2019年11月14日放送の『プレバト才能ランキング』は、「俳句・和食」の査定でした。
和食は「旬和食才能査定」です。久しぶりですね。
ロバートの馬場さんが出ないのが寂しいです。
俳句は「もう出ない!」と言っていたキスマイの二階堂さんが参戦!
22回目の挑戦になります。
そうこなくちゃ!
二階堂さんは良くも悪くもいいオチになっているので、大変でしょうけど頑張って欲しいです。
結果が楽しみ♪
俳句の査定ランキング
◆俳句のお題:「電車から見える紅葉の絶景」
◆査定される人
秋吉久美子さん、升毅さん、小倉優子さん、金澤美穂さん、二階堂高嗣さん(Kis-My-Ft2)
特待生級 柴田理恵さん
名人10段 藤本敏史さん(FUJIWARA)
◆俳句の先生 夏井いつき先生
最下位5位(才能なし)「小倉優子」35点
箱根山
秋雨のぼる
祖母のしわ
(祖母と箱根山に紅葉を見に行った時、あいにくの雨だった。車内は明るく祖母も笑っていた、という句)
◆夏井先生の添削後
祖母の笑む
しわ秋雨の
箱根山
◆夏井先生の添削
「箱根山」から始まり「秋雨」まではいい。
「のぼる」がこの位置にあるのがこの句の1番の判断ミス。「のぼる」と書く必要がない。
祖母の笑顔を表現すべき。
(添削後)こうすれば言いたいことは伝わる。
4位(凡人)「金澤美穂」60点
初紅葉
こいこいきたれ
掌に
(「恋」と「来い」をかけた。中学時代に落ちてくる紅葉を掴むと恋が叶うというジンクスがあった。それを言葉にした、という句)
◆夏井先生の添削後
てのひらに
恋こいきたれ
初紅葉
◆夏井先生の添削
中七のひらがなで表現しているのは1つの工夫。
この意味をすぐに理解してくれる人と、何て書いてあるんだろうと止まる人がいる。それが評価の分かれ目。
意味がすぐにわかり、季語の「初紅葉」が主役になって欲しい。
語順を変えてみる。掌のアップからいく。「手のひら」のアップから最後「初紅葉」も乗っかる。
作者がこんな可愛いお嬢さんだとなおさら良い句に思えてくる。
◆ここがポイント!
漢字とひらがな:おなじ読みでも漢字とひらがなでは読み手に与える印象が変わる。「こい」→「恋」、「掌」→「手のひら」
3位(凡人)「升毅」68点
途轍もなし
天狗の仕業
秋燃ゆる
(叡山電鉄のこの景色はずいぶん経験している。情景がすごくわかりやすかった。貴船あたりで止まる。その先は鞍馬。これは絶対天狗の仕業にしよう。「途轍もなし」にした瞬間イケると思った、という句)
◆夏井先生の添削後
途轍もなき
天狗の仕業
秋燃ゆる
◆夏井先生の添削
もったいないこと限りなし!(フジモンの指摘通り)三段切れになっている。
印象の強い言葉が入って、最後季語の「秋燃ゆる」。これもかなりオーバーアクションな季語の使い方。すごく難しいがバランスとってやっている。そこは褒める!よく頑張った!
たった一文字で三段切れは回避できる。「途轍もなき」で繋げるだけ。
これなら「才能アリ」だった。
◆◇◆ ◆◇◆
カッコいい感じのする俳句でした。
見た目も読んだ後もインパクトがあります。
あと2点の壁は大きかった。
2位(才能アリ)「二階堂高嗣(Kis-My-Ft2)」70点
竹林に
華やぐ心
神の旅
(10代の頃、京都に遊びに行って初めて竹林を見た。「神の旅」が季語。実際出雲大社で男女が縁を結ぶというのがあり、竹林にカップルがたくさんいた。男女の縁を結ぶ季語を探していたら「神の旅」があった、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
「神の旅」という季語をよく勉強した。
これがあなたの句だなんて、そっちにびっくり!
竹林の光景から出てくる。「華やぐ心」は下手に使うとイメージだけで終わる。一句の中にきちんと定着させるのは、とても難しい。
最後に「神の旅」。
神様たちが日本中から出雲に集う。その風を感じながら出雲の竹林の近くまで降りていく。これから日本中の男女の縁を結ぶんだという神様の華やぐ心が一緒に書いているように思える。
この句の勝因は、季語「神の旅」を下五に置けたこと。これがあっぱれ!
