2023年6月1日放送の『プレバト才能ランキング』は「俳句・水彩画」の査定でした。
今回の見どころは水彩画で名人10段がついに誕生しました!
タイトル通りですけど、田中道子さんです。
タイトル戦は弱いですけど、段位は着実にあげていっている超努力家の田中さん。
素晴らしかったです。
初登場の村山輝星さんが大活躍でした。
以前は少年のような感じでがしましたけど、プレバト初登場の輝星ちゃんは少女らしさも出てきて中性らしくもあり魅力的なお嬢さんになっていました。
しかも俳句も絵も上手いという。
どれだけ才能あるのと驚きます。
俳句の査定ランキング
◆俳句のお題:「雨の日のカフェ」
◆査定される人
- 村山輝星
- 早見あかり
- 伊集院光
- 加納(Aマッソ)
特別永世名人 梅沢富美男
永世名人 千原ジュニア
名人4段 皆藤愛子
◆俳句の先生 夏井いつき先生
最下位4位(才能なし)「伊集院光」35点
止まぬなら
ケーキセットじゃ
梅雨の陣
(雨降ってきちゃった。Sのコーヒーを頼んでなんとか仕事再開したいがとても止みそうにない。だったらケーキセットいっちゃうよ。これが俺の梅雨の構えだから、という句)
◆夏井先生の添削後
梅雨の雨宿り
ケーキもたのんじゃえ
◆夏井先生の添削
はしゃいで楽しい気分は私にも伝わる。
でも季語に無理がある。
「梅雨」は天文の季語。
止まないのが梅雨。そんなこと言われても梅雨も困る。
「陣」まで持ってくると、何日この人はこもっているのだろう?
「梅雨」という季語をやりすぎて、はしゃぎすぎて自分の掘った穴に落ちたのがこの句。
一から出直しましょう!
3位(凡人)「加納(Aマッソ)」60点
夕立を
妬む期日の
充電席
(締切日に喫茶店で作業をすることが多い。窓際に充電席が多く、そこに長くいる。アイデアが降ってこない時に夕立がうらやましい。自分にもアイデア降ってこい、という句)
◆夏井先生の添削後
夕立(ゆだち)妬む
〆切の日の
充電席
◆夏井先生の添削
いきなりインパクトのある入り方。
「夕立」を「妬む」というのが面白い。
今お話を聞いたら締め切りの日という情報を入れたかった。
入れてみましょう。
(添削後)こうすれば季語「夕立」も前面に押し出せる。
あなたの話を聞いてわかったが、これは将来性のある凡人!
この人はたぶんうまくなる。
型を覚えていくと…(少し考えて)キスマイの二階堂くんより早く上手くなる。
2位(才能アリ)「村山輝星」70点
夕立や
計算ドリル
3回目
(急に雨が降ってきて、雨宿りでカフェに入った。なかなか降りやまず、計算ドリルをやっていたら3回目に突入した、という句)
◆夏井先生の添削後
夕立や
計算ドリル
三回目
◆夏井先生の添削
基本の形をちゃんと勉強している句。5音の季語+12音のフレーズ。
「計算ドリル」で勉強している子どもと見えてくる。
「3回目」で雨が止むまでの時間経過を表現できている。
これだけ出来たら十分!上等です。
1つだけ。俳句では漢数字を使う。
数字の場合は特別な意味があるときだけ使う。
1位(才能アリ)「早見あかり」72点
パパと子は
留守番
夕虹のテラス
(子どもをパパに預けて留守番してもらって、自分は夕立の後の虹を見ながらテラスで一人ボーっとする。ママにもそういう時間が必要、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
よく考えていい意味で企んでいる。
「パパと子は」の「は」の助詞も大事。
読んだ人は「ママは?」と反射的に思う。
「私がいる」「ママがいる」と書きたくなって音数が足りなくなり、訳わからない句になる。
書く必要がないとわかって季語と場所だけ添える。
ここらへんが上手い。
とても上手く書けている句。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「早見あかり」72点
2位(才能アリ)「村山輝星」70点
3位(凡人)「加納(Aマッソ)」60点
最下位4位(才能なし)「伊集院光」35点
◆◇◆ ◆◇◆
早見さんの句、いいですよね。
状況や背景もわかりやすくて共感も持ちやすいと思います。
伊集院さん(笑)。
らしくていいと思います。
次回に期待しますが、志らくさんに「志らくくん」ではなくなるのかもしれませんね。
このあたりのやり取りも楽しいです。
昇吉さんの時もそうですが、仕掛けた志らくさんが面白い。
名人・特待生昇格試験
名人4段「皆藤愛子」現状維持
梅雨寒のカフェ
腿に愛犬の熱
(梅雨で肌寒いカフェで愛犬を太腿に載せて和む、という句)
◆夏井先生の添削後
梅雨寒のカフェ
愛犬の熱腿に
◆昇格試験のポイント
「梅雨寒」「カフェ」「腿」「愛犬」「熱」の語順を選んだ是非←もう少し触感を伝える工夫を!
