『相棒20』第10話「紅茶のおいしい喫茶店」の感想です。
紅茶好きな右京さんらしい感じの回でした。
脚本は久しぶりに根本ノンジさんの登場で、『相棒19』では1回も登場がなかったので2シーズンぶりとなります。
監督は蔵方政俊さん、脚本は根本ノンジさんでした。
▽目次です▽
右京さんが冠城さんと一緒に喫茶店でアルバイト
潜入捜査のために右京さんと冠城さんが喫茶店でアルバイトをするところから始まります。
しかも右京さんの超得意分野である紅茶専門の喫茶店。
紅茶の知識がところどころ出てきていましたし、犯人逮捕のキッカケも紅茶でした。
しかし、右京さんと冠城さんがお相手してくれるなら行ってみたい！
右京さんたちは決して若い年齢設定ではありませんけど、エプロンをつけたウエイター姿がカッコ良かった。
右京さんからオススメの紅茶をチョイスしていただいて炒れてもらいたいですね。
あの右京ブレンド、ぜひ飲みたいです。
真鍋はもったいないことをしたと視聴者は思ってるはず(笑)。
そしてこてまりさんからのプレゼントの蝶ネクタイもお似合いでした。
なんかコナンくんが年取ったら右京さんみたいになりそう。
悲しい老婦人の過去と事実
今回の事件は詐欺グループの犯人逮捕の事件でした。
右京さんたちがバイトをする喫茶店に、紅茶好きの常連の老婦人が客として現れます。
それが麻丘めぐみさん扮する瑞枝さん。
いかにも何かありそうな感じがプンスカしていましたけど、悪い方ではなく被害者の方でした。
しかも特等席と言って右京さんに教えるほどのちょいとこだわりのあるご婦人。
ですが、ちゃんと理由がありました。
瑞枝さんは詐欺グループに騙されてしまった被害者でした。
価値のない土地をレジャー施設が出来るということで高く土地を買わされた詐欺。
1980年代に横行した詐欺の二次被害が現在に。
その手法が過去の土地を高く買い取るとうたい、別の土地を買わせるという手法。
取り戻したいという気持ちにつけ込んだ詐欺でした。
話の前半で旦那様とは別れて暮らしていると言っていた瑞枝さん。
旦那様のお仕事の関係とも思えず、瑞枝さんが東京で暮らしているのには何か理由がありそうだというのはわかりました。
リタイアされたご年齢でしょうし、右京さんよりもはるかに年上という設定のようなので、まずここに引っ掛かりが生じます。
旦那様の職業も出てきませんでしたし。
そして右京さんが瑞枝さんが被害者であることを突き止めます。
旦那様は二重の詐欺に遭い自殺…。
これはキツイ。
相棒ではありがちの負の連鎖です。
瑞枝さんに殺意があったの事実ですし、突き落としたのも事実。
でも殺人ではなくてよかった。
犯人は消去法というか残った人
右京さんは鷲尾の遺体が突き落とされたのが直接の原因ではないと突き止めます。
死因はフグの毒、テトロドトキシンでした。
殺したのは赤堀絵里。
しかし、赤堀も死体となって発見されます。
- 鷲尾と赤堀が右京さんのバイト先に現れる。
- DNA鑑定できるように紅茶のカップを手に入れる。
- 鷲尾と赤堀を尾行しようとした冠城さんが男にクレームを入れられて尾行失敗。
- ド素人の瑞枝さんが鷲尾の尾行に成功。
- 鷲尾は毒を盛られる。
- 瑞江さんが突き落とす。
- 疑われた赤堀が自殺で死んだように見せかける。
これらがすべて同一犯による犯行だと右京さんは突き止めます。
確かに綺麗な線で繋がりますからね。
一連の犯人となるのが、喫茶店のオーナー・真鍋でした。
残っているのは彼かクレームを入れた人だけですし、怪しいところがあったので真鍋しか残っていないのでそうなります。
ただ気になるのはどうやって赤堀に毒を飲ませたのでしょうか。
殺したのは真鍋でいいのですが、その点だけは気になります。
右京さんの紅茶を飲ませたということですけど、どうやって飲ませたんでしょうね？
しかし、右京さんの怒りは真鍋みたいな男には本当の意味では響かないのでしょう。
捕まっただけ良かったです。
今回の相棒
今回のお話は暇課長のお手伝いの回でした。
大きな事件ではないのですが、箸休めな感じの回の方が意外といいストーリーだったりします。
ラストも瑞江さんの復讐の心を癒される方向で終わったのが良かった。
右京さんがお茶飲み友達というのは、同じ趣味があれば楽しそうです。
恋は勘弁というところもウィットが利いていました。
次回は元旦SPですから、その前にはこういう回もいいと思います。
▽前回の相棒もどうぞ▽
『相棒20』第9話「生まれ変わった男」生まれ変わりから右京さんが見事に真実を導く 驚きの着地点 - 今日も暇です。