作者はこの人ということに驚くしかない。偉かった!よく勉強した!
◆◇◆ ◆◇◆
2位の発表後、二階堂さんが「浜ちゃ~ん♪」と抱きついたのが可愛かったです。
パパと息子みたいですね。
22回の挑戦で、2回目の「才能アリ」でした。
今回1位取れなければ、本当に俳句に出ないと言っていたので、よかったよかった!
二階堂さんは、俳句の「華」!
さらなる下克上、頑張って欲しい。
1位(才能アリ)「秋吉久美子」72点
秋の蝶
1グラム足す
風の重さ
(蝶々は沖縄では亡くなった人の魂を表す。豪華な色づいた山の装いの中で、秋に向かっていく蝶々の命の軽さ、虚しさに対するレクイエムにした句)
◆夏井先生の添削後
秋蝶撓う(しなう)
風のおもさの
1グラム
◆夏井先生の添削
この句は詩として非常に豊かな感性を持っている。そういうところを強く褒めないといけない。
「風」、明確には書いていないが蝶の命に重さがあるのではないか、と全部読んだ時にそれがちゃんと伝わる。
本当は量れるものではないのに、あえて「1グラム」と具体的に書く。
詩を醸し出す時の1つのやり方。
読んだ時に詩のような物をお書きになる人かもしれない、と思った。
気になるのは「足す」の動詞。今回は「1グラム」の状態を説明している。この2音だけがもったいない。
才能のありそうな方なので、俳句としてアドバイスをする。
どちらから始めてもいいが、「風」から始めると素敵になる。
(添削後)こうすれば、俳句の調べを確保しつつ、詩の感性が書ける。
この句を書ける人はすぐに上手になる。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「秋吉久美子」72点
2位(才能アリ)「二階堂高嗣(Kis-My-Ft2)」70点
3位(凡人)「升毅」68点
4位(凡人)「金澤美穂」60点
最下位5位(才能なし)「小倉優子」35点
◆◇◆ ◆◇◆
秋吉さんって女優としてはもちろん素晴らしい方ですけど、多才なイメージです。
いくつになっても綺麗な上、俳句も独特な世界観があっていいですね。
ビッグマウスな感じも悪くないです(笑)。
また出て欲しいなぁ。
浜ちゃん、大変だろうけどw
でも、意外とやりやすいのかも。しっかりツッコんでても特に違和感ないし。
特待生昇格試験
特待生2級「柴田理恵」現状維持
高僧も
無明の吾もまた
紅葉愛で
(目の前にある紅葉は今だけでなく昔からある。比叡山は最澄が開山なされ、その高僧の皆さんも見てた。「無明の吾」は凡夫の自分も一緒の紅葉を愛でている、という句)
◆夏井先生の添削後
高僧も
無明の吾も
紅葉に座す
◆昇格試験のポイント
「愛で」の是非←言い過ぎ
言おうとしていることが悪いのではない。
徳の高いお坊さんも無明の無知な私も同じように紅葉を愛でる心を持って、同じ時間と空間にいる。そこはとても良い。
惜しいのが言い過ぎ。2ヵ所ある。「もまた」と「愛で」。「愛で」の方が大きく障っている。
愛でていると自分の心の状態を書くのではなく、そこに「高僧」と「私」がいると書くだけ。
愛でている、悲しんでいる、何も考えていない、ということはあえて書かない。
下五を字余りで少しどっしりとさせる。これでゆっくり時間が動いていく。
「座す」と言い切るところで、「静けさ」が広がっていく。
そうすると、季語の「紅葉」がゆっくりと空間を満たす。
◆◇◆ ◆◇◆
柴田さん、久しぶりですね。
舞台とか本業がお忙しいのでしょうか。
『プレバト』は出演者に偏りが激しいので、割りを食っている感がありますけど、次回も楽しみにしています。
永世名人への道
永世名人への道【星1】「藤本敏史(FUJIWARA)」⇒1つ後退!【星0】
紅葉見に行く
トロリーに
乗り換えて
(親に連れられて京都の紅葉を見に行ったという記憶が微かに残っている。トロリー電車に乗り換えて紅葉を見に行ったというのだけ覚えている。その思い出をシンプルに俳句にした、という句)
◆夏井先生の添削後
トロリーに
乗り換え母と
紅葉山
トロリーに
乗り換え5分
紅葉山
◆昇格試験のポイント
「見に行く」の是非←10段なのに言葉のムダ遣い
良いところはもちろんある。
「トロリー」だけで非常に懐かしい光景が浮かぶ。空気感、時代の気分が出てくる。
「紅葉」という季語が一緒にあるだけで、十分光景が見えてくる。
「乗り換え」は悪くない。状況がこれだけでわかる。
ところが全体を見ると、「見に行く」「乗り換え」と動詞が無駄に多い。
どっちかにすると「乗り換え」は得がある。
「トロリー」から始める。
「母と」を入れると1人ではなく、母が見えてくる。
「5分」を入れたら、時間が見えてくる。
俳句における3音を馬鹿にしてはいけない。
まだまだやれる、10段なんですから!
