2023年9月14日放送の『プレバト才能ランキング』は「俳句・水彩画」の査定でした。
水彩画のところでも記しましたが、プレバト水彩画展が12月に開催されるそうです。
水彩画だけじゃなくて、「プレバト美術展」がよかったな。
以前に消しゴムはんこの展示をMBSに観に行ったことがあります。
本物は凄かった。
▶『プレバト』千原ジュニアとくっきーの消しゴムはんこ実物をMBSで見てきたよ! - 笑う門には福が来る!
プレバト水彩画展絶対行きます!
俳句の査定ランキング
◆俳句のお題:「夜食」
◆査定される人
- 菊池桃子
- 伊原六花
- 川島如恵留(Travis Japan)
- ますみ(天才ピアニスト)
特別永世名人 梅沢富美男
永世名人 藤本敏史(FUJIWARA)
特待生4級 犬山紙子
◆俳句の先生 夏井いつき先生
最下位4位(才能なし)「菊池桃子」20点
満月に
煎餅重ねて
一対七
(夜お腹が空いてしまった時に、せいぜい食べておせんべい。窓の外の満月を見て、自分のおせんべいと同じ形。重ねて大きさを測ったら指で1対7だった、という句)
◆夏井先生の添削後
満月と煎餅
一対七の〇
◆夏井先生の添削
話を聞いていたら何かかわいいなとは思ったんですけど、主役は満月になって欲しいのに、どんなやり方で工夫したとしても、結果論「煎餅」が勝ってしまう。
発想そのものを変えないと難しい。
(添削後)私が出来るのはここまでです。
3位(凡人)「伊原六花」60点
秋の夜や
一つ二つと
増える椀
(リビングで勉強するタイプ。夜食を食べている時に家族が仲が良いので、みんなも夜食を食べ始めて、最終的には家族みんなでもう1回ご飯という句)
◆夏井先生の添削後
家族五人
夜食の椀の
増える草
◆夏井先生の添削
一見出来ている句。
季語と12音のフレーズ。
問題なのはどういう状況でお椀が増えているのか?
食欲が止まらない、または食器コレクションが増えてそれを楽しんでいるオシャレな女子とも読める。
家族の人数を先に書いた方が得。
2位(凡人)「ますみ(天才ピアニスト)」63点
さあ!夜食
ナースコールに
落とす箸
(看護師を約10年やっていた。夜勤中に忙しくて「さあ夜食食べれるぞ!」という時に患者さんからナースコールが鳴って、一旦夜食を置いて慌てて走って患者のところに行く。夜食がお預けになった、という句)
◆夏井先生の添削後
ナースコール
夜食の箸を
またも置く
◆夏井先生の添削
ナースステーションの夜食の場面を書くという視点はとても良い。
もったいないのが、「さあ!夜食」のビックリマークがわざとらしい。
(添削後)あなたそういう体験があるのなら、いっぱい俳句に詠んだらいいですよ。
1位(才能アリ)「川島如恵留(Travis Japan)」70点
父特製
夜食うどんの
麺柔し
(中学受験の時、お父さんの特製うどんがたまにくる。それを食べていた時には何とも思わなかったが、「あの麺って柔らかかったな、胃にも優しくしてくれたんだろうな」お父さんのあの温かさを詠んだ句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
季語は「夜食」。
最後の「麺柔し」の描写。そのやわらかいのを肯定的に受け止める。
お父さんの心遣いもあり、きっと受験もうまくいくにちがいない。
勝手に読者は広げて読んでくれる。
大したもんです。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「川島如恵留(Travis Japan)」70点
2位(凡人)「ますみ(天才ピアニスト)」63点
3位(凡人)「伊原六花」60点
最下位4位(才能なし)「菊池桃子」20点
◆◇◆ ◆◇◆
川島さんの俳句いいですね。
横尾さんから学んだと言ってました。
温かみとお父さんへの愛情、お父さんからの愛情が深く伝わりました。
名人・特待生昇格試験
特待生4級「犬山紙子」1ランク昇格⇒【特待生3級】
Gペンに
こびりつく黒
夜食喰う
(Gペンを使って漫画を描く。描き続けるとインクが染み込んで黒くこびりついてくる。その黒と、自分の漫画が本当に面白いのかな?芽は出るんだろうか?という気持ちが湧いてくるが、「夜食は喰う」と言わなくても食べるものだが、かっ喰らって元気出す、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆昇格試験のポイント
「こびりつく」を選んだ判断の是非←苦労が見える!
