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『プレバト!!』3月31日「春光戦 2022」夏井先生が勇気の決断で立川志らくが初優勝!2位以下全員添削の大会

2022年3月31日放送の『プレバト才能ランキング』を見ました。
今回は第5回「春の春光戦」の決戦です。

 

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今回はなかなか厳しい戦いだったと思います。
お題が難しかったのでしょうか。
俳句で映像を持たせるまでに繋げるのが大変だったようにも思います。

 

 

 

俳句「春光戦」の決勝ランキング

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◆俳句のお題:「ハプニング」


◆決勝参加者

  1. 永世名人 梅沢富美男
  2. 永世名人 東国原英夫
  3. 名人8段 横尾渉(Kis-My-Ft2)
  4. 名人5段 立川志らく
  5. 特待生3級 北山宏光(Kis-My-Ft2
  6. 特待生2級 馬場典子【Aブロック】1位
  7. 名人10段 藤本敏史(FUJIWARA)【Bブロック】1位
  8. 名人10段 村上健司(フルーツポンチ)【Cブロック】1位
  9. 名人初段 森口瑤子【Dブロック】1位
  10. 名人9段 千原ジュニア【Aブロック】2位 ※敗者復活

 

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◆俳句の先生 夏井いつき先生

 

 

 

最下位10位「東国原英夫」(永世名人)

カンガルー
   泊めて
     2DK朧

(30何年前に番組でカンガルーボクシングをやった。夜中まで撮影があって、動物プロの方が帰ったので、僕がカンガルーを部屋に連れて帰った。カンガルーも僕もじーっと見ていてだんだんとおぼろになっていった、という句)


◆夏井先生の添削後

カンガルー
 預かってゐる
     朧かな


◆夏井先生の添削

「カンガルー」と季語「朧」の取り合わせにはすっごい魅力がある。
ただ「泊めて」と「2DK」が具体的に書きすぎて、こういうことを体験してない人には「一体何があったんだろう?」とそこが伝わらない。
普通は具体的に書くことで映像化する。
だがこの句の場合、「カンガルー」と季語「朧」の取り合わせを活かすのであれば、あえてぼんやりさせる。
潜在能力としてはスゴいと思っていた。
(添削後)「朧」を使ってこんな素晴らしい句はないと自分で直しながら感動しております。
こうなっていたら、今日はダントツの1位だったと思います!

 

9位「千原ジュニア」(名人9段)

迫る電柱
 顔面5mmの春

(20数年前の3月26日。春になって暖かくなったのでフルフェイスのヘルメットから半キャップに変えた。その日に事故に遭ったが、フルフェイスであればもう少し手前だったのが、半キャップだったために5mmくらいまで接近しここまでの記憶がある。その後意識がなくなって気づいたら病院だった、という句)


◆夏井先生の添削後

顔面潰る電柱
 ストーモーに春


◆夏井先生の添削

お話を聞いてない段階でこの俳句を読むと、読み手には「5mm」の謎が残る。
よく野球選手がスローモーションで見えるというが、ああいう感覚に置き換えると臨場感が出るかもしれない。
スローモーはスローモーションの略として辞書に掲載されている。
(添削後)「スローモーに」の「に」で季語の「春」が少しだけ立ってくる。
せっかくなので「5mm」を使いこなせる別の案も考えてみましょう。

 

8位「北山宏光(Kis-My-Ft2)」(特待生3級)

刀折損
 続ける殺陣や
     花吹雪

(舞台の本番中に刀が折れてしまうということがある。幕は閉じられないので続けることが大事になってくる。殺陣のシーンで花吹雪が舞っている、という句)


◆夏井先生の添削後

花らんまん
 折れて続ける
   殺陣シーン


◆夏井先生の添削

ハプニング感はある。
頭が「刀折損」から入るので、季語「花吹雪」が弱い。鮮度が落ちてしまう。
これは逆。
そして絢爛に咲かせましょう。
(添削後)こうすれば「舞台」だと腑に落ちる。

