2020年7月23日放送の『プレバト才能ランキング』を見ました。
俳句の「夏の炎帝戦 」でした。第4回目になります。
今回は、予選のみです。
今回のタイトル戦では、予選のブロックを4つに分けて、各ブロックの1位通過者と全ブロックの2位の中から1番良い句を詠んだ1名が決勝にコマを進めることができるというルールになりました。
人数も多くなりましたからそうなるのでしょうね。
今回はAブロックとBブロックの戦いになります。
NON STYLEの石田さんはまた出てくれないんでしょうか。
ずっと待っているんですけど(笑)。
俳句「炎帝戦」の予選ランキング
◆俳句の予選のお題:封筒
◆俳句の先生 夏井いつき先生
◆「炎帝戦」出場権獲得
- 梅沢富美男(永世名人)
- 東国原英夫(名人10段)
- 藤本敏史(FUJIWARA)(名人10段)
- 中田喜子(名人4段)
- 岩永徹也(特待生2級)
梅沢さんは前回の春光戦では最下位でしたが、永世名人になったため特別にシード権獲得になったとのこと。
◆出場者
【予選Aブロック】
- 名人4段 横尾渉(Kis-My-Ft2)
- 名人初段 千原ジュニア
- 特待生3級 パックン
- 特待生5級 馬場典子
【予選Bブロック】
- 名人10段 村上健志(フルーツポンチ)
- 特待生1級 松岡充
- 特待生3級 皆藤愛子
- 特待生4級 河合郁人(A.B.C-Z)
俳句「春光戦」の予選Aランキング
最下位4位「馬場典子」(特待生5級)
ささらめく
洗い茶巾や
軽井沢
(月謝袋でお茶のお稽古を詠んだ。夏のお点前で「洗い茶巾」というのがある。茶巾から水が滴る音で涼やかを表現するというお点前。どこにいても茶室が軽井沢の避暑地のような涼しくて心地よい気持ちになる、という句)
◆夏井先生の添削後
ささらめく
洗い茶巾や
風清し
ささらめく
洗い茶巾や
庭清し
ささらめく
洗い茶巾や
朝清し
◆夏井先生の添削
「ささらめく 洗い茶巾や」がいい。
お茶に縁のない人には「洗い茶巾」が分からない人もいるかもしれないがいい。
軽井沢みたいだとそのままにすればよかった。もったいない。
「清し」を使う。
3位「パックン」(特待生3級)
夕虹の
補欠合格
ミートパイ
(ハーバード大卒だが補欠合格だった。周りのみんなが進路決まっている中で焦りと悩みの毎日。ある夏の夜、アルバイトから帰ってきて分厚い封筒が届いて合格した。お母さんが作ってくれた祝いのミートパイほど美味しいものはない。この瞬間の思い出の全部、という句)
◆夏井先生の添削後
夕虹の
補欠合格
パイ焼く香
◆夏井先生の添削
「夕虹の補欠合格」はすごくいい。
もったいないのは「ミートパイ」。ここの印象が強くなる。香りにするといい。
これをやっていたら1位だったかも。
2位「横尾渉(Kis-My-Ft2)」(名人4段)
夕虹や
デビュー知らせし
茶封筒
(キスマイがデビューを発表した時のことを詠んだ。ライブのMC中にジュニアの子が茶封筒を持って登場。中身を開けたらジャニーさんの手書き。ファンの中では茶封筒の日と言っている。茶封筒を見たらそれを思い出す、という句)
◆夏井先生の添削例
添削なし
夕虹や
デビュー告げし
茶封筒
◆夏井先生の添削
お話を聞いてそういうことがいっぱい詰まっていると、微笑ましい気持ちになる。
経験できないことをストレートに書かれている。その姿勢が良い。
知らないまま読んだ場合、「茶封筒」が事務的な物でそこにリアリティーを感じる。そこの良い。
「知らせし」の「し」が過去でいいのかがわからず。過去を思い出す封筒だとわかった。
話を聞いたら「告げし」でもいいと思うが、直さなくていい。
ご自分の想いが凝縮されている句ですから、あなたにとってとても大事な句だとよくわかりました。
1位「千原ジュニア」(名人初段)
亡き猫に
病院からの
夏見舞
(若い頃を猫を飼っていた。その猫が亡くなった。病院はそれを知らないので猫の宛名で手紙がくる。それが何ともいない気持ちだった、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
亡くなったペットに何か届く句がないわけではない。
「病院からの」がいい。
猫・飼い主・病院の先生との交流が見えてくる。
助詞「に」「から」の選び方も間違えていない。
季語「夏見舞」で「お元気ですか?」という文面、涼やかな絵柄・色合いが出てくる。
お手紙が来たというのでは面白くない。
「夏見舞」で涼やかさを持って亡き猫を飼い主がしみじみと偲んでいる。
これはそつがない!
