2019年3月28日放送の『プレバト才能ランキング』は、「2018年度 最優秀俳句発表スペシャル」でした。
1年間詠まれた339の俳句から、最優秀俳句が選ばれました。
まずは、月間最優秀俳句を選出し、そこから最優秀俳句が選ばれます。
また月によっては、「才能アリNo.1」の俳句も別に選ばれてます。
厳選するのは、もちろん夏井いつき先生!
▽目次です▽
- 4月 最優秀俳句
- 5月 最優秀俳句
- 6月 最優秀俳句
- 7月 最優秀俳句
- 8月 最優秀俳句
- 9月 最優秀俳句
- 10月 最優秀俳句
- 11月 最優秀俳句
- 12月 最優秀俳句
- 1月 最優秀俳句
- 2月 最優秀俳句
- 3月 最優秀俳句
- 2018年度 年間最優秀俳句
- オマケ 名人・特待生が選ぶ最優秀俳句
4月 最優秀俳句
◆4月 最優秀俳句 東国原英夫(春のタイトル戦を制した句)
花震ふ
富士山
火山性微動
◆夏井先生 選出の理由
「富士山」「火山性微動」こんな言葉がいきなり出てくるですよ。さすがでしたね、これは!
5月 最優秀俳句
◆【問題】5月の「才能アリNo.1」はどっち?
A:藤井隆
夏ひかげ
無音の波に
足とまる
B:パンサー向井
白南風に
揺れ干すシャツの
バニラの香
【梅沢vs志らくが選んだ答え】
- 梅沢:A 〇
- 志らく:A 〇
◆5月の「才能アリNo.1」 藤井隆
◆夏井先生 選出の理由
「夏ひかげ」この光と影を、「無音の波」という陰影が印象的に描いているんですね。静かな光景、上手いもんですよ。
◆5月 最優秀俳句 松岡充
石段を
帰る石竜子や
星一つ
6月 最優秀俳句
◆6月の「才能アリNo.1」 吉本実憂
夕立晴れ
二時間待ちの
帰郷シーン
◆【問題】6月の最優秀俳句はどっち?
A:キスマイ横尾
おもひでは
ぽろぽろ
遠い二重虹
B:FUJIWARA藤本
歩行量調査
戻り梅雨の
無言
【梅沢vs志らくが選んだ答え】
- 梅沢:A ×
- 志らく:B 〇
◆6月 最優秀俳句 FUJIWARA藤本
◆夏井先生 選出の理由
「歩行量調査」というおよそ詩になりにくい言葉を使って、「戻り梅雨」という季語をリアルに表現している。最後の「無言」、ここが語っているものが大きいですね。
7月 最優秀俳句
◆【問題】7月の「才能アリNo.1」はどっち?
A:徳光和夫
路地裏の
記憶をたどる
かき氷
B:土屋太鳳
決戦の
熱冷めやらぬ
氷水
【梅沢vs志らくが選んだ答え】
- 梅沢:B 〇
- 志らく:A ×
◆7月の「才能アリNo.1」 土屋太鳳
◆夏井先生 選出の理由
勢いと臨場感がありますよね。季語が「氷水」ですが、この場面をストレートに表現していると。若い力っていうのはこういうんだね。うらやましいね。
◆7月 最優秀俳句 村上健志(フルーツポンチ)
給茶機の
上の軋めく
扇風機
8月 最優秀俳句
◆【問題】8月の最優秀俳句はどっち?
A:梅沢富美男
早星
ラジオは余震
しらせおり
B:東国原英夫
草茂る
洞窟のこと
他言せず
【梅沢vs志らくが選んだ答え】
- 梅沢:A 〇
- 志らく:B ×
◆8月 最優秀俳句 梅沢富美男
◆夏井先生 選出の理由
季語「早星」、熱くて赤い星のイメージがありますね。この季語が余震の不安を掻き立てていく。この取り合わせが上手いですね。おっちゃんやる時はやるわ。
9月 最優秀俳句
◆【問題】9月の「才能アリNo.1」はどっち?
