2021年6月17日放送の『プレバト才能ランキング』は「俳句・水彩画」の査定でした。
今回の水彩画は凄かったです!
全員「才能アリ」というスペシャルデーでした。
そして、特待生も2人誕生!
田中道子さんの昇格試験が凄かったです。
「光の道子」から「形の道子」へ!
俳句も面白かったです。
ティモンディ高岸さんがハイテンションポジティブ全開で大笑い。
俳句の査定ランキング
◆俳句のお題:「折り畳み傘」
◆査定される人
- 村上弘明
- 神田愛花
- 中川大輔
- 宮田俊哉(Kis-My-Ft2)
- 高岸宏行(ティモンディ)
永世名人 梅沢富美男
特待生2級 森口瑤子
◆俳句の先生 夏井いつき先生
最下位5位(才能なし)「中川大輔」25点
夏の雨
凌ぐ如意棒
ふりまわす
(小学生の頃。登校時は雨が降っていたので折りたたみ傘。下校時は止んでいたので折りたたみ傘を伸ばして、如意棒のように振り回して遊んでいた、という句)
◆夏井先生の添削後
如意棒のごと
傘を振る
夏の雨
◆夏井先生の添削
あの兼題写真を私たちは見ているから、如意棒らしきものは傘かなと優しく想像はしてあげる。
俳句は文字がすべての勝負。
読んだ人は絶対孫悟空だと思う。
如意棒が比喩なのであれば、比喩だとわかるように書かないと通じない。
「如意棒のごと」とすれば万人に比喩だとわかる。
「傘」を振るのだから「傘」と書く。
あなたの言いたいことに寄せたが、寄せるのに疲れた。
4位(才能なし)「村上弘明」37点
雲の峰
写生する手に
筆と傘
(入道雲は自然が織りなすダイナミズム。下界では人々が日常の暮らし。平和な日常を写生に投影。その対比を描いた、という句)
◆夏井先生の添削後
雲の峰
写生す傍らに
雨傘
◆夏井先生の添削
雲の峰は入道雲のこと。
この段階で「筆」と「傘」を持っている。用心深すぎる。
「写生す」の後はいらない。
(添削後)こうすればひとまず言いたいことは17音の中に入ってはいきます。
入ってはいくが、写生しているわけだからそんな心配せずに、スケッチに専念すべき!
3位(凡人)「神田愛花」40点
NEWの傘
「カワイイ!」欲しい
梅雨カモン!!
(去年カワイイ傘を見つけて梅雨前に購入した。友達にカワイイって言って欲しいがために、久しぶりに早く梅雨来てと思った、という句)
◆夏井先生の添削後
NEWの傘
「カワイイ!」欲しい
梅雨COME ON!!
◆夏井先生の添削
俳句の世界にやってはいけないことはない。
これがダメということではない。
やってはいいが、やる以上は効果的に使うことは必要。
このままだと目がチカチカする。
「NEW」と「カモン」を合わせる。
整えたところでめちゃくちゃ普通でつまんない句。
2位(凡人)「宮田俊哉(Kis-My-Ft2)」55点
戻り梅雨
軒先の粒
犬吠える
(梅雨が明けて散歩に行きたい犬が戻り梅雨でまた雨が降ってきて、散歩に行けない犬が雨に向かって吠えている、という句)
◆夏井先生の添削後
犬吠える
梅雨の戻りの
軒しずく
◆夏井先生の添削
凡人であるという事実だけ。
三段切れになっているのが1つ。
「軒先の粒」がちょっと無理やりな感じ。
もっと滑らかに表現すればいい。
こういう場合、どの映像から始めるかがとても大事になってくる。
これであれば、犬が吠えるところからでしょう。
そこからお話が動き出す。
これは凡人中の凡人でした!
1位(才能アリ)「高岸宏行(ティモンディ)」70点⇒減点で(凡人)!
