2024年2月15日放送の『プレバト才能ランキング』は「俳句・一筆書きアート」の査定でした。
今回は久しぶりの一筆書きアート。
しかもメンバーがアート系の達人が3人もいるという激戦の回でした。
俳句は刑事ドラマ出演の俳優の回で、こちらも面白かったです。
最後の梅沢さんの句の時の浜ちゃんのツッコミと梅沢のぼやき、最高でした。
俳句の査定ランキング
◆俳句のお題:「刑事ドラマ」
◆査定される人
- 内藤剛志
- 矢柴俊博
- 紺野まひる
- 大友花恋
- 斎藤司(トレンディエンジェル)
特別永世名人 梅沢富美男
名人7段 森口瑤子
◆俳句の先生 夏井いつき先生
最下位5位(才能なし)「斎藤司(トレンディエンジェル)」38点
冴えかえる
帰宅後妻の
取り調べ
(遅く飲みに行って帰った時、店から出た時にくっと冴えかえる感じ。妻から怒られるんだろうなと我に返るというのを立体的に表現したがドラマ関係ないなとずっと思ってたという句)
◆夏井先生の添削後
冴返る
深夜の帰宅
妻や待つ
◆夏井先生の添削
兼題写真から「取り調べ」という言葉を抽出して、別の場面に発想を飛ばしてみるというやり方はあっていい。
その点に対してはビビる必要はない。
だが「帰宅後妻の取り調べ」の内容が貧しい。
「取り調べ」というから底が浅い句になる。
4位(凡人)「大友花恋」40点
初刑事
手錠震わす
余寒かな
(初めて刑事役をやった時、手錠をつけるシーンがあってすごく緊張してしまった。手が震えてちゃったのが恥ずかしくて、周りの人に「寒いからかな」を誤魔化したのが自分の中で記憶に残っている、という句)
◆夏井先生の添削後
余寒なり
手錠をかける
初シーン
◆夏井先生の添削
「初刑事」なので本当に刑事になった人の句だと思ってしまう。
「震わす」で「余寒」と繋がると、寒いから震えると因果関係が出てしまう。
とてももったいない。
季語を信じるのであれば、「震わす」はいらない。
3位(才能アリ)「紺野まひる」70点
春夕焼
台本ト書き
「ここで泣く」
(私は泣いてるシーンがすごく多い。台本に「ここで泣く、涙」。必ずそこで泣くように気持ちを持っていって。夕日に照らされているのが多いという実体験の句)
◆夏井先生の添削後
春夕焼
ト書き犯人
「ここで泣く」
◆夏井先生の添削
そつなくまとめている。
2位と3位は同じ70点でこちらを3位にしたのは、これは刑事ドラマではなくてもいけちゃう。
テーマ性という上では損をしてしまう。
無理やり刑事ドラマ感を入れるのであれば、「台本ト書き」をどうにかする。
2位(才能アリ)「矢柴俊博」70点
春の雲
血のり右目に
染みており
(やられる役が多く、冒頭から僕の写真貼ってあるみたいな。死んでるシーンを撮っている時って緊迫しているかと思えば、その間はのどやか。ずっと空を見て「ああこんな空だなぁ」と思うが、血のりとか付いていると垂れてくる。その緊迫感とのどかを味わっている不思議な時間、という句)
◆夏井先生の添削後
春の雲
右目に染みてくる
血のり
(刑事ドラマとわかるようにする添削)
撮影のどか
右目に染みてくる
血のり
◆夏井先生の添削
死体役の句も時折見る。
前回死体役の句じゃなかった?(「その通りです」と矢柴さん)
死体役の人とインプットされている。
季語+フレーズの基本形。
惜しいのは語順。
臨場感の作り方の問題。
(添削後)死体の句をやらせたらお見事になってきた!
