2024年7月18日放送の『プレバト才能ランキング』は「俳句・ストーンアート」の査定でした。
ストーンアートは久しぶりですね。
片桐仁さんが前回丸太アートで1位になれなかったリベンジで登場。
一方俳句は久しぶりにズタボロの回でした(笑)。
かろうじて2位の凡人が存在するものの、2位以下の点数が低すぎた回です。
俳句の査定ランキング
◆俳句のお題:「夏の満員電車」
◆査定される人
- 山田邦子
- 金子恵美
- 薮宏太(Hey! Say! JUMP)
- KEIKO(ME:I)
- 稲田美紀(紅しょうが)
特別永世名人 梅沢富美男
特待生4級 的場浩司
◆俳句の先生 夏井いつき先生
最下位5位(才能なし)「薮宏太(Hey! Say! JUMP)」10点
幼子を
守る隙間に
青田風
(通学中の子どもがつぶされないように大人が隙間を作ってあげている。幼子と青田風をかけた、という句)
◆夏井先生の添削後
子が潰れそう
満員の冷房車
◆夏井先生の添削
兼題写真を見ていない人には本当に本当にわからない句。
上五中七まではわかる。
最後の季語「青田風」で全くわからない世界に放り込まれる。
「青田風」は隙間に吹く風じゃない。
季語を比喩に使うと鮮度は愕然と落ちる。
4位(才能なし)「KEIKO(ME:I)」12点
飛んできた
謎の水滴
梅雨であれ
(初めて満員電車に乗った時、謎の水が飛んできて、それが「汗かな?」という句)
◆夏井先生の添削後
満員電車
水滴は
汗か梅雨か
◆夏井先生の添削
これは兼題写真を見ていないと謎しかない。
隣の人の傘から水滴が飛んできた話なのかと思っても謎ではない。
ご本人がかっこいいと思った「謎」が一番罪深い。
(添削後)発想が非常につまらないので、直したところでつまらない。
3位(才能なし)「山田邦子」15点
メイク落ち
極暑の車窓
あんた誰?
(頑張っている女性の朝の感じ。メイクが汗でグチャグチャでガラスに映った自分誰?、という句)
◆夏井先生の添削後
極暑なる車窓
メイクの落ちし吾
◆夏井先生の添削
俳句というよりはネタに落ちてしまった。
「あんた誰?」がネタで、俳句として突き落としている。諸悪の根源。
これを諦めれば再生可能な代物。
(添削後)こうなれば才能なし脱出できる。
ネタはやめて俳句をしてください!
2位(凡人)「稲田美紀(紅しょうが)」40点
止まらない
揺れる想いと
脇汗が
(好きな人と一緒に帰っている。近い距離感で脇汗だけ大量にかいた、という句)
◆夏井先生の添削後
脇汗の滂沱
想いは
揺れている
◆夏井先生の添削
上五中七で乙女チックにいくのかと思いきや、「脇汗が」で落差をつける。
俳句を作ろうとしているがオチに近い。
詩の質として食い足りない。
毎回こういうタイプを直すの、ホント、うんざり。
(添削後)こうすれば乙女の句、恋の句になっていく。
1位(才能アリ)「金子恵美」70点
ラッシュ降り
消残る皺や
麻スーツ
(夏になり麻のスーツを着る。皺ひとつない状態。満員電車でもみくちゃにされて皺くちゃにされた、という句)
◆夏井先生の添削後
(特待生を目指すなら)
麻服に
ラッシュの皺の
残りけり
◆夏井先生の添削
ラッシュに巻き込まれた経験をそのまま書いている。
経験を文字にすると共感が生まれる。
「消残る」は古語。
特待生を目指す場合、現代のリアルな光景を描いているが「消残る」の古語が馴染んでいない。
スーツのピンとしたところから行く。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「金子恵美」70点
2位(凡人)「稲田美紀(紅しょうが)」40点
3位(才能なし)「山田邦子」15点
4位(才能なし)「KEIKO(ME:I)」12点
最下位5位(才能なし)「薮宏太(Hey! Say! JUMP)」10点
◆◇◆ ◆◇◆
2位でも40点とすごぶる振るわない回でしたが、金子さんが見事才能アリで保ちました。
ずっと成績が芳しくなかった金子さんですがお見事でした。
名人・特待生昇格試験
特待生4級「的場浩司」1ランク昇格⇒【特待生3級】
電車降り
夜空に息を
吐く溽暑
(学校行くのに満員電車が苦しい。やっと駅に着いて降りたらジメっとした空気。思わず夜空を見つめて息を吐く、という句)
◆夏井先生の添削後
(より上を目指すために)
電車降り
夜へ溽暑の
息を吐く
◆昇格試験のポイント
「降り」「吐く」2つの動詞を使った効果の是非←得意な方向性が見えてきましたね
自分の体験をきっちり言葉にしたときは成功する。
常に体験は大事にした方がいい。
満員電車と書かれていないが、ぎゅうぎゅう詰めだったのではないかと読んだ人に想像させることができる。
これが俳句のメカニズム。
勉強熱心なのでアドバイス。
「溽暑」をもっと生臭いものにすることができる。
空を消す。
特別永世名人 梅沢富美男の締めのお手本
帰省子の
デッキに立ったまま
眠る
(満員電車は50年以上乗っていない。新幹線を思い出した。満員でお客がデッキに立っている。若い方がカバンの横で寝ている、という句)
◆夏井先生の添削後
帰省子の
デッキに立ちしまま
寝るは
◆「締め」に相応しくない⇒ガッカリ!
