2023年11月23日放送の『プレバト才能ランキング』は「俳句・一筆書きアート」の査定でした。
アート系の一筆書きアートは今回2回目ですが、これまでアートで実力を発揮してきたハラミちゃん、山下リオさんが登場です。
俳句では夏井先生に本物と言われてたアインシュタイン河井さんが前回は凡人に終わりました。
そのリベンジです。
俳句の査定ランキング
◆俳句のお題:「コロコロ」
◆査定される人
- 竹財輝之助
- 辰巳琢郎
- YOU
- 山之内すず
- 河井ゆずる(アインシュタイン)
特別永世名人 梅沢富美男
名人5段 皆藤愛子
◆俳句の先生 夏井いつき先生
最下位5位(才能なし)「山之内すず」35点
家族集う
セーターから取る
犬のぬくもり
(お正月に実家に帰って犬と戯れて、帰る時にセーターに付いてる犬の毛を取って「実家に帰ってきた、久しぶりにワンちゃんに会えた」とここから感じる犬のぬくもり、という句)
◆夏井先生の添削後
セーターの毛を
コロコロで取る
しあわせ
コロコロで
犬の毛を取る
お元日
◆夏井先生の添削
冷静に見ると、セーターから取る犬のぬくもりは何なのか?
私は犬を抱いていたのが誰かに犬を抱かれて、犬のぬくもりが取られたと読んだ。
これはおっちゃんの言うように材料が多い。
「お元日」や「お正月」を使えば、「家族集う」はいらない。
季語をもっと大事にしないといけない。
4位(凡人)「辰巳琢郎」40点
重ね着で
コロコロ使う
孫の顔
(コロコロを使わないのでどないしよと思っていたら、孫がコロコロを持ってお母さんのお手伝いを得意げにしていた動画が送られてきた。これしかないと思って詠んだ句)
◆夏井先生の添削後
コロコロを巧みに
重ね着の孫よ
◆夏井先生の添削
重ね着をしているのが孫というのを明確にしたい。
「で」が散文的。
「顔」よりもどんな風に使っているのかを描写をした方が絶対に得。
3位(凡人)「竹財輝之助」65点
コロコロする
寒夜
ルンバ充電中
(いつもルンバが活躍しているが、ルンバが充電できていない時がある。その代わりにコロコロ、という句)
◆夏井先生の添削後
コロコロする
絨毯
ルンバ充電中
◆夏井先生の添削
コロコロが商品名として受け入れられている。
「コロコロする」という動詞も受け入れていい。
意味はわかる句。
季語「寒夜」が強く主役に立っているか?
寒い夜にたまたまルンバが充電中でコロコロをしているというのはもったいない。
季語を「絨毯」にすれば「充電」との韻も出てくる。
この人は筋が良い人。
2位(才能アリ)「YOU」70点
手入れして
畳むセーター
弛む歌
(洋服を季節の変わり目にお手入れして、セーターを畳みながら鼻歌を口ずさんでいる、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
読めばわかる。
「畳む」「弛むの韻については、「たたむ」とひらがなにすると動作が軽くして、「弛む」に重点を置くといい。
1位(才能アリ)「河井ゆずる(アインシュタイン)」71点
初冬のラグ
かの愛犬の
尨毛(むくげ)あり
(実家で20年近く犬を飼っていた。その犬が少し前に亡くなった。冬になってラグを出してきてコロコロを使おうと思ったら、犬の毛が残っていた。その犬の毛を見て、在りし日の愛犬のことを思った、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
相当プレバト観て勉強したんじゃないかと思われる。
上五を字余りにして、中七・下五で調べを取り戻す。
相当勉強している。
五七五の調べにするのに、「初冬のラグ 愛犬の」とすればいいが、なぜ「かの」を入れたのか。
この愛犬は亡くなっているのかも?
そういう読みを引き出すための「かの」。
「初冬」でラグを出して毛を見つける。
そこで今年亡くなったあの犬の毛だとしみじみ思う。
字余りではあるが、この形が自分の心に適っている。
あなただとわかって、やっぱり本物だったのかもしれないと思っている。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「河井ゆずる(アインシュタイン)」71点
2位(才能アリ)「YOU」70点
3位(凡人)「竹財輝之助」65点
4位(凡人)「辰巳琢郎」40点
最下位5位(才能なし)「山之内すず」35点
名人・特待生昇格試験
名人5段「皆藤愛子」1ランク昇格⇒【名人6段】
着膨れた背中
猫の毛
あちこちに
(前を歩いている人の背中を見ていたら、あちこちに猫の毛がついていた。その人の生活を想像して微笑ましいなと思った句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆昇格試験のポイント
「背中」に焦点を当てた効果の是非←?
