2020年2月20日放送の『プレバト才能ランキング』は「俳句・テディベア」の査定でした。
今回は「テディベア」の査定がありました。
手芸が得意な芸能人が参戦ですけど、格闘家の那須川天心さんが参戦!
那須川さんって手芸がお好きなんですね!全然知らなかったです。
手芸の得意な光浦さんも出てましたけど、俳句にも出て欲しかったです。
俳句では、予告で梅沢さんが歓喜の場面がありましたけど、また「釣り」なのか本当なのか…。
プレバトは両方の場合があるので、どっちともあり得ます。
ドキドキしながらの視聴。
俳句の査定ランキング
◆俳句のお題:「天気予報」
◆査定される人
徳光和夫さん、高橋真麻さん、平井理央さん、蓬莱大介さん、川島明さん(麒麟)
特待生3級 皆藤愛子さん
名人10段 梅沢富美男さん
◆俳句の先生 夏井いつき先生
最下位5位(才能なし)「川島明(麒麟)」35点
乾くピザ
越しの列島
春炬燵
(みんなで部屋で飲んでる。ピザとか食べたり。知らない間に寝ちゃって。起きたら誰かが残したピザ。それ越しに朝の天気予報をやっている、という句)
◆夏井先生の添削後
ピザ乾く春炬燵
テレビは
天気予報
◆夏井先生の添削
写真を見てない人に字面だけを見せると、10人中9人ぐらいの人は「越しの列島」でわからなくなる。
そういうところで問題は大いにある。
ただ目の付け所が面白い。発想が面白い。
私が気に入ったのは、実はこの句!
あの写真で、乾いたピザ、そして春炬燵。この2つの言葉を取り合わせる。しかもリアリティーがある。これを見つけるというのは、非常に面白い。
この句は1番気に入っているといえば、気に入っている!
ただ「越しの列島」は伝わらない。無理だよ、アンタ!「これでわかれ」って方が無理。
「テレビは 天気予報」と書くしかない。じゃないとわからない。
重ねて言いますが、この句を書こうとした意志・センス、これは将来性のある才能なしです!
◆◇◆ ◆◇◆
最下位なのに発想力を褒められた川島さん。
最後に浜ちゃんに感想を求められると「こんなに気持ちの良い最下位があるんですね」と言ってました。
川島さん、「ミスター凡人」から脱したのが「才能なし」でしたけど、いつかは「才能アリ」を目指してください!
4位(才能なし)「高橋真麻」37点
予報みて
傘渡す手は
あたたかく
(日常の朝、天気予報を見てたら今日も寒くて雨が降ってますよと言われたので、主人に傘もっていきなさいと言って渡した。寒いけど手は温かい。そこで夫婦の温もりを感じる、という句)
◆夏井先生の添削後
傘渡せば
夫(つま)の手ぬくし
春の雨
◆夏井先生の添削
問題点は2つある。
1つ目は、「あたたかく」。季語としては「あたたか」がある。気温が春になって暖かさを感じること。
手を触って温かいというのは、気温とは関係ない。体温。
季語が本来の意味で使われていないというのが問題。
2つ目は、傘を渡した人の手が温かいのか、どっちの手が温かいのか。これも問題。
「予報みて」は説明くさいので省く。
最後に季語を入れる。
(いつも才能なしだという真麻さんが上に行くには?)思いつくことがあまりにも普通。
3位(凡人)「徳光和夫」50点
晴れマーク
春は名のみの
風寒し
(僕たちは生放送でこういう言葉を使うんですけど、「春は名のみの風の寒さです」みたいに。そっちに頼っちゃったということで自分としては満足はいってない。もうちょっとひめんなきゃいけなかったかな、という句)
◆夏井先生の添削後
春は名のみの
風のつめたき
晴れマーク
◆夏井先生の添削
季語が2つある。春の季語「春」と冬の季語「寒し」。バランスの問題。
「寒し」で終わるとこちらの比重が強くなる。「春」が主役になって欲しい。
「春は名のみの」をわざと上五に字余りで置いて、「寒し」の比重を弱くする。
そうするとちょっとよくなる。
「寒し」はちょっと強いので、「つめたき」にするといい。
こうすると「春」の比重をあげておいて、「晴れマーク」が受け止める。
普通の発想でも、作品として読みやすくなる。
◆ここがポイント!