 

7位「梅沢富美男」(永世名人)

長閑なり
 細くたなびく
    湯の放屁

(温泉場に行った。温泉に浸かってホッとすると、この年齢になると下半身が緩む。プッとおならが出てしまった。これものどかだな、という句)


◆夏井先生の添削後

長閑なり
 湯にたなびける
     放屁の泡


◆夏井先生の添削

そもそも「たなびく」という言葉の使い方を間違えている。
雲や煙が横に長く漂う様子が「たなびく」。
ただここで「たなびく」を活かす方法はありそう。
(添削後)最後字余りが泡の空気感にもなる。

 

6位「藤本敏史(FUJIWARA)」(名人10段)

子供等の
 後ろの蜂の
  ホバリング

(ホバリングは空中で制止。蜂が羽ばたいて止まっている。前で子どもたちが遊んでいるが蜂がいることに気づいていない。この蜂は後ろに巣があって、ちょっとでも寄ってきたら「おい刺すぞ」という感じを詠んだ句)


◆夏井先生の添削後

子供等の
 後ろを蜂の
    防衛軍

 

◆夏井先生の添削

ささやかな場面をちゃんと描写している。
ホバリングは蜂の様子に結構使われている描写。
巣を守っていることを言いたかったら、わざと擬人化してみる。
「防衛軍」とか。
(添削後)ここを「防衛軍」にしなさいということではなく、これこそ創作の大事なポイント。
ぜひ今晩考えてください。以上!

 

5位「馬場典子」(特待生2級)

青き日も
 苦き日もあり
     青慈姑

(青臭い失敗もあって人生遠回りした。いろんなことがあった。クワイの中でも青いいクワイは品質が良い。いろんなことがあったけど、今はそのおかげで楽しくいられるのかな、という句)


◆夏井先生の添削後

青慈姑ころん
  若き日とは
      苦し


◆夏井先生の添削

処世訓めいた感じが評価が分かれるところ。
「青」を2つ入れることも評価が分かれる。
肝心な季語「青慈姑」が取り合わせてみたというので終わってしまっている。
そこがすごくもったいない。
(添削後)こうすれば季語を主役に立てる。

 

 

 

4位「横尾渉(Kis-My-Ft2)」(名人8段)

日曜の
 空港ホテル
    雪の果

(大雪のために飛行機が飛ばない。「雪の果」は今年最後の雪という意味があり、家に帰ったらまだ頑張ろう、という句)


◆夏井先生の添削後

春雪に
 閉ざされ
  空港ホテルの夜


◆夏井先生の添削

作品としてはできている。
基本型通りにきっちり言葉入れている。
あえて直す必要もない。
ハプニング色を入れれば順位も変わってくる。
日曜日でハプニングを表現するのはちょっと無理がある。
(添削後)最後に「夜」とすると、最終便が出なかったとなる。
「朝」と入れたら、今朝も飛んでくれないのかという感じになる。
こうやってたらボーンと飛び越えます。

 

3位「村上健司(フルーツポンチ)」(名人10段)

光風や
 控え選手の
  ペンの減り

(自分は試合に出られないけども、データを分析したり。大切な役割を担っている一人。それを「控え選手のペンの減り」で映像を表現。「光風」は明るい・ポジティブなイメージの季語と取り合わせた、という句)


◆夏井先生の添削後

風光る
 控え選手の
  ペンの減り

春風や
 控え選手の
  ペンの減り


◆夏井先生の添削

描写がきちんとできている。
どんなスポーツか細々書きたくなる展開だが、書かなくていいことも彼はわかっている。
この句の評価は季語「光風や」。季語「風光る」の傍題。
ここでは「控え選手」があるので、「風光る」でよかったと思う。
「や」と詠嘆したかったら、素直に「春風や」という使い方もある。

 

2位「森口瑤子」(名人初段)

