2019年6月6日放送の『プレバト才能ランキング』は、「俳句・水彩画」の査定でした。
俳句では特待生昇格がありました!
しょこたんかな?他の誰かかな?
水彩画では六平さんが素晴らしい絵を披露し、過去最高傑作になってました。
俳句では名人が出ない回だったのが寂しかったです。
やはり名人は誰か出て欲しいですね。
俳句の査定ランキング
◆俳句のお題:「梅雨の物干しハンガー」
◆査定される人
渡辺正行さん、中川翔子さん、姿月あさとさん、水上颯さん、パックンさん
特待生3級 岩永徹也さん
特待生3級 立川志らくさん
◆俳句の先生 夏井いつき先生
最下位5位(才能なし)「水上颯」38点
梅雨音の
調和数列
服眠る
(雨の水が落ちる音は単調に聞こえるが、場所によって速い音も遅い音もある。子守唄のように服を寝かしつけている感じ、という句)
◆夏井先生の添削後
雨音は
調和数列
梅雨の朝
◆夏井先生の添削
梅雨の雨音が調和数列みたいだという比喩と、「服眠る」で擬人化で、17音に比喩と擬人化を盛り込んでしまうと、どちらも損をするという典型的な句。
こういう場合、比喩で一句、擬人化で一句と2つに分けるといい。
「調和数列」を俳句に取り入れるのは面白い。今回はこちらを取り入れる。
これくらいの分量が17音の分量に合う。
この人は表現したいことの核がしっかりしているので、将来性のある「才能なし」。
4位(凡人)「姿月あさと」50点
吊るす場所
考え始める
走り梅雨
(なかなか洗濯物が乾きにくくなった梅雨に入り、どこに何を干そうかと考え始める時期が来た、という句)
◆夏井先生の添削後
干す場所を
あれやこれやと
走り梅雨
◆夏井先生の添削
全部読んでいくと洗濯物とわかる。
「吊るす」だとてるてる坊主に思えるので、「干す」にする。
「考え始める」だと説明になっている。「あれやこれやと」にすると臨場感が出てくる。
こうすると今回のキングオブザ凡人には勝てたかもしれない。
◆ここがポイント!
説明ではなく描写
3位(凡人)「渡辺正行」55点
ツバメ達
物干し竿に
雨やどり
(梅雨時はジメジメして嫌な感じ。燕も物干し竿で一休みして、梅雨時のゆったりした感じを詠んだ句)
◆夏井先生の添削後
干し竿に
雨の燕の
ひと並び
◆夏井先生の添削
発想としてはキングオブザ凡人。ツバメで凡人が考えるのは、物干しで雨宿り。
俳句では生き物は漢字で書くのが一般的。あえて、ひらがなやカタカナで書くという意図もあるが、この句には意図は見えない。
「雨やどり」と擬人化とするのではなく、映像にすべき。
同じ凡人の発想でも、映像化すると点数は上がる。
◆ここがポイント!
安易な擬人化より映像を
2位(才能アリ)「パックン」70点⇒特待生昇格!
五月闇
干して三日の
生乾き
(先生の本にあった通り。季節にばっちり合う語を見つけて、描写する7音、それにばっちり合う季語を選べば誰でも作れるというのを体現。天気だけでなく主婦の心も闇と言っている。)
◆夏井先生の添削後(直しではなく一例)
【添削なし!】
梅雨寒雲
干して三日の
生乾き
梅雨寒や
干して三日の
生乾き
◆夏井先生の添削
発想そのものにオリジナリティーがあるわけではない。リアリティーを追及している。
中七下五がいい!「干して三日の」「生」にリアリティーがある。
心理的なものを表しているのであれば、季語の意味もちゃんと表している。
上五の季語を変えていくと、生乾きの印象も変わっていく。(一例を示す)
季語はいろんな微妙な表現ができる。
難しい季語を持ってくる意欲を褒めましょう!
◆特待生昇格!
浜ちゃんより「この人は3回連続で「才能アリ」を取ってるんですよね」と夏井先生に尋ねると、「本当に安定していますね。この人は特待生になっても困らないんじゃないでしょうか」と返答。
そこで、特待生昇格になりました!
1位(才能アリ)「中川翔子」72点
梅雨の音
猫が眺める
洗濯機
(梅雨の静かな雨が降っている中、静かに猫はこの時間を穏やかに見守っている、という句。最初に出た時猫にまつわる俳句で1位だったので、私にとって猫はパワーアニマル!)
◆夏井先生の添削後
添削なし!
◆夏井先生の添削
梅雨と洗濯機の句はいっぱいある。中七がいい。
映像が確実に出来上がっている。
今回は最下位と1位との句に「梅雨の音」を取り入れているのが面白い。「梅雨音」だと違和感だが、「梅雨の音」だと様々な音のイメージになる。
猫の不思議そうな怪訝そうな顔が見えてくる。
猫の句を書かしたら結構上手い。
猫の句以外でいいのを見た事がないので、特待生は…。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「中川翔子」72点
2位(才能アリ)「パックン」70点⇒特待生昇格!