夏の朝
丸太をもっては
おろしては
(高校時代雨が降ると、雨天練習場で1日練習。そこでは練習メニューが限られる。ランニングのメニューが多くなる。丸太を持って1番キツイ練習を1日やる。それをみんな一丸となって乗り越えた実体験。僕の思い出、という句)
◆夏井先生の添削後
夏の朝
丸太かついで
ランニング
◆夏井先生の添削
確認します!
夏の朝に切り出した丸太を運んだり下ろしたりする労働の句ではない?⇒「違います!済美野球部名物丸太ランです!」と高岸の返答。
済美高校の校訓を知っている。「やればできる」
でも、労働の詩だと思って70点つけた。
あなたの言ったことであれば、減点するしかありません!⇒「どうぞご自由に!」と高岸。「みんなのためですから!」⇒浜ちゃんに「抵抗せぇ(笑)」とツッコまれると、「僕のことはどうでもいい。俳句の上達のため視聴者は待っている!」
(「先生、凡人でいいですね」と浜ちゃん)凡人以外の何者でもない!
良い句だったのにね。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「高岸宏行(ティモンディ)」70点⇒減点で(凡人)!
2位(凡人)「宮田俊哉(Kis-My-Ft2)」55点
3位(凡人)「神田愛花」40点
4位(才能なし)「村上弘明」37点
最下位5位(才能なし)「中川大輔」25点
名人・特待生昇格試験
特待生2級「森口瑤子」1ランク昇格!⇒【特待生1級】
ジェラシーを
折ってたたんで
白日傘
(人を羨ましいと思うジェラシーって厄介。自分の中の黒いものを折って畳んで小さくして。白日傘って貴婦人とか純潔なイメージがあるので、そこにしまい込んだ、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆昇格試験のポイント
下五「白」を入れたことの是非←対比が巧い!
「ジェラシー」のような重い感情を一句に詠み込んだ上で季語を主役にするのは本当に難しい。
上手く言葉をコントロールしながら、映像に持っていった。
これは褒めたい。
「ジェラシー」は折ってたたんだりできない。これも俳句の発想法の1つ。
ちゃんと学んでらっしゃる。
折ってという激しさと、たたんでで静けさを感じさせるような展開。
そのあとに「日傘」という映像・季語を持ってくる。巧いやり方。
「白」というのは印象が非常に鮮明。
「ジェラシー」というドス黒いイメージ。
心理的な対比を狙っている。
それを破綻せずに綺麗に収めている。
この人の今伸びている力は目覚ましいものがある!
永世名人 富美男のお手本
◆50句までの現在の状況:32句(残り18句)
子の傘に
透ける窓あり
青蛙
(私の家のすぐ近くに小学校がある。お子さんたちの行き来をよく見る。ビックリしたのが今の傘には透明な窓がある。好奇心旺盛なお子さんは透明な窓から青蛙を見ている、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆掲載の判定⇒掲載決定!
【掲載決定の理由】伏線がはれている!
これは良いところに目を付けたなと、そこをまず褒めたい。
「子の傘に透ける窓あり」で特徴のある今時の子供の傘を映像として書けている。
非常にコンパクトに書いているが、確かな表現。
「あり」はこのまま投げ出してしまうと、一見説明的な匂いがしてしまう。
今回はそれが伏線になっており、「青蛙」という季語が飛び出してくるかのように生き生きと出てくる。
透ける窓から青蛙を今見つけたんじゃないか?
おっちゃんの思い通りの展開に、読み手を引っ張ってくる。
その後の子供と蛙のことなどいろいろ想像できる感じがする。
こういうのが確かな俳句!