この体験、場面を書こうとしているのは良い。
季語「梅雨寒」の把握も正しい。
皮膚の感じを強く出している季語。
「熱」との対比も出ている。
(添削後)こうすると愛犬の熱が腿に残っておりますという余韻ができる。
余韻を膨らませることで季語が生きてくる。
永世名人 千原ジュニアのお手本
◆50句までの現在の状況:23句(残り27句)
珈琲は
冷めて怯者(きょうしゃ)の
梅雨の闇
(ずっと黙ってコーヒーを飲むわけでもなく、決断できない臆病者。「やります」「行きます」と言えずに黙っている。あそこのテーブル1時間、2時間何もしゃべってないないというのを詠んだ句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆掲載の判定⇒掲載決定!
【掲載決定の理由】?
「珈琲は冷めて」はフレーズとしてはありがち。
そのあとに「怯者」が出てくる。臆病者という意味。
臆病者の私はコーヒーに手をつけることもできず、飲み残している。
返事もできず、梅雨の闇の底に座っているだけである。
迫力もあるし、引き締まっているし、季語「梅雨」も生きている。
こういうのが名人の句だと思う。
◆50句までの現在の状況:24句(残り26句)
【2023年】
- 3月の成績:0勝1敗(ボツ:3/23)
- 4月の成績:0勝1敗(ボツ:4/23)
- 5月の成績:0勝1敗(ボツ:5/18)
- 6月の成績:1勝0敗(掲載:6/1)
◆◇◆ ◆◇◆
永世名人まではとんとん拍子だったジュニアさんですが、句集への道になってからはなんと3回連続のボツでした。
しかもタイトル戦も弱かった。
気が張っていたのが少し緩くなっていたのかもしれません。
ところが今回の句を見た瞬間にゾクッとしました。
東国原さんにも通じるような硬派な句とでもいいますか。
さすがジュニアさん!
ここからはとんとん拍子に行きそうな気もします。
ジュニアさん大好きなので句集が楽しみです!
ずっと順調っていうのもありませんもんね。
プレバトの俳句を見ているといつも思います。
特別永世名人 梅沢富美男の締めのお手本
濁りゆく
ソーダフロート
減らぬまま
(前に喫茶店で見た光景。雨が降っている時にソーダフロートを飲んでいたが全然減らない。あまり飲んじゃうと出て行かないといけない。誰かを待っているのだろう。それを見て早く来ればいいのに他人事のように考えていた、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆「締め」に相応しいか判定⇒お見事!
