2022年12月10日放送の『女芸人No.1決定戦 THE W 2022』です。
7人の審査員の入れた芸人とコメントをまとめました。
今年は決勝枠を増やして、ABCの3ブロックでの勝ち抜きに変わりました。
12組での戦いです。
Aブロック、Bブロック、Cブロックでそれぞれ勝ち抜いた勝者を決定。
各ブロックで暫定1位とそのブロックの対戦者を国民投票という視聴者のデータ放送での対決する投票で勝ち残りノックアウト方式を採用。
◆審査員
- 塚地武雅(ドランクドラゴン)
- 川島明(麒麟)
- 田中卓志(アンガールズ)
- 哲夫(笑い飯)
- 友近
- 野田クリスタル(マヂカルラブリー)
◆Aブロック出場者
- TEAM BANANA
- ヨネダ2000
- さとなかほがらか
- Aマッソ
◆Bブロック出場者
- 天才ピアニスト
- 爛々
- スパイク
- フタリシズカかりこる
◆Cブロック出場者
- 河邑ミク
- エルフ
- 紅しょうが
- にぼしいわし
▽目次です▽
- Aブロック① TEAM BANANAvsヨネダ2000
- Aブロック② ヨネダ2000vsさとなかほがらか
- Aブロック③ ヨネダ2000vsAマッソ
- Bブロック① 天才ピアニストvs爛々
- Bブロック② 天才ピアニストvsスパイク
- Bブロック③ 天才ピアニストvsフタリシズカ かりこる
- Cブロック① 河邑ミクvsエルフ
- Cブロック② エルフvs紅しょうが
- Cブロック③ 紅しょうがvsにぼしいわし
- 決勝 ヨネダ2000vs天才ピアニストvs紅しょうが
Aブロック① TEAM BANANAvsヨネダ2000
◆結果
- TEAM BANANA⇒塚地、田中、哲夫
- ヨネダ2000⇒視聴者、川島、友近、野田
◆審査員のコメント
- 田中:TEAM BANANAは毎年このスタイルでやっていて、いつもと違うのが後半にしっかりMAXポイントがある。その成長が見えたのがすごいいいなと思った。ヨネダは面白かったけど、ちょっと出番早すぎたかなというのがすごい感じた。これで勝ったのは、俺デカイなと思いますけどね。
- 川島:ヨネダ2000は2番手で最悪でした。本当に。こんな難しいことはないんで。審査としてはです。TEAM BANANAが綺麗に舗装した道を(ヨネダが)全部荒らしたんですよ。出し切ったなという最大風速を評価いたしました。
- 野田:ネタに紛れてやる段取りが多いことが多かったんで、それが完璧にやれてたんで3年目すごいなと思いました。
- 友近:TEAM BANANAは安心して見れたというかベテランの漫才師を見ている感じで安心して見れたんですけど、ヨネダ2000のどっから飛んできて、あんな綺麗に着地出来たんやろうかっていう最初のインパクト。あのインパクトと(「シルエットが抜群ですよね」と後藤)抜群ですよね。あそこ、ちょっと忘れられないですね。
- 塚地:正統派漫才と不条理うんこコントじゃないですか(笑)。これは異常にむちゃくちゃ難しかったですけど、インパクトはヨネダの方がありましたけど、TEAM BANANAの仕上がり具合というか、無駄の全くないボケの表情とツッコミのトーンが合わさってたんで、その技術面で僕はTEAM BANANAの方を押させていただきました。
Aブロック② ヨネダ2000vsさとなかほがらか
- ヨネダ2000⇒視聴者、野田、友近、哲夫、田中、川島、塚地
- さとなかほがらか⇒なし
◆審査員のコメント
- 哲夫:さとなかほがらかさん、めちゃめちゃ面白かったです。僕も「〇〇からのお問い合わせですか?」の保留音、めちゃめちゃ嫌いなんですよ。こっちが携帯から電話してたら、通話料だけ加算していくでしょ。そん時に流れてくるっていうんでお金無駄遣いしてるやんって音に聞こえるんで、そこにああいった普段から思っていることを乗せるっていうのはものすごく共感できて。その後にボールペンソロがあってめちゃくちゃよかったんですけど、すみません、ヨネダ2000の出てきた時の顔にインパクトが残り過ぎて。ごめんなさい。ほとんど僕の中では同点です。
- 田中:本当に面白くて。演技力抜群で、あんなにお問い合わせセンターの真似を出来る人はいないし、1個1個のボケも面白かったんですけど、ちょっと本当にヤバい人だから、アレ(笑)。あのヤバいとこまでいったのもアレなんですけど、どういう感じで経緯が聞けたらあの人にもっと感情移入ができたかなという感じはしたんですけど。本当に面白かったんですけど、ヨネダに入れちゃいましたね。
