2022年7月28日放送の『プレバト才能ランキング』は「俳句・ストーンアート」の査定でした。
今回は新査定として「ストーンアート」が登場しました。
全く存じ上げなかったのですが、オープニングの映像を見てただただ驚くばかり。
石に絵を描くというアートになるのですが、本当に先生の見本が素晴らしかった!
まだまだ世の中には素晴らしい才能があるということですね。
そして、俳句では夏井先生がとても嬉しそうに「本物が来た!」と喜ぶ挑戦者が登場!
それが河井さんです。
久しぶりに映像がはっきりと見えてくる爽やかで素晴らしい句でした。
芸人さんではフルポン村上さん並みの衝撃かな。
ただいま絶不調のそのフルポン村上さんも登場です(笑)。
村上さんの俳句が大好きなので、早く掲載決定が出て欲しいです。
俳句の査定ランキング
◆俳句のお題:「水族館」
◆査定される人
過去「凡人」査定の3名(武田、平野、ゆうちゃみ)と、初挑戦の河井。
- 武田真治
- ゆうちゃみ
- 平野ノラ
- 河井ゆずる(アインシュタイン)
永世名人 村上健志(フルーツポンチ)
名人6段 千賀健永(Kis-My-Ft2)
名人6段 立川志らく
◆俳句の先生 夏井いつき先生
最下位4位(才能なし)「武田真治」30点
黄金色
はずむ岬に
秋近し
(僕の故郷には美国黄金岬という美しい岬がある。そこで旧友と会い、話もはずみ、魚もはずみ、黄金色の景色に包まれていると、秋の訪れを感じるものだな、という句)
◆夏井先生の添削後
秋近き
美国黄金岬にて
◆夏井先生の添削
これは上五中七の描写が緩くて、結局何を言いたいのか明確にならないタイプの句。
話を聞いて「はずむ」の部分は理解した。
理解したが、季語「秋近し」が本当に添え物。
あなたの故郷のお名前がすごく素敵。
故郷好きならそれを書いた方がいい。
3位(凡人)「平野ノラ」50点
さらば夏
イルカも君も
泡と消え
(20代の頃、好きな人とイルカショーを見に行った。イルカが飛んで水面に消える儚さと同じように、その彼も私から消えて行った。その泡となる瞬間を完璧に閉じ込めた、という句)
◆夏井先生の添削後
さらば夏の恋よ
イルカよ
泡と消ゆ
◆夏井先生の添削
気持ちはとてもわかる。
詩歌の世界では「君」はだいたい恋愛の対象を指す。
ただ全体を読むとイメージで終わっている。
一番もったいないのは、「イルカ」と大事な「君」を並列に並べていること。
並列の相手を変えてみる。
(添削後)こうするとイルカに対して夏の恋が並列になる。
2位(才能アリ)「ゆうちゃみ」70点
炎天や
最前列の
イルカショー
(最前列のイルカショーは水しぶきがすごい。それとイルカを表現したり、「炎天や」というところで季語も入れて、真剣に俳句を考えた、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
的確な言葉で状況が書けている。
「最前列」で状況はちゃんとわかる。
「イルカショー」で歓声や水しぶきが読み手に向かってくる明るさもある。
ここまで書けたら上等!
1位(才能アリ)「河井ゆずる(アインシュタイン)」73点
夏の空
シャチの耳骨に
響く笛
(シャチとかイルカは耳の骨に音を振動させて聞き分けているみたいで、夏の暑い日に満員のお客さんの中、パートナーの笛が響いてシャチがはずむというイメージ、という句)
◆夏井先生の添削後
夏空や
シャチの耳骨に
響く笛
◆夏井先生の添削
あなたがホンモノだったんだとそれも驚いています。
隣の人(稲田は5点)の印象が強烈で。
(稲田に向かって)できればずっと隣の方(河井のこと)に出てもらいたいです。
夏の空が出てきて、シャチがくる。
「耳骨」というわたしたちの目には見えないものに一回持っていって、最後に「響く笛」。
シャチの骨を伝わって聴こえる音、わたしたちが空気を伝わって聴こえる笛。
見えない音と見える音の2つが綺麗に入る。
「響く笛」の後、シャチの水しぶき、お客さんの歓声、そういうものがちゃんと届く。
さらに水しぶきの向こうに夏の空がもう1回見えてくる。
「夏の空」ではなく、「夏空や」と詠嘆すればさらに点数が上がった。
いい人を見つけたと、今日は私はご機嫌です!