頭にGペンと出てくれば漫画家あるいは漫画家を目指している人。
「こびりつく」でうまくいっていない、進んでいないなどの焦燥感が想像できる。
ダメ押しで「黒」。
この黒いという色が心情・思いも想像する。
「夜食」であれば「喰う」はいらないが、この場合は動作を改めて見せる。
せめて食べてみよう。
「喰う」の判断もよかった。
永世名人 フジモンのお手本
◆50句までの現在の状況:25句(残り25句)
ショッカーの
かたまって摂る
夜食かな
(変身ヒーローものの映画に出た。大人数の戦闘員。休憩の時にショッカーがかたまって弁当を食べてる姿を見て、面白い光景だった。ショッカーが弁当を食べるまでを想像しても面白い、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆掲載の判定⇒掲載決定!
【掲載決定の理由】語順の勝利
ショッカーから始まる俳句はそれだけで面白い。
語順の上手さ。
「ショッカーかたまって」で戦うことを思うが、「摂る」摂取。この接点が思いつかない。
「夜食」にそれまでの落差とのリアリティが出てくる。
そこが非常に面白かった。
「かな」は俳諧味系・おかしみ系としては上手く使えている。
◆50句までの現在の状況:25句(残り25句)
【2023年】
- 6月の成績:1勝0敗(掲載:6/8)
- 7月の成績:1勝0敗(掲載:7/13)
- 9月の成績:1勝0敗(掲載:9/14)
◆◇◆ ◆◇◆
フジモンさんらしい楽しい俳句でしたね。
こういうのを詠ませたらさすがフジモンさんって感じです。
特別永世名人 梅沢富美男の締めのお手本
仏飯の
からすみ茶漬け
ほぐす夜半
(毎日仏壇にご飯を供えている。それだけは1日も欠かしません。夜食にいつも母親に供えたものをお茶漬けにして食べる。母親の食べたやつをいただく。ちょっと贅沢に母親が大好きだったからすみをほぐしながら食べた夜食、という句)
◆夏井先生の添削後
仏飯を
茶漬け
鱲のせる夜半
◆「締め」に相応しくない
【相応しくないの理由】ちょっと前までは調子よかったのにね
句集が出てから本当に調子が良かった。
俳句としてはちょっと軽い。
季語は「からすみ」、それを「ほぐす」と書かない方が季語が活きてくる。
めちゃくちゃもったいないケース!
