2023年5月18日放送の『プレバト才能ランキング』は「俳句・手形足形アート」の査定でした。
今回2回目となる手形足形アート。
すごい才能が出てきてました。
俳句ではまさかの方が1位。
森迫永依が俳句の申し子らしく素晴らしい一句を詠まれてました。
俳句の査定ランキング
◆俳句のお題:「お子様ランチ」
◆査定される人
- 筧利夫
- 山本千尋
- 西山茉希
- きん(ビスケットブラザーズ)
特別永世名人 梅沢富美男
永世名人 千原ジュニア
特待生4級 森迫永依
◆俳句の先生 夏井いつき先生
最下位4位(才能なし)「西山茉希」37点
添えられる
家族の笑顔と
さくらんぼ
(いろんなお子様ランチの中でも真っ赤なさくらんぼが印象的。だいたいお子様ランチに添えられているのは外食の時の喜び。大人たちも笑っている家族の笑顔。そこを掛け算して乗っけた、という句)
◆夏井先生の添削後
お子様ランチ
笑顔とさくらんぼ
添えて
◆夏井先生の添削
俳句は字面だけの勝負。
いきなり「添えられる」だと何に添えられているんだろう?
「家族の笑顔」と「さくらんぼ」が何かに添えられている。
その何かが書かれていないので、読んだ人は宙ぶらりんな気持ちになる。
ただ直しても普通の句。
3位(凡人)「筧利夫」60点
惜春の
メニューに憶う
母の影
(母親とレストランに行って、お子様ランチを食べた時の目の前に座っていた今は亡き母親の姿をメニューのお子様ランチを見ると思い出す、、という句)
◆夏井先生の添削後
惜春の
お子様ランチ
母よ母よ
◆夏井先生の添削
「惜春」は時候の季語で映像を持たない季語。
「母の影」は面影。
そこに漠然とした「メニュー」では、映像が少し足りない。
読んだ人に取っ掛かりがない。
「お子様ランチ」を入れるだけで映像が確保できる。
2位(凡人)「山本千尋」68点
武術一位
薫風の
お子様ランチ
(武術大会の後に家族で外食し、頑張ったねという意味でお子様ランチを食べた記憶があった、という句)
◆夏井先生の添削後
(武術大会一位)
演武服のまま
薫風の
エビフライ
◆夏井先生の添削
季語「薫風」を真ん中に置いた工夫を褒めるべき。
「武術一位」で6音、「お子様ランチ」で7音。
外したくない言葉の音数がとても多い。
季語をどこに入れるかという判断が難しい。
問題はおっちゃんの言う通りで「武術一位」。
すべての武術の一位かと思ってしまう。
1位(才能アリ)「きん(ビスケットブラザーズ)」70点
旗楊枝忍ばす
半ズボンの
ポッケ
(国旗のついた爪楊枝。僕はそれが欲しくてお子様ランチを頼んでいた。お母さんに「これ持って帰っていい?」って聞くと、「どうすんの!持って帰って」と怒られちゃう。こっそりポケットに入れて宝物みたいな感じ、という句)
◆夏井先生の添削後
旗楊枝こっそり
半ズボンの
ポッケ
◆夏井先生の添削
子どもにとってのお子様ランチあるある。
季語「半ズボン」で子どもに違いない。子どもらしいイメージ。
1ランクアップを狙うのであれば、「忍ばす」がちょっとだけ大人の顔が出ている。
(添削後)なんか予想外のお顔の方でビックリ!
いけますよ!
一緒に頑張りましょう!
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「きん(ビスケットブラザーズ)」70点
2位(凡人)「山本千尋」68点
3位(凡人)「筧利夫」60点
最下位4位(才能なし)「西山茉希」37点
◆◇◆ ◆◇◆
1位はビスブラのきんさんでした!
夏井先生じゃないですけどビックリです。
1位発表前にきんさんと西山さんが残っていて、原田さんがとても1位を争う感じじゃないと指摘してましたけど、いい俳句でしたね。
名人・特待生昇格試験
特待生4級「森迫永依」1ランク昇格⇒【特待生3級】
溽暑のファミレス
机上の通知表
(塾帰りに母と一緒にファミレスに行ってお子様ランチを食べている。通知表が来てあんまり成績が良くなくて怒られるのが嫌だなというのを季語に込めた、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆昇格試験のポイント
前半8音、後半9音の破調を選んだ是非←通知表の中まで見える!
季語「溽暑」は映像を持たない季語で、蒸し蒸しした皮膚感がある。
「ファミレス」でどういう感じの人が集まるのか想像できる。
「机上」からの「通知表」というカメラワークが良い。
「通知表」で「溽暑」の季語がまた効き始める。
通知表の中身はあまり気持ちがいいものではないに違いない。
その内容を破調のリズムで表現。
内容を調べが決める。
それをこの人は数回出ただけで理解している。
◆◇◆ ◆◇◆
この俳句は読んだ瞬間に、その情景が浮かびました。
親に怒られるという戦々恐々とした感じ、冷や汗のような汗などが想像できました。
正直「溽暑」をいう季語は知らなかったのですが、文字面からしてもいい意味ではないだろうというのが想像できましたし、言葉に達者ではなくても伝わるものがありました。
夏井先生がおっしゃったように、破調だからこそ伝わってます。
永世名人 千原ジュニアのお手本
◆50句までの現在の状況:23句(残り27句)
矯正箸は
ちりめんじゃこを
摘まみけり
(うちの子は5才で、ちりめんじゃこがかかったご飯のちりめんじゃこを摘まんでいる。その映像しか出て来なかったのでそれしか詠めなかった、という句)
◆夏井先生の添削後
矯正箸の先に
ちりめんじゃこ
笑う
◆掲載の判定⇒ボツ!
