2024年9月12日放送の『プレバト才能ランキング』は「俳句」だけでした。
俳句は「秋の金秋戦2024」の予選A&Bブロックです。
予選はA~Cブロックまでの3ブロックになります。
各ブロックの1位の3名が決勝進出決定で、残り2名は各ブロックの優秀者が選出されます。
今回のAとBは予選メンバーがおそろしく偏ってました(笑)。
Bは過去の優勝者が3名もいる激戦ブロックに。
誰が1位通過できるのでしょうか。
俳句「金秋戦2024」の予選ランキング【Aブロック】
◆俳句の予選のお題
- Aブロック「1人めし」
- Bブロック「1人暮らし」
◆俳句の先生 夏井いつき先生
◆予選のルール
- 1位のみ本選へ。
- 2位と3位は夏井先生に選ばれた優秀句の詠み手2名のみ本選へ。
◆予選免除は永世名人
- 特別永世名人 梅沢富美男
- 永世名人 千原ジュニア
- 永世名人 村上健志(フルーツポンチ)
- 永世名人 横尾渉(Kis-My-Ft2)
- 永世名人 藤本敏史(FUJIWARA)
◆出場者
【予選Aブロック】
- 名人7段 立川志らく
- 特待生1級 馬場典子
- 特待生3級 的場浩司
- 特待生3級 こがけん
- 特待生5級 水野真紀
【予選Bブロック】
- 名人8段 森口瑤子
- 名人6段 皆藤愛子
- 特待生1級 森迫永依
- 特待生3級 春風亭昇吉
- 特待生3級 柴田理恵
俳句「金秋戦2024」の予選Aランキング
最下位5位「馬場典子」(特待生1級)
夜半の秋
ひとり味わう
アルファ米
(ご飯を炊くのが面倒くさい時は非常食用のアルファ米の時がある。侘しい寂しいようでいろいろあり、ささやかな楽しみや喜びがある、という句)
◆夏井先生の添削後
困憊や
ひとり秋夜の
アルファ米
傷心や
ひとり秋夜の
アルファ米
お疲れさまアタシ
秋夜の
アルファ米
◆夏井先生の添削
季語「夜半の秋」と「アルファ米」の取り合わせは面白い。
もったいないのは「味わう」。
これは書かない方が得。
4位「水野真紀」(特待生5級)
一人めし
半値太刀魚
喰むいざや
(近所のスーパーは7時半を過ぎると生鮮品が半額になる。太刀魚は高いけど半額になって焼いて食べるのが好き、という句)
◆夏井先生の添削後
半値なる
太刀魚ひとり
いざ食まん
◆夏井先生の添削
目の付け所が面白く、リアリティーがある。
「半値太刀魚」言葉が面白い。
ただ「一人めし」からだとすでに食べていると思いきや、お買い物、もう1回食べるが出てくる。
これで損している。
3位「こがけん」(特待生3級)
ソーキ煮の
とろ火見ている
夜長かな
(ソーキを煮つけのが好き。ソーキはとろ火で7時間煮る。火から離れるのは危ないのでとろ火で煮ているのを見守りながら別な作業をしている、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
「夜長」に火を取り合わせるのは確かにある。
「ソーキ煮」にリアリティーがある。
「見ている」も時間経過のためマイナスではない。
直すところもない。
「一人めし」のテーマ性のささやかな減点で3位。
2位「立川志らく」(名人7段)
生きる為に
飯を喰う
外は蛍
(若い頃に農家のおじさんに会った時、質素なご飯を食べる姿を見て、外には蛍が舞っていて、対比して美しいという句)
◆夏井先生の添削後
生きる為に
飯喰う
外は蛍
◆夏井先生の添削
「生きる為に飯を喰う」は当たり前のフレーズだが、着地の「外は蛍」で一気に詩にしてしまう。
蛍が飛ぶような場所で飯をむさぼり食っている。
光景・場面・人物、全部立ち上がってくる。
惜しいのは、「飯を」の「を」。
1音足して17音にしたい気持ちはわかるが、「自由律の志らく」ならもう一歩踏み込んでいい。
1位「的場浩司」(特待生3級)
削げし頬
月下貪る
パンの耳
(役者を始めた一人暮らしの時、お金が本当になかった。仕事があるときはロケ弁が食えていたが、仕事が空くと食べるものが全然ない。パンの耳を公園で食べていた、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
