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『プレバト!!』1月14日 第4回「冬麗戦」森口瑤子が大快挙!フルポン村上・的場・光浦の俳句が歳時記に掲載!

2021年1月14日放送の『プレバト才能ランキング』を見ました。
今回は第4回「冬の冬麗戦」の決戦です。

 

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いつもの予選はなく、夏井いつき先生が2020年の全314の俳句から素晴らしい句を詠んだ10人を厳選しての冬麗戦決戦となりました。
たまたまシード権の3名は入ってますけど、「シードとは何?」となるのでちゃんと説明は入れた方がいいと思います。


下剋上も面白いですけど、しっかりとした俳句を詠んでいる人を厳選というの方がスッキリするので、たまにはこういうのもいいかなと思いましたけど、メンバーが結局一緒なのはどうなのかな?
名人10段はいいとして、他はもう少し考えてほしいかも。
その中で森口さんはよかったかな。


鈴木光ちゃんはいずこに?(笑)


昨年ネットニュースで目にしたフルポン村上さんの俳句が歳時記に掲載されたことがようやく本編で流れました。
3名が掲載ということで、的場浩司さんと光浦靖子さんの俳句もです。
スゴイですよね。
レギュラー陣ではないところがミソかなとも思ったり…。 

 

 

俳句「冬麗戦」の決勝ランキング

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◆俳句の予選のお題:「輪ゴム」


◆決勝参加者

  1. 永世名人 梅沢富美男
  2. 名人10段 東国原英夫
  3. 名人10段 藤本敏史(FUJIWARA)
  4. 名人10段 村上健志(フルーツポンチ)
  5. 名人6段 横尾渉(Kis-My-Ft2)
  6. 名人5段 中田喜子
  7. 名人3段 立川志らく
  8. 名人2段 千原ジュニア
  9. 名人2段 千賀健永(Kis-My-Ft2)
  10. 特待生3級 森口瑤子

 


◆俳句の先生 夏井いつき先生

 

 

 

今回選ばれた10名の夏井先生の10句

①梅沢富美男

読み終へて
 痣の醒めゆくごと
        朝焼

②東国原英夫

まるでシンバル
   移り来し街
       余寒


③藤本敏史(FUJIWARA)

秋雲に
 名をつけ窓に
    貼る付箋


④村上健志(フルーツポンチ)

二枚目は
 ベランダで読む
     手紙かな


⑤横尾渉(Kis-My-Ft2)

(2020年)
体温だけ記す
 九月の予定帳


⑥中田喜子

若芝に大の字
 身ひとつの移住


⑦立川志らく

炎天のミミズ
 診察券のシミ


⑧千原ジュニア

痙攣の
 吾子の吐物に
    林檎の香


⑨千賀健永(Kis-My-Ft2)

夏の海を描く
スプレーの秋思


⑩森口瑤子

謎解きの
 頁に蜘蛛は
  果ててゐる

歳時記に掲載された3句

①フルポン村上

双六の
 駒にポン酢の
    蓋のあり


◆夏井先生のお話
俳句を詠む人ならば、一生に一句、歳時記に載せて欲しいと思う。
編集の石寛太さんは俳句の世界の実力者の1人。
村上さんにとっては喜ばしい、素晴らしいこと。

 


②的場浩司

職質を
 するもされるも
     着膨れて

 

③光浦靖子

無花果や
 苛めたきほど
    手に懐き

 

 

  

最下位10位「立川志らく」(名人3段)

雑煮食う
 爺はバケモノ
     指鉄砲

(以前「婆やは蜜柑食べ続ける妖怪」というのを詠んだ。それを進化させたいと思い、子どもの頃の思い出でおじいさんが正月に雑煮を食っている姿がなんだか不気味。指鉄砲で撃ってみたいという思い出があった、という句)


◆夏井先生の添削後

雑煮食う
 バケモノ
  爺さんの喉(のんど)


◆夏井先生の添削

やろうとしていることは面白い。
この句の問題は材料がちょっと多すぎる。
「爺」「バケモノ」「指鉄砲」とあると季語「雑煮」の印象が薄まる。
兼題がなくなるが直す。
(添削後)喉を「のんど」と読むと恐ろしい響きがある。
さらに「雑煮」が主役になっている。

 

 

9位「横尾渉(Kis-My-Ft2)」(名人6段)