「背中」がないと仮定し、「着膨れて 猫の毛あちこちに 付けて」とする。
そうなると自分が猫の毛をあちこちに付けているという句になる。
「背中」とあると、第三者の目で誰かの背中を見ている。
それが成功をしている。
出掛ける前に寝っ転がっている背中に猫が乗っていたのかもしれない。
そんな可笑しみもある。
皆藤さんは可笑しみの句も作れるんだなと思った。
特別永世名人 梅沢富美男の締めのお手本
コロコロの
ミシン目ずれている
四温
(私の家はそんなに広くない。リビングが40畳のところに犬が2~3匹いる時もある。コロコロだと思い、コロコロを初めて使ってみた。結構取れたと思ってミシン目で取ろうとしたら、初めてだから切れない。それで「四温」とした、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆「締め」に相応しいか判定⇒お見事!
【相応しいの理由】今日は格の違いを見せつけましたね
今回おっちゃんは初めて見本を見せてくれた。
平場の人たちはコロコロを使う動作ばかりに目が行った。
それだけだと平場。
皆藤さんは使ってないところに目を付けた。
おっちゃんはコロコロという物だけを描写。
「ずれている」という映像だけを切り取って、「四温」の気分に似合っている。
本当、初めてお手本が作れたなと認識している。
今日はおっちゃん素晴らしかった!
一筆書きアートの才能査定ランキング
◆査定される人
- YOU
- 山下リオ
- ハラミちゃん
- 稲田直樹(アインシュタイン)
特待生5級 しずちゃん(南海キャンディーズ)
◆一筆書きアートの先生:YUIHALF先生(ひとふでがきイラストレーター)
◆採点ポイント 30点満点
- 線の運び方:10点
- 描写力:10点
- アイデア:10点
最下位4位(才能なし)「稲田直樹(アインシュタイン)」15点
◆作品タイトル「キリン」
◆採点ポイント
- 線の運び方:6点
- 描写力:4点
- アイデア:5点
- 合計:15点
◆YUIHALF先生のお手本ありました。
◆YUIHALF先生の評価
- 〇:シルエットは上手に描けている。耳と角がバラバラの向きになっているのはすごく良い。
- ×:体の柄が描けていない。
3位(凡人)「山下リオ」24点
◆作品タイトル「自転車」
◆採点ポイント
- 線の運び方:8点
- 描写力:8点
- アイデア:8点
- 合計:24点
◆YUIHALF先生のお手本ありました。
◆YUIHALF先生の評価
- 〇:絵がとてもお上手で何を描いているのかわかる。すごく素敵な作品。
- ×:気が細かく描かれているので、自転車のかき込みももう少しできると思う。
2位(才能アリ)「YOU」25点
◆作品タイトル「人物(浜田雅功)」
◆採点ポイント
- 線の運び方:6点
- 描写力:10点
- アイデア:9点
- 合計:25点
◆お手本なし。
◆YUIHALF先生の評価
- 〇:誰を描いたかわかる。見ただけで浜田さんとわかる。
- ×:どこで始まってどこで終わったかが分かれば良い作品になる。
1位(才能アリ)「ハラミちゃん」30点⇒特待生昇格!
◆作品タイトル「イチゴのショートケーキ」
◆採点ポイント
- 線の運び方:10点
- 描写力:10点
- アイデア:10点
- 合計:30点
◆お手本なし
◆YUIHALF先生の評価
ここまで描ける方がいるとビックリ。
線の運び方がすごく綺麗。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「ハラミちゃん」30点⇒特待生昇格!
2位(才能アリ)「YOU」25点
3位(凡人)「山下リオ」24点
最下位4位(才能なし)「稲田直樹(アインシュタイン)」15点
特待生昇格試験
特待生5級「しずちゃん(南海キャンディーズ)」1ランク昇格!⇒【特待生4級】
◆作品:バスケットボール
◆お手本あり
◆YUIHALF先生の評価
躍動感をどれだけ表現できるかがメインのポイント。
重心・ユニフォームのしわ、今にも動き出しそうなところがうまく表現できている。
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