『相棒20』第15話「食わせもの」の感想です。
今回の相棒は予告で風間杜夫さんが演じる詐欺師の平井が再び登場するということで、どういう話になるのかとても楽しみにしていました。
結果、期待を裏切らない回だったと思います。
特にラストがよかった…。
監督は橋本一さん、脚本は山本むつみさんでした。
▽目次です▽
マンションの管理人になっていた平井
前回詐欺で右京さんに捕まえられた平井はマンションの管理人になっていました。
詐欺のためではなく、ちゃんと更生をして真面目に働いている様子。
そんな平井は事件に巻き込まれるというのが今回の物語でした。
悪いヤツがどうしても寄ってきちゃうんでしょうかね。
昔馴染みにバッタリというよくあるパターン。
ちょっと気の毒に思いましたが、なんだかんだと悪いヤツらに引き込まれていく平井。
それでも最後の一線を越えないように葛藤もしていて、そこはよかったです。
危うくのところを右京さんに救ってもらえたのもよかった。
結果として白ではないですが、やっちゃいけないことをしなかったのは平井が更生した証でしょう。
最後のボタン、防犯スイッチを切らなくて本当によかった。
ラストが切なく悲しかったけど親子の絆を見た
今回の事件については、犯人は早い段階で桜田美月が怪しいとピンときます。
私の場合は父親の車椅子のクッションがズレているという場面です。
その後もきっと事件に絡んでいるのだと思ってました。
平井が桜田に恋心抱くのがわかるオープニングシーンでは思いませんでしたが。
でも右京さんはその後すぐの動画で怪しいと目星を付けてるんですよね。
さすが右京さん!
美月が確実のボケたお年寄りにつけ込んで娘に収まっているものだとばかり思ってましたが、そうではありませんでした。
父の桜田さんは実の娘よりも美月さんに愛情を持っていたんですね。
まだ2ヵ月くらいでしょうけど、疑似親子で過ごしているうちに情が芽生えていったのでしょう。
美月を抱きしめる桜田さんが切なかった。
人を欺いてばかりいた美月の心も揺れ動いての最後の「お父さん」…。
間違いなく心が通いあった親子の絆を見ました。
心に響いたラストです。
何よりも自分が襲われそうになった時、お父さんを庇ってましたよね。
その場からすぐ逃げることが出来たはずなのに。
天才右京さんは事件のほとんどを見抜いてましたけど、お父さんの気持ちまでは気づけなかった。
でもそれでよかったと思います。
今回の相棒
ここのところの相棒は捜一トリオや青木くんとの連携で犯人を捕まえるというのが続いてますけど、相棒らしくていいですよね。
冠城さんと青木くんとのじゃれ合いも面白かったですし、伊丹さんたちの刑事の勘の部分も冴えてましたし。
事件解決の主役は右京さんでしたけど、みんなで逮捕に至る感がすごく良かったです。
ラストのこてまりでの場面で、冠城さんがみんなが何かになりすましていたという部分。
これが今回のテーマなのでしょう。
だからタイトルが「食わせもの」。
右京さんですら見抜かなかった部分があったのも面白かったです。
平井さんの登場はもうないかもしれませんが、右京さんたちの世界では関係が続きそうですね。
風間さんは人の良さがある詐欺師役を好演されてました。
こてまりさんが右京さんに恋の話は無理と言ってましたけど、先週の回でデートしてるんですよね。
こてまりさんは右京さんを気に入っているのは間違いないでしょうけど、右京さんはどうなのでしょうか?
元妻のたまきさんも飄々とした女性でしたけど、こてまりさんもそんなタイプ。
もし、右京さんがこてまりさんを気に入っているとしたら、似たようなタイプの女性がお好きなんでしょうね。
意外とわかりやすいかも(笑)。
次回の脚本は徳永富彦さんの登場ですね。
右京さん最大の敵とも言える南井シリーズが終わって無念ですけど、前回登場の『相棒19』第12話「欺し合い」も最高に面白かったので期待したいです。
完全犯罪ものらしいですからスリリングな展開になるのでしょうか?
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