- 塚地:クレーム処理時と暴走時のメリハリみたいなのはすごく上手くて、表情も違うし、トーンも口の感じすら、形すらも変わるくらいだから抜群だなと思ったんですけど、やっぱりヨネダ2000と比べる時、思い出したら落ちてくるあの感じのインパクトと、最後幕閉まった時に自転車だけ残ってたんですよ。あれすらも物語になっていた気がして。どっちの物語かとなったら、ヨネダの方を選んでしまいましたね。
Aブロック③ ヨネダ2000vsAマッソ
- ヨネダ2000⇒塚地、川島、哲夫、野田
- Aマッソ⇒視聴者、田中、友近
Aブロック勝者:ヨネダ2000
◆審査員のコメント
- 野田:(最後の野田表示で)勘弁してくださいよ。もう嫌ですよ、ここ。(順番はたまたま最後になったと後藤が説明)みんな同時に審査してます!公開される順番がこうだっただけ!そんなにマジで差ないです。ただほんのちょっと好みの差になっちゃっただけです。めっちゃ難しかったです。めちゃめちゃ難しかったです。
- 田中:僕はAマッソに入れたんですけど、設定も今の時代に合ってたし、オチも完璧に決まってたなと思って。あと村上の異常に自信のあるしゃべり方もいいし。箱に入っている人を最初に出して、徐々に聞いていくとしっかりわかるなと。こういうことをしているというのが。その辺が完璧に近いネタだなと僕は思ったんでAマッソに入れたんですけど。
- 友近:ヨネダ2000のインパクトはすごく強かったんですけど、Aマッソは最後までクオリティーを保ってたなというのが印象的で。村上さんも全然噛まずにすごい。全部台詞を言えてたから感心しました(笑)。
Bブロック① 天才ピアニストvs爛々
- 天才ピアニスト⇒視聴者、野田、友近、哲夫、田中、川島、塚地
- 爛々⇒なし
◆審査員のコメント
- 川島:決してこんな差ではないと思います。めちゃくちゃ僅差だと思います。天才ピアニストはコント、ネタが面白かったですけど、爛々のお二人は人間がすごく面白いという。人間力で笑かせにきたという。これはキャリアだけの差だと思う。大事な場面で誰も知らないちょめをあんだけ惚れ込んでくるというのがすごく大好きですけども、ちょっと完成度だけで言うと天才ピアニストだったかなという。
- 塚地:天才ピアニストが出てきた瞬間からクスクス笑いがあって、ツッコミがバンって解放されて拍手笑いみたいな。全ボケ拍手笑いだったんですよ。だからボケとツッコミの笑いの取り方が非常に理想的な取り方やったんで。爛々は二人のキャラのパワーは強いので、ここからあっちこっち出て浸透したら、ちょめも無敵のグループになると思います。
- 田中:僕も天才ピアニストに入れて、二人のバランスがよかったというか。おばさんのキャラクターも完璧にハマってたし。ツッコミが異常に上手くて、その捌き方が完璧だったの。爛々はツッコミのももちゃん、ツッコミ過ぎだなと思ったんだけど、途中からツッコミ過ぎが面白くなるという。すごい浸透してきた。本当にいいなという感じがしたんで、これで結果負けちゃいましたけど、今後はすごく期待できるなと思いました。
Bブロック② 天才ピアニストvsスパイク
- 天才ピアニスト⇒視聴者、塚地、川島、田中、哲夫、友近、野田
- スパイク⇒なし
◆審査員のコメント
- 哲夫:スパイクさん、ヘンリエッタが1回だけ×(チョメ)を入れてくれたら僕はスパイクに入れた。ヘンリエッタの非日常な世界観と田中さんの日常の世界観。田中さんのツッコミが日常口調の延長で、それをデフォルメしてはるんで、その対比がすごくよかったです。ほんのわずかな差なんですけど、天才ピアニストが今までの中で1番爆笑取っているというがあって。アイテムの使い方だとか、細かいとこのメガネ好きやねんとか。一見どうでも良さそうなとこも笑いに取っていけるというところが、天才ピアニストを評価させてもらいました。スパイクさん面白かったです。
- 塚地:スパイクの小川さんの憑依型の感じが素が見えない感じだったので、相当入り込んでいるなと思うのと、松浦さんの外に投げるツッコミというか、外に言いに行くというのは独自の二人が出せるコンビの色だと思うんですけど。これ憑依型対決でオバハンとプリンセスだったと思うんですけど、やっぱオバハンのあるあるの方がみんなに浸透しやすいという部分で、天才ピアニストの方がよりウケたのかなと判断しました。面白かったんですけど。
Bブロック③ 天才ピアニストvsフタリシズカ かりこる
