『相棒21』第16話「女神」の感想です。
今回も面白かったです。
警視庁の中ではなく外での右京さんをたっぷり楽しめる回。
監督は内片輝さん、脚本は神森万里江さんでした。
神森さんは『相棒20』第4話以来の登場なので、亀山さん回は初でした。
▽目次です▽
ちゃんと筋が通り展開が面白かった
いきなり亀山夫妻の夫婦喧嘩から始まり、その流れで夫婦カウンセリングを行うことになったとこてまりで嘆く亀山さん。
そこからいろんなことが繋がっていくとは思わず、まずその展開が面白かったです。
そして、察しのいい右京さんはその時点で美和子さんが結婚詐欺師を追っていることに気づいているわけです。
その一方で捜一トリオも殺人事件を追ってました。
特命係が好きそうな事件と茶化していましたけど、まさかその事件と右京さんたちが繋がるとはなかなか面白かったです。
夫婦カウンセリングには、3組の夫婦が来ていました。
渡辺夫妻、亀山夫妻、そして杉下夫妻！
そうなんです。
右京さんとこてまりさんが夫婦としてこのカウンセリングに参加をしていました。
ここの場面でクスッと笑ってしまうほっこり感がよかったです。
美和子さんは結婚詐欺を3回している男を追ってましたけど、この事件の根底はそんなものではなかったです。
右京さんが興味があったのが40年前の強盗事件でした。
2人組の強盗犯は夫婦カウンセリングを行っている山荘に逃げ込んだというのです。
そして、その強盗犯が捜一トリオが捜査していた殺人事件の犯人、竹村修二。
強盗犯の相棒がまさかの橘さん！
さらに、渡辺は結婚詐欺師でしたが、奥さんは竹村彰二殺しの犯人で40年前の強盗犯の盗んだ宝飾品狙いだったわけです。
竹村殺しは男性だと思わせる展開でしたけど、それはそう思わせる演出だったんですよね。
いやー、見事な展開でした。
そしてあの結末。
ラストもしんみり哀愁が漂ってました。
竹村と橘さんはお互い思いあっていたのだとわかるのが切なかった。
最後は財宝を返したというとこもよかったです。
夫婦カウンセリングが上手くっているのでしょうから、橘さんはお金には困ってないでしょう。
竹村との愛を胸に秘めて、今日もカウンセリングをしているのだと思います。
最後の右京さんの言葉「悪事によって手に入る幸せなどありませんよ」が胸に響きました。
竹村は施設に3000万円の寄付をしたという美談がありましたけど、それを含めてのことでしょう。
そのあたりのバランスもよかったです。
珍しい私服の右京さんと杉下夫妻のパワーワード
今回の相棒の見せ場（？）といえば、右京さんの私服姿でしょう。
普段はスーツ姿しか見れませんからものすごく貴重。
ジャケットに白いポケットチーフを挿して、クロのタートルネックな姿がカッコよかった！
さらにサスペンダー姿の右京さん！
私服姿もオシャレですな。
杉下夫妻といえば、本来はたまきさんの出番でしょうけど今やもう相棒に復活することはないですもんね。
そこは残念ですけど、女友達として仲が良いこてまりさんが奥様役。
二人でデートすることもありますし、右京さんも居心地のいい関係なのでしょう。
とはいえ、本当は1人で参加するつもりだったのが、こてまりさんの勘違いで2人一緒に来たという展開になってましたね。
でも、お似合いだと思います。
付かず離れずくらいな感じがちょうどいいです。
今回の相棒
捜一トリオの捜査を先回ししていたのが右京さん。
さすがですよね。
そういうところをさりげなくわからせるのもよかったです。
ラストでは美和子さんが亀山さんを惚れ直したと言ったときに、しっかり聞いていたのが伊丹さん。
思わずクスッとしたところです。
お休みの日も捜査しちゃう右京さんと亀山さん。
そういうとこもいいですね。
ま、ドラマですからね。
右京さんは上手に息抜きしているでしょうし、事件を解決するのがある意味ストレス解消でしょうから。
今シーズンはどれも面白いので毎週楽しみで仕方がないです。
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