A:小倉優子
朝の陽や
父と煮詰めた
柿のジャム
B:相田翔子
初恋と
秋の陽香る
古書百円
【梅沢vs志らくが選んだ答え】
- 梅沢:A ×
- 志らく:B 〇
◆9月の「才能アリNo.1」 相田翔子
◆夏井先生 選出の理由
「初恋」「秋の陽」「古書」「百円」結構いろんな言葉を読み込んでいるので、言葉のバランスが難しいんですが、綺麗に入れ込んできましたね。特に最後の「百円」というここのリアリティーが良いと思いました。
◆9月 最優秀俳句 東国原英夫
鰯雲
仰臥の子規の
無重力
10月 最優秀俳句
◆10月 最優秀俳句 三遊亭円楽
段雷に
靴紐きつく
秋の朝
◆夏井先生の選んだ理由
「靴紐きつく」ここにその日のやる気が滲み出ています。秋の朝がさりげなくすっと心に入ってきました。
11月 最優秀俳句
◆11月 最優秀俳句 FUJIWARA藤本
タイカレー
ラムは骨付き
銀杏散る
◆夏井先生の選出理由
「タイカレーのラム」がきて、しかも「骨付き」。メニューを説明するだけかと思ったら、「銀杏散る」が最後に出てくる。形が同じ、色が同じ、その相似形、似たところをすくい取るのが取り合わせのコツですね。
12月 最優秀俳句
◆【問題】12月の最優秀俳句はどっち?
A:立川志らく
婆やは蜜柑
食べ続ける
妖怪
B:中田喜子
連覇のさきぶれ
沸き立つ初電車
【梅沢vs志らくが選んだ答え】
- 梅沢:B 〇
- 志らく:A ×
◆12月 最優秀俳句 中田喜子
◆夏井先生 選出の理由
志らくさんの妖怪の句も非常に愉快だったんですけど、応援に行く人たちの心の高ぶりを「初電車」という季語に託す。中田さんの句はやっぱり上手いですね。「初電車」の「初」の字の勢い、めでたさ、華やぎ、全部入ってきました。さすがです!
1月 最優秀俳句
◆1月 最優秀俳句 鈴木光
賽銭の音や
初鳩
青空へ
◆夏井先生の選出理由
賽銭で音といえば、だいたいみんな同じような音を思い浮かべますね。「音や」で切った後に、初鳩が飛び上がる音が重なってくる。その音を描いているのが、「青空へ」という助詞。上手いね。フレッシュだね、光ちゃん!
2月 最優秀俳句
◆2月の「才能アリNo.1」 星野真里
雛の間と
なりて迎えし
朝の声
◆【問題】2月の最優秀俳句はどっち?
A:中田喜子
梅東風や
受話器の底に
母国あり
B:梅沢富美男
紙雛のにぎやか
島の駐在所
【梅沢vs志らくが選んだ答え】
- 梅沢:B 〇
- 志らく:A ×
◆2月 最優秀俳句 梅沢富美男
◆夏井先生の選出理由
俳句で「にぎやか」という表現は結構大ざっぱで難しいんですけど、ものすごく上手く使えてますね。「紙雛」に焦点を当ててるんだけども、島の駐在所という光景、場面が見事に広がってくる。おっちゃん、上手い時は上手いのよ。
3月 最優秀俳句
◆3月 最優秀俳句 柴田理恵
「犯人逮捕」
干鱈を毟る
母の黙
◆夏井先生の選出理由
「犯人逮捕」これだけで新聞の見出しが浮かんできます。そこからカットが変わって「干鱈を毟る」「母」が出てくる。最後の「黙」という言葉が単純な沈黙ではなく、母の心情を語る。柴田さん本物になってきました!
2018年度 年間最優秀俳句
上記の月間からさらに最優秀俳句が選出されました。
それはこちらです!
◆2018年度 年間最優秀俳句 東国原英夫
鰯雲
仰臥の子規の
無重力
9月の俳句甲子園に出場した高校生との戦いで詠まれた句でした。
また、梅沢さんと志らくさんの正解数はこちらです
▽
◆正解数の結果
- 梅沢:5
- 志らく:3
今回は梅沢さんの勝利でした!
オマケ 名人・特待生が選ぶ最優秀俳句
18人の名人・特待生が詠んだ全ての句の中から「最優秀俳句」のアンケートを取った。
最多5人の名人・特待生が選んだ最優秀俳句はこちら!
選んだ5名
- フルポン村上(名人8段)
- 三遊亭円楽(特待生1級)
- 石田明(特待生1級)
- 立川志らく(特待生4級)
- 大和田獏(特待生5級)
◆名人・特待生が選んだ最優秀俳句 梅沢富美男(2018年秋のタイトル戦の優勝句)
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