2022年3月17日放送の『プレバト才能ランキング』を見ました。
俳句の「春の春光戦 2022」でした。
今回は、予選のみでC&Dブロックの回です。
前回のAブロックとBブロックの結果はこちらです。
▶『プレバト!!』3月10日「春光戦2022 予選A&B」予選から力作続出!Aは波乱でBは順当 - 今日も暇です。
抽選結果の回はこちらです。
▶『プレバト!!』3月3日「俳句」春光戦2022の予選組み合わせ決定!久しぶりの梅沢登場 - 今日も暇です。
今回で「春光戦 2022」の決勝メンバーが決定しました。
いよいよですね。
フルポン村上さんと森口さんの俳句が楽しみです。
俳句「春光戦 2022」の予選ランキング【C&Dブロック】
◆俳句の予選のお題:階段orエスカレーター
◆俳句の先生 夏井いつき先生
◆今回の評価のポイント
- 季語をちゃんと活かしているか?
- 兼題写真の2択のイメージを押さえているか?
◆「春光戦」出場権獲得
- 梅沢富美男
- 東国原英夫
- 横尾渉(Kis-My-Ft2)
- 立川志らく
- 北山宏光(Kis-My-Ft2)
◆出場者
【予選Cブロック】
- 名人10段 村上健司(フルーツポンチ)
- 名人4段 千賀健永(Kis-My-Ft2)
- 名人2段 ミッツ・マングローブ
- 名人初段 岩永徹也
【予選Dブロック】
- 名人初段 森口瑤子
- 名人初段 皆藤愛子
- 特待生5級 春風亭昇吉
にゃん吉のCブロックとDブロックの予想
個人の予想はこうです。
- Cブロック⇒1位千賀さん、2位村上さん
- Dブロック⇒1位森口さん、2位皆藤さん
俳句「春光戦 2022」の予選Cランキング
最下位4位「岩永徹也」(名人初段)
初虹の窓辺
プランター葬の鉢
(プランター葬というのは大事にしていたペットを植木鉢の土の中にペットを埋葬するというもの。それを小さい頃にしたことがある。実家に大きな窓があってそこに置いていた。虹が出たり、植物に実がなるとペットを思い出してその日は1日過ごしたことを思い出した。「初虹」と「プランター葬」で命を感じる言葉で響き合う、という句)
◆夏井先生の添削後
プランター葬
はつ虹の
大きな窓
プランター葬を
選べば
春の虹
◆夏井先生の添削
「プランター葬」を全く知らなかった。
これは一体誰が作ったんだろう?
調べて「プランター葬」の意味はわかったが、あの写真からなぜ出てくるのかと大きな疑問だった。
「初虹」と「プランター葬」の取り合わせの選択は悪くない。
全体のバランスを考えた時に、「プランター葬」の方が印象・言葉の質量が大きくなる。
「初虹」が脇役になってしまう。
ここが一番の問題。
「プランター葬」を最初にもってくる。
「プランター葬」と「鉢」の情報が重なるので「鉢」はいらない。
(添削後)ここまでバランスが取れると発想としては非常に面白い句。
今回の「階段orエスカレーター」のテーマ性の二者択一で取りこぼした。
今回はそこを査定の軸に立てた。
3位「ミッツ・マングローブ」(名人2段)
ダイヤ改正
春恨の
昇り降り
(春にダイヤ改正が行われるが、わかっているのに「ダイヤ改正したんだ」と思って長い階段があって電車が来る。今から駆け上がっても間に合わない恨めしさ、という句)
◆夏井先生の添削後
春恨の改正
駆け上るホーム
春恨の改正
2番ホーム嗚呼
◆夏井先生の添削
「春恨」という季語はなかなか曲者。
あえて挑戦したいという気持ちは否定しない。
ただ「春恨」の後に「昇り降り」では時間軸がゆっくりのんびりする。上って降りるのだから。
時間軸を縮めると季語が活きてくる。
(添削後)時間軸の調整を季語に合わせる。これが一つの工夫。
2位「千賀健永(Kis-My-Ft2)」(名人4段)
静けさや
一貫校の
春休み
(エスカレーター式で上がる時は友達と別れるわけじゃない。寂しさ・嬉しさ・悲しさが薄い。そういう静けさ・穏やかさを表現した、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
この句はちょっとだけ少し難しい型に挑戦している。
どういうところかと言うと、上五の基本の形。
基本は「季語」+「や」で詠嘆にし、中七下五でワンフレーズというのが基本中の基本。
これは「静けさ」という抽象名詞と詠嘆、そして中七下五で季語を入れてワンフレーズ。
この場合、季語と季語以外のバランスを取るのが難しい。
中級者以上の型。
それを肩に力を入れず、サラッとやっている。
そこは褒めないといけない。
あの兼題写真から一貫校を思いつく。
これは他の人にはないアイデア。
1位「村上健司(フルーツポンチ)」(名人10段)
卒業や
階段に
階段の影
(シンプルに卒業と階段に階段の影があるという映像はそれだけ。階段は学校の象徴として素敵。未来感・過去感、階段にはループ感がある。学校生活と未来に続く明るさというのに僕はここに表せたかな、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
これは「卒業」という季語を「や」で詠嘆し、中七下五はワンフレーズという基本中の基本の型をしっかりやっている。
しかも季語「卒業」を主役として押し出す。
卒業まで何気なく毎日駆け上がったり降りた階段をふっとしみじみ見る。
「階段に階段の影」があるのは当たり前のこと。
それにふっと気づく。
その小さな気づきの中に季語との取り合わせがある。
こういうことをやらせたら、やっぱり村上さんは上手い!