映画のワンシーンのよう。
生々しい体験が流れ込んできた。
「削げし」と「貪る」が付かず離れず響き合う。
「頬」と「耳」も言葉の響き合い。
金秋戦2024【Aブロック】予選結果
◆順位まとめ◆
1位「的場浩司」(特待生3級)
2位「立川志らく」(名人7段)
3位「こがけん」(特待生3級)
4位「水野真紀」(特待生5級)
最下位5位「馬場典子」(特待生1級)
※青字はA~Cブロックの6名のうち2名が決勝進出できる。
俳句「金秋戦2024」の予選Bランキング
最下位5位「春風亭昇吉」(特待生3級)
母からの手紙
無月の段ボール
(岡山の母から定期的に段ボールが送られてくる。一番上に手紙が入っているという句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
悪い句じゃない。
季語の使い方がとてもいい。
ドラマ・物語がこの句に入っている。
ただ故郷のお母さんから荷物が届き、そこに手紙が入っている。
俳句ではかなり多い。
俳句において類想・類句は戦うべき一番大きな壁。
4位「皆藤愛子」(名人6段)
のろのろと
包帯広げ
干す秋夜
(つい最近骨折をし、包帯を自分で毎日洗っている。足が動かないのでのろのろしながら「誰かいたらな」と思っている、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
「包帯広げ干す」でケガをして自分で洗っている。
「のろのろ」「広げ」「干す」で一人暮らしで心細いのかも。
季語「秋夜」も寂しさがわかる。
なぜ4位なのかといえば、読み方によっては介護をしている可能性がある。
いい句だがテーマ性でちょっと損をした。
3位「柴田理恵」(特待生3級)
今日よりは
ひとり分なり
秋の風
(昨日までは全部二人分だった。何かがあって今日からたった一人。その気持ちは寂しいような清々しいような自分で気持ちを入れた、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
大変シンプルだが心に染みる句。
丁寧に書いている。
季語「秋の風」に託している。
2位「森口瑤子」(名人8段)
空の巣症候群の
ような夜長
(数年前に娘が一人暮らしすることになった時に、短い時間だったが空の巣症候群になった。同じような体験を一人暮らしをした時にあった。夜を持て余すような長さという句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
大胆な比喩。
季語「夜長」を残りのフレーズで比喩しているだけ。
でもそこに独自性・真実味がちゃんと入っている。
寂しさ・喪失感をどっしりと読み手が心で受け止める。
面白いことをやってくれる。
1位「森迫永依」(特待生1級)
薄めたシャンプー
朝冷のワンルーム
(一人暮らしを初めてすぐの頃。親がシャンプーを買ってきてくれない。残りを管理してなくてシャンプーがない。水で薄めて使う。シャンプーの冷たさや足のひんやり感を季語に込めたという句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
一人暮らしのあるあるリアリティー。
「一人」と書いてないが一人暮らしに違いないとわかる。
そこが上手い。
結果的には字余りになっているが内容と手を取り合っている。
その判断も良し。
金秋戦2024【Bブロック】予選結果
◆順位まとめ◆
1位「森迫永依」(特待生1級)
2位「森口瑤子」(名人8段)
3位「柴田理恵」(特待生3級)
4位「皆藤愛子」(名人6段)
最下位5位「春風亭昇吉」(特待生3級)
※青字はA~Cブロックの6名のうち2名が決勝進出できる。
◆◇◆ ◆◇◆
次回Cブロックが戦い、その後に2名の発表がされて5名の決戦進出者が決定します。
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