- 天才ピアニスト⇒視聴者、野田、友近、哲夫、田中、川島、塚地
- フタリシズカ かりこる⇒なし
Bブロック勝者:天才ピアニスト
◆審査員のコメント
- 川島:かりこるのネタがすごく彼女の性格を表すようにきっちりまとまっていて完璧なんですけど、完璧過ぎるというか。ご飯でいうとおこげの部分が欲しいなという。もうちょっとだけ暴走してくれたら、全部フリで爆発できるんですけど、今日の天才ピアニストの仕上がりが良過ぎるというところもあるかなと思います。いや面白かったです。
- 野田:めちゃくちゃアイデア面白かったんですけど、やっぱ難しいのが、舞台と違ってテレビだと音と口パクのズレがちょっと気になってくるというのがあって。(「はっきり見えますからね」と後藤)はっきり見えちゃうので、そこ対策がもっとあったらよかったなはと思いました。
- 友近:かりこるさん、初登場ですごく難しいネタをしかも生放送で持ってきたなという。口の動きとかもすごい練習されているんだなというのも見られましたし。ただ天才ピアニストが見せ方やテクニックが完璧だったので、ちょっと相手が強かったですね。
- 哲夫:かりこるさん、すごい面白くて。顔がまた1個1個顔を入れてくれて、それもまた僕はハマっていたんですけど、生の声で笑かしどころというのをどっか散りばめていただくのがよかったかなと思いました。でも面白かったです。
Cブロック① 河邑ミクvsエルフ
- 河邑ミク⇒なし
- エルフ⇒視聴者、塚地、川島、田中、哲夫、友近、野田
◆審査員のコメント
- 田中:僕はエルフがギャルにいろいろわからせるという設定が絶妙だなと。ギャルがわかってくれるたびに嬉しいというか。それで笑っちゃうという面白い設定で最高だったなと思う。河邑さんの方はピンで大きい笑いを取るのが難しくて、音楽使って上手くやっていたんですけど、それでもちょっとエルフの方が上だったかなと僕は思いましたね。
- 塚地:河邑さんのは普通の淡い青春の物語なのかと思いきや、カンニングしている時の狂気さみたいな。このバランスのメリハリが面白かったですし、音に合わせてあてふりしている感じやったから、サビでカンニングするみたいな結構緻密なネタだったと思うんです。その分、遊びしろが少なかった分、エルフのネタはまさか店員側も変やったとは思わへんかったから、その2倍のみたいなところと、ギャルの気づきで投げかけられるという部分で、笑いの量がエルフの方が多かったのかなというのが決め手になりました。
- 川島:エルフのコントで言っていただいた「タメ口」って本当に周りが我慢しているだけだと言うのを、本当にこれを森泉さんに見ていただきたいと思いましたけど(全員爆笑)。本当に思いました、はい。でも荒川ちゃんのキャラクターが1回1回前に向いて「あー」って言うから、みんな巻き込めたし、1個1個それを待ってるというところもあって、ストーリーも素晴らしかったです。
Cブロック② エルフvs紅しょうが
- エルフ⇒なし
- 紅しょうが⇒視聴者、野田、友近、哲夫、田中、川島、塚地
◆審査員のコメント
- 哲夫:これもホンマ微妙な差なんですよ。エルフさんもね、はるさんの一言目「きしゅへん?」というところもだいぶやられましたから。これおもろいの始まるなっていう、思わせてもらいましたけど。そこから構成していくという構成も、良くなっていくというのもお見事でしたし。やっぱ紅しょうがが大爆笑取ったところが、たぶん今日一番の大爆笑やったちゃうかなという。なんかわからん汁ついたっていう。すごいとこついてきたし、構成もどっちがボケるかというのも、ちょっと入れ替わったりしてるんですよね。その辺の展開もお見事だったなと思いまして、押させてもらいました。
- 野田:めっちゃムズかったです。どっちも仕上がり倒してたんで。これはちょっと難しかったんですけど、紅しょうがが4分の使い方がすごい上手くて、ゴミがゴミに見えなくなってきちゃったんで。それがすごいよかったですね。(「後半雪だるまみたいにね」と後藤)見えました見えました。
- 友近:エルフも面白かったんですよね。はるちゃんのまとっている空気というか顔もなんか、顔見るだけで笑っちゃうというのもあるんですけど。(はるがおどける)その顔が笑っちゃうの、それそれ。普通の顔が面白い。荒川ちゃんのギャルのしゃべりはウザイかなって思ってしまうところを、荒川ちゃんのバカさ加減・アホさ加減と面白さでねじ伏せていくというか。すごい面白かったですけど、やっぱ紅しょうがのパワフルコンビ、稲田ちゃんのやさグレた感じもよかったですし、ワードもすごいよかったんで。