【ボツの理由】本当はもっと嬉しいんでしょ?
「矯正箸」は詩になりにくい固い言葉。
それを読み込もうとしている姿勢がとても良い。
ただもったいないのは「摘まみけり」で妙に落ち着いている。
ちょっと客観的になり過ぎている。
もうちょっと素直にかわいく喜んでもいい。
また「摘まみ」を入れなくても摘まんでいる映像を表現できる。
(添削後)摘まめた子どもさんも嬉しい。親も嬉しい。
ちりめんじゃこが笑っているようにも見える。
擬人化を上手に使うとこういうこともできる。
◆50句までの現在の状況:23句(残り27句)
【2023年】
- 3月の成績:0勝1敗(ボツ:3/23)
- 4月の成績:0勝1敗(ボツ:4/23)
- 5月の成績:0勝1敗(ボツ:5/18)
特別永世名人 梅沢富美男の締めのお手本
日の丸と
グリーンピースの
残る皿
(お子さんはグリーンピースやピーマンなど青物が好きじゃない。上手にグリーンピースだけが残っているという思い出がある、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆「締め」に相応しいか判定⇒お見事!
【相応しいの理由】俳人らしい美味しさの伝え方
お子様ランチの写真はあくまでも発想のきっかけなので、あの写真を横に置いて詠まないといけない。
「日の丸」は国旗を思い浮かべる。
そうしたら、「グリーンピース」と小さいものが出てくる。
最後「残る皿」で、この日の丸は旗楊枝だとわかる。
一番褒めないといけないのは、皿にあったチキンライスやお子様ランチなどのなくなっているものを想像させる力がある。
◆◇◆ ◆◇◆
これもよかったです。
特別永世名人になってから絶好調ですね。
肩の荷がおりたという感じでしょうか。
手形足形アートの才能査定ランキング
◆査定される人
- 筧利夫
- 西山茉希
- 山下リオ
- 原田泰雅(ビスケットブラザーズ)
特待生5級 千原ジュニア
◆手形足形アートの先生:小池丸先生(手形アーティスト)
◆採点ポイント 30点満点
- アイデア:10点
- 手形足形の使い方:10点
- 色の足し方:10点
最下位4位(才能アリ)「原田泰雅(ビスケットブラザーズ)」11点
◆作品タイトル「嫌な友達」
◆採点ポイント
- アイデア:5点
- 手形足形の使い方:3点
- 色の足し方:3点
- 合計:11点
◆小池丸先生のお手本ありました。
◆小池丸先生の評価
- ×:手形のフォルムが生きてこそ手形アート。重ね過ぎているところが手形のフォルムを台無しにしている。もっと歯が浮き上がった表現ができた。
3位(才能アリ)「筧利夫」12点
◆作品タイトル「太陽と家族」
◆採点ポイント
- アイデア:6点
- 手形足形の使い方:2点
- 色の足し方:4点
- 合計:12点
◆小池丸先生のお手本ありました。
◆小池丸先生の評価
- 〇:温かみが伝わる作品。
- ×:少しわかりにくい。背景を見ると植物なのかな?
2位(凡人)「西山茉希」22点
◆作品タイトル「シマイスクリーム」
◆採点ポイント
- アイデア:8点
- 手形足形の使い方:9点
- 色の足し方:5点
- 合計:22点
◆小池丸先生のお手本ありました。
◆小池丸先生の評価
- 〇:アイスの垂れた感じを上手に手のひら使っている。組み合わせが良い。
- ×:1つの手のひらに何色もあるため、手のひらに見えにくい。アイスクリームの場合は単色の方がいい。
※お嬢さんのピカチュウは「才能アリ」でした。
1位(才能アリ)「山下リオ」30点⇒特待生昇格
◆作品タイトル「夏のはじまり」
◆採点ポイント
- アイデア:10点
- 手形足形の使い方:10点
- 色の足し方:10点
- 合計:30点
◆小池丸先生のお手本ありました。
◆小池丸先生の評価
スゴイですね。
背景まで描くと手形が分かりにくくなる。
この作品は背景があることでクラゲが浮かび上がる。
クラゲのかさの部分も指で押しており、透明感が上手に表現されている。
特待生でいいと思う。飾りたい!
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「山下リオ」30点⇒特待生昇格
2位(凡人)「西山茉希」22点
3位(才能アリ)「筧利夫」12点
最下位4位(才能アリ)「原田泰雅(ビスケットブラザーズ)」11点
名人・特待生昇格試験
特待生5級「千原ジュニア」1ランク昇格⇒【特待生4級】
◆作品タイトル「長男5才」
◆小池丸先生の評価
手を文字にするというのは今まで発想になかった。
めちゃくちゃ斬新。
丸みのある文字がいい。
カクカクした文字だとふんわりした手形が生きない。
手形足形アートは元々子どもの成長記録だったり、その瞬間を切り取るという醍醐味がある。
5才の長男くんの手形が残って、みんなを笑顔にする作品。
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