2019年7月11日放送の『プレバト才能ランキング』で、「俳句・消しゴムはんこ」の査定でした。
今回は番組構成でオープニング早々、特待生と名人は昇格だと想像がついてしまったので、安心して観れました(笑)。
ドキドキ感はなかったですけど、キスマイの横尾さんが昇格出来たのがよかったです。
その分、普通の俳句は面白かったです。
まさかの査定降格も出ましたし。
消しゴムはんこはくっきーさんのターン。
どんな奇抜なくっきーワールドを見せてくれるのか、楽しみでした。
特待生も誕生しました。
俳句の査定ランキング
◆俳句のお題:「夏の日光 ハイキング」
◆査定される人
池上季実子さん、田中要次さん、朝夏まなとさん、畠山愛理さん、藤井隆さん
特待生2級 立川志らくさん
名人3段 横尾渉さん(Kis-My-Ft2)
◆俳句の先生 夏井いつき先生
最下位5位(凡人)「藤井隆」45点⇒(才能なし)へ降格
夏探し
頬触れる風
肩をすくめる
(写真を見ると、夏の日光よりも秋を感じた。野山に夏を探している、という句)
◆夏井先生の添削後
夏がゆく
風か野をゆく
頬さやか
◆夏井先生の添削
確認します。「夏探しは何ですか?」⇒藤井さんが「秋の季語」と答える。
秋の涼し気な様子を表現したのであれば、「才能なし」です!
秋を表現したいのであれば、全然アウト!
探しちゃいけない。
夏が過ぎることを表現。
「頬」と「肩」の2つはいらない。場所も書かないと風の涼やかさもわからない。
「頬さやか」で秋の気分になる。
残ったのは「夏」「風」「頬」の3つ。
4位(凡人)「朝夏まなと」55点
夏の朝
せせらぎの音に
光る道
(写真から川が流れているであろうと思った。せせらぎと日の光に道が照らされて、爽やかな感じ。私は名字が朝夏なので、どうしても「夏の朝」という季語を使いたかった、という句)
◆夏井先生の添削後
せせらぎの
音に光れる
夏の朝
◆夏井先生の添削
(名人横尾が「僕ならせせらぎから始める」を受けて)正しい判断。「せせらぎ」から始めると川辺とわかる。
「せせらぎ」で「音」を残すか、「せせらぎ」で「道」を残すか。3つの情報が微妙に被っている。ここの詰めが甘い。
「夏の朝」という季語が気に入った、名字「朝夏」を詠み込んだというのは、わからなかった。わからなかったけどなるほど。
そうしたら「夏の朝」を主役に押し出す。
(完成で)こうすると、せせらぎの音で朝がキラキラと光り出す。夏の朝が主役として一歩前にグッと出る。
3位(凡人)「池上季実子」57点
万緑の
木陰に光る
白樺
(白樺は寒いところにある木。夏の緑の中に白樺が綺麗に光っているのがインパクトがあった、という句)
◆夏井先生の添削後
七月の
樹間に光る
白樺
◆夏井先生の添削
「万緑」は見渡す限りの草木が緑になるかなり広いイメージ。そこに同じ植物系の「木陰」が出てくる。「木陰」は木と葉の下にできるもの。「万緑の木陰」という広い緑に木陰というのが多少の問題がある。
万緑の林の中に白樺がある感じを出すには、「木間」や「樹間」がいい。
主役「万緑」が「白樺」に食われている。これがもったいない。
才能ありを目指すためのアドバイス。同じ植物だから食い合う。映像のない季語に映像を添えるといい。たとえば「七月」。こうすると「七月」が主役になる。
これであれば今日の1位だった。
◆ここがポイント!
内容にふさわしい季語を
2位(凡人)「田中要次」60点
男体山
逆さに映る
夏の湖
(普通に読むと凡人の句。昼と夜に読める。昼読むと男体山が逆さに映る日光の中禅寺湖。夜の場合は、夜の男体山から逆さに映る夏の湖。夜の湖に月が映っている、という句)
◆夏井先生の添削後
夏の湖
逆さに夜の
男体山
◆夏井先生の添削
月のクレーターまでいうのは難しいが、昼から夜に時間が移っていく様の表現ならできる。
「映る」はいらない。この3音を使って昼から夜に光景が変わる映像を作ります。
「夏の湖」から始める。読む人は昼の光景を思い浮かべる。「逆さに」が続く。その後に「夜に」という時間を入れる。
「夏の湖 逆さに」で湖に何かが逆さに映る昼の光景だと思う。「夜に」で「男体山」という固有名詞がどっしり出てくる。
これをやっていたら今日の1位はこの句だった
◆ここがポイント!
