永世名人に行こうとしているわけだから、文句なしの一句を私は待ちたい!
永世名人 梅沢富美男のお手本
◆50句までの現在の状況:44句(残り6句)
舌先に
花山椒に
噛まれけり
(花山椒を入れた時に、何かに舌を噛まれたような感触、という句)
◆夏井先生の添削後
舌先を
噛まれ花山椒
ぴりり
舌先を
噛まれ花山椒
かおる
◆掲載の判定⇒ボツ!
【ボツの理由】「けり」じゃない!
みんなこの感覚は分かる。
だが、これは散文の語順になっている。
「舌が花山椒に噛まれました」というのを、最後「けり」で俳句っぽくした感じになっている。
「けり」は、この状態がずっとあったのに、今ハッと気付いたという印象を与える切れ字。
先に舌先を噛まれないといけない。
(添削後)こうすると季語「花山椒」が活きてくる。
◆50句までの現在の状況:44句(残り6句)
【2021年】
- 1月の成績:2勝1敗(掲載:1/7・1/28、ボツ:1/21)
- 2月の成績:1勝1敗(掲載:2/4、ボツ:2/11)
- 3月の成績:1勝1敗(掲載:3/4、ボツ:3/18)
- 4月の成績:1勝3敗(掲載:4/29、ボツ:4/8、4/15、4/22)
- 5月の成績:1勝2敗(掲載:5/20、ボツ:5/6、5/13)
- 6月の成績:2勝1敗(掲載:6/17・6/24、ボツ:6/10)
- 7月の成績:2勝1敗(掲載:7/8・7/15、ボツ:7/1)
- 8月の成績:1勝3敗(掲載:8/19、ボツ:8/5、8/12、8/26)
- 10月の成績:0勝1敗(ボツ:10/28)
- 11月の成績:2勝1敗(掲載:11/4・11/18、ボツ:11/25)
- 12月の成績:1勝2敗(掲載:12/9、ボツ:12/2、12/16)
【2022年】
- 1月の成績::1勝0敗(掲載:1/6)
- 3月の成績::1勝1敗(掲載:3/24、ボツ:3/3)
- 4月の成績::1勝2敗(掲載:4/21、ボツ:4/14、4/28)
- 5月の成績::1勝2敗(掲載:5/4、ボツ:5/12、5/19)
◆◇◆ ◆◇◆
さすが梅沢さん!持ってる!
浜ちゃんの代わりにMCをして、自らシュレッダーなんて…。
本来は絶対にあり得ないシチュエーションを見事に演出できたというのが、梅沢さんの持つ運ですよね。
句集発売にはもうちょっと時間がかかりますけど、代役MCで自らシュレッダーのボタンを押す永世名人は、後にも先にも梅沢さんだけでしょう。
非常に貴重な回となりました!
こういう細かなドラマも『プレバト』の醍醐味ですよね。
楽しかった!