◆◇◆ ◆◇◆
フジモンさん残念!
でも、フジモンさんらしさがもっと出ている句が見たいです。
あの天真爛漫な感じはフジモンさんならでは、ですから。
和食才能査定ランキング
◆今回のテーマ:ダシから作る旬和食
◆査定される人
秋吉久美子さん、泉谷しげるさん、小倉優子さん、金澤美穂さん
◆和食の先生 佐々木浩先生(祇園さゝ木)
最下位4位(凡人)「金澤美穂」
◆『芝海老の茶碗蒸し』
ダシ:昆布、かつお節
◆佐々木先生の評価
具材の種類が多いのに、ダシに深みがない。
茶碗蒸しは蒸している間に、具のダシが出てきて一体感が出る。具材の量が少なく、ダシが卵に入らなかった。
◆プロの技
具材の量を増やし、大きく切る。
こうすれば卵にすべてダシが入り、一体感のある茶碗蒸しになる。
3位((凡人)「小倉優子」
◆『鮭のしんじょう』
ダシ:昆布、かつお節
◆しんじょうの作り方
- 鮭、はんぺんを適当な大きさに切る。
- フードプロセッサーに、鮭、はんぺん、卵白、塩、お酒、片栗粉、生姜汁を入れて攪拌。
- 食感を出すため、上記に細かく刻んだレンコンを入れる。
◆佐々木先生の評価
昆布を水につけ数時間から一晩寝かせる。こうすると雑味が少なくなる。
すごくいいダシの調理法。
鰹はある程度利いている。もうちょっと昆布を利かせたらよかった。そのバランスが欠けている。
鮭の味に昆布の旨味が負け、バランスが崩れた。
◆プロの技
鮭しんじょうの場合、昆布(日高昆布)は倍使う。その際に昆布にハサミで切れ目を入れる。
椀ものでは使う食材によって、昆布の分量を変える。
2位(才能アリ)「泉谷しげる」
◆『ぶり大根』
ダシ:昆布、かつお節
◆佐々木先生の評価
ダシが美味しい。甘み、塩味、辛味のバランスがすごく保たれている。
クリーンなダシに仕上がっている。
飲めるダシ。
調味料の割合も良い。
ぶりの炊いた時のパサつきが全面に出てしまっていて、ダシが絡んでいない。煮汁が染み込んでいない。
◆プロの技
ぶりはフライパンで事前に焼いておく。両面焼くことで旨味や水分を閉じ込める。
そうすれば10分煮てもパサつかず、ダシが染み込む。
1位(才能アリ)「秋吉久美子」
◆『大根と鶏のみぞれあんかけ』
ダシ:昆布、干し椎茸
◆佐々木先生の評価
調和のとれたバランスの良いダシ。
昆布、干し椎茸、エビ、ミンチ。どれもが勝っているのではなく、全てが共存している。
鶏肉のミンチの油脂が鍵。油脂が入るとコクが出る。素晴らしいダシになっている。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「秋吉久美子」
2位(才能アリ)「泉谷しげる」
3位((凡人)「小倉優子」
最下位4位(凡人)「金澤美穂」
◆◇◆ ◆◇◆
料理系は食べたくなります!
めちゃくちゃ美味しそうでした。
秋吉さんは俳句と和食でW1位!おめでとうございます!
いつまでもお美しく、ビッグマウスでもどこか可愛らしい。
奔放的なのに料理上手って、絵に描いたようなカッコ良さ。
俳句も独特の世界観がありますし、凄い方ですよね。
浜ちゃんが和食のワンツーが「うるさい人らがワンツー取りましたよ」とツッコんでいたのが最高でした(笑)。
うるさいけど絵になりますよね。
泉谷さんのぶり大根もめちゃくちゃ美味しそうでしたし、料理イベントも開催しているんですってね。
楽しそう。
馬場さんも出て欲しかった…。
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