【相応しいの理由】心情が伝わる
ソーダフロートがあるだけの句。
背後にいろんなことを伝えられている。
そこは上手い。
「濁りゆく」で時間経過。
「減らぬまま」の切れのない形で、時間や思いも入ってくる。
「ソーダフロート」は元気で明るく楽しそうな季語だが、こんな風に憂いを含んで書くことができる。
これも年の功かもしれない。
◆◇◆ ◆◇◆
なんかフルポン村上さんを思わせるような句ですよね。
それを梅沢流で描いた感があり、夏井先生のおっしゃるような年の功の部分かもしれません。
味わい深くていい句だと思います。
水彩画の査定ランキング
◆査定される人
- 村山輝星
- 国生さゆり
- 柊太朗
- 村上(Aマッソ)
名人9段 田中道子
◆採点
- 切り取り方:10点
- 正しい描写:10点
- 明暗:10点
- 合計:30点
◆水彩画の先生 野村重存先生
最下位4位(才能なし)「国生さゆり」6点
◆作品名:埼玉県 花と緑の振興センター
題材:ハナミズキ
◆採点
- 切り取り方:2点
- 正しい描写:2点
- 明暗:2点
- 合計:6点
◆先生のお手本ありました
◆野村先生の評価
- 〇:絵は迫力ある。
- ×:何を描いているのが分からない。どこから見るのが正解なのかわからない。ハナミズキ?パイナップルかと思った。
3位(才能なし)「村上(Aマッソ)」14点
◆作品名:馴染みの神社
題材:東京・新宿 花園神社
◆採点
- 切り取り方:6点
- 正しい描写:4点
- 明暗:4点
- 合計:14点
◆先生のお手本ありました
◆野村先生の評価
- 〇:空の塗り方はキレイ。何を描いたのかもちゃんとわかる。
- ×:手すりの柱が曲がっている。ラインが全部同じ太さ。
2位(才能アリ)「村山輝星」25点
◆作品名:木漏れ日の中のアスレチック
題材:アスレチック
◆採点
- 切り取り方:9点
- 正しい描写:7点
- 明暗:9点
- 合計:25点
◆先生のお手本ありました
◆野村先生の評価
- 〇:力強い。丸太がよく描けている。立体感が出ている。上が明るくてしたが暗いという明暗があると立体的になる。
- ×:惜しいのは後ろの木。壊れた傘の骨のよう。
1位(才能アリ)「柊太朗」28点
◆作品名:父との思い出
題材:神奈川県猿島
◆採点
- 切り取り方:10点
- 正しい描写:8点
- 明暗:10点
- 合計:28点
◆先生のお手本ありました
◆野村先生の評価
- 〇:空や遠くに見える島影が綺麗に描けてて良い。手すりの差bイや構造物の質感も描けていて、立体的。
- ×:もう1つ上を目指すのなら、海の波紋が縦に起き上がっている。遠く平らに広がって見えない。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「柊太朗」28点
2位(才能アリ)「村山輝星」25点
3位(才能なし)「村上(Aマッソ)」14点
最下位4位(才能なし)「国生さゆり」6点
特待生昇格試験
名人9段「田中道子」1ランク昇格!⇒【名人10段】
◆お題:恐竜の標本
◆作品名:ティラノサウルス、本当は毛が生えてた説
◆先生のお手本なし!
◆野村先生の評価
昇格のポイント:ティラノサウルスの大きさや人の表現⇒すべてが完璧!
これはすごいわ。
恐竜の骨の細部が精密で正確。
触った時の質感も手に伝わってきそう。
何よりも絵がキレイ。絶対絵の方がいい!
恐竜と人の大きさの対比が良い。
前回の絵で人のバランスが悪かったが、ちゃんとクリアしている。
1ずつクリアしていく、乗り越える力は大したもの。
◆◇◆ ◆◇◆
田中さんおめでとうございます!
田中さんってプレバトで元々上手い絵を描いてましたけど、「光の道子」とは言いつつもそこまでの印象はなかったです。
それがメキメキ腕をあげていって、今ではプレバトの水彩画の華となり、主要トリオの一員ですもんね。
野村先生のおっしゃるように努力の賜物でしょう。
それは一級建築士合格にも表れていますけど、才能もさることながら努力をし続けた賜物だと思います。
せっかくの才能があっても、そこに甘んじていては上達しませんし、合格もできないわけですから。
本当に努力の大切さを感じる田中道子さんでした。
美しくてキレイで、何事にも全力で向かっていく姿をプレバトファンとしては応援したくなります。
名人10段になった田中さんの絵が楽しみです。
水彩画でも永世名人を目指すことになるんでしょうかね?
何も触れてませんでしたが。
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