Cブロック③ 紅しょうがvsにぼしいわし
- 紅しょうが⇒視聴者、塚地、川島、田中、哲夫、友近、野田
- にぼしいわし⇒なし
Cブロック勝者:紅しょうが
◆審査員のコメント
- 田中:にぼしいわしは出てくるたびに面白くなっていていいんだけど、最初の母体のUFO人とかめちゃくちゃよかったんだけど、ウケててすごい期待しちゃって、その先のもうちょっと来て欲しいなというところで止まっちゃって。やっぱ紅しょうがのネタが良過ぎたかな。もう本当に紅しょうがになっちゃったんですよね。申し訳ですが。
- 塚地:にぼしいわしのにぼしさんのアニメのようなキャラクターと、いわしさんが楽しそう、ツッコミが。伝える作業もバッチリなんですけど、ボケの数々もツッコミの数々もあまり聞いたことがない、センスのあるのばっかりやったんで、相当面白い漫才だったんですけど。やっぱり紅しょうがの気迫というか、その物語の良さを含めて感じ取れたゴミ袋の熱量も含めて、紅しょうがの方に付けさせていただきました。
- 川島:にぼしいわしは普段地下でライブをやっているということなんですが、本当に深海魚のように艶が凄くて、ハマったら強いんやろなという舞台があるんですが、今日は紅しょうがが浪速のアナ雪というか、凄かったですね。普段は稲田さんが回して、熊田さんのワンマンプレーになるんですけど、今日は二人で大技で点を取ってたんで、ちょっと執念が勝っていたかなという。素晴らしいステージでした。
- 野田:漫才としてめちゃくちゃ面白かったです。さっきも言いましたが、やっぱ紅しょうがが仕上がり過ぎていたのが勝因だったかなという感じですね。めちゃめちゃ面白かったです。
決勝 ヨネダ2000vs天才ピアニストvs紅しょうが
- ネタの順番は抽選で決定:紅しょうが→天才ピアニス→ヨネダ2000の順。
- 最終決戦は2つ目のネタのみで投票。
- 3対3対1に分かれた場合は、3票を獲得した2組で再度決戦投票し決定する。
- 3対3対1の1票が国民投票だった場合、国民投票の総数で決定。
◆結果
- 紅しょうが⇒哲夫
- 天才ピアニスト⇒視聴者、友近、川島、塚地
- ヨネダ2000⇒野田、田中
優勝は天才ピアニスト
◆審査員のコメント
- 塚地:皆さん面白かったですし、紅しょうがが迫力とか、ヨネダ2000の何も考えずに笑える。でもやっぱ天才ピアニストのなるほどというのがあったので選ばせていただきました。
- 川島:天才ピアニストのますみもよかったですけど、今日は竹内さんの切れ味がとんでもなかったなっていう。あと紅しょうがとヨネダ2000の悪口言うヤツいたらこれ×(チョメ)です。
◆◇◆ ◆◇◆
今年は決勝に行った3組の1本目が爆発的に面白かったです。
そのため、評価も偏ってましたよね。
そのぐらいめちゃくちゃ仕上がってましたし、ネタも最高でしたし、笑わせてもらいました。
2本目はどの組も1本目よりは弱かったと思います。
M-1でもありますよね。
そんな感じでした。
でも、昨年のような「ん?」と思う感じ、違和感はなかったので、すごく納得ではないでしょうか。
個人的にも3組とも大好きだったので、どのコンビでも嬉しかったです。
それでも、昨年すごく悔しい思いをされていた天才ピアニストが悲願達成だったのが実力で勝ち取った感があり、とてもよかったと思います。
紅しょうがもヨネダ2000も悔しいと思いますが、紅しょうがは来年へ向かって頑張って欲しいですし、ヨネダ2000はM-1がありますのでそちらに全力投球してもらいたいですね。
女性コンビの決勝は本当に久しぶりですから、ぜひ爪痕を残して欲しいです。
あとAマッソがブロック戦敗退というのはなかなか衝撃的でした。
今年は決勝のコメントがありましたし、段取りもよかったと思いました。
コメント大事ですよ、本当に(笑)。
コメントに関しては、優しすぎるという声が多かったですけど、ズバッと言い切っても炎上するので、さじ加減としてはこんな感じになるんじゃないでしょうか。
その中でもなぜ票を入れなかったのかという点とアドバイスはちゃんとされていましたし、これぐらいが今の風潮に合っているのでしょう。
個人的には、審査員の方々はちゃんと比較を入れてましたので、納得感はあります。
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