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「河井ゆずる(アインシュタイン)」73点
2位(才能アリ)「ゆうちゃみ」70点
3位(凡人)「平野ノラ」50点
最下位4位(才能なし)「武田真治」30点
◆◇◆ ◆◇◆
夏井先生がベタ褒めだったのはまさかのアインシュタイン河井さんでした!
前に稲ちゃんがとんでもない「5点」という点数を叩き出したため、余計に驚きました(笑)、
河井さん字も綺麗で、詩的センスもあるなんて素晴らしい!
ぜひ第二のフルポン村上さん、ジュニアさんを目指して欲しい!
名人・特待生昇格試験
名人6段「千賀健永(Kis-My-Ft2)」1ランク昇格⇒【名人7段】
旱星
水槽のグッピー
揺れる
(「旱星」は7・8月に輝く赤い星で炎天下の時に出る星。飼っているグッピーを見るとゆっくり揺れている。寂しさを表現した句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆昇格試験のポイント
「旱星」「水槽のグッピー」の取り合わせ←対比の工夫が見事!
季語「旱星」は赤い星で、夜も暑さが下がっていないという感じ。
そこに「水槽」で熱さと冷たいの対比ができている。
「旱星」と「グッピー」があたかも密かに交信しているような、そういう光景を描きたかったのではないか。
最後の「揺れる」に描写として効いてくる。
千賀さんは今までいっぱいいろんな物を詰め込みたかったが、やっと17音の中に盛れる分量と言葉の質量がわかってきたのではないか。
名人6段「立川志らく」現状維持
油照り
ナポレオンフィッシュの
旦那
(ものすごい暑い時にふと水族館に入った。ナポレオンフィッシュの雄大な泳ぎを見たら、涼やかな金持ちの旦那が近寄ってきて「よっ!」と声をかける。そんなイメージが浮かんだ、という句)
◆夏井先生の添削後
我が汗の
鼻先に
ナポレオンフィッシュ
◆昇格試験のポイント
「油照り」「ナポレオンフィッシュ」の取り合わせの是非←外?中?どっちなの?
季語「油照り」で始まると、炎天下に自分がそこに立っていると思う。
さっきの千賀さんの句と作りとしては一緒。
千賀さんの場合は「旱星」の後に「水槽」という1クッションを入れた。
この場合は、「油照り」の後に「ナポレオンフィッシュ」が出てくるため、生身で魚が投げ出されているかのような印象になる。
「ナポレオンフィッシュの旦那」とくるため、これ全体が誰かの比喩かもしれない。
ちょっと不親切。
「ナポレオンフィッシュの旦那」というのは、俳諧味、滑稽味があってこれはこれで面白い。
ただ「ナポレオンフィッシュの旦那」を生かすための季語はものすごく難しい。
ずっと考えているが、「ナポレオンフィッシュの旦那」の旦那を生かす季語がなかなか思いつかない。
話を聞いて、暑い中歩いてきた。これを生かす。
(添削後)こうすると目の前に水槽がいきなり現れるような効果は、ひとまず作れる。
ただあなたの目的とは違うので、いつかこれも達成できる日が来たらいいなと思う。
永世名人 フルポン村上のお手本
◆50句までの現在の状況:22句(残り28句)
吠えたける
アシカのミリア
夏の雲
(実際に水族館に行ってアシカショーを見た。ミリアはその水族館のアシカの名前。ミリアで水族館とわかる。吠えたけると夏の雲の生命力は合うんじゃないか、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆掲載の判定⇒掲載決定!