2つの読みを込めるのは高度な技
1位(才能アリ)「畠山愛理」70点
せせらぎを
跳ぶシニヨンや
夏の雲
(シニヨンにした髪の女の子が浅い川を楽しそうに渡るイメージを句にした)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
それぞれの言葉がそれぞれの言葉を邪魔しないようにしている。そこを褒めないといけない。
「せせらぎ」で光、また音が聞こえる。
「跳ぶ」という動作。「シニヨン」で人だとわかる。シニヨンがわからなければここで終わりますが…。これは言葉の知識の問題。
「せせらぎ」、人物と出て、「や」でカットが切れる。その瞬間に「夏の雲」という季語が広がる。この広げ方も鮮やか。
「せせらぎ」も「人物」も視線は下。カットが切り替わった瞬間に、視線が上に広がる。
こうすると一句に立体感、遠近感が出る。
俳句の基本をしっかり押さえた確かの句になっている。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「畠山愛理」70点
2位(凡人)「田中要次」60点
3位(凡人)「池上季実子」57点
4位(凡人)「朝夏まなと」55点
最下位5位(凡人)「藤井隆」45点⇒(才能なし)へ降格
藤井さんもアップダウン激しいですよね。
今回凡人だったのに、まさかの「才能なし」へ転落の展開に。。。
てっきり予告での特待生昇格は藤井さんだとばかり思ってました。俳句ではなかったか。
番組としては盛り上がって面白かったです。
特待生昇格試験
特待生2級「立川志らく」1ランク昇格!⇒【特待生1級】
豪雨の登山
これより先は
神の庭
(私の知り合いの体験。私は山なんて登ったことはない。日光にハイキングに行くと油断して登ってしまう場合がある。結構激しい雨が降ったり、山をなめてはいけない。ある程度進むと、パーッと晴れてまるで神様の庭に来た気分だったという話を聞いたことがある。それをそのまま読んだ句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆昇格試験のポイント
中七「これより先は」←下五を生かす伏線
「豪雨の登山」上五の字余り。
山を登っていたら豪雨に遭った。通り雨に違いない。どう展開するかと思うと「これより先は」としか言わない。具体的な映像は全然言わない。普通ならダメ。名人の指摘も間違ってはいない。
しかし、この「これより先は」は伏線として置かれている。いったい何だろうと思わせて「神の庭」。
「神の庭」は決して具体的な描写ではないが、豪雨の登山後に初めて見ることのできるその光景こそが「神の庭」なんですと持ってきた。
登山をかなりやってらっしゃる方かと思ったら、「行ったこともない」と言われ呆然としている。
◆◇◆ ◆◇◆
志らくさんはスランプ脱出ですね。
志らくさんは『プレバト』に出ずっぱりなのでチャンスも多かったと思います。その甲斐あって、スランプもあっさり抜けられました。
そろそろ他の特待生にもスポットを当ててあげてほしいところですが、今は志らくさん押しなのかな?
『プレバト』って出演者の偏りが激しいですよね。そして急に出なくなるという(笑)。たぶん2本撮りなんでしょうけど。
東国原さんやフジモンさんなんて全然見ないですね。あんなに出てたのに。
梅沢さんも出ませんけど、フジモンさんはその比じゃないです。
次回は炎帝戦なので、久しぶりに名人10段が観れそうです。
名人3段「横尾渉(Kis-My-Ft2)」現状維持 1ランク昇格!⇒【名人4段】
ひまわりや
廃線沿いの
ラーメン屋
(廃線の横には定食屋やラーメン屋があるイメージを持っている。そこに昭和、平成を乗り越えて頑張っている姿を見れるかな、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆昇格試験のポイント
「ひまわり」「廃線」「ラーメン屋」3つの取り合わせの是非←対比から生まれる「映像」と「味わい」
「ひまわり」という季語から映像が始まっている。
「や」で強調。季語とは関係のない12音でワンフレーズを作る。基本中の基本にちゃんと立ち戻っている。それを褒めましょう。
「ひまわりや」というと大きな1本のひまわりを思うかもしれない。
「廃線沿い」の「沿い」がいい。長い広い光景に切り替わる。
そしていきなり「ラーメン屋」が出てくる。
ここまで読んだ瞬間に、この線が廃線になってない頃にはこのラーメン屋さんは繁盛していたに違いない。今はどういう状況か一切説明はないが、「廃線沿いのラーメン屋」このフレーズで全部伝わってくる。
ひまわりの明るさと廃線の暗さの対比。ラーメン屋の様子を「廃」の字でイメージができる。
言葉を信じないとここでやめるのは難しい。
◆◇◆ ◆◇◆
横尾さん、おめでとうございます!