季語のバランス:本来は一句には季語が1つ。2つ以上の季重なりになってしまう場合は、メインの季語がより強調されるように、語順を変えたり、与える印象が強い季語、弱い季語を選ぶなどバランスを取る事が重要。
2位(凡人)「蓬莱大介」67点
春の雲
犬から魚へ
たった3分
(春の雲は綿雲。上空の強い風に流されると、犬の形に見えるんですが、たった3分すると魚の形にみえてくる。春たった3分空を見上げると、綿雲がそういう風に形を変えていく、という句)
◆夏井先生の添削後
犬から魚へ
たった3分
春の雲
◆夏井先生の添削
雲がいろんな形になるという発想はいくらでもある。
根っこは凡人。
何がいいって、「たった3分」が楽しい。
実際に見ている人じゃないとこんな言葉は出て来ない。
「犬から魚へ」は字余りなので、頭に持ってくる。
「たった3分」も7音。これも座りが悪い。
語順を変えるだけ。こうすると謎かけの発想が活きてくる。
(添削後)こうしていれば才能アリだった。
1位(才能アリ)「平井理央」70点
花曇り
今日は降るよと
祖母の声
(同居していた祖母が「傘持って行った方がいいよ」と言ってくれて、傘をもっていって助かったことが何度もあった。その的中率が高かったことを思い出した、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
経験を素直に書いていることを1番褒めたい。
「祖母の声」と最後収めたことも良い。「言う」だと「今日は降るよ」ですでにわかること。「声」にしたことで声がちゃんと聞こえてくる。
勉強した結果の句。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「平井理央」70点
2位(凡人)「蓬莱大介」67点
3位(凡人)「徳光和夫」50点
4位(才能なし)「高橋真麻」37点
最下位5位(才能なし)「川島明(麒麟)」35点
特待生昇格試験
特待生3級「皆藤愛子」現状維持
風光る
天気原稿
靡く音
(朝の情報番組のお天気コーナーをしていた時のことを思い出した。春の気持ちの良い風が吹いてきて、両手で天気原稿を持っているが風で靡くのを押さえながら読んでいる様子、という句)
◆夏井先生の添削後
天気原稿
はためく
風光る朝を
◆昇格試験のポイント
下五「靡く」の是非←靡くよりふさわしい言葉がある
問題はこの「靡く」だけ。
おっちゃんが指摘したとおり、「靡く」は「風に揺らくよう」という意味。
最後「音」があるので疑った。
「靡く」で「音」がするかな?
じゃあどうするか。
この句は天気原稿の手元から攻めるのも一手。
「音」と書かなくてもわかるのは「はためく」。
「朝を」で朝の中継となる。
永世名人への道
永世名人への道【星3】「梅沢富美男」1つ前進⇒【星4】
花粉来て
獺(おそ)の祭りのごと
ちり紙
(うちのマネージャーの山崎が花粉症。鼻をかんではちり紙を置いてある。「 獺(おそ)の祭り」は季語。これはカワウソが獲った魚を岩の上に並べておく習性がある。それを見ていた人がご先祖様にお供え物をしているようなイメージ。ここが玄人!村上と違うのはここなんだ!これが永世名人になる人の句だ!)
◆夏井先生のアレンジ
花粉万来
獺(おそ)の祭りのごと
ちり紙
◆昇格試験のポイント
中七「獺(おそ)の祭りのごと」という比喩の是非←玄人の工夫が2つもある
本当にこれは玄人の句ですね。
「獺(おそ)の祭り」は全体が季語なので使い勝手が難しい。
それをどう使いこなしているか。ここが問題。
「獺(おそ)の祭りのごと」という季語を「ごと」で比喩として使っている。
季語を比喩に使うと季語の力が弱まるので、上級者向け。
「花粉が来る」「花粉症」は現在の歳時記に季語として載っていない。やがて次の時代には季語になるんじゃないか。
現在ある古いマニアックな季語を比喩に使って、次の時代に季語になるかもしれない言葉を実際光景として置いて、新旧の季語を生かしている。
「花粉来て」は俗な現状。そこに「獺(おそ)の祭り」という非常に学問的な教養のある言葉を持ってきて、最後に「ちり紙」でもう1回俗に落とす。
俗と雅・教養を交互に入れながら、最後俗に着地する。
このバランスが見事!