【掲載決定の理由】カメラワークが巧み
さすが。
語順とかよく考えている。
「吠えたける」と声から始まる。
何が何のためにと一瞬思う。
「アシカ」でどんな声かは聞いたことがある人にはリアルに脳の中で再生される。
ミリアという名前のあるアシカ。
そうなると飼育されているとわかる。
アシカショーの光景がありありと出てくる。
最後に主役の季語「夏の雲」をドーンと据える。
これが永世名人の句。
◆50句までの現在の状況:23句(残り27句)
- 6月の成績:0勝1敗(ボツ:6/23)
- 7月の成績:1勝1敗(掲載:7/28、ボツ:7/14)
ストーンアートの才能査定ランキング
◆査定される人
- ハラミちゃん
- 平野ノラ
- 千賀健永(Kis-My-Ft2)
- 亘健太郎(フルーツポンチ)
- 稲田直樹(アインシュタイン)
◆ストーンアートの先生:栗屋近先生(ストーンアーティスト)
◆採点ポイント 30点満点
- アイデア:10点
- 描写力:10点
- 石選び:10点
最下位5位(才能なし)「稲田直樹(アインシュタイン)」8点
◆作品タイトル「石暮らしのアゴエッティとマサトッシィ」
◆採点ポイント
- アイデア:3点
- 描写力:2点
- 石選び:3点
- 合計:8点
◆栗屋先生のお手本ありました。
◆栗屋先生の評価
影のある部分に影がない。
光がある部分に光がない。
そのため立体感が感じられない。
(アインシュタイン稲田だと知り、先生がお手本を製作)
4位(凡人)「千賀健永(Kis-My-Ft2)」20点
◆作品タイトル「千賀家のシンデレラ」
◆採点ポイント
- アイデア:8点
- 描写力:9点
- 石選び:3点
- 合計:20点
◆栗屋先生のお手本ありました。
◆栗屋先生の評価
なんでこの石を選んだんでしょうかね?
シルエットだけで石を選んでいるので、平面的な鼻と目が残念。
特に鼻は動物全体に言えるが、1番尖がった部分に鼻がないと違和感がある。
3位(才能アリ)「亘健太郎(フルーツポンチ)」26点
◆作品タイトル「川原にいたライオン」
◆採点ポイント
- アイデア:7点
- 描写力:9点
- 石選び:10点
- 合計:26点
◆栗屋先生のお手本ありました。
◆栗屋先生の評価
石の中心の尖った部分に鼻を持って来れてる。
とても自然に見える。
裏をお面の裏側として描けばよかった。
もっと遊び心が盛り込めた。
2位(才能アリ)「平野ノラ」27点
◆作品タイトル「ノラ・ジョーズ」
◆採点ポイント
- アイデア:10点
- 描写力:7点
- 石選び:10点
- 合計:27点
◆栗屋先生のお手本ありました。
◆栗屋先生の評価
石選びの大勝利!
この石でなければこの迫力は出せない。
立つ石を見つけるのは奇跡的。
これに出会えた素晴らしさとサメを描いた感性は素晴らしいものがある。
サメの口をもっとダイナミックに表現できたと思う。
石は立体なので全体に描くとダイナミックになる。
正面に目があると可愛くなるが、背中に目を描くと完成度が上がる。
1位(才能アリ)「ハラミちゃん」30点⇒特待生昇格!
◆作品タイトル「守りたいもの」
石に靴を描きました。
— ハラミちゃん🍖🎹9/11国際フォーラムワンマンLIVE (@harami_piano) 2022年7月28日
作品名は『守りたいもの』です。
一発特待生🙌ヤッター🙌🎉🎉🎉🎊✨#プレバト pic.twitter.com/Hatlfg8TG6
◆採点ポイント
- アイデア:10点
- 描写力:10点
- 石選び:10点
- 合計:30点
◆栗屋先生のお手本なし。
◆栗屋先生の評価
この石を選ばれたセンスとモチーフ選びは脱帽。
(お父さんの靴の)ごつごつした石が力強さを感じ、石の形とすごくマッチしている。
3つとも形もバランスも良い。
頭の中で立体感をちゃんとイメージされている。
手に持ってもどこから見ても楽しめる。
形に応じたハイライト、縫い目のディテール、紐の影、裏の質感の描き分けとか。
この方は特待生でいいと思う。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「ハラミちゃん」30点⇒特待生昇格!
2位(才能アリ)「平野ノラ」27点
3位(才能アリ)「亘健太郎(フルーツポンチ)」26点
4位(凡人)「千賀健永(Kis-My-Ft2)」20点
最下位5位(才能なし)「稲田直樹(アインシュタイン)」8点
◆◇◆ ◆◇◆
ストーンアートというものに初めて触れました。
先生の作品も凄かったですし、お手本も凄かった…。
今回は絵心のある挑戦者だったので、みなさんお上手でした。
稲ちゃんは可哀想な結果になってしまってましたが、絵そのものは悪くなかったと思います。
ただ先生の見本が凄まじいインパクトでした。
あれはスゴい!
ハラミちゃんは音楽だけではなくアートも強いですよね。
愛らしい靴が素敵でした。
特待生なので、次も楽しみです!
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