七日の
 名もなき家事
  パズルの樹氷

(輪ゴムから家事に発想を飛ばした。名もなき家事とはお正月の年賀状を束ねるとかの意味。お正月暇だったのでパズルをやろうと思ったがやることが多くてんやわんや。「七日」も「樹氷」も季語だが勝負した、という句)


◆夏井先生の添削後

七日
 名もなき家事
  ジグソーの一片


◆夏井先生の添削

視点ややろうとしたことは悪いとは思わない。
前半は良い。
季語「七日」「名もなき家事」と韻を踏んでいる。
もったいないのが着地。
パズルの絵柄が樹氷という情報はいらない。
(添削後)パズルの一片を片づける。これこそ名もなき家事。
これができていたら今日は上位3人の中で争える。

 

 

8位「藤本敏史(FUJIWARA)」(名人10段)

血を止める
 ゴム巻く手際
    冬あざみ

(病院で採血・注射する時、血管にゴムを巻く看護師さんの様子を詠んだ。冬あざみは触ると痛い。注射の針を刺す時の痛さと掛けた、という句)


◆夏井先生の添削後

献血の
 ゴム巻く手際
     窓に雪


◆夏井先生の添削

兼題写真からここに行くという発想は悪くない。
ただ前半の言葉選びが雑。
今言った採血や献血のゴムと書いたら良い。
季語「冬あざみ」がこのままで良いのか不安になる。野外の気分になる。
これが屋内、検査室だとわかる季語が歳時記にある。

 

 

7位「千原ジュニア」(名人2段)

冬の月
 輪ゴムの中に
   入れてみる

(ホンマに迷って家で輪ゴム置いてどうしようかと思っていた時に、月が出ていてこれをこのまま詠もう、という句)


◆夏井先生の添削後

冬月を
 捕う輪ゴムの
    輪の中に


◆夏井先生の添削

こういうシンプルな単純な発想も悪くない。
下手にこねるとだんだんわからなくなっていく。
最後の「入れてみる」の描写が雑。
これを諦めて輪ゴムのゆらゆら感を出す。
(添削後)これをやってくれたら今日は上位争いに行けた。

 

 

6位「千賀健永(Kis-My-Ft2)」(名人2段)

手にはぜる
 弁当のひも
     雪催

(雪催はくもりになりそうな天気。「はぜる」は「爆ぜる」と書く。漢字だと大げさすぎる。弁当のひもを取るときにパチンと弾けたり、冬だと痛い。その様子を詠んだ、という句)


◆夏井先生の添削後

手にはぜる
 弁当のゴム
     雪催

 

◆夏井先生の添削

ストレートに自分の体験を探しに行く。
そうするといい材料にちゃんと巡り合う。良い目の付け所。
はぜるの表記の工夫も伝わった。
もったいないのは「ひも」。「ゴム」で良い。
ひもでは伸び縮みしないひもを連想する。
ゴムの感触を書かないと1番工夫した「はぜる」と上手く響き合わない。
これをゴムにしていたらベスト3を争っていた。

 

 

 

5位「中田喜子」(名人5段)

ゴムとび競ふ声
  冬天に満ちる

(子どもたちがワイワイと盛り上がっている。、という句)


◆夏井先生の添削後

冬天に満つ
 ゴムとびを
     競う声


◆夏井先生の添削

ストレートにきた。
もったいないのは語順。
ゴムとびよりは冬の天の映像から始めた方が結果的に得をする。
(添削後)声で終わるとこの声が冬天にもう1回響いていく。
そんな効果を持つ。

 

4位「梅沢富美男」(永世名人)

鏡越し
 ロット巻く手や
       春隣

(行っている理容室には女性も来る。その時にパーマをかけている。輪ゴムを手早くかけている。完成するときれいなウェーブに喜ぶ。もうそろそろ春が来るんだな、という句)


◆夏井先生の添削後

ロット巻く
    手や
     春近き日の鏡


◆夏井先生の添削

気持ちの良いところに目をつけた。
「鏡」「ロット」「春隣」の3つを取り合わせてきた判断はとても良い。
「手や」の「や」と強調することで手の動き、何をやっているのかが見えてくる。
問題なのは「越し」。これがかすかに説明くさくなっている。言わなくても鏡に映っている。
ロットから始める。
(添削後)こうすると鏡に春の近い光が全部集まってくる。
「春近き」という映像を持たない季語がちゃんと映像になる。
これおっちゃんの力ならやれると思う。

 

 

3位「東国原英夫」(名人10段)

