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『相棒22』第10話「サイレント・タトゥ」久しぶりにゾッとする悪女・栗原志津子 女は怖すぎるという回

 

『相棒22』第10話「サイレント・タトゥ」の感想です。

 

今年の1月1日放送の毎年恒例のお正月の2時間SPの相棒でしたが、能登半島地震があったため3月27日に再放送をしてくれました。
少し遅れましたが録画視聴をしました。

 

監督は権野元さん、脚本は輿水泰弘さんでした。


▽目次です▽

 

犯人はあっさり掴まるが…女は怖い回

今回の相棒は割とすぐに犯人が掴まるパターンでした。
そこからが凄かった。
まるでサスペンスというかホラーというか。

 

犯人は美村里江さん演じる栗原志津子。

 

これがめちゃくちゃ曲者だったというオチなのですが、その過程が引き込まれました。
まさかこのまま栗原が犯人で終わるとは思っておらず、何か裏があるのかと勘ぐりながら見ていたらとんでもない悪女というかなんというか。
まさに女の怨念と情念の極みだったわけです。

 

勝手に恨まれ、事件に大きく巻き込まれてしまった笛吹悦子さん。
「悦子さん登場の回だ、わーい」なんてお気楽に思って見始めたのがまさかの展開に。

 

栗原がおかしいのかもと感じるのはやはりご両親への届け物をしてもらう時からでしょう。
「そんなことをいちいち悦子さんに頼む?」と違和感を覚えるもののまさかあそこまで恨みと妬みの極地だったとは思いもせず。

 

確かにヒントはありましたよね。
こてまりさんです。
久しぶりに登場したばかりの一癖も二癖もありそうな曲者臭の強かったあのこてまりさんがちらりと顔を覗かせてました。

 

「私だったら女を恨む」

 

すべてはこれに尽きるということでしょう。
女の敵は女。

 

輿水さんの描く女性はいつもどこか歪んでいながらも強くてしたたかで怖い。
今回の栗原もまさにその典型でした。

 

まさかの国外での大立ち回りに発展

お正月SPだったせいか、派手な大立ち回りがラストに控えてました。
正直この展開は「あれれ?」な感じは否めませんけど、アクションありドキドキ感あり頭脳戦ありと展開も早くて飽きなかったです。
こんなに上手くいくとはちょっと思えませんけど、そこはスーパーマンな右京さんってことで(笑)。

 

社さんに一般人を救って欲しいと怒鳴る右京さんも凄かったですけど、その意味はてっきり勝手に婚姻届けを出させるという工作なのかと思いきや別人パスポートの偽造!
正義の味方の右京さんも法を犯すことがたまーにありますけど、今回はそのパターン。
真面目な話として、あそこで悦子さんを救い出さなければ、確実に北朝鮮をモデルにしたようなあの国で処刑されることでしょう。
もしくはずっと監獄か。

 

無実の罪なわけですからそりゃ右京さんも危ない橋の提案をするわけです。

 

ただ最後の最後、東国の役人とのやり取りはちょっとご都合主義っぽさもありましたけど、そこはご愛敬。
派手なアクションも十分楽しめました。

 

全体的にはとても見ごたえのある回だったと思います。
輿水脚本はラストの「トレードオフ」も担当でしたけど、今回の「サイレント・タトゥ」の方がはるかに面白かった!

 

姉小路先生のどこがいいのかが今回の一番の謎

あと今回の栗原静子は遠山小夜子に繋がる恐ろしさがありましたよね。

 

それと殺された姉小路先生ってどこがいいのかさっぱりわかりませんでした。
全然イケメンでもないですけど、女心をくすぐる何かをお持ちだったんですかね?
ただのキモイ中年のおっちゃんにしか見えなかったのですが…。
めちゃくちゃモテてる設定に前半はずっと「?」が頭に浮かんでました。

 

今回一番の謎でした(笑)。

 

あとカイトくんの秘密をどうやって握ったのかも謎のままでしたね。
そんなにあっさりわかるものだったのかも不思議でした。
興信所なのでしょうけど。

 

疑似親子の関係と言われた黒須ですけど、彼の方は栗原に母を思っていたのか女として見ていたのか。
そこはぼやかされてましたが、あれだけ従うわけですから相当の絆があったということです。

 

無実の女性を栗原の恨みのためだけに、悦子さんをスパイに仕立て上げることを何とも思わないメンタルが凄かった。
黒須の栗原を何も疑わないという点が栗原と同様の怖さを感じました。

 

今回の相棒

なんといっても甲斐ファミリーの登場です。
カイトくんが残念ながら過去映像と静止画だけでしたけど、いつか出てくれる日がくるといいですよね。
でもなかったことにしなかったのはよかった。

 

悦子さんの登場とその息子の桔平くんもよかった。
ただ悦子さんの結婚については、悦子さんの姓でも良いような?
甲斐家が許さないということはないでしょうし、お兄さんがいるのですから甲斐家はそれでいいでしょうに。
カイトくんが笛吹家でいいと思うんですよね。
多様性の時代に合っていますよね。
そこが腑に落ちず。

 

あとお兄さんの秋徳さんは悦子さんのこと好きになっちゃってるんでしょうね。
切ない。
桔平くんも「パパっち」とは罪深い。
情が湧きまくりでしょうに。

 

捜一トリオが休暇を取って右京さんたちと一緒に東国に行くのもよかった。

 

右京さんと亀山さんが帰国できたのは11話以降健在なのでわかりますけど、領事館で楽しそうに凧あげをしているのは微笑ましかったです。
美和子さんとこてまりさんの友情もほっこり。

 

来年のお正月は何事も起こりませんようにと思いました。


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