馬の子に
 弄られてゐる
  アナウンサー

(YouTubeでハプニング映像を見ていたら、馬の子が新人のアナウンサーに噛みついたり、鼻先をつけたりなんだか弄んでいるようなそのままを詠んだという句)


◆夏井先生の添削後

馬の子に
 なつかれ過ぎて
   アナウンサー


◆夏井先生の添削

季語は「馬の子」。
弄られてなんだろうと思ったら、アナウンサー。
それで場面がスッと立ち上がる。
語順も良い。
1点惜しいのが「弄られてゐる」のが「アナウンサー」のため描写がこちらに向く。
主役は「馬の子」。季語を主役にする。
(添削後)こうすると馬の子が好いているという表情が出る。
季語を主役に立てるポイントがグッとあがる。

 

1位「立川志らく」(名人5段)

影のような
  野良犬に
   桜ながし

(「桜ながし」は桜に雨が降って花びらが流れている。綺麗な桜の中に野良犬。ただでさえみすぼらしいのに本当に影のように、犬まで風景になって綺麗に見えた、という句)


◆夏井先生の添削後

添削なし


◆夏井先生の添削

「桜ながし」の問題からいく。
鹿児島あたりの方言で、桜を散らしてしまう長雨のことで、ネット歳時記で出始めているのかもしれない。
ほとんどの歳時記には載っていない。
まだあまり使われていない季語を定着させようとしている。
これが1つの挑戦。
足して17音になる破調ではあるが、ジャンルとしては完全に自由律の俳句だろうと思う。
薄墨色の影と薄墨色の雨とその中に野良犬が一匹。
絵のような作品。
薄墨色の絵画の中にポッと灯る、そういう効果もある。
これを1位にするのはちょっと勇気がいりましたが、本人のやろうとしてることはちゃんとできている。
文句を言うわけにはいかないと思います。

 

◆「2022春光戦」順位◆

1位「立川志らく」(名人5段)
2位「森口瑤子」(名人初段)
3位「村上健司(フルーツポンチ)」(名人10段)
4位「横尾渉(Kis-My-Ft2)」(名人8段)
5位「馬場典子」(特待生2級)
6位「藤本敏史(FUJIWARA)」(名人10段)
7位「梅沢富美男」(永世名人)
8位「北山宏光(Kis-My-Ft2)」(特待生3級)
9位「千原ジュニア」(名人9段)
最下位10位「東国原英夫」(永世名人)

 

「炎帝戦 2022」のルール

炎帝戦のルールが決定

①参加資格:過去才能アリ経験者200人以上
②俳句の募集は今日から2ヵ月 優秀上位がスタジオに呼ばれる
③炎帝戦のお題:メール

 

「金秋戦 2022」のシード

秋のタイトル戦「金秋戦 2022」のシード枠も決定。

なんとシードは1位のみ!
志らくさんだけとなりました。

 

まぁ2位以下全員添削ですもんね。
順位ではなく、俳句の内容からすると妥当だと思います。

 

◆◇◆ ◆◇◆


優勝は志らくさんでした!
おめでとうございます!

 

ご自身も『プレバト』出るために毎週スケジュールを開けているとおっしゃるくらい、かなりの頻度でご出演されてますが、ようやく優勝出来ましたね。
悲願達成でしょうか。
よかったと思います。

 

個人的には、東国原さん、村上さん、森口さんの俳句が好きなので、今後も頑張って欲しいです。
特に村上さんはずっと停滞気味なのが心配でしたが、今回は3位なのでよかったです。

 

「プレバトの華」である梅沢さんはタイトル戦は弱いんですよね。
浜ちゃんにも「いつもその辺」と今回の順位あたりだと指摘してました。
その印象があります。

 

しかし、今回は2位以下が全員添削ありですので、本当に苦しい戦いだったのが結果として見れます。
ある意味珍しい大会でした。
その結果を反映しての金秋戦のシード枠になっているように思います。


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