無影灯
 下腹に
  冷たい何か

(これが手術用のライトに見えた。無影灯という。手術したときに下腹に冷たいものを感じた。半身麻酔で感じないはずなのに感じた。それがメスなのか執刀なのか勘違いなのか?そこから冷っとして恐怖感と不安感が出た、という句)


◆夏井先生の添削後

添削なし


◆夏井先生の添削

これは東さんじゃないかなと思った作品。
「無影灯」で手術室だとわかる。
この言葉の経済効率は悪くない。
次に下腹という具体的な部位を持ってくる。
「冷たい何か」で不安が伝わる。
季語が議論しないといけない。
「冷たい」を本人が季語としているのであればそれでもいいが、「冷たし」は季語だが「冷たい」は季語ではないという人もいる。
読み手が季語として読むかどうかを託してもよい。

 

 

2位「村上健志(フルーツポンチ)」(名人10段)

一月や
 ゴム動力の
  プロペラ機

(シンプルに1月というのがあって、ゴム動力のプロペラ機の映像がある。1年の始まりという1月の中にエネルギーがむき出しのプロペラ機が飛んでいる。そこに思いを馳せるのはすごく詩があると感じた、という句)


◆夏井先生の添削後

添削なし


◆夏井先生の添削

中七、下五のフレーズに対して上五はいろいろ動く。
4音の月は6月あるので6択になる。
3月では春の明るさ、6月は梅雨の湿っぽさ。
8月になると終戦・原爆のイメージがあり、プロペラ機が他の意味を持つ。
この「一月」を自信を持って選ぶことが一番大事な作者の決断。
「プロペラ機」という物が新年の気配を含んだ1月の空に向かってゴムを巻いているとか、指の感触とかをちゃんと思い浮かべる。
この人ここから本物になりますよ、きっと!

 

プレバト放送後の村上さんのツイートです。
YouTubeもチェックしときます。
夏井先生とコラボしてほしいですが、先生は特定の人とのコラボはNGかな。
村上さんと森口さんの俳句の世界観って引き合うものがありそう。

 

 

1位「森口瑤子」(特待生3級)

風花へ
 しゅぱんしゅぱんと
      ゴム鉄ぽう

(小さい頃割りばしのゴム鉄砲で遊んでいた。最初は家でいろんな人に打ったりしていると外に出なさいと言われ、外に出る。チラチラ降っている雪を標的にしてパンパン打っていたのを詠んだ、という句)


◆夏井先生の添削後

添削なし


◆夏井先生の添削

シンプルでなおかつ映像が浮かぶ。そういう句は読んでいて気持ちが良い。
「風花へ」の「へ」が良い。風花に向かって何かが動いている。
なんだと思ったら、「しゅぱんしゅぱん」というオノマトペしか出てこない。
何かと思って読み進めるとゴム鉄ぽう。
当たるはずもないのにしゅぱんしゅぱんとやっている。
これが「風花」と「ゴム鉄ぽう」を上手に繋いている。
良いものを見つけましたね。
あなたが作者とわかってビックリ!。素晴らしいです。

 

 

森口さんが後日喜びをインスタに更新されてました!

 

2021年冬麗戦 決勝戦ランキング

◆「2021冬麗戦」順位◆

優勝「森口瑤子」(特待生3級)
2位「村上健志(フルーツポンチ)」(名人10段)
3位「東国原英夫」(名人10段)
4位「梅沢富美男」(永世名人)
5位「中田喜子」(名人5段)
6位「千賀健永(Kis-My-Ft2)」(名人2段)
7位「千原ジュニア」(名人2段)
8位「藤本敏史(FUJIWARA)」(名人10段)
9位「横尾渉(Kis-My-Ft2)」(名人6段)
最下位10位「立川志らく」(名人3段)


◆◇◆ ◆◇◆


森口さん、おめでとうございます!


『相棒』でも大活躍ですし、俳句でもタイトル戦の女王ですし、素晴らしいご活躍です。
美しい女流俳人のパネルが飾られるのもいいですね♪


フルポン村上さんと森口さんはすごく詩的な俳句を詠まれるので、すごく楽しみです。
独特な東国原さんもいい味だしてます。
努力の人の梅沢さんはプレバトのマスコットですので、ガーガー吠えて盛り上げて欲しいですね。

 

▽今回の古着のリメイクとスプレーアートもどうぞ▽ 

『プレバト!!』1月14日「スプレーアート・古着リメイク」日向坂・金村が快挙!光浦が貫禄の作品を披露! - 今日も暇です。