さらに千客万来という「万来」を使うとより粋だった。
「花粉万来」だったら、今日は2ランクアップもあった。
◆◇◆ ◆◇◆
梅沢さんが「2ランクアップ」に反応して、「もう永世名人になっちゃってたんだよね♪」と嬉しそうでした。
あと1ランクアップが大変です。
長そう(笑)。
テディベアの才能査定ランキング
◆査定される人
那須川天心さん、光浦靖子さん、はるな愛さん、中山エミリさん
特待生3級 皆藤愛子さん
名人10段 梅沢富美男さん
◆テディベアの先生 吉川照美先生(テディベアアーティスト)
◆採点
- デザイン:10点
- 綿の詰め方・生地の縫い方:10点
- オリジナリティー:10点
- 合計:30点
最下位4位(凡人)「那須川天心」20点
◆作品名『れんた』
◆採点
- デザイン:7点
- 綿の詰め方・生地の縫い方:4点
- オリジナリティー:9点
- 合計:20点
◆お手本あり
◆吉川先生の評価
綿詰めすぎ。筋肉隆々という感じ。
両手・両足が後から付けたみたい。
3位(凡人)「はるな愛」21点
◆作品名『ゆたか君』
◆採点
- デザイン:7点
- 綿の詰め方・生地の縫い方:7点
- オリジナリティー:7点
- 合計:21点
◆お手本あり
◆吉川先生の評価
グレーのモヘアに合わせて、赤のチェックが映えてて、可愛い感じの作品。
でも普通な感じ。
蝶ネクタイを外したら、胴体だけがすごく小さく見える。可愛らしさが出ていない。
お腹がもっと出ていたら、もう少しバランスがよくなる。
顔に綿を詰める時に、目が埋まるようにしないと愛らしくならない。
2位(才能アリ)「中山エミリ」27点
◆作品名『モモ子ちゃん』
◆採点
- デザイン:9点
- 綿の詰め方・生地の縫い方:9点
- オリジナリティー:9点
- 合計:27点
◆吉川先生の評価
オーダーが入っちゃうくらいの作品。
それぐらい可愛いと思う。
毛並み方向がちゃんと取れている。正しい毛並みで作品が生きるか決まる。
鼻から口の刺繍がわかりづらい。表情を作るうえで大切。
口元の長すぎる毛をカットするといい。
1位(才能アリ)「光浦靖子」28点
◆作品名『笹野熊夫』
◆採点
- デザイン:9点
- 綿の詰め方・生地の縫い方:9点
- オリジナリティー:10点
- 合計:28点
◆手直しあり
◆吉川先生の評価
全体のバランスが良い。シュッと立ってるシルエットがいい。
鼻は長いがおかしくない。
この子はこれで良いです。
縫い方と綿の詰め方も完璧。
テディベアアーティストとして、やってください。お願いします。
日本テディベア協会待ってます!
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「光浦靖子」28点
2位(才能アリ)「中山エミリ」27点
3位(凡人)「はるな愛」21点
最下位4位(凡人)「那須川天心」20点
◆◇◆ ◆◇◆
『プレバト』の浜ちゃんテディベア。
— にゃん吉 (@himajinnyan) February 20, 2020
テディベアアーティストの吉川照美先生の作品。#プレバト #ダウンタウン pic.twitter.com/mTMuEwtbZV
吉川先生が浜ちゃんモデルのテディベアを作ってました。
カワイイ!
今後『プレバト』に飾るらしいですけど、ダウンタウンで見たかったー!
松ちゃんのテディベアってどんな感じになるかな?
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