1位(才能アリ)「内藤剛志」71点
本職に
黙礼される
今年も春
(たぶん日本人で俺しか言えない句。沢口さんとやっているドラマ、25年刑事やってます。交番で目が合うと本当に黙礼される。僕も「頑張ってください」と声をかける。春はルーキーが多い。そういう方が「どうも」と礼をするが、上司ちゃうねんけど、という句)
◆夏井先生の添削後
本職に
黙礼さるる
春やまた
◆夏井先生の添削
この句を読んだ時、どういう風な世界が広がったかというと、この方は退職をした刑事さんと読んだ。
仕事は辞めたが本職の方に黙礼される。
「本職」「黙礼」で警察の空気を読み手が想像。
それがこの句の大事な仕掛け。
もったいないのが「今年も春」という字余り。
(添削後)私、今日は本物の刑事の方が来てるんじゃないかと思ったぐらい。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「内藤剛志」71点
2位(才能アリ)「矢柴俊博」70点
3位(才能アリ)「紺野まひる」70点
4位(凡人)「大友花恋」40点
最下位5位(才能なし)「斎藤司(トレンディエンジェル)」38点
◆◇◆ ◆◇◆
内藤さんの句、面白かったです。
内藤さんでこうなのであれば、右京さんもきっとそうですよね(笑)。
イタミンとかもかな?
名人・特待生昇格試験
名人7段「森口瑤子」1ランク昇格⇒【名人8段】
ロケバスに
積む犯人の
春日傘
(基本的に小道具は小道具さんが用意してくださる。たまに思い入れが強いと自分の私物を持っていって使うことがある。日傘が犯人のキーポイントになる役の時に自分で綺麗な春の日傘を選んでいったことがある。忘れちゃいけないからロケバスに必ず積んで、こんなに綺麗な日傘なのにおどろおどろしく見えてくるという句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆昇格試験のポイント
季語「春日傘」を下五に置いた効果の是非←犯人像が浮き上がってくる
たったこれだけの言葉でよく表現したと褒めたい。
「ロケバス」でドラマの撮影とわかる。
「積む」のあとに「犯人」ときて「春日傘」。
この語順がとても大事。
「春日傘」で犯人がどういう人物なのか暗示しつつ、実はそれがトリックになるのかもしれない。
そういう意味でもこのドラマの中の大事な要素。
最も少ない言葉で最も大きな世界・効果を作る。
これが出来るのが名人!
特別永世名人 梅沢富美男の締めのお手本
張り込みの
あんぱん香る
桜漬け
◆夏井先生の添削後
桜漬け
ほんのり張り込みの
あんぱん
◆「締め」に相応しくない⇒ガッカリ!
【相応しくないの理由】⇒もっとギャップのある展開にできる
いかにも刑事ドラマらしい、小道具としてあんぱんを使うのが悪いわけじゃないんですが、パッと見て刑事ドラマで苦労した皆さんの中には、張り込み・あんぱん・牛乳を考えた方は他にもいらっしゃったとは思う。
そういう意味で、お手本には物足りない。
語順は「桜漬け」から。
(添削後)こうすれば、季語も生きてくる。
まさか張り込みのあんぱんがここで出てくるとは思わなかった。
正直言って今日は森口さんので終わりたかった!
◆◇◆ ◆◇◆
浜ちゃんはこの句がナレーションで読み上げられている時に、清水アナウンサーに「ベタな俳句やな」と言い、清水アナも「あんぱん」と答えているというくだりがありました(笑)。
そして大当たりでしたね!
