『相棒20』第13話「死者の結婚」の感想です。
今回は山本舞香さんがゲストで登場。
予告編からドキドキするような感じでしたが、とても面白かったです。
若手女優さんですが美人は『相棒』でも映えますね。
監督は権野元さん、脚本は川﨑龍太さんでした。
▽目次です▽
犯人がめちゃくちゃゲスかった
今回の相棒では怪しいと思われる人が最初から2人いました。
1人は未来さんを名乗る女性。
そして、黒瀬さん。
最後まで見ていくとこの2人は真っ白ではないですが、今回の犯人ではありませんでした。
未来さんがすでに亡くなっていたということ。
未来さんを殺したのは西條。
今回殺された西條を殺したのがピアノの先生。
西條は正確には揉みあった末の事故なのですが、その後に先生と一緒に未来ちゃんの遺体を遺棄しました。
あの日忘れ物の手袋を取りに行かなければ死なずに済んだでしょう。
そう思うと悲しくなります。
西條も先生の誘惑に負けさえしなければ、こういうことにはならなかったでしょう。
本当に汚いゲスな大人のピアノの先生が酷すぎた。
自分の保身のために少女の遺体を遺棄し、そして今度は保身のために西條までも手にかけた。
元々は自分が少年への性欲を起こさなければこんなことにはならなかったのに。
他にも関係を結んだ生徒がいたのかもしれません。
思い返せば、先生の男子生徒に対する態度が気持ち悪かったです。
ロリコンなオッサンも気持ちが悪いですが、少年への情欲に溺れるオバハンも本当に気持ちが悪い。
旦那さんがいるのに不貞をし、しかも手を出したのは未成年の高校生。
罪深いなんてもんじゃない。
そこに本当の愛があるのであればまだしも、単なる欲望ですから。
しかもいたいけな少女が自分のせいで転落死したのに、それまで何食わぬ顔をして生きてきたのかと思うと本当に腹正しい。
さらなる獲物じゃないですが少年をターゲットにしてそうでしたし、救いようがないです。
右京さんがしっかりと追い詰めてくれてよかったです。
決して後味が良い結末ではありませんでしたが、先生が捕まったのは本当によかった。
偽りの家族なのに愛が溢れていた
犯人はゲスいし、未来ちゃんは最悪の結果でしたけど、今回の話にはニセ未来さんと多岐川夫婦の家族愛がよかったです。
最後に右京さんがもうつの謎であるニセ未来さんに会い、そこで真相がわかるのですが、これがたまらなく心に響きました。
まさかお父さんが余命わずかの奥さんを思って、たまたま冥婚絵にそっくりの女性を娘に仕立てていたとは。
そのお父さんの気持ちをわかって騙された振りをしたお母さん。
そのお母さんのことをちゃんと理解していたニセ未来さん。
それぞれがそれぞれを想い合って、一つの家族になっていました。
もう胸がいっぱいになり涙が出てしまいました。
ラストにニセ未来さんが「私行くね。お母さんが病院から戻ってると思うので」と多岐川家に戻っていくところもグッときました。
本当の家族ではないのに、家族の振りをしているのに、すごく家族になっていると感じました。
お母さん、少しでも長生き出来ていたらいいなと願わずにはいられません。
今回の相棒
まずは「冥婚」や「冥婚絵」というのを初めて知りました。
冠城さんはないですが、ネットで調べちゃいましたよ(笑)。
失踪してしまった女の子の将来の姿にそっくりの女性の登場というのは、偶然だったのでしょうけど、そういうのを引き寄せることってありますもんね。
オカルト的な話かと思ってましたけど、そんなことはなかったです。
それをしっかりと見抜いた右京さんはさすがです。
そして何気にガールズバーでお気に入りがいたという青木くんが面白かった。
前にお見合いの回の時は女性に興味がなさげっぽかったですけど、ただ単に面食いなだけだったのかもしれませんね。
舞香様クラスを好きになるんだから、相当な面食いです。
ラストのこてまりの伊丹さん。
間違いなく右京さんを待っていたわけですけど、偶然を装うところが伊丹さん。
右京さんたちの分まで支払って帰って行きましたけど、伊丹さんなりのお礼なのでしょう。
そこもよかったです。
右京さんにはお見通しでしたけど。
好みが分かれるかもしれませんが、個人的にはとても好きな回でした。
ここのところの相棒はハズレがなくて嬉しいです。
次回の脚本は岩下悠子さん。
すごく久しぶりに相棒に登場ですね。
秀逸な回が多かったので期待大です。
亀山さん以外の相棒を書いてないので、冠城さんをどう活躍させるかにも注目です。
▽前回の相棒もどうぞ▽
『相棒20』第12話「お宝探し」右京さんがノリノリの埋蔵ハンターに! 鈴木もぐら似の埋蔵ハンター2号 - 今日も暇です。