3位(凡人)「渡辺正行」55点
4位(凡人)「姿月あさと」50点
最下位5位(才能なし)「水上颯」38点
特待生昇格試験
特待生3級「岩永徹也」1ランク昇格!⇒【特待生2級】
梅雨寒や
ジャズレコードの
傷拾う
(実際梅雨の時にジャズ喫茶に行ったことがある。音飛びがしやすい。、いう句)
◆夏井先生の添削後
添削なし!
◆昇格試験のポイント
季語「梅雨寒」と下五の「傷拾う」の関係←触覚と聴覚を巧みに表現した句
触覚は皮膚で感じる。皮膚感・触覚に軸足がある季語。
「や」で強調。
「傷」はレコードだが、皮膚のイメージを持つ。「寒」と「傷」がかすかに響き合ってくる。レコードを聴いていて、傷を感じるのは音が飛んだ時。音という言葉は入っていないが、「拾う」で飛んだ時の音を読み手に聞かせる。
丁寧に考えられている。
レコードの溝1本1本に梅雨寒の湿気が及んで感触もある。
良く勉強している。
特待生3級「立川志らく」現状維持
洗濯機の
中に住みつく
梅雨空
(梅雨時期は洗濯物が乾かない。洗濯機の中に梅雨空がいるような気持ち。それを五七五で詠めなくはないが、破調にして迫力が出ると思った。思いっきり冒険した、という句)
◆夏井先生の添削後
洗濯機の
中に梅雨空
住みつくか
◆昇格試験のポイント
「住みつく梅雨空」の是非←語順が違う
なんて勿体ないことをするんだ、この男は!
発想は面白い。「洗濯機」と「梅雨空」というありがちなものをどう表現するか。
意欲は評価したい。
「住みつく梅雨空」がやりすぎ。面白いというより、何それと思う人の方が多い。
せっかくの発想だから、きちんと伝わるようにした方がよかった。
最後は「住みつくか」と問いかけると、読者もそうだねと答えることが出来る。
水彩画の査定ランキング
◆査定される人
渡辺正行さん、中川翔子さん、姿月あさとさん、岩永徹也さん
特待生3級 六平直政さん
◆水彩画の先生 野村重存先生
最下位4位(凡人)「姿月あさと」17点
◆作品名:夢への世界
東京赤坂サントリホール。
◆先生のお手本ありました
◆野村先生の評価
全体に平行して斜め。遠近感がなく不自然。
3位(才能アリ)「中川翔子」26点
◆作品名:ノスタルジック カルーセル
東京練馬区としまえん カルーセルエルドラド。
◆先生のお手本ありました
◆野村先生の評価
いろんな色をちりばめたのはよかった。
華やかな光を表す暗がりが大事。
2位(才能アリ)「渡辺正行」27点
◆作品名:思い出の散歩道
東京世田谷区の緑道。
◆先生のお手本ありました
◆野村先生の評価
良い構図。遠近法が上手い切り取り方。
光と影の濃淡の描きわけができるともっといい。
1位(才能アリ)「岩永徹也」28点
◆作品名:日本丸
横浜帆船日本丸
◆先生のお手本ありました
◆野村先生の評価
白い船の色使いが難しい。画用紙の白で表現しているのがいい。
グレーの影で丸みを表現がいい。
帆のたたんでいる棒の角度がもう少しつけた方がいい。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「岩永徹也」28点
2位(才能アリ)「渡辺正行」27点
3位(才能アリ)「中川翔子」26点
最下位4位(凡人)「姿月あさと」17点
しょこたんがまさかの3位でした。
てっきり1位だと思ったのですが…。次回に期待ですね。
特待生昇格試験
特待生3級「六平直政」3ランク昇格⇒【名人初段】
◆お題:ショッピングモール
◆作品名:アウトレットな空間
三井アウトレットパーク
◆先生のお手本なし!
◆野村先生の評価
賑わいの人のポーズが良い。ショッピングモールの雰囲気を丁寧に描きこんでいる。
パッと見写真のよう。
パーフェクト。過去最高!
◆◇◆ ◆◇◆
査定結果を先に見た浜ちゃんが、思わず鼻で笑ってました。
そりゃ笑いますよね。破格の3ランクアップですから。
それにふさわしい素晴らしい絵でした!
次も見てみたいです。
エンディングでは六平さんの実際のスケッチブックが登場して、出演者が驚いてました。
浜ちゃん「ただのつるっぱげじゃない」と笑わせてました。
しずちゃん頑張ってー!
山ちゃんも結婚したし、コンビでしずちゃんも運気上昇だ!
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