炎帝戦【Aブロック】予選ランキング
◆「2020 炎帝戦」【Aブロック】予選順位◆
1位「千原ジュニア」(名人初段)
2位「横尾渉(Kis-My-Ft2)」(名人4段)←補欠
3位「パックン」(特待生3級)
最下位4位「馬場典子」(特待生5級)※青字が予選通過
俳句「炎帝戦」の予選Bランキング
最下位4位「河合郁人(A.B.C-Z)」(特待生4級)
縁側の
寛ぐ父や
初鰹
(日曜日に実家から手紙が来て読んでいた。今頃母親は家事をして父親はビールを飲んで寛いでいるんだろうなと思い出しながら詠んだ句)
◆夏井先生の添削後
縁側の父よ
初鰹の頃か
◆夏井先生の添削
「初鰹」お父さんのいる故郷は海辺の近くなのかなとわかる。季語の選択は悪くない。
手紙が来て思い出す、という空気が入っていない。
「縁側」と「父」があれば「寛ぐ」はいらない。
最後に「初鰹の頃か」で余韻を出す。
こうすれば何とか戦える。
3位「松岡充」(特待生1級)
夏暁や
封蝋も今
固まりぬ
(夜通しかけて大切な人に手紙を書いている。封蝋は最後に封をする時に蝋でする。それが今固まる。陽が明けてきたな、という句)
◆夏井先生の添削後
夏暁や
封蝋のいま
固まりぬ
◆夏井先生の添削
これも良い句。
「夏暁や 封蝋も」が知的。静かな書斎、インクの匂い、手紙を書き終えた静けさが出てくる。
「今」「固まりぬ」で時間経過がわかる。
もったいないのが「封蝋も」の「も」。
「の」がいい。「今」はひらがながいい。
2位「皆藤愛子」(特待生3級)
検診結果
封切る刃先
日の盛り
(1年1度の人間ドックの結果が送られてきて、封を切る瞬間の緊張感を詠んだ、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
こういう発想がないわけではない。
ここに「刃先」がいい。刃先に映像がクローズアップ。
季語「日の盛り」との取り合わせによって緊張感を生んでいる。
感触も緊張感がある。
取り合わせのメカリズムをよくわかった上で作っている。
1位「村上健志(フルーツポンチ)」(名人10段)
二枚目は
ベランダで読む
手紙かな
(場所を変えて読みたくなる手紙をもらったことありますか?恋文・家族・友達からかもしれない。1枚読み終えて2枚目はその手紙に相応しい場所で読みたくなる。ベランダというのも夏っぽい、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
村上さんの世界を気持ちよく詠んだ句。
上手いのは「二枚目は」の「は」。強調している。これが使えているのは本当に褒めるしかない。
どう読むかは一切言ってないが、「は」と「ベランダ」だけで伝えようとしている。
「かな」の詠嘆も嫌味なく手紙をみせる。
これはさすがでした!
炎帝戦【Bブロック】予選ランキング
◆「2020 炎帝戦」【Bブロック】予選順位◆
1位「村上健志(フルーツポンチ)」(名人10段)
2位「皆藤愛子」(特待生3級)←補欠
3位「松岡充」(特待生1級
最下位4位「河合郁人(A.B.C-Z)」(特待生4級)※青字が予選通過
◆◇◆ ◆◇◆
次回は予選CブロックとDブロックです。
今回は鈴木光ちゃんが出ていないんですよね。
もうガッカリです。
フジモンとフルポン村上の俳句が教科書に掲載!
ところで、フジモンさんとフルポン村上さんの俳句が来年の中学3年生の教科書(三省堂の「現代の国語」)に掲載が決定したそうです!
これはスゴイ!
でも、こんなスゴイことが番組での発表で知らされたらしく、マネージャーさんからの事前のお知らせもなかったんだとか(笑)。
その分リアクションが最高でした。
◆フジモンさんの掲載俳句
ぬうぬうと
秋かき混ぜる
観覧車
◆フルポン村上さんの掲載俳句
林道の
朽ちし廃バス
額の花
どちらの句も添削しやすく、良くなるのがわかりやすい教材として最適だったのでは、とのことでした。
添削はもちろん夏井先生!
いよいよプレバトからも教科書進出ですね!
夏井いつき先生のおかげですね♪
▽続きの予選C&Dの記事です▽
『プレバト!!』7月30日「炎帝戦 予選C&D」決勝進出が決定!補欠繰り上がりも決定! - 今日も暇です。
▽前年の炎帝戦の記事もどうぞ▽
『プレバト!!』2019年7月25日 「夏の炎帝戦」優勝決定!フルポン村上が狙うは『情熱大陸』 - 今日も暇です。
▽1番最近のタイトル戦の記事もどうぞ▽
『プレバト!!』2020年4月9日「2020春光戦」名人10段の戦いが激化!梅沢vs東国原 優勝は誰? - 今日も暇です。