【相応しくないの理由】なんでそんなことがわかるの?
発想そのものはとても良い。
でも疑問がある。
これはたまたま見た光景なのに、帰省とはっきり言えるのか?
俳句は微妙なところも書き分けられる。
特別永世名人じゃなければこのままでもいいが、あなたはいろんなことをやって欲しい。
ストーンアートの才能査定ランキング
◆査定される人
- 山田邦子
- 片桐仁
- SHIZUKU(ME:I)
- 熊元プロレス(紅しょうが)
特待生3級の中川翔子
◆ストーンアートの先生:栗屋近先生(ストーンアーティスト)
◆採点ポイント 30点満点
- アイデア:10点
- 描写力:10点
- 石選び:10点
最下位4位(才能なし)「熊元プロレス(紅しょうが)」13点
◆作品タイトル「私は最強」
◆採点ポイント
- アイデア:9点
- 描写力:1点
- 石選び:3点
- 合計:13点
◆栗屋先生のお手本ありました。
◆栗屋先生の評価
- 〇:手ですよね。指輪と手相。不思議な作品。作り様によっては最も縁起が良いパワーストーン。もったいない。
- ×:真っ黒の線で描くと手相に見えない。石の形を活かすことが面白いアート。指と指の間はくっつけた方がいい。
3位(凡人)「山田邦子」17点
◆作品タイトル「スイカ割り」
◆採点ポイント
- アイデア:7点
- 描写力:3点
- 石選び:7点
- 合計:17点
◆栗屋先生のお手本ありました。
◆栗屋先生の評価
- 〇:一対で割れた感じの石があったな。
- ×:スイカの瑞々しさを描いて欲しい。
2位(才能アリ)「SHIZUKU(ME:I)」29点
◆作品タイトル「深海に眠る真珠貝」
◆採点ポイント
- アイデア:10点
- 描写力:9点
- 石選び:10点
- 合計:29点
◆栗屋先生のお手本ありました。
◆栗屋先生の評価
- 〇:石がよくあった。裏側の貝もおうぎ形に成長していく。
- ×:裏側は意外にシンプルですっきり描かれている。ちょっと物足りない。
1位(才能アリ)「片桐仁」点⇒特待生昇格!
◆作品タイトル「焼き芋たこなんきん」
◆採点ポイント
- アイデア:10点
- 描写力:10点
- 石選び:10点
- 合計:30点
◆お手本なし
◆栗屋先生の評価
特待生でいいと思います。
断面の表情がいい。
おいしさに繋げている。
石の独特な表情がタコに見えたのだろう。
意外性のあるものが出てきた時に面白い人だなと描いた人の個性を感じる。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「片桐仁」30点⇒特待生昇格!
2位(才能アリ)「SHIZUKU(ME:I)」29点
3位(凡人)「山田邦子」17点
最下位4位(才能なし)「熊元プロレス(紅しょうが)」13点
特待生昇格試験
特待生3級「中川翔子」2ランク昇格⇒【特待生1級】
◆作品タイトル「死ぬ前に行きたい絶景たち」
◆お手本なし
◆栗屋先生の評価
描写の1つ1つが細かくて見入ってしまう。
宇宙空間の中にある星くず。
密度の高い宇宙空間。
石の形や境界線を生かした描写。
立体×描写でさらに奥行を感じる。
◆◇◆ ◆◇◆
しょこたんおめでとうございます!
マンガのような絵も上手ですけど、こういう絵も上手ですよね。
いつも好きなものを素晴らしいセンスで閉じ込める作品が中川さんの作風です。
それがいつもお見事。
そして、片桐仁さんが念願の1位で特待生昇格。
こちらも素晴らしい焼き芋でした。
おいしそう。
SHIZUKUのアイデアも凄かった。
真珠が綺麗でした。
熊元プロレスさんの最強手相の石、アイデアは本当に最強ですよね。
こういう発想がコントや漫才に生かされているのでしょう。
にゃん吉も先生が描いた方のパワーストーンが欲しいです。
そういえば、ますかけ線、覇王線って浜ちゃんもあるんじゃなかったでしたっけ?
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