◆50句までの現在の状況:33句(残り17句)
- 1月の成績:2勝1敗(掲載:1/7・1/28、ボツ:1/21)
- 2月の成績:1勝1敗(掲載:2/4、ボツ:2/11)
- 3月の成績:1勝1敗(掲載:3/4、ボツ:3/18)
- 4月の成績:1勝3敗(掲載:4/29、ボツ:4/8、4/15、4/22)
- 5月の成績:1勝2敗(掲載:5/20、ボツ:5/6、5/13)
- 6月の成績:1勝1敗(掲載:6/17、ボツ:6/10)
水彩画の査定ランキング
◆査定される人
- 村上弘明
- 神田愛花
- 中川大輔
- 前田裕太(ティモンディ)
特待生2級 田中道子
◆採点
- 切り取り方:10点
- 正しい描写:10点
- 明暗:10点
- 合計:30点
◆水彩画の先生 野村重存先生
最下位4位(才能アリ)「村上弘明」25点
◆作品名:電波塔 昭和の佇まい
東京タワー
◆採点
- 切り取り方:9点
- 正しい描写:7点
- 明暗:9点
- 合計:25点
◆先生のお手本ありました
◆野村先生の評価
これ頑張ったんじゃないですかね。
頑張って丁寧に描いている。
薄く描かれた空がいい。
濃く描くと遠く抜けていく感じが損なわれる。
水彩画らしい明るさが残っていて、とても良い。
惜しいのは該当が垂直に描かれているのに、東京タワーとビルが曲がって見える。
3位(才能アリ)「神田愛花」26点
◆作品名:想いを乗せて
羽田空港 国際線ターミナル
◆採点
- 切り取り方:10点
- 正しい描写:8点
- 明暗:8点
- 合計:26点
◆先生のお手本ありました
◆野村先生の評価
新しいパターンだな。新しいパターンだけど、これカッコイイね。
大胆にやったけど上手くやった。
僕らでもちょっと躊躇する。空失敗したらどうしよう。
空は水彩絵の具のにじみ、淡さを生かして上手く描いている。
飛行機のワンポイントが効いている。
これから大空に向かって飛んでいくという物語を感じる。
2位(才能アリ)「前田裕太(ティモンディ)」点⇒特待生昇格
◆作品名:特等席と一冊の出会い
東京・高円寺 カフェ併設の書店
◆採点
- 切り取り方:10点
- 正しい描写:9点
- 明暗:10点
- 合計:29点
◆お手本なし
◆野村先生の評価
これは絶対描いている人でしょ。
水彩絵の具のにじませ方、ちょっとしたもの。
座布団の陰影が自然に濃くするにじみの技法。
奥行きを感じさせる色使い。
ポイントを押さえただけではなく、絵として楽しい・明るい。
特待生でいいと思います!
(実は前田は絵を習っていないと伝えると)マジか!…これはもうやっている人ですね。描いてますね。
1位(才能アリ)「中川大輔」30点⇒特待生昇格
◆作品名:元気いっぱいの緑
玉川上水緑道(東京都小平市)
◆採点
- 切り取り方:10点
- 正しい描写:10点
- 明暗:10点
- 合計:30点
◆お手本なし
◆野村先生の評価
(一目見て)特待生ですね。それ以下はないです!
ちょっと今ゾワゾワっと来た。
構図良し、形も正確、完璧!
葉っぱが上手。木は一番みなさん苦労する。1番難しい。
木・森・草を今までこんなに描き分けた人いない。特待生の中でも。
空、石垣も上手に描けている。
これは他に何を描いても上手!
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「中川大輔」30点⇒特待生昇格
2位(才能アリ)「前田裕太(ティモンディ)」点⇒特待生昇格
3位(才能アリ)「神田愛花」26点
最下位4位(才能アリ)「村上弘明」25点
特待生昇格試験
特待生2級「田中道子」現状維持 4ランク昇格!⇒【名人3段】
◆お題:首都高速道路の風景
◆作品名:出勤中
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◆先生のお手本なし!
◆野村先生の評価
すごいね。一瞬腰抜けた。
これお手本ですよ。
構図が素晴らしい。
ごちゃごちゃした高架の中に構造物が手前に入ってる。これがダイナミックな動きを作っている。
車が上手。ちゃんと車種がわかる。
見てて飽きない。
これはこのままどこかに展示すべき。
形が正確である以上に美しい。
もう「形の道子」!
この間のコンクールなら断トツ1位だった!
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