浜ちゃんが「もう休みませんので」というのもわかります(笑)。
テンポというか、その人を良さを引き出すのがMCですから、浜ちゃんはそれを時間内でしっかり出来るという才能があります。
しかし、梅沢さんの査定の瞬間に「これは酷やな…」とつぶやきながらも、たぶんボツを願っていたと思っています(笑)。
あの空気でボツだったら最高ですからね。
水彩画の査定ランキング
◆査定される人
- LiLiCo
- 久代萌美
- 佐藤詩織
- 坂東龍汰
名人2段 辻元舞
◆採点
- 切り取り方:10点
- 正しい描写:10点
- 明暗:10点
- 合計:30点
◆水彩画の先生 野村重存先生
最下位4位(才能なし)「久代萌美」13点
◆作品名:都会と青
レインボーブリッジ
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2枚目に絵の一部が動画になっています。
◆採点
- 切り取り方:5点
- 正しい描写:3点
- 明暗:5点
- 合計:13点
◆先生のお手本ありました
◆野村先生の評価
これは形が変。
平らな海に見えない。盛り上がった青い丘に見えちゃう。
魚眼レンズで見たすごく変な形。
水面に合わせて建物も曲がっている。
何もかもが丸くなってしまった。
絵具を塗る時の水が多すぎるから、大きなシミになる。
3位(凡人)「LiLiCo」23点
◆作品名:I love 立石」
東京都立石の居酒屋「二毛作」
◆採点
- 切り取り方:10点
- 正しい描写:9点
- 明暗:4点
- 合計:23点
◆先生のお手本ありました
◆野村先生の評価
よく描けて…る…。
いいところはいっぱいある。
色使いが綺麗。
ちょうちん、自転車、ケースがそういうものだと分かる。
明暗の差がないので、立体感がない。
描き分けられていない。
2位(才能アリ)「佐藤詩織」29点⇒特待生昇格
◆作品名:タイムトリップのような
東京都高円寺の中央線ガード下
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2枚目に小さく絵が出ています。
◆採点
- 切り取り方:10点
- 正しい描写:9点
- 明暗:10点
- 合計:29点
◆お手本なし
◆野村先生の評価
この遠近感は見事。
すーっとダイナミックに繋がっていく奥行き感。
奥行き感を強調するグラデーション。
遠くへ繋がる雰囲気が分かる。
なおかつ、鉄橋の表面の質感。
この人はなかなかセンスがある。上手。
空の色が抜群に上手い。
提灯が灯り始めた時間を夕焼け空がよく表している。
まだ人がまばらな時間、人を描かなくても感じさせる。
どんな日のどんな時間かが分かる。
絵作りは大したもの。
1位(才能アリ)「坂東龍汰」30点⇒特待生昇格
◆作品名:春來る
桜満開の目黒川
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◆採点
- 切り取り方:10点
- 正しい描写:10点
- 明暗:10点
- 合計:30点
◆お手本なし
◆野村先生の評価
これはまた綺麗に描いたな。
ちょっと今鳥肌が立った。
遠い桜と近い桜のタッチを変えている。
遠くは少しボカす。
手前は少し花びらの形がわかる。
これは感心した。
桜のピンクと水の青のグラデーションが効いている。
映り込みにしろ、浮かんだ花びらにしろ、上の桜とリンクしてる。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「坂東龍汰」30点⇒特待生昇格
2位(才能アリ)「佐藤詩織」29点⇒特待生昇格
3位(凡人)「LiLiCo」23点
最下位4位(才能なし)「久代萌美」13点
◆◇◆ ◆◇◆
水彩画から新しい特待生が誕生です!
よく特待生が誕生しますけど、ぜひその後の昇格も見たいですよね。
割と固定ですし。
でも、29点で特待生は滅多にないので、それだけの逸材ということでしょう。
先生がべた褒めしてましたから。
特待生昇格試験
名人2段「辻元舞」2ランク昇格!⇒【名人4段】
◆お題:東京・品川区 かむろ坂
◆作品名:ピンクのトンネル
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◆先生のお手本なし!
◆野村先生の評価
桜の圧倒的な描写力!
これ見事じゃないですか!
これは素晴らしいよ、絶賛!
これこそソメイヨシノの桜の色、見事な再現。
白く塗り残さずにマスキングしている。
ソメイヨシノの枝・幹はもっと黒々みえるが、そのまま描くと花が目立たない。
淡い色で表現しつつ、ちゃんと木の質感も出している。
この絵は名人2段で留まるレベルではない。
圧倒的!
◆◇◆ ◆◇◆
辻元さんおめでとうございます!
前回の昇格試験では現状維持でしたし、この間の水彩画コンクールではまさかの5位。
三日三晩泣いていたくらいしょんぼりしていたという辻元さんに、旦那様から元気出しなよと心配されたほどだったと話をされてました。
その意味でも今回の2ランク昇格は意味がありますね。
とても美しい絵でした。
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