(添削後)からすみをちょんと乗せる贅沢感。
ありがたくいただくという気持ちもからすみを乗せる行為でも表現。
これをやってたら「良い句だね。お母さんいい息子持ったね」と言ってあげれたのに残念だったね。
水彩画の査定ランキング
◆査定される人
- 安藤美姫
- 伊原六花
- 川島如恵留(Travis Japan)
- 竹内知咲(天才ピアニスト)
名人10段 田中道子
◆採点
- 切り取り方:10点
- 正しい描写:10点
- 明暗:10点
- 合計:30点
◆水彩画の先生 野村重存先生
最下位4位(才能なし)「川島如恵留(Travis Japan)」13点
◆作品名:あの頃の煌めき
題材:東京都港区潮風公園
◆採点
- 切り取り方:3点
- 正しい描写:3点
- 明暗:7点
- 合計:13点
◆先生のお手本ありました
◆野村先生の評価
- ×:(真ん中の部分を指して)ここ何かな?池?噴水?水に見えない。細かい形がいっぱい描いていて、色もついてる。水じゃない。
3位(才能アリ)「竹内知咲(天才ピアニスト)」26点
◆作品名:芸能の神
題材:台東区小野照崎神社
◆採点
- 切り取り方:10点
- 正しい描写:9点
- 明暗:7点
- 合計:26点
◆先生のお手本ありました
◆野村先生の評価
- 〇:真面目な印象。すごく好印象。輪郭の線をきちんと描いている。
- ×:影がもうちょっと濃いとよかった。
2位(才能アリ)「安藤美姫」29点
◆作品名:小さかった娘の目線
題材:横浜みなとみらい
◆採点
- 切り取り方:10点
- 正しい描写:9点
- 明暗:10点
- 合計:29点
◆先生のお手本ありました
◆野村先生の評価
これは面白い絵。
構図が大胆で非常に良い。
色使い、絵の具使いが上手い。
ゾウさんがリアルでペイントされたところも工夫がある。
1位(才能アリ)「伊原六花」30点⇒特待生昇格!
◆作品名:好きなもの
題材:爬虫類ショップ
伊原六花インスタより
◆採点
- 切り取り方:10点
- 正しい描写:10点
- 明暗:10点
- 合計:30点
◆お手本なし
◆野村先生の評価
一番いいのは爬虫類。これは見事。生きて見える。
微妙な輪郭の形が正確に描けている。
人間の手の描写が正確。
特待生アリですよ。
田中道子さんや光宗薫さんのレベルを目指せる。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「伊原六花」30点⇒特待生昇格!
2位(才能アリ)「安藤美姫」29点
3位(才能アリ)「竹内知咲(天才ピアニスト)」26点
最下位4位(才能なし)「川島如恵留(Travis Japan)」13点
新企画 名人10段 歴代名画TOP5への道
- 12月4日からプレバト水彩画展を開催。
- 12/4~12/31まで東急プラザ渋谷3階イベントスペース。
- 野村先生が名人10段の歴代名画TOP5の作品がプレバト展の見どころ。
- 今後の水彩画で名人10段になった人は歴代名画TOP5ランクインを目指す。
現時点での野村先生が厳選「名人10段 歴代名画TOP5」
現在は田中道子と光宗薫しか名人10段がいない。
1位 「プロレスの練習風景」光宗薫(名人10段に昇格)
2位 「ティラノサウルスの標本」田中道子(名人10段に昇格)
3位 「漁港の漁師の風景」田中道子(名人5段に昇格)
4位 「長瀞ラインくだりの風景」光宗薫(2022秋 水彩画コンクール優勝)
5位 「首都高速道路の風景」田中道子(名人3段に昇格)
◆◇◆ ◆◇◆
これなんですけど、今までの風景画からTOP5を選んで欲しかったです。
そうなると全然プレバトに出演しない方の絵が入ってしまうからでしょうか。
でもよく考えたら「名人10段」用の企画ですもんね。仕方がないか。
名人10段 歴代名画TOP5への道「田中道子」
◆お題:なかまちテラス(東京都小平市)
◆作品名:照らす
◆先生のお手本なし!
◆野村先生の評価⇒圏外
〇:これはキレイな絵。網の描写が見事。人がいることで無機質な空間になっている。絵の具の使い方も大変キレイ。
×:全部いいんだけど、TOP5の全体の作品を眺めた時にどれを選ぶか?これが圏外。モチーフ選びをしくじった。ここを知らない人はどこの場所の絵が判別できない。説明が欲しくなる。実力を発揮できる場所・モチーフを選んでほしい。
◆◇◆ ◆◇◆
名人10段の人数が5人以上になってくるとより面白さが増しそうです。
今は2人だけですからね。
ちょっと物足りない。