さすが長年のプレバトMCでウォッチャー。
一筆書きアートの才能査定ランキング
◆査定される人
- 辻元舞
- 小松利昌
- 山下リオ
- くっきー!(野性爆弾)
特待生5級 千原ジュニア
◆一筆書きアートの先生:YUIHALF先生(ひとふでがきイラストレーター)
◆採点ポイント 30点満点
- 線の運び方:10点
- 描写力:10点
- アイデア:10点
最下位4位(凡人)「山下リオ」23点
◆作品タイトル「猫」
◆採点ポイント
- 線の運び方:7点
- 描写力:7点
- アイデア:9点
- 合計:23点
◆お手本あり。
◆YUIHALF先生の評価
- 〇:猫はすごく可愛く描かれている。
- ×:猫と台の繋がりがもったいない。手抜き感がある。
3位(才能アリ)「小松利昌」25点
◆作品タイトル「スノーボード」
今宵は #プレバト‼︎#一筆書きアート 査定でした!遠景の山々と飛び出すスノボの躍動感を目指したのですが….めちゃくちゃ難しかった!!シンプルに見えて奥が深いです。先生の頭の中どうなってんの!
— 小松利昌 (@shokunin777) 2024年2月15日
今までに無い頭の使い方。刺激になりました^_^
練習で描いた一筆書きトトロを置いておきます笑 pic.twitter.com/XxsIvRbmLl
◆採点ポイント
- 線の運び方:9点
- 描写力:8点
- アイデア:8点
- 合計:25点
◆お手本あり。
◆YUIHALF先生の評価
- 〇:厚着をしているとわかるウェアの描写がいい。躍動感がありシルエットが綺麗。
- ×:雪が波に見えてしまう。
2位(才能アリ)「辻元舞」29点
◆作品タイトル「観覧車」
◆採点ポイント
- 線の運び方:10点
- 描写力:10点
- アイデア:9点
- 合計:29点
◆お手本あり。
◆YUIHALF先生の評価
- 〇:観覧車の描写が全体的に正確。ゴンドラの側面を描くことで描くことで観覧車が斜めになっていると分かる。臨場感が出ている。
- ×:観覧車は俯瞰図が多いが、寄りの絵で細かい描写ができる。
1位(才能アリ)「くっきー!(野性爆弾)」30点⇒特待生昇格!
◆作品タイトル「たい焼き」
一筆書きで浜ちゃん入り。
◆採点ポイント
- 線の運び方:10点
- 描写力:10点
- アイデア:10点
- 合計:30点
◆お手本なし
◆YUIHALF先生の評価⇒個性を入れ込める技術力
たい焼きのヒレや鱗の模様も描き込まれているが、その最中で浜田さんの顔を自然と入れ込めているのが本当に凄い。
(浜田さんを入れるのは無理だと思ったが入れてきた、と辻元さん)
特待生昇格でくっきーの一言「今までモデ舞(モデルの辻元舞)に勝ったことないんで(嬉しい)」
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「くっきー!(野性爆弾)」30点⇒特待生昇格!
2位(才能アリ)「辻元舞」29点
3位(才能アリ)「小松利昌」25点
最下位4位(凡人)「山下リオ」23点
◆◇◆ ◆◇◆
辻元さん惜しかった!
そして、くっきーさんの浜ちゃん入りたい焼き最高でした。
特待生昇格試験
特待生5級「千原ジュニア」1ランク昇格!⇒【特待生4級】
◆作品:車
◆お手本あり
◆YUIHALF先生の評価
ヤシの木が並んでいる道を走っているような情景がしっかり浮かぶことと、爽快感が伝わる。
◆◇◆ ◆◇◆
ジュニアさんはさすがですね。
前回のコーヒーの方が好きでしたけど、今回のも爽やかな風を感じるような絵に仕上がっていたと思います。
俳句も凄いですし、密かにプレバトの第二の顔ですよね。(1番は梅沢さんです)
▽他のプレバトもどうぞ▽
①『プレバト!!』11月23日「俳句・一筆書きアート」一筆書きでハラミちゃんまたもや特待生!アインシュタイン河井はやっぱり本物 - 今日も暇です。
②『プレバト!!』9月21日「俳句・一筆書きアート」一筆書きでしずちゃんとジュニアが特待生!ゆうちゃみが令和俳句ギャル - 今日も暇です。