「今回昇格しなかったら炎帝戦に呼ばれたら、予選から参加する」という決意で詠んだ句でした。
まさに背水の陣!
これからもキスマイの俳句王として頑張ってください。
消しゴムはんこの才能査定ランキング
◆今回のテーマ:「夏」
◆査定される人
池上季実子さん、田中要次さん、朝夏まなとさん、畠山愛理さん
特待生5級 くっきーさん(野生爆弾)
◆消しゴムはんこの先生:田口奈津子先生
最下位4位(凡人)「畠山愛理」18点
◆作品タイトル「元気に頑張ってます」
保健室の先生へ。
◆田口先生のお手本ありました。
同じハンコでの手直しも凄かったですし、お手本も絶品!
◆田口先生の評価
ひまわりの描写が丁寧。これで完成ですよね?途中じゃないですよね?
余白が多すぎる。たくさん咲いている方がひまわりらしい。
3位(凡人)「朝夏まなと」23点
◆作品タイトル「絶対行こうね!」
家族へ。
◆田口先生のお手本ありました。
いつも通り凄すぎ!ハワイとわかるお手本でした。
◆田口先生の評価
綺麗に彫れていて、押している。すごく綺麗に表現できている。
岩肌がごつごつしたような立体感がない。ワイキキビーチには見えない。
2位(才能アリ)「池上季実子」25点
◆作品タイトル「I miss you」
故・十代目 坂東三津五郎さんへ。
◆田口先生のお手本ありました。
くっきりとした鮮やかなお手本でした。
◆田口先生の評価
とてもドラマチックで吸い込まれそうな感覚になった。
ホタルの光の部分を葉に重ねて押して、ぼんやり光っているのが表現できている。大正解。
インクの付け方に雑さが目立つ。
1位(才能アリ)「田中要次」29点⇒特待生昇格!
◆作品タイトル「虹色 THE NYANKO CLUB」
竹中直人さんへ。
◆お手本なし!
◆田口先生の評価
レベルが高い。特待生でいいと思います。
シンメトリーの背景を手前の主役の猫が崩すという構図がニクイ。この作業ができたらどんな作品でも出来る。
今後の可能性を感じる。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「田中要次」29点⇒特待生昇格!
2位(才能アリ)「池上季実子」25点
3位(凡人)「朝夏まなと」23点
最下位4位(凡人)「畠山愛理」18点
特待生昇格試験
特待生5級「くっきー(野生爆弾)」1ランク昇格!⇒【特待生4級】
◆作品タイトル「蝉喰」
早坂好恵さんへ。
◆田口先生の評価
ドキッとさせるようなデザインがスゴイが、すごく考えられている。
色の付け方のグラデーションが素晴らしい。青い皮膚と黒い輪郭を別々のハンコで作ったことを評価。
毎回虫が出てくるので、次回は違うものを見てみたい。
◆◇◆ ◆◇◆
さすがくーちゃん!
独特な世界観を消しゴムはんこでも見せてくれます。
ニューヨークの個展で、絵が1000万円で売れたんですってね!知らなかったですけど、納得!!
ちなみに早坂好恵さんへ向けての作品で蝉喰いなのは、蝉を食べていたというエピソードがあるそうです。へぇ。
ファンならではのエピソードですね。
『トリニクって何の肉?』とくっきーお父さんがツボだったりします。
ジュニアさんもスゴイし、くっきーさんも台頭してきてますます面白い。そして田中さんも加わりました!
◆◇◆ ◆◇◆
次回は炎帝戦!
久しぶりに名人10段が揃います。
フルポン村上さんが絶好調らしいので、ロンハーのフルボッコを『プレバト』で晴らしてください。
中田喜子さんや鈴木光さんが出ないのがガックリです。
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