もう1つ言わせていただくと、5・5・7の音。
五七五にもなるが、「階段に」で終わるよりは、「階段の影」で終わる方がずっと印象深い。
階段が持っている未来・過去というイメージに影が1つ入るだけで、卒業の別れ・切なさが印象として微かに触れ合う。
そういうのを全部分かってやってるんだから、本当に嫌味な男だよね!
お見事です!
春光戦2022【Cブロック】予選ランキング
◆「春光戦2022」【Cブロック】予選順位◆
1位「村上健司(フルーツポンチ)」(名人10段)
2位「千賀健永(Kis-My-Ft2)」(名人4段)※補欠
3位「ミッツ・マングローブ」(名人2段)
最下位4位「岩永徹也」(名人初段)
※赤字が予選通過
俳句「春光戦」の予選Dランキング
最下位3位「皆藤愛子」(名人初段)
春帽子手に
駆け上る
あと5段
(急いでいて春帽子を脱いで手に持って昇っている、という句)
◆夏井先生の添削後
「発車ベル」
あと5段
春帽子手に
◆夏井先生の添削
具体性をそれぞれ描けている句。
兼題写真を見ているから駆け上がった先が駅とわかるが、これでは駅とはわからない。
今回はエスカレーターか階段かというのがテーマなので、間に合うか間に合わないかの二択をちょっとだけ入れて欲しかった。
(添削後)「発車ベル」でテーマ性が出る。
2位「春風亭昇吉」(特待生5級)
春雷す
ストレッチャーを
急かす駅
(春ののどかな感じに対峙。ものものしい場面を季語「春雷」に託した。遠景で雷のゴロゴロ、近景でストレッチャーのカラカラ。「春雷」「ストレッチャー」「急かす」でSの音で韻を踏んでいる。Sの音は音象徴で「さらさら」「するする」摩擦が少ない。ストレッチャーがスムーズに入るのをSで表現したという句)
◆夏井先生の添削後
春雷や
ストレッチャーを
急かす駅
◆夏井先生の添削
この句はとても丁寧によく考えている。
構造から見ていくと頭に季語「春雷」、次に「ストレッチャー」という物、「急かす」で人の動き、最後に「駅」という場所。
これで全体が一枚になる。
いっぱい作ると秀作が出てくる。
あなたのたくさん作って1句を選ぶという姿勢はとても大事。
きちんと出来ているのになぜ2位か。
「春雷す」とわざわざ動詞にしている。
これは素直に詠嘆にするのが良い。
ご本人のSの企みのSの音は悪くはないが、企みが残り過ぎて「す」を選んだ。
もったいないことをした。
1位「森口瑤子」(名人初段)
春愁を
エスカレーター
地下へ地下へ
(春のなんともいえないイライラとか理由もないのにふさぎこむとか、ちょっとしたことで酷くなってしまう。エスカレーターがすごく地下へ行く。長く乗っている間に落ち込んでくる。それがやっかいだな、という句)
◆夏井先生の添削後
添削後
◆夏井先生の添削
春の憂いの塊のような私をエスカレーターが運ぶ。
「春愁を」の「を」を迷うところだが大事なところ。
これがやれるということは本当に実力をつけてきた。
「地下へ地下へ」と1音余らせて、リフレインも重い心に変わっていく。
春光戦2022【Dブロック】予選ランキング
◆「春光戦2022」【Dブロック】予選順位◆
1位「森口瑤子」(名人初段)
2位「春風亭昇吉」(特待生5級)※補欠
最下位3位「皆藤愛子」(名人初段)
※赤字が予選通過
補欠4名から3名決勝進出決定!10名出揃う
◆2位の補欠4名
- 名人9段 千原ジュニア
- 特待生3級 筒井真理子
- 名人4段 千賀健永(Kis-My-Ft2)
- 特待生5級 春風亭昇吉
◆予選通過者
- 名人9段 千原ジュニア
◆夏井先生の理由
今回は消去法になった。
昇吉さんは「す」と「や」が惜しかった。
筒井さんは季語は他でも良いかも。
千賀さんは上五の「静けさや」がもう一息工夫できた。
◆「春光戦 2022」決勝進出10名
- 梅沢富美男
- 東国原英夫
- 横尾渉(Kis-My-Ft2)
- 立川志らく
- 北山宏光(Kis-My-Ft2)
- 馬場典子【Aブロック】1位
- 藤本敏史(FUJIWARA)【Bブロック】1位
- 村上健司(フルーツポンチ)【Cブロック】1位
- 森口瑤子【Dブロック】1位
- 千原ジュニア【Aブロック】2位 ※敗者復活
◆◇◆ ◆◇◆
割と順当な予選結果になりましたね。
ホームランか三振かのキスマイ千賀さんがいないのは寂しいですけど、他は予想どおりのメンバーではないでしょうか。
ジュニアさんも消去法とはいえ、敗者復活で結局は決勝に行けましたし、順当なメンバーでの決勝になりますね。
次回は3時間SPとのことですので、俳句だけではなく芸術系も楽しみです。
▽他のタイトル戦もどうぞ▽
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