『相棒22』第6話「名探偵と眠り姫」の感想です。
前回の予告からとても楽しみだった今回の相棒。
それはマーロウ矢木さんが再登場だからです。
亀山さんの時が初登場、神戸さんの時に2回目の登場で、3回目となります。
監督は橋本一さん、脚本は光益義幸さんでした。
マーロウシリーズの戸田山雅司さんは『相棒12』を最後に書かれていなかったので、光益さんでのマーロウでした。
▽目次です▽
今回はマーロウ矢木を楽しむ回
とにかくマーロウ矢木が出ているだけで楽しかったです。
もうそれだけで80点の合格点です。
右京さんと亀山さんのコンビで、マーロウ矢木さんと絡むというだけで楽しかったです。
できれば矢木さんと右京・亀山コンビがタッグを組んでの事件解決の方が爽快感は得られたと思うのですが、お話の内容とはしては破綻してませんでしたし、矢木さんがやはり切れ者であることもわかりましたし、和製ホームズの頭脳はそれを十分上回っていたというのもわかって、よく出来ていたと思います。
亀山さんのサラリーマン姿も見れましたし。
伊丹さんたちとの再会もよかった。
矢木さんのレイモンド・チャンドラー好きも相変わらずで、ちょいちょいチャンドラー知識を散りばめているのもよかった。
それにしっかりとついていける右京さんも素晴らしい。
まさに、和製シャーロック・ホームズと和製フィリップ・マーロウの共演です。
マーロウのキャラクターも過去作と全く違和感なかったですよね。
光益さんの愛がこもっていたと感じました。
事件そのものはそこまでではなかった
一方で事件そのものはそんなでもなかったかな、という印象がありました。
過去に起こった事件が現代に繋がるというもので、ストーリーがおかしなことになってはいませんでしたが、推理で明かされるよもぎの謎についてはピンをきましたし。
ハーブが入っているかどうかはわかりませんでしたが、よもぎ餅は大きなヒントでしたよね。
その後に出てくるよもぎの窯が出た時に繋がりました。
お父さんが一見怪しそうでしたけど、そこはセーフ。
同時に怪しそうだった息子の啓介もセーフ。
よもぎ屋の若旦那が眠り姫の里紗さんの結婚相手だったわけですが、若旦那はいい人そうなだけに、ロクでもない親父でちょっと可哀想でした。
でもきっと若旦那が200年の老舗を守っていけるんじゃないですかね。
1つだけ気になったのが、矢木さんの帽子に挟まっていた紙切れ。
あれを益子さんが見逃すとはとても思えないんですが。
そんなボンクラ設定じゃないのに。
ホームページ見たら「無愛想ながらも鑑識の腕は確かな職人気質の人物」とありますが。
鑑識でいえば、よもぎの指紋がついた紙切れは当時は無視だったんですかね?
あれで事件解決できたように感じましたが。
ストーリーそのものは大きく破綻はしてませんでしたけど、鑑識の部分では気になりました。
この事件って数日は経っているんですよね?
里紗お嬢様、ずっとあのドレスのままで過ごしていたということも疑問。
肩や背中が開いていて冷えなかったんですかね。
マーロウが「優しくなければ生きていく資格がない」と言って、羽織るものを貸してあげていたのでしょうか(笑)。
今回の相棒
矢木さんの「ハードボイルド定食」を食べてみたいです。
他にも勝手にネーミングしたメニューがありそうですよね。
右京さんと亀山さんにも食べて欲しいです。
あと面白かったのが、右京さんと亀山さんが尾行に失敗した時のこと。
右京さんが尾行の案は亀山さんと指摘して、自分はついていっただけということを言ってましたよね。
負けず嫌いが出ていて楽しかったです。
さらに目立つとも。
それを受けて、亀山さんが目立たないようにサラリーマン風を装ってましたが、見事に亀山オーラがなかったですよね(笑)。
あの髪型とジャケット、服装が大事なんだなとあらためて感じました。
次回マーロウの回がある時には、右京・亀山とマーロウ矢木のタッグで事件解決して欲しいです。
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